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特別高圧架空電線が低高圧架空電線等と交さする場合において,特別高圧架空電線が 低高圧架空電線等の上に施設されるときは,次の各号によること。(省令第 28 条関連)

又はこれらのもの の支持物の区分

特別高圧電線の種類 離 隔 距 離 低圧架空電線又は

低圧若しくは高圧 の電車線

特別高圧絶縁電線 1.5m(低圧架空電線が絶縁電線又はケーブ ルである場合は,1m)

ケーブル 1.2m(低圧架空電線が絶縁電線又はケーブ ルである場合は,50cm)

その他の電線 2m 高圧架空電線 特別高圧絶縁電線 1m

ケーブル 50cm その他の電線 2m 架空弱電流電線等

又は低高圧架空電 線等の支持物

特別高圧絶縁電線 1m ケーブル 50cm その他の電線 2m

三 使用電圧が 35,000V を超え 60,000V 以下の特別高圧架空電線と低高圧架空電線等又は これらのものの支持物との離隔距離は,2m(特別高圧架空電線がケーブルである場合で あって,低高圧架空電線が絶縁電線又はケーブルであるときは,1m)以上であること。

四 使用電圧が 60,000V を超える特別高圧架空電線と低高圧架空電線等又はこれらのも のの支持物との離隔距離は,使用する電線の種類に応じ,それぞれ前号の値に,60,000V を超える 10,000V 又はその端数ごとに 12cm を加えた値以上であること。

2 特別高圧架空電線が低高圧架空電線等と第 2 次接近状態に施設される場合は,次の各 号によること。(省令第 6 条,第 28 条関連)

一 (略)

二 特別高圧架空電線と低高圧架空電線等又はこれらのものの支持物との離隔距離は,前 項第二号,第三号及び第四号の規定に準ずること。

三 特別高圧架空電線と低高圧架空電線等との水平離隔距離は,2m 以上であること。た だし,次のいずれかに該当する場合は,この限りでない。 (以下,略)

3 特別高圧架空電線が低高圧架空電線等と交さする場合において,特別高圧架空電線が 低高圧架空電線等の上に施設されるときは,次の各号によること。(省令第 28 条関連)

一 (略)

二 特別高圧架空電線と低高圧架空電線等又はこれらのものの支持物との離隔距離は,前

項第二号,第三号及び第四号の規定に準ずること。 (以下,略)

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1.4.3 規定の制・改正の経緯

解釈第127条【特別高圧架空電線と低高圧架空電線等との接近又は交さ】 (第1項~第3 項)の制・改正の経緯について,特別高圧架空電線と他の架空電線等との最小接近距離 が規定された大正8年の「電気工作物規程」制定時までさかのぼって整理したため,こ の概要を以下に説明する。

大正 8年 ○ 特別高圧架空電線が低高圧架空電線等と第2次接近状態に施設される 場合の施設条件(最小接近距離6尺以上)が規定された。

大正14年 ○ 単位が尺貫法からメートル法に変更された。(6尺→2m)

昭和29年 ○ 特別高圧架空電線が低高圧架空電線等と第1次接近状態に施設される 場合の離隔距離が規定された。

使用電圧 離隔距離

60kV以下 2m

60kVを超える場合 2mに60kVを超える10kV又はその端数ごとに20cmを 加えた値

○ 第2次接近状態の規定において, 「水平離隔距離」が明記された。

○ 「最新 電気工作物規程解説(昭和29年6月30日 商工出版社)」第100 条解説によれば, 「第八号は,架空弱電流電線と水平離隔距離で2m以内に 接近する場合の施設方法で,特別高圧電線の断線落下を防止し,かつ,

架空弱電流電線等の断線跳ね上りを考慮して,その混触を防止してい る。」と記載されている。

昭和47年 ○ 特別高圧架空電線が低高圧架空電線等と第1次接近状態に施設され,使 用電圧が35kV以下の場合について,電線がケーブルである場合には離 隔距離を緩和できることが新たに規定された。

