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語学教育支援サービス

1.4.1 サービス内容について

情報環境機構のCALL教室はWindowsを基幹とした教室を全学共通教育の授業を中心に2教室提供している.

それぞれの教室は,教師卓(2台),学生卓(56台), AVシステムからなるCALLシステムで構成されており,主に 全学共通教育の外国語科目の授業で利用されている.教師卓,学生卓にはネットワークにつながったPCに,ヘッド セットマイクロフォン, DV, VHS, DVD, MD, Hi8, BlueRayなどの各種メディアに対応するAVシステムが備えられ ており,マルチメディアを利用した言語学習に適した環境となっている.

また,コースウェアマネージメントシステム(CMS, LMS)の一種として位置付けられるCALABOが導入されて おり,このソフトウェアにより教員が教師卓のヘッドフォンから学生のヘッドフォンへ直接話しかけることや,学 生卓にビデオの映像を配信することなどが簡単な操作で行なえるようになっている.

また,自律学習用のCALL環境として学術情報メディアセンター南館オープンスペースラボラトリー(OSL)に, 16台の自律学習用CALL端末を用意し, CALL教室で使われている教材を中心に,授業以外で利用することができ るようになっている.

本サービスの内容として,これらのCALL教室を利用した授業の支援並びにCALL自習環境の保守・管理,教 員やTAを対象とした講習会の実施が含まれる.具体的には,語学教育CALLシステム及びCALL自習用環境の構 築,管理,運用,授業担当教員・TAのサポート等が含まれる.なお,管理,運用の対象となる端末の台数を,表1.4.1 に示す.

表1.4.1:語学教育支援サービス管理対象端末数

設置場所 OS 端末数

301号室 WindowsXP 56(学生), 2(教師)

302号室 WindowsXP 56(学生), 2(教師)

OSL CALL自律学習用端末 Windows2000 16

CALL控室 WindowsXP 2

1.4.2 サービスの提供体制について

本サービスは,学術情報メディアセンター・教育支援部門・語学教育システム研究分野の教員である教授・壇辻 正剛,助教・坪田康,助教・平岡斉士の管轄下に9人のTA(1名平均,約3時間/週)がローテーションでCALL 控室に待機しながらCALL教室のトラブルの対処等に当たっている.また,サーバー系の運用は教育システム支 援グループ下で所掌されている.

また,情報環境機構運営委員会の下に,CALLシステム運用委員会が設けられ,委員による意見交換を行うと 共に,CALL教室の時間割配分を実施している.分科会形式でCALL教材の開発も推進している.

1.4.3 サービスの提供状況について

2006年度に語学実習CALL教室(301号室及び302号室)で行われた授業の時間割を表1.4.2に示す.語学教育支 援サービスとして,これら授業における機器操作の支援,発生するトラブルの対応,教材のインストール支援,その 他全般的な支援を行っている.

上記表1.4.2の他にもCALLシステム運用委員会の委員の教員を中心にCALL開発室で開講されている次世代

をにらんだ実験的なCALL関連授業も含めて,支援している授業コマ数は半期で40コマ,通年で80コマ以上に 上る.また,受講学生者数も半期で1200名,通年では,のべ2000名以上に上るものと推測される.また,支援 外国語も拡大しており,法人化以前の平成15年度には開講数がゼロであった中国語CALL授業も平成19年度に は半期9コマ,通年18コマも開講されるようになった.

表1.4.2: CALL教室時間割

1 2 3 4 5

   

301(Win) フランス語    

赤松 赤松

302(Win) 中国語 中国語  

   浦部 浦部 浦部 浦部

301(Win) 中国語 中国語 中国語 中国語

     道坂 奥田 トラウデン 西山    大木

302(Win) 中国語 ドイツ語 ドイツ語 フランス語 フランス語

赤松    加藤 加藤

301(Win) 中国語    英語 英語

     西山  江田 三角

302(Win) フランス語 中国語 フランス語

河崎 加藤 加藤 平塚

301(Win) ドイツ語 英語 英語 フランス語

道坂 赤松 平塚 島崎

302(Win) 中国語 中国語 フランス語 フランス語

鈴木 真鍋 真鍋 真鍋

301(Win) 英語 英語 英語 英語

大木 藤田 藤田 大木

302(Win) フランス語 英語 英語 フランス語

また,教員やTAを対象として,CALL教室に導入されているコースウェアマネージメント(AV機器の操作や, 学生卓の一括操作などを管理)システムの利用方法やCALL教室のパソコンの基本操作についての講習会を開催 している.前期はCALL教室利用者講習会を4月5日,6日,9日に開催した.

1.4.4 業務改善の取り組み状況について

1) TA等の計画的配置と研修について

語学教育支援サービスを広く円滑に実施するため,人間・環境学研究科,教育学研究科より語学教育に適した 資質を有するTAを育成している. 空きコマなどを利用して随時TAの研修に努めている.また,今年度は特 にTAの勤務時の合間をぬって,パワーポイントやワードを使って頻出する質問とその対策や,マニュアル作 成を行いトラブル時の迅速な対応を図ると同時にTAのコンピュータリテラシーの向上を図った.

