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所沢市市民医療センタ ー

ドキュメント内 所沢市保健医療計画全体版 (ページ 121-129)

第4章  市の公立医療機関の役割

第1 節  所沢市市民医療センタ ー

  所沢市市民医療センターは、「私たちは、市民の皆さまが信頼して受診されるような医療機 関を目指していきます。受診された方に安心と笑顔を提供できる地域に根ざした病院として 貢献していきます。」を基本理念として、運営しています。 

平成 1 9 年 6 月に公布された「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」の施行に伴い、

地方公共団体が経営する病院事業は、財政運営の観点から一層の健全経営が求められること となり、「公立病院改革ガイドライン」(平成 1 9 年 1 2 月 2 4 日付け総務省自治財務局長通 知)が定められました。市民医療センターも定められたガイドラインに基づき、「経営の効率 化」、「再編・ネットワーク化」、「経営形態の見直し」の 3 つの視点に立った「所沢市市民医 療センター改革プラン」(平成 2 1 年度〜2 5 年度)を平成 2 1 年度に策定し、具体的な取り 組みを進めてきました。その後、平成 2 5 年度に「第二次所沢市市民医療センター改革プラ ン」(平成 2 6 年度〜2 8 年度)を策定し、公立病院として地域の中に求められる役割を安定 的・継続的に果たしていくことを目指し、引き続き取り組みを行っています。 

 

◇   小項目分類の考え方 

第 5 次所沢市総合計画の第 3 章「健康・福祉」、第 6 節「保健・医療」では、基本方針と して、「地域医療・救急医療の充実」を掲げています。また、今後、高齢者数の急激な増加に 伴い、在宅医療の必要性が増加していくことが予測されています。さらに、市民医療センタ ーには、健診施設が併設されているという特長があり、その特性を生かし利用者の疾病の早 期発見と適切な診療につなげていく必要があります。 

こうしたことから、(1 )小児急患診療、(2 )地域医療・在宅医療への対応、(3 )健診事業 の3つを小項目として挙げ、地域医療の充実を図っていきます。 

                   

所沢市市民医療センター

第 1 節  所沢市市民医療センター

 

       

〔現状〕 

 所沢市では、子育てをしている市民の要望に応えて、市民医療センターと市内医療機関 が連携し、所沢市域全体で 3 6 5 日昼間、夜間、深夜の全ての時間帯での小児初期救急 医療を提供できるよう体制を整備しています。 

〔本市の主な取り組み〕 

 小児初期救急医療推進ネットワーク協議会を定期的に開催して、所沢市の小児初期救急 の推進について総合的に協議しています。 

 市民医療センターで実施している初期救急医療  ※ 時間はすべて受付時間 

〈小児夜間急患診療、小児深夜帯急患診療〉 

月〜金曜  午後 7 時 3 0 分〜翌午前 7 時 

(月曜、木曜は午後 1 0 時 1 5 分まで) 

土曜・日曜・祝日・年末年始  午後 6 時〜翌午前 7 時 

(祝日の月曜・木曜は午後8時45 分まで) 

〈小児科日曜日・休日急患診療〉 

午前 1 0 時〜午前 1 1 時 3 0 分、午後 2 時〜午後4時 3 0 分 

〔保健・医療関係団体の主な取り組み〕 

 市民医療センター小児急患診療への医師派遣(所沢市医師会) 

 市民医療センター小児急患診療の調剤業務への薬剤師派遣(所沢市薬剤師会) 

         

 小児急患診療を安定的に実施するために、小児科医師の確保が必要です。 

 軽症の小児患者の入院を受け入れる体制整備を進めるには、常勤小児科医師の招へいが 不可欠です。 

 小児科救急医療病院群輪番制

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参加医療機関との連携が必要です。 

 

(1)小児急患診療

1  現状・主な取り組み 

2  課    題 

   

【切れ目のない小児初期救急医療体制を維持していきます】 

 小児初期救急医療体制

(4

については、他の医療機関の協力を得ながら、市域全体におい て全ての時間帯で診療を受けられる体制が整っており、今後においても市民医療センタ ーが中心的役割を果たして、この体制の維持に努めていくことで、安心して子育てでき る医療環境の整備を図ります。 

 所沢市医師会、防衛医科大学校病院、西埼玉中央病院、所沢市薬剤師会など関係機関と の調整、連携を進め、市民医療センターにおいて切れ目のない小児初期救急医療体制を 維持します。 

 入院体制の整備は、他の医療機関の状況を注視し、その必要性を考慮し、対応していき ます。 

         

【小児科受診のしかたとマナーについて】 

 吐き気がある場合は、タオルや袋を用意しておきましょう。 

 受診時は、症状の発生から経過の状況、保育園などでの疾病の流行状況、現在飲んでいる 薬及び体重など、診察に必要な情報をメモにしてまとめておき、診察時に説明しましょう。 

【救急医療の適正受診について】 

 夜間や祝休日に急いで受診する必要があるかを考え、できるだけ体制が整っている日中 に受診しましょう。 

 「埼玉県小児救急電話相談(# 8 0 0 0 )」や日曜日、祝休日に受診できる医療機関の情報 は、広報で毎月お知らせしています。緊急時に利用できる情報を普段から意識しておき ましょう。 