○ 「解説 電気設備の技術基準(第3版)(昭和53年10月30日 文一総合出

版)」第136条解説によれば, 「なお,35kV以下の特別高圧架空電線にケ

ーブルを使用する場合は,離隔距離を緩和しているが,これは昭和47

年に改正された基準で架空ケーブル工事の基準を定めたことに伴い追

加したもので,35kVを超えるものについては実際上まだ使用実績がな

いので特に緩和規定を設けていない」と記載されている。

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昭和57年 ○ 特別高圧架空電線が低高圧架空電線等と第1次接近状態に施設され,使 用電圧が35kV以下の場合について,電線が特別高圧絶縁電線である場合 には,離隔距離を緩和できることが新たに規定された。

○ 特別高圧架空電線がケーブルの場合において,低高圧架空電線が絶縁 電線である場合の離隔距離が見直された。

○ 「改正点解説付 電気設備技術基準(昭和57年2月20日 日本電気協会)」

第136条解説によれば, 「第1項第三号については,特別高圧絶縁電線を使 用する場合の架空弱電流電線等との離隔距離が追加規定された。その値 は,現行基準におけるケーブルとの整合性を考慮し,架空弱電流電線等 が裸線の場合(すなわち,低圧架空電線に多心型電線を使用するか又は 低高圧電車線の場合)は1.5m,その他の場合及びこれらの支持物との離 隔距離は1.0mとされた。また,特別高圧架空ケーブルを使用する特別高 圧架空電線と絶縁電線又はケーブルを使用する低高圧架空電線との離隔 距離は,旧基準では0.5~0.8mであったが,低高圧架空電線の種類により,

離隔距離に差を設けることは合理的でないので,一率0.5mに改められ た。」と記載されている。

平成 9年 ○ 「電気設備に関する技術基準を定める省令の解釈」制定時に,電線が ケーブルである場合の離隔距離の緩和が,使用電圧35kVを超えるものに ついても認められた。

○ 「解説 電気設備の技術基準(第8版) (平成10年10月23日 文一総合出 版)」解釈第127条解説によれば, 「なお,④基準では離隔距離の緩和は35kV,

35kV以下の特別高圧架空電線に特別高圧絶縁電線又はケーブルを使用す る場合に限っていたが,⑨解釈において使用電圧が35kVを超える電線路 に架空ケーブルを使用する場合についても認められた。(→解釈第117条 解説)」と記載されている。

○ 「解説 電気設備の技術基準(第8版) (平成10年10月23日 文一総合出

版)」解釈第117条解説によれば, 「特別高圧架空電線にケーブルを使用す

る場合は,併架する相手の低高圧架空電線が絶縁電線かケーブルの場合

に限り,相互の離隔距離を2mから1mまでに減ずることができる。これに

ついては,従来使用電圧が35kVを以下の特別高圧架空電線についてのみ

規定されていたが,35kVを超える架空ケーブルであっても,それ以下の

ケーブルと基本的特性は変わるものではなく,60kVを超える実績も既に

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出てきており,今後も運用の増加が見込まれることから,⑨解釈で追加 した。」と記載されている。

表1 特別高圧架空電線と低高圧架空電線等との接近又は交さ(第 1 項~第 3 項)に関する規定の 主な制・改正経緯

制・改正年 条 文 規定内容 備 考

大正 8 年

「 電気 工 作 物 規 程」

第 50 条,

細則 38 条

[第2次接近状態に施設される場合の水平離隔距離]

・最小接近距離6尺以上

(大正14年の改正で単位変更により6尺→2mに変更)

昭和 29 年

「 電気 工 作 物 規 程」

第 100 条

[第2次接近状態に施設される場合の水平離隔距離]

・第2次接近状態の規定において,「水平離隔距離」が明記

昭和 47 年

「 電気 設 備 に関 す る 技術 基 準」

第 136 条

[第1次接近状態に施設される場合における電線が特別高圧 絶縁電線又はケーブルである場合の離隔距離の緩和]

