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6.1  第1段階:大学や行政がリードしたプロジェクトの実施

6.1.5  テスト放映の結果・評価について

                                     

〔質問3〕ワンセグ放送を見ることはありますか? 

  「よく見る」は 10(13%)、「時々見る」は 20(26%)と 39%がワンセグ 放送を日常見ている一方、「見たことはある」18(24%)、「全く見たことはな い」22(29%)と 53%が日常的にワンセグ放送を視聴せず、約 30%がワンセ グを見たことがなかったとの回答だった。 

 

〔質問4〕本日のオズチャンネルを見ていかがでしたか? 

  「楽しかった」は 21(28%)、「つまらなかった」は 2(3%)だった。「ま あまあだった」との中庸な感想が 32(42%)であった。 

 

〔質問5〕印象に残った放送内容はどれですか?(複数回答可) 

  回答の多かった順に、「肉のナカノ」18、「子育てサロンあゆみ」16、「マタ ニティコンサート」12 であった。行政情報としての「中原区役所緑のカーテン」

は2だった。 

 

〔質問6〕本日のようなオズチャンネル放送を今後も見たいと思いますか? 

  「ぜひ見たい」7(9%)、「時々見たい」35(46%)と 55%が今後も視聴す ることに対して希望があった。「あまり見たいとは思わない」4(5%)、「内容 による」9(12%)のほか、「未記入」が 19(25%)であった。 

 

〔質問7〕オズチャンネル放送で、こんな情報が流れたらよい、と思うものが あればお書きください。 

  回答の多かった順に、「セール・お買い得」5、「区内及び近辺のさまざまな イベント」3、「各店舗情報」3、「おすすめの店」2、「タイムセール」2と、

商店、特にお買い得情報が多数を占めたが、地域のイベント情報に対するニー ズも見られた。これらのほかに、少数ではあるが、「オズやブレーメン等商店街 情報」2、「子育て・子ども情報」2、「新規オープンのお店」1、「クーポン情 報」1、「セミナー案内」1、「おいしいレストラン情報」1などが見られた。 

 

〔質問8〕オズチャンネル放送のような「動画による商店街や地域の情報」を どこで見たいと思いますか?(複数回答可) 

  回答の多かった順に、「電車を待つ間など時間があるとき」30、「電車などの 移動中」24、「商店街に来たとき」21、「自宅で」16 となった。電車の乗車に ちなんだ回答が多かったが、商店街や自宅で見たいという希望も見られた。 

   

〔質問9〕スタンプラリーでやったように、携帯をかざす「お財布ケータイ」

を利用したことはありますか? 

  「よく利用する」は 9(12%)、「時々利用する」は 5(7%)と利用している のは 19%、「利用したことがある」11(14%)、「今回が初めて」44 人(58%)

とまだ一般的に普及しているとはいえない状況がみられた。 

 

〔質問 10〕今回スタンプラリーで「お財布ケータイ」を利用した感想を教えて ください。 

  「便利だ」59(78%)、「面倒だ」3(4%)、「未記入」9(18%)となり、

78%の人が実際に使用してみての感想は便利なものとの印象を持ったことが伺 える。 

 

〔質問 11〕性別 

  「男性」31 人(41%)、「女性」45 人(59%)だった。 

 

〔質問 12〕年代 

 「10 代」4人(5%)、「20 代」7人(9%)、「30 代」34 人(45%)、「40 代」24 人(32%)、「50 代」0人(0%)、「60 代」3人(4%)、「70 代」3 人(4%)と 30 代と 40 代がテントブースに来場した 77%を占めた。 

 

〔質問 13〕仕事 

  「専業主婦」26 人(34%)、「パート・アルバイト」10 人(13%)、「正社員」

31 人(41%)、「自営業」3人(4%)、「学生」4人(5%)、「無職」2人(3%)

であった。 

 

6.1.5.2  アンケート結果からみる考察 

  テントブースに来場した 77%が 30 代と 40 代であり、今回の携帯電話やワ ンセグを用いた情報発信が、まさに商店街に新規に取り込みたい顧客層に対し てメッセージを届けることが可能性としてあることがわかったといえる。主な 来場者の職業は、「専業主婦」34%、「正社員」41%であり、30-40 代の専業主 婦や会社員に対してアプローチのできる情報発信ツール・プログラムと想定さ れる。 

  こういった属性の来場者について、パソコンや携帯電話で動画を日常視聴し ているかについては、「見ている」「見ていない」それぞれ二分された結果とな った。ワンセグ放送に限ると、53%が日常的にワンセグ放送を視聴せず、約 30%

