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時間浸した後,発熱線と大地との間に 1,500V 交流電圧を連続して 1 分間加えたときこれに耐え,更に導体と大地との間に 100V の直流電圧を 1 分間

五(略)

清水中に 1 時間浸した後,発熱線と大地との間に 1,500V 交流電圧を連続して 1 分間加えたときこれに耐え,更に導体と大地との間に 100V の直流電圧を 1 分間

加えた後に測定した絶縁体の絶縁抵抗が別表第 7 に規定する値以上のものであ ること。

発熱線に直接接続する電線は,絶縁体及び外装が発熱線と同様のものとしてい る。発熱線の絶縁体及び外装の仕様は,JIS C 3651(2004)「ヒーティング施 設の施工方法」の「付属書 発熱線等」で規定されているが,数値の根拠とな る資料は見当たらない。

なお,JISではブチルゴム混合物の外装の厚さについての規定はなし。さらに,

完成品の試験においては,1,500Vの交流試験後の100Vの直流試験の試験はない。

(12)第4項第四号

「発熱線は,その温度が80℃を超えないように施設すること」としている。

発熱線用の絶縁物の急激な劣化又は軟化をまねかない程度のものとして80℃とし ている。

なお,解釈第228条(フロアヒーティング等の電熱装置の施設)では,「解説 電

気設備の技術基準(平成21年3月31日 文一総合出版)」の解説において,床面の

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仕上材又は床上に置かれた物が損傷又は火災を生じないよう80℃としている。とさ れており,火災防止の観点からも80℃としたと推定される。

2.2.5 コメント

解釈第229条は,他条文(解釈第9条,解釈第215条,第228条)にも関連することから,

今後当該条文を見直す必要がある場合は,他条文との整合を十分に考慮して行なう必要 がある。

以 上

(添付資料)

添付資料1 解釈第 229 条【パイプライン等の電熱装置の施設】制・改正の概要と理 由

(出典)

1. JIS C 3651(2004)「ヒーティング施設の施工方法」

2. JIS C 8364(2008) 「バスダクト」

3. 労働省産業安全研究所編「工場電気設備防爆指針(ガス蒸気防爆)」

4. 解説 電気設備の技術基準(第2版) (昭和52年 4月30日 文一総合出版)

5. 解説 電気設備の技術基準(第3版) (昭和53年 10月30日 文一総合出版)

6. 解説 電気設備の技術基準(第5版) (昭和61年 9月20日 文一総合出版)

7. 解説 電気設備の技術基準(第8版) (平成10年 10月23日 文一総合出版)

8. 解説 電気設備の技術基準(第13版) (平成20年 3月31日 文一総合出版)

9. 解説 電気設備の技術基準(第14版) (平成21年 3月31日 文一総合出版)

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解釈229条【パイプライン等の電熱装置の施設】制・改正の概要と理由

年月日 規 定 制・改正の概要 制・改正の理由

M29.5.9 「電気事業取締規則」

(逓信省令第5号)

規定なし

M30.6.23 改正「電気事業取締規則」

(逓信省令第14号)

規定なし

M35.8.22 改正「電気事業取締規則」

(逓信省令第36号)

規定なし

M38.12.4 改正「電気事業取締規則」

(逓信省令第77号)

規定なし

M39.8.23 改正「電気事業取締規則」

(逓信省令第44号)

規定なし

M41.7.11 改正「電気事業取締規則」

(逓信省令第33号)

規定なし

M42.10.25 改正「電気事業取締規則」

(逓信省令第36号)

規定なし

M44.9.5 「電気工事規程」

(逓信省令第26号)

規定なし

T3.1.4 改正「電気工事規程」

(逓信省令第1号)

規定なし

T4.2.23 改正「電気工事規程」

(逓信省令第14号)

規定なし

T8.10.13 「電気工作物規程」

(逓信省令第85号)

規定なし

T13.3.3 改正「電気工作物規程」

(逓信省令第3号)

規定なし

T14.11.13 改正「電気工作物規程」

(逓信省令第84号)

規定なし

S7.11.21 改正「電気工作物規程」

(逓信省令第53号)

規定なし

S12.8.2 改正「電気工作物規程」

(逓信省令第51号)

規定なし

S14.1.19 「電気工作物臨時特例」(逓 信省令第1号)

規定なし

S24.12.29 改正「電気工作物規程」

(通産省令第76号)

規定なし

S29.4.1 改正「電気工作物規程」

(通産省令第13号)

規定なし

S30.11.17 改正「電気工作物規程」

(通産省令第60号)

規定なし

S32.3.23 改正「電気工作物規程」

(通産省令第8号)

規定なし

S34.5.1 改正「電気工作物規程」

(通産省令第47号)

規定なし

S37.8.14 改正「電気工作物規程」

(通産省令第86号)

規定なし S38.7.10 改正「電気工作物規程」

(通産省令第86号)

規定なし

S40.6.15

「電気設備に関する技術基 準を定める省令」

(通産省令第61号)