2) 学部学生の自学自習スペースの整備について

次世代型の適応型オンライン試験など英語能力検定試験対策ソフトを試用した.また,パブリックスペースと して自律学習用コーナーの充実を図った.

3) 授業時の不具合への対処について

語学実習CALL教室で生じた様々なトラブルに関して,その場で対処するだけでなく,メーリングリストで 状況を流し,情報の共有化と蓄積をはかっている.その結果を次年度の教室運営等に活用している.

4) e-ラーニングを利用した中国語試験の実施について

従来のCALL関連授業に加えて,教育の情報化が急がれている学内事情に鑑み,外国語教育へのe-ラーニ ングの適用を進めた.具体的には,中国語の一部の授業を利用して,3つのコース管理システム(SAKAI, Moodle, Blackboard-WebCT)にて小テスト,期末試験を実施した.

1.4.5 今後の業務改善の計画について

語学教育全体の視点からすると、大学入学以前にある程度の学習が進んでいる既修外国語と、大学に入ってか ら学ぶことになる初修外国語とでCALLの対応も異なる。既修外国語では、学術目的の英語が一つの核となって いくが、大学院レベルのステップワイズな英語教育への対応や、高大連携などを通じた地域社会への貢献などを 視野に入れた対応が必要となってくる。またTOEFLRやTOEICRなどの検定試験が新方式への移行期で過渡的な 状況となってくるので、年度毎の細かな対応に応じる必要がある。

初修外国語では声調や有気/無気の対立を有し、受講生の増加が見込まれる中国語教育の高度化への支援を軸に して、ドイツ語や韓国語・朝鮮語CALL教材の作成や、留学生を対象とした日本語CALL教材の作成を継続的に

行う必要がある。またCALL教材自習(自律学習)環境の整備やe-leaningの試行などを通じた、教育の情報化へ の対応を試みる必要がある。担当教員と協力しながら、CALLシステム運用委員会と語学教育システム研究分野が これら既修・初修を含めた多様な外国語に対応したマルチメディアCALL教材の作成とコンテンツ開発を進めて いくことになる。CALL教室の維持・管理・運営においては、充実したマニュアルの作成を通じた業務の可視化と TA・教員・職員対象の講習などによる支援要員のさらなる育成を通じた業務の効率化もはかっていく必要がある。

1.4.6 中期計画期間中の活動の自己評価

文部科学省提出版29:実践的な外国語能力を高めるための教育方法・教材の改善及び新規開発に努める。

部局の中期計画:コンピュータやマルチメディアを利用した外国語教育(CALL)の実践を通じて、本学学生 の外国語運用能力の向上をはかる。

19年度計画: 中国語CALL教材の授業利用を行う。次世代型自律学習用CALLシステムの実装を行う。

19年度実績: 中国語部会の協力を得て、学術情報メディアセンター南館CALL教室で、中国語CALL教材の 利用を行った。次世代型CALLシステムの実装を行った。学生による評価アンケート調査の結果、CALL教 材はテキストだけの教材と比べて効果があったと肯定的な評価を与えた学生が85%に上った。また、CALL による学習システムは一般教室での通常授業に比べて、中国語の学習に効果があったと回答した学生が74

%に上り、共に高い評価を得ることができた。

自己判定:上記の実績結果からも年度計画を順調に実施していると判断できる。

今後の方針:20年度計画(案)では、予算措置があれば、次世代型自律学習用CALLシステムを試用し、問 題点を洗い出す予定である。21年度計画(案)では、予算措置があれば、次世代型自律学習用システムの実 践利用を行い、本学学生の外国語運用能力の向上に貢献する予定である。

文部科学省提出版139:語学力の向上と異文化理解につながるカリキュラムの変性に努め、国際貢献に寄与 する人材を育成する。

部局の中期計画:CALLを活用することにより語学力の向上に努める。そのために、自習環境の充実、整備、

教材の作成を行う。

19年度計画:CALL自習環境の整備を進める。異文化理解を考慮したCALL教材の開発を試みる。

19年度実績:異文化理解を考慮したCALL教材の開発を進めた。CALL自習環境の整備を進めた。学生によ るアンケート調査の結果、会話学習に役立つと肯定的に評価した回答が86%に上り、中国語学習全般に役 立つと肯定的に評価した回答は83%に上った。また、自習でも使ってみたいと肯定的に評価した学生も59

%に上った。画像や映像を見ることができるのはテキストだけの教材と比べて効果があったと肯定的に評価 する回答も71%に上った。

自己判定: 上記の結果より、年度計画を順調に実施していると判断できる。

今後の方針:20年度計画(案)では、予算措置があれば、CALL自習環境の試用により、問題点を検討する と共に、異文化理解を考慮したCALL教材の開発を進める予定である。21年度計画(案)では、予算措置 があれば、CALL自習環境の実用化をより充実させると共に、マルチメディアCALL教材を充実させる予定 である。