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情報教育支援サービス

情報教育支援サービスでは教育用コンピュータシステムの運用を所掌しているが2007年2月に同システムを更 新した.更新前後のシステムを区別する場合,ここでは, 2007年1月末までのシステムを「旧システム」, 2007年 2月以降のシステムを「新システム」という.

1.3.1 サービス内容

情報教育支援サービスは教育用コンピュータシステム(以下「本システム」という)の運用を中心に本学におけ る情報教育を支援するサービスを展開している.サービスは主に,授業や自習に利用するパーソナルコンピュータ

端末(以下「PC端末」という)を提供するサービス,利用者に電子メールの利用環境を提供するサービス,持ち込み

PCを学内ネットワークに接続する情報コンセントサービスがある.他に,学内の他のシステムに認証機能を提供 しており,学内ネットワークへの接続環境を提供するPPTPサービス, SSHポートフォワーディングサービス,教 室予約システム,情報セキュリティe-Learning,認証つき送信メールサービス,電子ジャーナル,図書館利用者ポー

タルMyKULINEに利用されている.

PC端末を提供するサービス サテライトと呼ばれる各学部に設置されている端末室と,オープンスペースラボラ

トリ(以下「OSL」という)と呼ばれる人環・総人図書館,附属図書館,本センター南館に設置されている自習用端

末室に,合計約1,100台のPC端末が分散配置されており(設置場所は表1.3.1のとおり),授業や自習に利用されて

いる.利用者にWindowsとUnixという2つの異なるオペレーティングシステムの利用環境を提供するために,各

PC端末にWindows XP上で動作するX-Windowソフトを利用し,遠隔のUnixサーバにログインして利用する方法 をとっている.

表1.3.1:サテライトおよびOSL PC端末設置場所

サテライト PC端末設置場所 サテライト PC端末設置場所 総合人間学部 総合人間学部棟1206 文学部 L312

教育学部 2F端末室, 4F端末室 法学部 208/209

経済学部 法経3番教室, 310演習室 理学部 6号館208/209, 210

医学部 解剖センター2F実習室 保健学科1F端末室

薬学部 情報処理端末室 工学部 物理系校舎124, 230 工学部 工学部3号館 端末室1,

末室2

農学部 W222, W228

本センター南館 マルチメディア演習室(203, 204, 303)

桂キャンパス 工学研究科電気系図書室

OSL PC端末設置場所 OSL PC端末設置場所

人環・総人図書館 2F閲覧室 附属図書館 3F閲覧室,情報処理端末室 本センター南館 OSL

電子メールサービス 学内外を問わずWebブラウザを使ってメールを送受信できるサービスを提供している. POP およびIMAPによる接続形式も提供している. 2007年2月のシステム更新に伴い, WebメールをActive!mailから DEEPMailに変更した.

情報コンセントサービス 利用者が持込みPCにUTPケーブルを接続し利用コードとパスワードによる認証後,学 内ネットワークに接続するサービスを提供している.旧システムの情報コンセントは附属図書館3階閲覧室に64 席分設置されていた.この情報コンセントは数年前に当時のスタッフにより独自構築されたものであったが,新シ ステムではネットワークスイッチ自身に認証機能が付加されたものを導入し,附属図書館3階閲覧室に24席分設 置した. 新システムに先行して2006年5月より本センター南館1Fにも新システムと同じ方式の情報コンセント を8席設置し試験運用をはじめた.他に附属図書館や本センター南館と同様のものを新システム運用開始とともに 一部サテライトにも導入した.

認証機能の提供 教育用コンピュータシステムの利用コードとパスワードによる利用者認証機能を学内の他のサー ビスに提供している.本年度に提供してるサービスは以下の通りである:

SSHポートフォワードおよびPPTP(VPN)の認証サービス(KUINS): KUINSが運用しているSSHポート フォワードサービスおよびPPTPサービスによるネットワーク接続.

SMTP-authの認証サービス(KUINS): KUINSが運用している認証つきSMTPサービスに対してを提供し

ている.このサービスは2007年12月より運用が開始された.

教室予約システムの認証サービス(遠隔講義支援サービス):遠隔講義支援サービスが運用している教室予約 システムに認証を提供している.

情報セキュリティe-Learningの認証サービス(情報セキュリティ対策室): 情報セキュリティ対策室が稼動 させているe-Learningシステムにログインの際の認証を提供している.2006年度は試験稼動であったが,

2007年度は本格稼動に移行し,全学の構成員が受講を義務付けられた.

電子ジャーナルの認証サービス(図書館機構):図書館機構では契約している電子ジャーナルにアクセスする 際に利用者を認証する方法が採用された.このシステムに本システムの側から利用者認証を提供している.こ のサービスは2007年3月12日より試験運用が開始され,同年6月1日より本格稼動している.

MyKULINEの認証サービス(図書館機構):図書館機構の利用者ポータルMyKULINEに対して利用者の認

証を提供している.このサービスは以前より提供されていたが, 2007年4月より本システムによる認証に切 り替えられた.

1.3.2 サービス提供の体制

本システムの業務は事務窓口として情報環境部情報基盤課学内共同利用担当が,技術的事項については同課教育 システム支援グループ,および本センター情報教育システム研究分野の教員が担当している.学内共同利用担当は 2名(2008年3月は3名),教育システム支援グループは4名(2007年4月から7月までは5名),情報教育システム 研究分野も4名体制となっている.さらに,ティーチング・アシスタント(TA) 26名がOSLでの利用者の支援と運 用管理の補助(1名)として勤務した.また技術補佐員として4名が雇用され,運用管理の業務を補助した(本学学 生によるアルバイト).勤務時間数は, OSLのTAが約100時間/週,運用管理業務の補助が約50時間/週であった.

