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推進者個人のアウトカムに関連する要因の分析

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第 5 章 結果

III. 推進者個人のアウトカムに関連する要因の分析

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表 15. 皆で進める継続的な仕組みづくりを目指した戦略的な方法の獲得を従属変数とする 階層的重回帰分析

(N=65)

2. <自身の成長と自信の獲得>と先行要因との関連

推進者個人のアウトカムの下位概念である<自身の成長と自信の獲得>の合計得点を従属変 数、独 立 変 数としてステップⅠで先 行 要 因(個人 特 性の「年齢」、職場 特 性の「職場 での対 人関 係」、「職場の一体感」、「手続きの公正性」)、ステップⅡでプログラム要因の「参加度」、「満足度」、

職場環境改善の「改善実施数」の各変数を用いて、階層的重回帰分析を実施した結果を表 16 に 示す。

ステップⅠで先行要因を投入すると有意な関連を示す変数はなかった。ステップⅡでプログラム 要 因 を加 え ると、プログラムの「 参 加 度 」( 標 準 化 係 数 β =0.384) と改 善 実 施 数 (標 準 化 係 数 β

=0.251)に有意な関連が認められた。すなわち、プログラムに参加したという自覚的な度合いが高 ければ高いほど、そして、改善を実施した事例数が多いほど、推進者 個人のアウトカムの下位概念 である<自身の成長と自信の獲得>に関連していることが示された。

標準化係数β 有意確率 標準化係数β 有意確率

年齢 -0.291 0.017 -0.261 0.042

職場での対人関係 0.305 0.025 0.242 0.074

職場の一体感 0.032 0.817 -0.001 0.993

手続きの公正性 0.031 0.814 0.052 0.689

参加度 0.115 0.366

満足度 0.091 0.527

改善実施数 0.202 0.109

R2乗 0.177* 0.259*

R2乗変化量 0.820

*p<0.05 **p<0.01

Ⅰ Ⅱ

先行要因

プログラム要因

91

表16. 自身の成長と自信の獲得を従属変数とする階層的重回帰分析

(N=65)

3. <安全や健康リスクに対する感度の向上>と先行要因との関連

推進者のアウトカムの下位概念である<安全や健康リスクに対する感度の向上>の合計得点を 従属変数、独立変数としてステップⅠで先行要因(個人特性の「年齢」、職場特性の「職場での対 人関係」、「職場の一体感」、「手続きの公正性」)、ステップⅡでプログラム要因の「参加度」、「満 足度」、職場環境改善の「改善実施数」の各変数を用いて、階層的重回帰分析を実施した結果を 表 17 に示す。分散分析の結果は有意でなく、R2はステップⅠで 0.139、ステップⅡで 0.178 と、推 進者のアウトカムの下位概念<安全や健康リスクに対する感度の向上>は先行要因、プログラム 要因と有意な関連が確認されなかった。

標準化係数β 有意確率 標準化係数β 有意確率

年齢 -0.185 0.140 -0.142 0.250

職場での対人関係 0.223 0.109 0.160 0.223

職場の一体感 0.115 0.432 0.060 0.656

手続きの公正性 -0.009 0.947 0.042 0.739

参加度 0.348 0.006

満足度 -0.025 0.858

改善実施数 0.251 0.042

R2乗 0.110 0.297**

R2乗変化量 0.187

*p<0.05 **p<0.01

Ⅰ Ⅱ

先行要因

プログラム要因

92

表17. 安全や健康リスクに対する感度の向上を従属変数とする階層的重回帰分析

(N=65)

4. <労働者との関係性構築による成果の実感>と先行要因との関連

推進者のアウトカムの下位概念である<労働者 との関係性構築による成果の実感>の合計得 点を従属変数、独立変数としてステップⅠで先行要因(個人特性の「年齢」、職場特性の「職場で の対人関係」、「職場の一体感」、「手続きの公正性」)、ステップⅡでプログラム要因の「参加度」、

「満足度」、職場環境改善の「改善実施数」の各変数を用いて、階層的重回帰分析を実施した結 果を表 18 に示す。分散分析の結果は有意でなく、R2はステップⅠで 0.058、ステップⅡで 0.126 と、

推進者のアウトカムの下位概念<労働者との関係性構築による成果の実感>は先行要因、プログ ラム要因と有意な関連が確認されなかった。

標準化係数β 有意確率 標準化係数β 有意確率

年齢 -0.201 0.104 -0.134 0.317

職場での対人関係 0.243 0.078 0.186 0.190

職場の一体感 -0.040 0.781 -0.069 0.637

手続きの公正性 0.185 0.171 0.184 0.180

参加度 0.013 0.924

満足度 0.216 0.155

改善実施数 -0.007 0.956

R2乗 0.139 0.178

R2乗変化量 0.039

プログラム要因

Ⅰ Ⅱ

先行要因

93

表18. 労働者との関係性構築による成果の実感を従属変数とする階層的重回帰分析

(N=65)

III. マルチレベル分析による労働者個人、職場組織全体のアウトカムに関連する要因の検討

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