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サービスの提供状況について

1.5 学術情報基盤サービス

1.5.3 サービスの提供状況について

1.5.3.1 ホームページサービスの利用状況

2007年度のホームページサービスの利用状況を図1.5.3に示す.

松サービスが27件,竹サービスが159件の合計186件となっており,梅サービスでは114件となっている.各 サービスの2006年度比は松サービスで12件の増,竹サービスは26件の増である.松サービスは,新規に設立さ れたセンターや機構などの利用と,部局全体でサーバを廃止し松サービスに移行することで利用件数が増加した.

竹サービスで件数増となった理由として3つが挙げられる.1つは自前でサーバを持つことによるサーバの購入費 と電気代,運用保守にかかる手間を総合的に見ると負担金額が手頃ということが考えられる.2つめに,サーバの 管理者が異動・退職したことによる維持管理が困難となる場合である.3つめに工学研究科の複数の専攻が桂へ移 転したことに伴うサーバ機能の移転を契機として,煩雑なサーバ管理からの解放とセキュリティ対策の観点から 利用されていることが考えられる.

そうした結果,全体の利用件数は300件であり2006年度の262件と比較すると38件増加している.月別の利 用件数で見るとほぼ一定の割合で増加しているが,年度末は伸び悩んでいる.これは,料金が月額ではなく年額 のため,利用開始を翌年度とする利用者が多いからである.

ホームページサービスを部局別で見てみると工学研究科の利用の伸びが顕著であり,2006年度より13件増加し ている.利用目的として1番多いのは研究室のホームページであり,次いで専攻や研究科,そしてセンターやシ ンポジウムの紹介となっている.

その他ホームページサービスの利用には,簡易メーリングリストとの連携によるメールホスティング機能のみ という利用者も9件ある.これは研究室等でのメールサーバの管理が大変ということが理由として挙げらられる.

120 140 160 180 200

47 36

当年度 増加分

148

101

184

0 20 40 60 80 100 120

2002 2003 2004 2005 2006 2007

7 27

33 32

増加分

前年度 累積分

9 36

69 101

図1.5.3:ホームページサービス利用件数の推移

表1.5.1:ホームページサービス利用件数

年度 前年度累積分 当年度増加分 合計件数

2002 2 7 9

2003 9 27 36

2004 36 33 69 2005 69 32 101 2006 101 47 148 2007 148 38 186

1.5.3.2 システム運用変更等

表1.5.2に2007年度のシステム運用変更履歴を示す.2007年6月18日に実施した,松・竹サービス利用者を

対象としたアンケートではPostgreSQLとRubyを利用したい要望があったため松サービスにおいてサービスを検 討し開始した.また,SSLと映像ストリーミング配信については2006年度からテストを実施し,サービス運用で きる環境を整えたためサービスを開始した.

表1.5.2:システム運用変更履歴

月日 内容

2007年度

43 映像ストリーミング配信開始(松サービス)

SSL通信サービス開始(松サービス)

521 PostgreSQLの利用開始 713日  Pythonの利用開始

Rubyの利用開始

1.5.3.3 システム運用状況等

松サービスを提供しているシステムが9月から障害の頻度が増えてきた.現行の汎用コンピュータシステムの 導入から4年、老朽化によってシステムが不安定になってきたことが原因の1つとして考えられる.そのため,毎 週月曜日の朝7:30にシステムを再起動するよう設定した.そのことにより,障害の頻度は下がってきた.表1.5.3 にシステム停止履歴を示す.

表1.5.3:システム停止履歴

日 時 時間帯 停止サービス

2007

5/ 9() 14:0514:30 松サービス サーバの障害

7/ 3() 5:008:50 松サービス サーバの障害

7/13() 9:009:30 松サービス サーバ設定変更(LDAP

7/17() 9:009:30 松サービス サーバ設定変更

8/ 8() 0:509:00 松サービス サーバの障害

8/27() 8:309:00 竹・梅サービス サーバ再起動 9/13() 19:3020:00 松サービス サーバの障害

9/30() 5:009:30 松サービス サーバの障害

10/4() 15:4016:00 松サービス サーバの障害

10/14() 7:0018:00 全サービス 吉田構内高圧幹線定期点検

10/22() 8:309:00 映像配信サービス サーバアップデート 10/23() 13:1013:25 松サービス サーバの障害

10/26() 8:559:10 松サービス サーバの障害

11/ 1() 8:308:40 松サービス サーバの障害

11/ 8() 8:309:00 松サービス サーバ設定変更

11/12() 7:308:30 松サービス サーバ設定変更

11/14() 11:0011:40 松サービス サーバの障害 11/19() 8:309:00 映像配信サービス サーバアップデート 11/22() 12/18() 松・竹サービス サーバ設定不具合