情報環境機構運営委員会の下に,教育用コンピュータシステム運用委員会が設けられ,本システムやサテライト の運用,技術的な事項と利用に関わる広報を扱っている.同委員会は学内の関連部局の委員も含めて構成されてお り,年に1〜2回の開催となっている. 2007年度は2008年1月30日に開催された.委員会では,システムの運用状 況,予算の執行状況,新年度の新入生向け利用コード交付講習会の日程やシステムの障害についての報告および話 し合いが行われた.

1.3.3 サービスの提供状況

サービスの利用状況

利用者の登録状況 本年度の利用者の登録状況と利用コードの新規交付数を表1.3.2に示す.本サービスの主たる 利用者は学部学生であり,授業との関連から98%の学生が利用コードの交付を受けている. 2008年10月より主に 学部学生が履修登録の際に利用するKULASISも本システムの認証を利用するため,今後は学部1回生のほぼ全員 が利用コードを取得することとなり,これとともに学部学生全体の交付率も100%に近づくと予想される.

大学院生および教職員,その他に分類される利用資格を持つ人(非常勤教職員や研究生)の利用コードの取得も毎 年着実に増加している.増加の原因としては教育用コンピュータシステムで提供しているサービス自体の利用増 加としては,研究室や専攻単位での電子メールの運用が年々難しくなり,本システムのメールを利用する事例が多 く見られること, 大学院生の場合,学部段階からの電子メールを継続的に利用するケースも増えていることなどが 挙げられる.

一方,利用者増加により影響の大きい要因は本システムの認証サービスが広く学内で利用されるようになって きた事である.とりわけ2006年度より電子ジャーナルを利用する際に本システムの利用コード,パスワードによ る認証が開始されたことで,理学・医学系などの大学院生および教員による新規の利用コード取得が急増した.ま た, KUINSが提供する無線LANアクセスポイントを利用する国際交流会館や時計台記念館等の利用者,自宅から 学内にVPN接続を希望する利用者等による新規登録がある.また,サービスとしては以前から提供されてきた図書

館機構のMyKULINEはその認証が本システムのものに切り替えられたこと(2007年4月),新たなサービスとして

開始されているKUINS提供の認証つきSMTPサービスに本システムの認証が利用されるようになったことなど も挙げられる.

さらに,2007年度からは情報セキュリティe-Learningの受講が義務化され,そのログインに本システムの認証 が利用されはじめたこと(2007年4月1日サービス開始)から,大学院生にとっても利用コードの取得が必須と なっている.実際には受講義務化の周知が十分ではなく,100%に近い登録率には達していない.

本システムの認証サービスは学生を中心に全学的な認証基盤として位置づけられつつあり,利用コードの効率 的な交付やより厳格な管理などが求められている.このことはシステムの運用管理への負荷の増大につながるの で,本学全体の課題として,認証基盤の体制を構築し,業務等のより一層の改善を検討しなければ成らない.

表1.3.2: 2007年度利用コード交付状況

利用資格 学部学生(*) 大学院生 教職員 その他 合計

新規登録 3,089 1,683 1,859 934 7,565

登録者数 13,038 8,254 3,283 2,858 27,433

在籍数(概数) 13,144 9,149 5,401 — —

交付率 98% 88% 64% — —

2006年度交付率 97% 77% 46% — — 2005年度交付率 96% 63% 26% — — 2004年度交付率 93% 59% 18% — — 2003年度交付率 93% 40% 19% — — (*)医療技術短期大学部生を含む

演習室,サテライトの利用状況 本システムのPC端末が設置されている本センター南館内の演習室とサテライト は,概ね情報処理教育などの授業に利用されている.本センターで把握しているこれらの施設の利用状況を表1.3.3 に示す.サテライトは設置されている学部によって,その規模(PC端末台数)や施設(ビデオプロジェクターの 有無など)が必ずしも当該学部の授業に適するとは限らないことや,情報処理教育以外の通常の授業にも利用可 能な設置形態を取っているところ,自習用の利用を認めているところなど状況はさまざまである.一方,本セン ター内の演習室は全学共通教育科目に優先して割り当てる運用形態を取っているが,先の理由などから学部の専 門教育科目での利用や教室数が不足気味の語学学習(CALL)での利用なども行われている.

また,本センター南館のマルチメディア演習室では,平日の授業終了後や,夏期休暇,年度末などの休暇期間に一 時的な利用(以下「スポット利用」という)を受け入れている.利用状況は,表1.3.3のとおりである.スポット利用 は,平日は主に講習会に,休暇期間中は集中講義などの専門教育や高度な講習会に利用されている.これは, PC端末 が十分な台数備えられ,学外者にも利用可能な設備を備えた施設のニーズの増加を示していると考えられる. 2006 年度はシステム更新のために利用できない期間があったという特殊な事情があった.そのため,利用状況を2006年 度に加えて2005年度とも比較してみると,演習室・サテライトは2006年度から22%増2005年度から16%増,ス ポット利用は2006年度から25%増2005年度から19%増となっている.これは,演習室を利用する授業が増加して いることが主な原因と考えられる.

表1.3.3:演習室・サテライト占有利用状況(コマ数)と演習室スポット利用状況

2004年度 2005年度 2006年度 2007年度

部屋数 前期 後期 前期 後期 前期 後期 前期 後期 本センター南館 3 47 32 41 44 34 26 38 29 マルチメディア演習室

各学部サテライト 19 70 90 74 91 91 82 103 129 合   計 22 117 122 115 135 125 108 141 158 演習室スポット利用 335時間 330.5時間 264時間 408時間