がワンセグを見たことがなかったとの回答であり、ワンセグ放送がまだ日常に

浸透していないことを伺うことができた。 

  コンテンツとしては、商店街におけるお買得情報やセールなどを求める希望 が多く、来場者の属性からか地域イベントや子育て情報に関するものが続いた。 

  ワンセグ放送をどこで見たいか、との質問に対して、電車の乗車にちなんだ 回答が多かったが、商店街や自宅で見たいという希望も多数見られ、地域情報 を地域で見たいというニーズを伺うことができた。 

  FeliCa については、78%が実際に使ってみて「便利だ」と感じていたようだ が、58%が今回初めて使ったとのことであり、認知度・普及度ともに低いこと を伺うことができた。 

  アンケートからは、携帯ワンセグを使った地域商店街・地域イベント情報発 信については、関心を示す層が 30-40 代と限られることがわかった。また、商 店街や地域イベント情報の取得の要望があることも合わせてわかった。ワンセ グや FeliCa は、まだその認知度・普及度は高くはないが、「子育てに優しい商 店街」として子育て世代に訴求し、新規顧客層を開拓していくためには可能性 のある実験であることをアンケートから伺うことができたといえるだろう。 

 

6.1.5.3  運営スタッフの振り返りについて    スタッフからは、次のような意見があった。 

(1) ワンセグ放送の目的について 

  ・ワンセグは商店街の付加価値づけのものか、それとも客を呼ぶためのもの か、はっきりさせる必要がある。 

(2)視聴方法について 

  ・機器の近くにいかないと見ることができない。ワンセグはあんなものか、

と見られてしまう。免許をとってでも広い範囲で見せる方が得策ではないか。 

  ・FeliCa は簡単に扱え、スタンプラリーができた。ワンセグはチャンネル設 定の作業が必要で、スタンプラリーと一緒に行ったこともあり、ゆっくり見 てもらう環境ではなかった。いつでもどこでも、というワンセグ本来の視聴 スタイルではなかった。 

  ・ワンセグをどこで見たいか。電車や電車の待ち時間など手すきの時なんだ ということがわかった。 

  ・元住吉駅の改札を出た待合広場で流せたらいいのではないか。 

(3)来場者について 

  ・50 代以上がほとんどブースに訪れていない。驚いたのは、それ以下の世代 はケータイの動画を見ることに男女差がないこと。専業主婦でも動画を見る ことがわかった。商店街がどこの世代を引き込みたいか。 

  ・高齢者は携帯電話に対して距離感があると思う。単に連絡を取り合うため

の手段と考えていると思う。 

  ・行政では市政だよりは高齢者に響くが、若い世代には響かない。自治会に 属しておらず、市政だよりが届かない世帯が大勢いる。また、市政だよりと いうだけで読まない人も多い。今回の実験に関心を寄せた 30-40 代が 80%

という数字は、まさに行政も訴えたい世代。これからは今まで通りの紙媒体 だけでなく、複数の媒体を持つ時代と考える。 

(4)アンケート結果について 

  ・結果については、フェスタという場所柄、スタンプラリーと抱き合わせだ ったこと、見た人は景品がほしいため、コンテンツ中のキーワード探しに夢 中なこと等を割り引いて考慮する必要があるのではないか。 

 ・「時々見たい」という声は、付き合いの意味合いも含んでいるのではないか。

わざわざ情報を取りにいって見るか疑問。ワンセグがどれほど商店街に来て もらう手段として成立するか。 

(5)そのほか 

  ・川崎市のほかの商店街ではそもそもオズファミリークラブのようなサービ スを行っていない。ファミリークラブをまず広める必要があるか。ワンセグ は、広報効果はあると思う。個店やセールの情報がほしい、との声があるこ とから、まだまだ商店街の情報発信が足りないと思った。ただ、ワンセグは コンテンツの制作が大変だと思う。 

 ・微妙な結果。費用対効果やかけられるマンパワーがあるか。話題性はある。

これだけのことをするなら、商店街の活性化に結びつかないともったいない。 

 

6.1.5.4  テスト放映の評価について 

  テスト放映では、今回のプロジェクトに関心を示す層が 30-40 代と特定の層 に限って表れることがわかった。また、地域には商店街や地域イベント情報の 取得の要望があることも合わせてわかり、プロジェクトの可能性を示唆する結 果が見られた。しかしながら、ワンセグ放送の電波の届く範囲が非常に限られ ること、チャンネル設定に難があることといった設備環境の課題、コンテンツ をどのように制作するかといった課題も浮き彫りになった。 

  ワンセグ放映といった、まだあまり普及のしていない環境をどのように使っ てプロジェクトを展開していくか、話題性のあるデバイスをどう活用して商店 街振興と地域振興に結びつけていくか、改めて目的と進め方を整理する必要が あることがわかった。 

     

6.1.6  商店街ワンセグ放映の実施