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結果

ドキュメント内 九州大学学術情報リポジトリ (ページ 90-93)

7 日本の再生可能エネルギーポテンシャル評価と属性分析

7.3 再生可能エネルギーに関する共通要素の分析

7.3.2 結果

ⅰ 社会要素の分析結果

日本全国で、再生可能エネルギーに関する土地属性の分析を行った結果から、まず全国 の各指定地域細区分の占める割合をFig. 7-2に示した。Fig. 7-2では、地域森林計画対象民 有林(28%)、保安林(14%)、国有林(8%)といった森林地域(合計約51%)の指定と、

農業地域(8%)、農用地区域(14%)といった農業地域(合計約 21%)の指定の占める割 合が多い結果となった。この他には、第2種特別地域(3%)、第3種特別地域(4%)、普通 地域(5%)といった自然公園の指定や、鳥獣保護区(4%)、休猟区(3%)といった鳥獣保 護区や、市街化区域(4%)といった都市地域の占める割合が多い。

要素 土地属性

地形要素 標高 1000m未満の地域

1000m以上の地域

インフラ要 素

傾斜 10度未満の地域

20度未満10度以上の地域 20度以上の地域

道路からの 距離

200m未満の地域 200m以上の地域 社会要素 指定地域 自然保全地域

(自然保全地域、原生自然環境保全地域、特別地区)

自然公園

(特別保護地区、第1種特別地域、第2種特別地域、第3種特別地 域、普通地域、海域公園地区)

鳥獣保護区

(鳥獣保護区、特別保護区域、休猟区)

森林地域

(森林地域、国有林、地域森林計画対象民有林、保安林)

農業地域

(農業地域、農用地区域)

都市地域

(都市地域、市街化区域、市街化調整区域、その他用途地域)

その他の地域

(その他の地域)

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Fig. 7-2 日本の各指定地域細区分の割合

ⅱ 共通要素の分析結果

次に、Fig. 7-3に各指定地域の細区分ごとに、標高、傾斜、道路からの距離の関係を示し

たものを記した。Fig. 7-3では、Fig. 7-3 (a) に標高1000m未満の地域の指定地域面積、

Fig. 7-3 (b) に標高1000m以上の地域の指定地域面積を示した。さらにFig. 7-4では、Fig.

7-3の各指定地域の細区分の標高、傾斜、道路からの距離の関係を、各指定地域の細区分内 の比率で示した。Fig. 7-3では、日本において標高1000m以上の地域が非常に少なく、日 本の約92%の地域において標高が1000m未満である結果となった。また、日本全体では傾 斜が10度未満の地域が約44%、傾斜が10度以上20度未満の地域が約27%、20度以上の 地域約 29%という結果となった。さらに、道路からの距離との関係については、日本全国 では、約64%が道路から200m未満の地域であり、約36%が道路から200m以上離れた地 域である結果となった。

ⅲ 地形・社会要素の関連

各種指定地域と傾斜の関連に着目すると、森林地域や自然公園などで傾斜が大きく、農 業地域や都市地域で傾斜が小さい傾向がみられた。例えば日本の約 28%を占める地域森林 計画対象民有林では、その中で傾斜が10度未満と小さい地域は約30%であり、傾斜が10 度以上の地域が約70%を占めている。その一方で日本の約14%を占める農用地区域では、

その中で傾斜が10度未満と小さい地域は約85%であり、傾斜が10度以上の地域は約15%

程度である。そのため、比較的傾斜の小さい地域に限定すると日本全国で、地域計画対象 民有林(約30,000km2)より、農用地区域(約41,000km2)の方が広く分布する結果とな った。同様に日本の約14%を占める保安林や、約8%を占める国有林においても、より傾斜 が大きい地域の占める割合が大きく、平坦な地域は一部しか存在しない傾向を示した。

そして、各種指定地域と道路からの距離の関連に着目すると、森林地域や自然公園など で道路から 200m 以上離れた地域が占める割合が大きく、農業地域や都市地域で道路から

83 200m以内の地域が占める割合が大きい傾向がみられた。

(a) 標高1000m未満の地域 (b) 標高1000m以上の地域

Fig. 7-3 日本の地形要素の分析結果

(a) 標高1000m未満の地域 (b) 標高1000m以上の地域

Fig. 7-4 日本の地形要素の分析結果(割合表示)

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ⅳ 各種要素の地域差

上述した日本全国の「指定地域の細区分面積比率」、「各指定地域の細区分ごとの標高、

傾斜、道路からの距離の関係」は地域的に異なった関係(傾向)を示した。参考資料 A の

Fig. A-1からFig. A-30に日本の各地域における「指定地域の細区分面積比率」、「各指定地

域の細区分ごとの標高、傾斜、道路からの距離の関係(面積量)」、「各指定地域の細区分ご との標高、傾斜、道路からの距離の関係(割合表示)」を示した。この中で、「北海道では 森林地域(地域森林計画民有林:約 21%、国有林:20%、保安林:20%)が特に大きな面 積を占めること」、「東北では鳥獣保護区(6%)や休猟区(7%)などの鳥獣保護区の比率が 大きくなっていることから、自然保全地域、自然公園地域、鳥獣保護区といった保護・保 全地域の比率が大きく(約 26%)なっていること」、「中国や四国地方で地域森林計画対象 民有林が42%と大きな割合を示すこと」、「関東地域で自然公園の普通地域(約10%)、農業 地域(約14%)、農用地区域(約18%)、市街化区域(約13%)が全国傾向と比較して大き な面積を占めること」など地域によって特徴的な傾向がみられた。また北海道や関東で傾 斜が小さい傾向がある一方で北陸や中部地域では傾斜の大きい地域が占める割合が大きい 傾向を示した。

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