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マネキン A の測定

ドキュメント内 非接触式可搬型人体測定器の開発と応用 (ページ 111-115)

第 3 章 形態の測定

3. マネキン A の測定

3. マネキンAの測定

・測定部位は,頭部・体幹・上肢・下肢から8項目を選び,その内5項目を接触式と非接触式の 測定器を用いて,距離を測定した.それらの項目は,「おとがい点-手関節橈側」,「おとがい 点-肘関節橈側」,「肘関節橈側-上前腸骨棘」,「上前腸骨棘-膝蓋骨」,「膝蓋骨-腓骨外果」

であった.残りの 3 項目は角度を測定した.『始点-中心点-終点』の表記を使うと,それら は「おとがい点-肘関節橈側-手関節橈側」,「肩峰点-上前腸骨棘-膝蓋骨」,「上前腸骨棘-

膝蓋骨-腓骨外果」であった.

(3) 手順

①各項目は,改造ノギスとレーザスライド形測定器で各10回測定した.

②レーザスライド形はマネキンAの右側に設置した.

③レーザスライド形はレーザマーカを 2 個使い,垂直角は,αa=∠A=60°,αb=∠B=90° に設定した.焦点合致によって,両レーザマーカのリニアスライドガイド上の位置情報LaβaLbβbを得た(図2.12参照).

④距離と角度は計算で求めた.

3.3 測定結果

マネキンAの測定結果を表3.3に示す.

3.3 マネキンAの測定結果(Susato,2011)

頭部・体幹・上肢・下肢の測定点間(部位,空間)の距離を接触式測定器と非接触 式測定器で測り,それら値の比をNC/Cで表した.測定点間の内角は非接触式測 定器のみで測定した.各測定は10回行った(全測定において正規性は確認された).

1回の測定時間は,接触式では15~60秒,非接触式では15~30秒かかった.

この表から次のことがわかった.

①NC/Cが最も1.00に近いのは,「膝蓋骨-腓骨外果」間距離(1.005)であり,2つの測定点は水平 投影面上で最も接近していた.つまり,水平角の差が小さかった.一方,NC/C が,1.00 から 最も離れていたのは,「上前腸骨棘-膝蓋骨」間距離(0.967)であった.これら 2 つの測定点は,

お互いが水平投影面上で最も離れていた.つまり,水平角の差が大きかった.これらの結果か ら,両測定点の水平角の差が,NC/Cに影響を与えていることがわかった.

②レーザスライド形の標準偏差は 0.00 になったが,この理由は,前節の骨格モデル Aと同じで ある.つまり,直尺の目幅が1 mmであるために読値は容易になったので,測定値が毎回同じ 値になったことが理由だと思われる.

③各測定の平均距離は,接触式と非接触式とでは有意差があった(p<0.001).

検討

■レーザスライド形を使って計算によって得た角度は,接触式の関節角度計で測定した角度とほ ぼ一致した.この確認作業において,関節角度計を厳格に適用させるためには,関節角度計の

距離 (mm),角度 (° )

始点 中心点 終点 平均値 標準偏差 平均値 標準偏差

頭部-上肢 距離(空間) おとがい点 手関節橈側 153.10 0.97 157.60 0.00 1.029 <0.001 頭部-上肢 距離(空間) おとがい点 肘関節橈側 292.90 1.32 297.90 0.00 1.017 <0.001 上肢-体幹 距離(空間) 肘関節橈側 上前腸骨棘 401.70 0.94 393.90 0.00 0.981 <0.001 体幹-下肢 距離(部位) 上前腸骨棘 膝蓋骨 382.80 0.88 370.10 0.00 0.967 <0.001 下肢-下肢 距離(部位) 膝蓋骨 腓骨外果 504.60 1.10 506.90 0.00 1.005 <0.001 頭部-上肢-上肢 角度(空間) おとがい点 肘関節橈側 手関節橈側 30.9 0.00

体幹-体幹-下肢 角度(部位) 肩峰点 上前腸骨棘 膝蓋骨 79.4 0.00

体幹-下肢-下肢 角度(部位) 上前腸骨棘 膝蓋骨 腓骨外果 87.8 0.00

接触式C 非接触式NC

NC/C t-test

p value 改造ノギス

部位 測定(領域)

レーザスライド形 測定点

アームを部位中に貫通させるか,あるいは部位を切断させる必要があったが,それは不可能で あった.したがって,測定は関節角度計を空中に把持して,肉眼でおおまかに確認せざるを得 なかった.

《 要点 》

■以上までの議論により,開発器は自由姿勢(本研究では障害者姿勢)の形態測定に対応できると 判断した.

4. 生体Aの測定

ドキュメント内 非接触式可搬型人体測定器の開発と応用 (ページ 111-115)