 救急車や救急医療は限りある資源です。適正利用を意識し有効に利用しましょう。また、

埼玉西部消防局のホームページでは「家庭で使用できる救急車利用マニュアル」を掲載 しています。 

【かかりつけ医療機関(医科・歯科・薬局)を持ちましょう】 

 健康で健やかに生活をするためにも、ご自身やご家族の健康、病気に関する相談などを 気軽にでき、必要な場合には専門機関へつなげる役割を担う「かかりつけ医療機関( 医科、

歯科、薬局)

(2 6

」を持ちましょう。

 

 

3  今後の市の方向性 

4  期待される市民自らの取り組み 

第 1 節  所沢市市民医療センター

 

       

〔現状〕 

 2 0 2 5 年問題

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など、今後の高齢者の急激な増加に伴い、在宅医療の必要性が増して います。 

〔本市の主な取り組み〕 

 内科の専門性がより分かるよう、一般内科の外に循環器内科、内視鏡内科、糖尿病・代 謝内科を標榜し、消化器内視鏡手術、糖尿病教育入院など適切な医療を提供しています。 

 在宅医療を行っている医療機関などの後方支援を担い、在宅療養中の患者の入院加療が 必要な場合に入院受入れを行っています。 

 所沢市医師会が平成 2 7 年1 0 月から開始した、在宅療養支援ベッド確保事業

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へ参 画しています。 

 地域における医療・介護・福祉との連携を深め、患者への適切な医療サービスの提供を 支援するために地域連携室を設置しています。 

 在宅療養支援診療所

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がつくるネットワークに参加し定期的な情報交換会へ参加して います。 

 地域包括支援センター

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、居宅介護支援事業所

(7 7

等との地域交流会を開催し、また、

「センター通信」や「地域連携室だより」などの情報誌を作成し近隣医療機関へ配布す ることで連携強化を図っています。 

 地域連携室では患者の入院、退院及び転院についての、相談、調整を行い患者支援の充 実を図っています。 

 病棟での看護ケアの向上を目的に、褥瘡(床ずれ)対策、日常生活動作維持のためのリ ハビリ、緩和ケア

(5 0

等の職員チームによる研修会、勉強会活動などを実施しています。 

   

 医療機関の機能分担が細分化された今日の医療環境において、住民が地域で継続性のある 適切な医療が受けられるよう、地域の医療機関と相互に円滑な連携を図ることが重要です。 

 在宅医療を行っている近隣の医療機関へ、市民医療センターが行っている在宅医療後方 支援に関してさらなる周知を行い、理解を求めていくことが必要です。 

 在宅医療を行っている他の医療機関から円滑に入院できるよう、受入れ体制や診療設備 を整備するとともに、自宅に退院していただくためのリハビリテーション機能の充実が 必要です。 

 がん患者の増加に伴い、入院・通院での取り組みが求められています。 

(2)地域医療・在宅医療への対応

1  現状・主な取り組み 

2  課    題 

   

【地域完結型の医療提供体制を進めます】 

 住み慣れた地域でいつまでも暮らしていただけるように、内科疾患の急性期治療を担い、

地域完結型の医療提供体制に寄与し、特に在宅医療の後方支援に対応していくために、

引き続き関係機関との調整、連携を図り、公的医療機関としての役割を果たします。 

 増加するがん患者に対しても地域の医療機関と連携しながら積極的に受入れ、症状の緩 和を目的とした治療を行います。 

 退院のためのリハビリテーション機能や内科に関する専門診療科の充実のため、人材確 保と環境整備に向けて検討を進めます。 

【医療機関や高齢者福祉施設等との連携を進めます】 

 近隣の医療機関等との連携を強化し、紹介入院患者の受入れを促進します。 

 在宅療養支援ベッド確保事業に引き続き参画し、在宅療養中の患者の緊急入院を受け入 れていきます。 

 地域で福祉や介護に携わるスタッフとの連携を深め、市民医療センターで受診している 患者が適切な医療や介護を受けられるよう支援します。 

     

   

 

【かかりつけ医療機関(医科・歯科・薬局)を持ちましょう】 

 健康で健やかに生活をするためにも、ご自身やご家族の健康、病気に関する相談などを 気軽にでき、必要な場合には専門機関へつなげる役割を担う「かかりつけ医療機関(医 科、歯科、薬局)

(2 6

」を持ちましょう。

 

【地域医療や在宅療養について考えてみましょう】 

 介護保険や受けられるサービスのことについて、市役所の担当課に相談をして、知識と 情報を得ておきましょう。

 

 市や関係医療機関で実施している講演会や公開講座に参加し、地域医療や在宅療養、関 係する内容についての理解や知識の習得に努めましょう。

 

 家族の療養のために、在宅療養に関する知識を身につけましょう。

 

 在宅療養には、家族だけでなく地域全体の支え合いが大切です。地域での見守りの意識 を持ちましょう。

 

3  今後の市の方向性 

4  期待される市民自らの取り組み 

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