規定なし

S43.6.28 改正「技術基準」 規定なし

添 付 資 料 1

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年月日 規 定 制・改正の概要 制・改正の理由

(通産省令第73号) S43.11.30 改正「技術基準」

(通産省令第121号)

規定なし

S44.8.20 改正「技術基準」

(通産省令第78号)

規定なし

S47.1.26 改正「技術基準」

(通産省令第6号)

規定なし

S48.10.17 改正「技術基準」

(通産省令第103号)

規定なし

S51.10.16 改正「技術基準」

(通産省令第70号)

(パイプライン等の電熱装置の施設)

第二百四十三条の二 パイプライン等(導管及びその他の工作物により液体の輸送を行う施 設の総体をいう。以下この条において同じ。)に発熱線を施設する場合(第四項の規定に より施設する場合を除く。)は,次の各号により施設しなければならない。

一 発熱線に電気を供給する電路の使用電圧は,低圧であること。

二 発熱線は,MIケーブル又は別に告示する規格に適合するものであつて発生する熱 に耐えるものであること。

三 発熱線に直接接続する電線は,MIケーブル,クロロプレン外装ケーブル(絶縁体 がブチルゴム混合物又はエチレンプロピレンゴム混合物のものに限る。)又はビニル外 装ケーブル(絶縁体がビニル混合物,架橋ポリエチレン混合物,ブチルゴム混合物又は エチレンプロピレンゴム混合物のものに限る。)であること。

四 発熱線は,人が触れるおそれがなく,かつ,損傷を受けるおそれがないように施設する こと。

五 発熱線は,その温度が被加熱液体の発火温度の八十パーセントを超えないように 施設すること。

六 発熱線は,他の電気工作物,弱電流電線,他のパイプライン等又はガス管若しくは これに類するものに電気的,磁気的又は熱的な障害を及ぼさないように施設すること。

七 発熱線相互又は発熱線と電線とを接続する場合は,電流による接続部分の温度上昇 が接続部分以外の温度上昇より高くならないようにし,かつ,次によること。

イ 接続部分には,接続管その他の器具を使用し,又はろう付けし,かつ,その部分 を発熱線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分被覆すること。

ロ 発熱線又は発熱線に直接接続する電線の被覆に使用する金属体相互を接続する場 合は,その接続部分の金属体を電気的に完全に接続すること。

八 発熱線及び発熱線に直接接続する電線の被覆に使用する金属体並びにパイプライ ン等には,使用電圧が三百ボルト以下のものにあっては第三種接地工事,使用電圧が三 百ボルトを超えるものにあっては特別第三種接地工事を施すこと。

九 発熱線に電気を供給する電路には,専用の開閉器及び過電流しや断器を各極(過電 流しや断器にあっては,多線式電路の中性極を除く。)に施設し,かつ,電路に地気を 生じたときに自動的に電路をしや断する装置を施設すること。

十 パイプライン等には,人が見やすい箇所に発熱線を施設してある旨を表示すること。

2 パイプライン等に電流を直接通じ,パイプライン等自体を発熱体とする装置(以下こ の項において「直接加熱装置」という。)を施設する場合は,前項第五号,第六号,第九 号及び第十号の規定に準じて施設するほか,次の各号により施設しなければならない。

一 発熱体に電気を供給する電路の使用電圧は,交流(周波数が五十ヘルツ又は六十ヘ ルツのものに限る。)の低圧であること。

二 直接加熱装置に電気を供給するためには,専用の絶縁変圧器を使用し,かつ,当該 変圧器の負荷側の電路は,接地しないこと。

三 発熱体となるパイプライン等は,次により施設すること。

イ パイプライン等は,別に告示する規格に適合するものであること。

ロ 発熱体相互の接続は,溶接又はフランジ接合によること。

ハ 発熱体には,シユーを直接取り付けないこと。

ニ 発熱体相互のフランジ接合部及び発熱体とベント管,ドレン管等の附属物との 接続部分には,発熱体の発生する熱に十分耐える絶縁物を挿入すること。

ホ 発熱体は,人が触れるおそれがないように絶縁物で十分被覆すること。

四 発熱体と電線とを接続する部分は,次によること。

【新規】

電熱装置による感電出火の災害を防止するための一般規則としては, 「屋内施設(第216 条)」及び「屋側又は屋外の施設(第231条)」に規定されている。

近年,原油,重油等の石油類,チョコレート,クリーム,糖みつ等の食品類,かせい ソーダ,フェノール,ベンゼン等の化学薬品類を加熱したり,送配水管や横断歩道橋に 施設されるドレインパイプの凍結を防止するため電気による発熱を利用する装置が用い られるようになってきた。これらのパイプライン等(一般の輸送管,配管を含む)に施 設する電熱装置について規定した。

