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全国の商店街における商業活性化とデジタルメディアの利活用について

5.1  全国の商店街について

5.1.4  全国の商店街における商業活性化とデジタルメディアの利活用について

5.1.4.1  全国の商店街における商業活性化策について 

 全国における商店街の地域活性化の事例として、経済産業省中小企業庁による 2010 年(平成 22)年度地域商業化活性化事業(補正予算事業)(集客力向上促進事業・商 店街における新事業展開支援事業)の採択事業39から傾向及び事例を探ってみたい。

この事業は、商店街振興組合等が実施する商店街への来街者減に歯止めをかける取組 や空き店舗を活用した事業を国が支援し、地域商業の活性化を図るものである。 

  当該事業では 73 件が採択となった。 

  これらをみると、イルミネーション装飾や街路灯の LED 化といった商店街におけ るハード整備、スタンプラリーやブラスバンドフェスティバルなどの一時的なイベン ト事業、空き店舗をチャレンジショップやギャラリーへ活用するハード整備とソフト 事業を組み合わせた事業、エコポイントを付加した IC カードの導入といった経理に 関する事業、デジタルサイネージの導入やホームページ整備といった広報のためのデ

39 経済産業省中小企業庁「平成 22 年度地域商業化活性化事業(補正予算事業)(集客力向上促進事業・

商店街における新事業展開支援事業)」

http://www.chusho.meti.go.jp/shogyo/shogyo/2011/110114LocalRevitalize-K-R.htm

(閲覧日:2012 年 12 月 19 日)

ジタルメディアの導入に関する事業、商店主を対象にした研修事業とに大別される。 

 これらの事業主体は必ずしも商店街振興組合とは限らない。まちづくり会社や NPO、

株式会社等、商店街振興組合以外が主体になっている事業が 73 件中 31 件と 42%を 占める。商店街振興組合が主体となっていても、他の商店街組合と合同であったり、

株式会社との合同で事業主体となっていたりするケースもあり、事業の実施にあたっ ては、外部との連携の必要性をうかがうことができる。 

 

5.1.4.2  全国の商店街における商業活性化におけるデジタルメディアの利活 用について 

  2010 年(平成 22)年度地域商業化活性化事業(補正予算事業)(集客力向上促進 事業・商店街における新事業展開支援事業)の採択事業の中から、デジタルメディア を利活用した事業は 16 事業であった(表 5.1)。 

  内容をみると、デジタルサイネージの導入及び映画館のデジタル化6件、ホームペ ージの整備2件、商店街の PR 映像の制作2件、そのほか、ソーシャルメディアの導 入、イベントの Ustream 配信、iPhone アプリの制作、iPad 講座の実施等が見られ る40。 

  これらの事業の実施にあたっては、商店街振興組合が単独で実施しているものは、

神戸市の岡本商店街振興組合のソーシャルメディアの活用の1事業のみ 

であり、そのほかの商店街は、近隣の商店街や地域の大学と連携したり、株式会社等 に委託して実施したりしている。このことは、デジタルメディアを商店街に導入する にあたっては、商店街単独で導入することは難しいことを示唆しているともいえるだ ろう。 

                     

40 例えば、大阪府大阪市の鰻谷商店街事業協同組合のように、一事業主体で商店街 PR 映像の制作やイ

ベントの Ustream 配信等、複数の事業を実施しているものもあることから、採択事業数ではなく、

事業内容をカウントしている。

                                                                       

表 5.1:平成 22 年度地域商業活性化事業((補正予算事業)集客力向上促進 事業・商店街における新事業展開支援事業)の採択結果について