○特別高圧架空電線がケーブルである場合の離隔を緩和

〔離隔距離:使用電圧35kV以下〕

・低高圧架空電線が裸線の場合:1.2m

・低高圧架空電線が絶縁電線の場合:(低圧)60cm

(高圧)80cm

・低高圧架空電線がケーブルの場合:50cm

・架空弱電流電線,支持物等の場合:50cm

特別高圧架 空電線がケ ーブルであ る場合の離 隔緩和

昭和 57 年

「 電気 設 備 に関 す る 技術 基 準」

第 136 条

[第1次接近状態に施設される場合における電線が特別高圧 絶縁電線又はケーブルである場合の離隔距離の緩和]

○特別高圧架空電線が特別高圧絶縁電線である場合の離隔を 緩和

〔離隔距離:使用電圧35kV以下〕

・低圧架空電線が裸線の場合:1.5m

・低高圧電車線の場合:1.5m

・その他の場合:1m

○特別高圧架空電線がケーブルである場合の離隔見直し

〔離隔距離:使用電圧35kV以下〕

・低高圧架空電線が絶縁電線の場合:50cm

特別高圧架 空電線が特 別高圧絶縁 電線である 場合の離隔 緩和,ケー ブルの離隔 見直し

平成 9 年

「 電気 設 備 に関 す る 技術 基 準 の 解 釈」

第 127 条

[第1次接近状態に施設される場合における電線が特別高圧 絶縁電線又はケーブルである場合の離隔距離の緩和]

○電線がケーブルである場合の離隔緩和を,使用電圧が35kV を超えるものについて拡大

離隔緩和規 定(ケーブ ル)の適用 電圧を拡大

詳細は,添付資料1「解釈第127条【特別高圧架空電線と低高圧架空電線等との接近

又は交さ】(第1項~第3項)制・改正の概要と理由」を参照のこと。

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1.4.4 規定内容の根拠

解釈第127条【特別高圧架空電線と低高圧架空電線等との接近又は交さ】 (第1項~第3 項)の規定内容の根拠に関して,概要を以下に説明する。

(1)使用電圧が35kV以下で電線がケーブルである場合の離隔距離

(第1項第二号)〔1.2m,50cm〕

当該規定は,昭和47年に規定にされ,昭和57年に改正されたものである。

○昭和47年規定内容

昭和47年の規定内容は表2のとおり。

表2

区 分 低高圧電線等の種類 離隔距離

低圧架空電線または 低圧電車線

裸線 1.2m

低圧絶縁電線 60cm

高圧絶縁電線またはケーブル 50cm

高圧架空電線または 高圧電車線

裸線 1.2m

高圧絶縁電線 80cm

ケーブル 50cm

架空弱電流電線または架空弱電流電線等の支持物もしくは支柱 50cm

表2の各数値の根拠となる資料は見当たらないが, 「35kV以下の架空電線路(ケ ーブル)に関する技術基準改正案(昭和45年9月 電気技術基準調査委員会 配電 専門委員会) 」によれば,改正理由で「ケーブルの離隔距離については,ケーブル 単独で必要な絶縁強度を有しており,さらに金属製のしゃへい層を接地すること にしているので,あえて離隔距離を定めなくとも十分安全であるが,あまり接近 すると接触による損傷,作業時の支障などを生ずることが考えられるので, (中略)

高圧架空ケーブルに準じた離隔距離を規定している。」と記載されている。(本改 正案では,接近・交さする低高圧架空電線等の種類によらず離隔距離は40cmと記 載されている。)

上記を踏まえ,離隔距離50cmについては,既に規定されていた高圧架空ケーブ ルと低高圧架空ケーブルの離隔距離40cmに裕度を見込み決定されたものと推定さ れる。

表3

特別高圧架空ケーブル

(35kV以下) 高圧架空ケーブル

低高圧架空ケーブル 50cm 40cm

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