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大型計算機システムメールサービス

1.17 全国共同利用サービスについて

1.17.3 大型計算機システムメールサービス

1.17.3.1 サービス内容

大型計算機システムメールサービスは,全国共同利用の大型計算機システムの学術研究支援の一部としてサー ビスしているものであり,電子メールサービス(sakura)とmboxサービスがある.(以下,総称してメールサービ スと呼ぶ)

電子メールサービスでは,メール受信(pop3,imap4),メール転送,簡易メーリングリスト機能を提供し,mbox サービスでは,メール受信(pop3,imap4),メール転送機能,Webメール機能(Active! mail)を提供している.さ らに,両メールサービスともに,メールの送受信時にウイルスチェック,メール送信時におけるSubmission Portお よびSMTP over SSL(TCP/465)の機能を提供している.

また,メールサービスでは利用者が指定する任意のドメイン名を用いてメール送受信を可能にするメールホス ティングサービスも提供している.

1.17.3.2 サービス提供の体制及び提供状況について

メールサービスの提供体制は,学術情報ネットワークサービス担当(学術情報メディアセンターネットワーク 研究部門,情報環境部情報基盤課ネットワークグループ)が兼ねている.2007年度のサービスの提供状況は以下 のとおりである.

機能強化

本年度は,2008年12月に予定している汎用機システムの調達に向けて,各種の仕様を検討した.次期汎用機シ ステムのメールサービス部分で検討している内容は以下の通りである.

汎用コンピュータシステムのメールサービスからの移行がユーザ側から見た電子メールシステムの停止が無 停止または1日以内,移行作業自体が7日以内で行われること.

本学の全構成員および全国共同利用大型計算機システムユーザをサポートできる規模である50,000ユーザ アカウント以上に対応していること.

サービス向上

メール配送経路の簡素化

複雑になっていたメール配送経路を再考し,KUINSメール中継サーバから直接電子メールサーバ(sakura)に 届くようにした.

再配送エラーメールの処理

KUINSのspamチェックサーバによりspamと判定されたメールに対する再配送エラーメールは,破棄する

ようにした.

電子メールサーバ(sakura)の機能低下防止

電子メールサーバ(sakura)の機能低下を防ぐため,毎月末 火曜日午前4時30分から再起動操作を実施した.

サービスの利用状況

2008年3月現在の電子メールサービス(sakura)のユーザ数は,2025名である.また,mboxサービスのユー ザ数は,380名である.

表1.17.2及び図1.17.1に電子メールサービス(sakura)のメール処理件数を,図1.17.2に1日の時間帯別メー ル受信処理状況を,図1.17.3にActive! mailの接続件数,図1.17.4にメールサービスにて検出されたウイル ス件数を示す.

メール受信数には,相当数のspamメールが含まれており,処理能力やディスク容量を圧迫する要因となっ ている.これが原因で配送遅延が発生していると思われる.

利用者への広報活動利用者への広報活動として,KUINSニュースに記事を掲載した.表1.17.3に記事タイ トルを示す.記事内容は,電子メールサービスでのfml利用方法の紹介である.

障害及びシステム停止状況今年度も,障害によるメールの配送遅延やシステムの停止によるメール損失があ り,利用者にご迷惑をおかけした.表1.17.4に障害発生日とその内容を示す.

これら障害は,spamメール増加に起因しているものが多くあり,これに対処するためKUINSが提供してい るアンチスパムサーバを利用する方法やメールサービス独自に各種のアンチスパム製品の導入及びメールシ ステム構成変更とメモリの増強等を実施して対処している.

表1.17.2: sakuraでのメール処理件数 メール受信数 pop imap 2008/01 2,860,660 182,016 17,332 2008/02 3,121,346 205,190 22,078 2008/03 2,061,176 117,229 11,095

図1.17.1: sakuraのメール処理件数

図1.17.2:時間別受信処理状況

図1.17.3: Active! mail接続件数

図1.17.4:メールサービスにて検出されたウイルス

表1.17.3: KUINSニュース投稿記事

No.58 (2007年10月20日) 大型計算機システム電子メールサービスsakuraでのfml利用方法 No.59 (2007年12月13日) 大型計算機システム電子メールサービスsakuraでのfml利用方法(2)

表1.17.4:障害アナウンス情報

障害年月日 障害内容

2007年5月31日 午後2:30ごろからsakuraが障害のため停止しております.現在調査中です.利 用者の方々には,ご迷惑をおかけします.

2007年9月20日 午前10:30ごろからsakura宛てのメールの一部において,「Host unknown」と いうエラーメールで,送信元へ返信される事故が起こってしまいました.DNS の設定間違いによるものです.午後1:28に修正しました.利用者の皆様には 大変ご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんでした.

2007年11月30日 12時ごろより,sakuraが障害のため停止しました.復旧は12時40分ごろの予 定でしたが12時30分に復旧しました.ご迷惑をおかけして大変申し訳ありま せんでした.

2007年12月22日 mbox.kudpc.kyoto-u.ac.jpのIMAPによる通信ができない状態となっていました

が,25日(火)午前9時30分に再開しました.ご迷惑をおかけして申し訳あり

ませんでした.原因は,カーネルのメモリ不足のようです.

2008年1月8日 午後4時19分過ぎより,sakura.kudpc.kyoto-u.ac.jpが応答しなくなっておりま した.午後4時25分過ぎに回復しました.ご迷惑をおかけしました.

2008年1月9日 午後3時ごろより,sakura及びmboxのメールに遅延が発生しておりました.こ の遅延の原因が,KUINSのDNSサーバとの通信障害と判明しました.1月10日 午前10時55分にDNSサーバ通信障害を回復させましたが,メールの遅延が 発生しております.大変申し訳ありません.

2008年1月29日 午前4時30分から7時47分にかけて電子メールサービス

(sakura.kudpc.kyoto-u.ac.jp)が使用できなくなっておりました.ご迷惑をおかけしました.

2008年3月5日 未明からメールサービス(sakura及びmbox)においてメール遅延あるいはメー ルが読めない等の状況が発生しております.現在調査中です.ご迷惑をお掛け します.

1.17.3.3 業務改善の取り組み状況について

複雑になっていたメール配送経路を再考し,KUINSメール中継サーバから直接電子メールサーバ(sakura)に届 くようにした.この作業により,vhost,dbの仮想ドメイン配送経路が簡略され,メール配送遅延が改善した.

また,KUINSのspamチェックサーバによりspamと判定されたメールに対する再配送エラーメールは,破棄す るようにした.この作業により,電子メールサーバ(sakura)の多くの処理能力を費やしていた再配送処理が必要な くなり,処理能力向上に改善が見られた.

電子メールサーバ(sakura)の機能低下を防ぐため,毎月末火曜日午前4時30分から再起動操作を実施した.こ の作業により,連続した運用のための機能低下はかなり改善された.

1.17.3.4 今後の業務改善の計画について

大型計算機システムメールサービスは,次期汎用機システム調達の仕様検討において全学メールシステムの構 築を目標とした議論の中で,発展的解消を目指している.メールが一般的に利用されている状況で,全国共同利 用としてメールサービスが必要かどうかの検討も行っていきたい.