<第一項>

MIケーブル等の発熱線をパイプライン等に沿わせる方式の電熱装置について規定して いる。

<第二項>

パイプラインに直接電流を流して,パイプラインの抵抗損及び鉄損による発熱作用を利

用した直接加熱装置について規定している。

Ⅲ - 2- 33

年月日 規 定 制・改正の概要 制・改正の理由

イ 発熱体には,電線の絶縁が損なわれない十分な長さの端子をろう付け又は溶接す ること。

ロ 端子は,発熱体の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分被覆し,その上 を堅ろうな非金属製の保護管で防護すること。

五 発熱体の断熱材の金属製外被及び発熱体と絶縁物を介したパイプライン等の金属製 非充電部分には,使用電圧が三百ボルト以下のものにあっては第三種接地工事,使用 電圧が三百ボルトを超えるものにあっては特別第三種接地工事を施すこと。

3 パイプライン等に表皮電流加熱装置(内部に発熱線を有する小口径管をいう。以下同 じ。)を施設する場合は,第一項第五号,第六号,第九号及び第十号の規定に準じて施設 するほか,次の各号により施設しなければならない。

一 発熱線に電気を供給する電路の使用電圧は,交流(周波数が五十ヘルツ又は六十ヘ ルツのものに限る。 )の低圧又は高圧であること。

二 表皮電流加熱装置に電気を供給するためには,専用の絶縁変圧器を使用し,かつ,

当該変圧器から発熱線に至る電路は接地しないこと。ただし,発熱線と小口径管とを 電気的に接続しないものにあっては,この限りでない。

三 小口径管は,次により施設すること。

イ 小口径管は,別に告示する規格に適合するものであること。

ロ 小口径管に附属するボックスは,鋼板で堅ろうに製作したものであること。

ハ 小口径管相互及び小口径管とボックスとの接続は,溶接によること。

ニ 小口径管をパイプライン等に沿わせる場合は,ろう付け又は溶接により,発生す る熱をパイプライン等に均一に伝えるようにすること。

四 発熱線は,別に告示する規格に適合するものであること。

五 小口径管又は発熱線に直接接続する電線は,発熱線と同等以上の絶縁効力及び耐熱 性を有するものであること。

六 発熱線相互又は電線と発熱線若しくは小口径管(ボックスを含む。)とを接続する場 合は,電流による接続部分の温度上昇が接続部分以外の温度上昇より高くならないよ うにし,かつ,次によること。

イ 接続部分には,接続管その他の器具を使用し,又はろう付けすること。

ロ 接続部分には,鋼板で堅ろうに製作したボックスを使用すること。

ハ 発熱線相互又は発熱線と電線との接続部分は,発熱線の絶縁物と同等以上の絶縁 効力のあるもので十分被覆すること。

七 小口径管(ボックスを含む。)には,使用電圧が三百ボルト以下のものにあっては第 三種接地工事,使用電圧が三百ボルトを超える低圧のものにあっては特別第三種接地 工事,使用電圧が高圧のものにあっては第一種接地工事を施すこと。

4 発熱線を送配水管又は水道管に固定して施設する場合(電気用品取締法の適用を受け る水道凍結防水器を使用する場合を除く。)は,前二項のいずれかにより施設する場合を 除き,第一項第四号,第六号,第七号及び第九号の規定に準じて施設するほか,次の各 号により施設しなければならない。

一 発熱線に電気を供給する電路の使用電圧は,三百ボルト以下であること。

二 発熱線は,MIケーブル又は別に告示する規格に適合するものであること。

三 発熱線に直接接続する電線は,MIケーブル,クロロプレン外装ケーブル(絶縁体が ブチルゴム混合物又はエチレンプロピレンゴム混合物のものに限る。),ビニル外装ケ ーブル(絶縁体がビニル混合物,架橋ポリエチレン混合物,ブチルゴム混合物又はエ チレンプロピレンゴム混合物のものに限る。)又は別に告示する規格に適合する発熱線 接続用ケーブルであること。

四 発熱線は,その温度が八十度を超えないように施設すること。

五 発熱線又は発熱線に直接接続する電線の被覆に使用する金属体には,第三種接地工 事を施すこと。

5 前各項に規定する施設は,第二百七条から第二百九条(第一項を除く。)までに規定す る場所(第二百十七条第三項及び第二百三十二条第一項において準用する場所を含む。)

に施設してはならない。

6 特別の理由により,所轄通商産業局長の認可を受けた場合は,前各項の規定によらな いことができる。

第二百四十九条第一項中「または」を「又は」に, 「こえ」を「超え」に,「こえる」を

<第三項>

表皮電流加熱装置(セクト法)で強磁性体の小口径管内に発熱線を通して,発熱線と小 口径管との間に電流を流すと,小口径管の電流は表皮作用により管の内壁に集中して流 れるが,この電流により小口径管に発生する熱を利用する方法,並びに誘導セクトと呼 ばれる内部発熱線の電流により小口径管に生ずる誘導電流の発熱を利用する方法につい て規定している。

<第四項>

第一項と同様,MIケーブル等の発熱線を被加熱管に沿わせる方式のものについての規

定であるが,比較的小口径,短い長さのドレインパイプ,送配水管等の凍結防止装置に

対して規定している。

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