11/26() 8:309:30 松サービス サーバの障害

11/29() 12:0016:30 松サービス サーバの障害 12/18() 7:158:00 映像配信サービス サーバアップデート

12/20() 8:308:45 松サービス サーバ設定変更

2008

1/22() 7:308:15 映像配信サービス サーバアップデート

1/30() 7:308:15 映像配信サービス サーバ設定変更 2/ 5() 7:308:15 映像配信サービス サーバ設定変更

3/31() 9:3012:00 全サービス ハード保守作業

1.5.3.4 講習会の実施

ホームページサービスの新規顧客獲得を目的として講習会を実施した.近年,ホームページの運用・管理を事 務補佐員や技術補佐員などの非常勤職員の方が行う傾向が強くなってきているため,対象はHTMLの知識がそれ ほど深くない人とし,基礎的な内容の講習にした.講習会後にアンケートを取得したが,理解度については「や や理解した」「よく理解した」が全体の65%であり,満足度も同程度であった.原因としては限られた時間におい て範囲が広すぎたこととが挙げられた.2008年度は改善の余地がある.表1.5.4に講習会の実施状況を示す.

表1.5.4:講習会  日時 20071025() 1030分〜12  開催場所 学術情報メディアセンター南館 1F会議室

 講習会名 ホームページサービスの概要と,利用のための有効なツールについて  講習会内容 松・竹・梅の3種類のサービスがあるホームページサービスの概要と,

HTTPに関する基礎的な知識

そして便利なツールであるWinSCpGoogleAnalyticsCMSについての講習

 講師 箸方純子

 参加者 14

 アンケート実施の有無

1.5.3.5 ホームページサービス利用者へのアンケート実施

ホームページサービス利用者の要望を吸い上げる機会は,年に一度開催されるメディア運用委員会と,個別に メールや電話での対応等と少し限られていた.そのため広く要望を聞くために松・竹サービス利用者を対象にホー ムページサービスのアンケートを実施した.図1.5.4にアンケート結果を示す.回答率は26%であり,アンケート 結果から,「満足している」「おおむね満足している」が全体の82%を占めた.迅速で丁寧な対応が高く評価された.

一方で,利用者が一番多い竹サービスに対する不満が多く見られた.不満の大半はCGIが使えないことであった.

次期システムのリプレースに合わせて,現行の竹サービス利用者の要望に応えるよう新たなサービス形態で実施 する予定である.

3% 0%

非常に満足 やや満足

やや不満 大変不満

39%

58%

図1.5.4:アンケートの結果

表1.5.5: CMS利用状況

CMS種別 松サービス 竹サービス 合計件数

Pukiwiki 5 10 15

WordPress 4 5 9

Xoops 2 5 7

Movable Type 3 - 3

Geeklog 1 1 2

Joomla - 1 1

Moodle - 1 1

Drupal - 1 1

Dragonfly - 1 1

 合計 15 25 50

1.5.4 業務改善の取り組み状況について

ホームページサービスの満足度をより一層向上させるために利用者のニーズを把握し,できうる限り対応を行っ た.具体的には,Python,Ruby,PostgreSQL,SSL通信,映像ストリーミングサービスの開始である.2007年度 後期については,大きなシステム変更は行わなかった.その理由として,2008年12月に汎用コンピュータシステ ムのリプレースがあるためである.リプレースに合わせて、より一層のサービス拡充ができるような新たなサー ビス形態について検討を行っている.現在,松サービスは松サービス用の,竹サービスは竹サービス用のサーバ を用意しているが、どちらも複数の利用者でシステムを共有していただいている.そのため利用者が一つのサー バを独占してOS等を選択できる余地がなく,柔軟性が高いとは言えなかった.利用者のニーズは年々変化かつ高 度化している.部局がホームページサービスを利用する場合,既存で利用しているサーバのシステムをそのまま ホームページサービスに移植させたいという要望があるが,既存のシステムではサーバを共有で利用しているた め,対応が困難であった.しかし,今後も部局全体がホームページサービスを利用する場合,このような要望は 今後増えると見込んでいる.次期サービスで対応できるよう,部局の方と事前に打ち合わせを行い,提案書を作 成するなど積極的な対応を行った.

CMSの利用状況 表1.5.5にCMS(Contents Management System)の利用状況を示す.CMSの利用率については,

2006年度のMySQLを用いたCMSの利用が13件だったのに対し,2007年度は25件に増えており,着実にCMS の利用者が増えている.松・竹サービス利用者全体の24%であった.サービス種別ごとで見てみると,竹サービス

では16%,松サービスでは58%となっている.増加した原因としてはWebサイトを通じてCMSのインストール

方法や例を掲載していることや,ホームページサービス申込時にメールにて利用者に連絡していることも一因だ と考えられる.また,CMSの利用が一般的になってきたこともあろう.竹サービスでのCMS利用率が低い理由 であるが,特に研究室等のホームページの場合,更新の頻度がそれほど高くないことが見受けられる.そのため CMS導入の必要性があまり感じられないことに起因していると考えられる.また,CMSを用いてホームページ を作成する技術を持った人材がいないことも考えられる.松サービスでCMSの導入が高い理由は,業者やコンテ ンツ作成室にホームページの作成を外注しているためであると考えられる.CMSの利用を増やす目的はディスク の使用量増加であった.2006年度の31%から2007年度は58%となり使用量については改善された.これはCMS 利用による画像データの簡単なアップロードやサイトの更新によるものであると考えられる.