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研究動向

ドキュメント内 非接触式可搬型人体測定器の開発と応用 (ページ 96-100)

第 2 章 測定原理と測定器の種類

4. 関連する技術と測定器

4.5 研究動向

1980年代は,光投影法が主流になり,通常の写真計測法は傍流の一つになったが,近年,ハード ウエアからソフトウエア重視へと転換し,商品化させた例があった(高地,2004).図 2.31(i)参 照.

■北村らは,市販のデジタルカメラ2台とプロジェクタ1台で構成された機器を使って得られた ステレオ画像から,3次元計測が行えるソフトウエアを開発した(北村,2010).

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《 モアレ計測 》

■高崎は,人体を対象にしたモアレを報告し,この分野の嚆矢となった(Takasaki,1970;高崎,

1982).また同時に発表したMeadowsらは,飛行機の模型を使って数式解析を行い,表面等高 線法の有用性を報告した(Meadows et al.,1970).さらに,高崎らは様々な試作機を作り続けた (築地,1975;吉野,1976;高崎,1984).

その後のモアレ研究は,使われるカメラが変遷の主役であった.

■寺田は,市販のスチールカメラを用いたモアレ縞等高線撮影装置を開発し,人体の立体計測を 試みた(寺田,1973).しかしながら,試作機の全重量は1500㎏あり,field workに使うために は,軽量小型の開発が必要であると報告した.

■樋口らは,専用のモアレカメラを使って,体表長をマルチン法と比較した(樋口,1982).

■大藤らは,CCDカメラを用いたモアレトポグラフィ法による3次元形状計測装置を開発し,カ イロプラクティック施術前後の上前腸骨棘の位置を測定した(大藤,2007).

注:カイロプラクティックとは,指圧・按摩・整体等の手技療法の一つで,主に椎骨や 骨盤の歪みを徒手で改善させることを目的とする.

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《 体形モデル 》

■黒川は,測定データを効率的に活用するには,体形モデルを用いて体形データに変換する必要 があると主張し,体形モデルを衣服設計に応用した(黒川,1994;黒川,1998).

■河内は,コンピュータマネキンの現状を概説し,今後の課題として,子供・高齢者・障害者の ような少数集団への対応を挙げた(河内,1999).

■美濃らは,人体形状計測では,目的に応じた精度を設定し,それに応じた方法を研究する必要 があるという考えから,3次元人体形状モデルの作成・利用方法を解説した(美濃,2001).

■安田らは,球関節人体モデルにおいて関節可動域のもつ解剖学的特性を再現させる手法を提案 した(安田,2009).

■中村らは,3次元人体形状モデルの体形データから,26項目の身体計測値を推定する方法を提 案した(中村,2011).

静的な3次元データのみならず,動的なデータも包括する研究も進んでいる.

■浮田は,予め学習しておく『人体に関する事前知識』を利用して,時系列画像から人体の3次

元形状・姿勢・運動を推定する方法を提示した(浮田,2010).

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《 オクルージョン 》

■山内らは,人体の顎の下・腋・股等に発生するオクルージョン(Occlusion)を少なくする目的で,

1本のポールに4個のレンジファインダ(Range Finder,測距計)を搭載し,それを4本配置した 計測システムを考案した(山内,2005).

注:オクルージョンとは閉塞や遮蔽の意味だが,ここでは照射光が部位に入り込みにく いことをさす.

しかしながら,オクルージョンに関しては,悲観的な見方も根強い.

■河内らは,「光学的計測原理を用いる限り,影になって隠れる部分の低減には限界があり,正 立位での腋の下や股の間を精度良く計測することは,将来においても困難である.」という認 識を示した(河内,2005).そして,彼らはオクルージョンが発生し難い姿勢での測定に注力 した.

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《 その他 》

■見寺らは,3 次元人体測定器の利用において,障害者が計測場所に出向けるように,自由な場 所に設置できる簡易式のシステムについて実験を行った(見寺,2010).

■横田は,人体形状計測技術は体形データと健康データの相関から,疾病の判断に適用できる可 能性があると示唆した(横田,2010).

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第3章

形態の測定

3 章 形態の測定

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