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依存関係を持つバックアップの削除または移動

ドキュメント内 Acronis Backup (ページ 120-124)

この設定を使用するには、[保持ルール] ウィンドウの [詳細設定を表示] をクリックしま す。

保持ルールは、一部のバックアップが削除または移動され、その他のバックアップが保持さ れることを想定しています。アーカイブ内に、相互に依存している増分および差分のバック アップや、それらのバックアップの基になった完全バックアップが含まれている場合はどう なるでしょうか。たとえば、古くなった完全バックアップを削除し、その増分の「子」を保 持することはできません。

バックアップの削除または移動が他のバックアップに影響を与える場合、次のいずれかのル ールが適用されます。

依存するすべてのバックアップが削除の対象になるまでバックアップを保持する(移動)

古いバックアップ( アイコンでマークされている)は、それに依存しているすべての バックアップが古くなるまで、保持されます。すべてが古くなると、通常のクリーンア ップ中に、チェーン全体が一度に削除されます。古くなったバックアップの次のロケー ションへの移動を選択した場合、バックアップは直ちにコピーされます。現在のロケー ションからの削除のみが延期されます。

このモードは、長い時間がかかる可能性のある統合の回避に役立ちますが、削除を延期 されたバックアップの保存領域が追加で必要になります。アーカイブのサイズやバック アップの保持期間または数が、ユーザーの指定した値を超える場合があります。

このモードは、Acronis Cloud Storage にバックアップをコピーまたは移動するときに は使用できません。クラウド ストレージでは、常に完全バックアップであるアーカイブ の最初のバックアップを除くすべてのバックアップは増分です。最新のバックアップは 常に保持される必要があるので、このチェーンを完全に削除することはできません。

バックアップを統合する

削除または移動の対象となるバックアップは、依存関係がある次のバックアップと統合 されます。たとえば、保持ルールで、完全バックアップを削除しても、次の増分バック アップは保持する必要があるとします。バックアップは 1 つの完全バックアップに結合 され、そのバックアップに増分バックアップの日付が付けられます。チェーンの中間か ら増分または差分のバックアップが削除されると、結果として残されるバックアップの 種類は増分になります。

このモードでは、クリーンアップが実行されるたびに、アーカイブのサイズとバックア ップの保持期間または数がユーザー指定の範囲内になります。ただし、統合は多くの時 間とシステム リソースを消費する場合があります。統合中に作成される一時ファイルの ために、格納域に追加の領域も必要です。

Acronis Cloud Storage 以外のアーカイブ ロケーションに対して [次のサイズを超え るアーカイブ] ルールを選択した場合、このモードは使用できません。

統合に関する注意点

統合は削除の 1 つの方法に過ぎず、削除に代わる手段ではないことに注意してください。

統合した後のバックアップには、削除されたバックアップ内には存在していて、保持さ れた増分バックアップや差分バックアップには存在していなかったデータは含まれませ ん。

4.5.5 使用例

ここでは、バックアップをレプリケートし、それらのバックアップの保持ルールを設定する 方法について説明します。

4.5.5.1 例 1: ネットワーク フォルダへのバックアップのレプリケート

次のようなシナリオについて考えてみます。

 コンピュータの完全バックアップを手動で実行します。

 コンピュータ上の Acronis セキュア ゾーン 『238ページ 』にバックアップを保存しま す。

 ネットワーク フォルダにバックアップのコピーを保存します。

このシナリオでは、[手動による開始] スキームを使用したバックアップ計画を作成します。

バックアップ計画の作成時に、[ロケーション] フィールドで Acronis Secure Zone を指 定し、[バックアップの種類] フィールドで [完全] を選択し、[新しく作成されたバックア ップを別のロケーションにレプリケートする] チェック ボックスをオンにしてから、[2 番 目のロケーション] フィールドで、ネットワーク フォルダを指定します。

結果:

 すぐに入手できるローカル バックアップからコンピュータのボリュームまたはファイル を復元できます。このバックアップは、ハード ディスクの専用領域に保存されていま す。

 コンピュータのハード ディスク ドライブに障害が発生した場合、ネットワーク フォル ダからコンピュータを復元できます。

4.5.5.2 例 2: 保存されたバックアップの期間および合計サイズを制限 する

次のようなシナリオについて考えてみます。

 コンピュータの完全バックアップを毎週実行します。

 1 ヵ月未満のバックアップをすべて保持します。

 1 ヵ月が過ぎたバックアップがあっても、すべてのバックアップの合計サイズが 200 GB を下回っている場合には保存する。

このシナリオでは、カスタム スキームを使用したバックアップ計画を作成します。バック アップ計画を作成する際、完全バックアップの週単位スケジュールを指定します。[アーカ イブのクリーンアップ] で、[保持ルールの使用] を選択します。

[保持ルール] で、[次より古いバックアップ:] チェック ボックスおよび [次のサイズを超 えるアーカイブ サイズ:] チェック ボックスをオンにして、それぞれに [1 ヵ月] と [200 GB] を指定します。[指定した条件が満たされている場合:] で、[最も古いバックア ップを削除する].を選択します。

[OK] をクリックします。[保持ルールの適用] で、[バックアップ後] チェック ボックスを オンにします。

結果:

 合計サイズにかかわりなく、1 ヵ月未満のバックアップが保持されます。

 1 ヵ月が過ぎたバックアップが保持されるのは、(経過期間を問わず)すべてのバック アップの合計サイズが 200 GB を超えていない場合のみです。超えている場合、1 ヵ月 が過ぎたバックアップの一部またはすべてが、最も古いものから削除されます。

4.5.5.3 例 3. クラウド ストレージへのバックアップのレプリケート

この例では、バックアップするコンピュータに対して、クラウド バックアップのサブスク リプション 『353ページ 』が有効 『367ページ 』になっていることが前提です。

次のシナリオでは、バックアップするデータの量が比較的小さいサイズであることが前提で す。サイズが大きいバックアップの場合は、このセクションの後半で「クラウド ストレージ への大量のデータのレプリケート」を参照してください。

次のようなシナリオについて考えてみます。

 時々、コンピュータをローカル フォルダにバックアップする場合。

 作成されたアーカイブのコピーを Acronis クラウド ストレージにオフサイトで保管す る場合。

 バックアップを開始する時間にかかわらず、レプリケーションを、インターネット接続 への需要が小さい業務時間外に実行する場合。

このシナリオでは、適切なバックアップ スキームでバックアップ計画を作成します。バッ クアップ計画を作成する際、[ロケーション] フィールドで、ローカル フォルダを指定しま す。[新しく作成されたバックアップを別のロケーションにレプリケートする] チェック ボ ックスをオンにしてから、[2 番目のロケーション] フィールドで、クラウド ストレージを

[バックアップ オプション] で、[レプリケーション/クリーンアップの無効期間] 『155ペー ジ 』 を表示し、業務時間を指定します(たとえば、月曜日から金曜日の 8:00~17:00 な ど)。

結果:

 バックアップ計画が開始されると、データはローカル フォルダにバックアップされま す。

 バックアップが業務時間外に完了すると、レプリケーションがすぐに開始されます。そ れ以外の場合、業務時間が終わるまでレプリケーションは延期されます。

注意: クラウド ストレージでは、保存されている元のロケーションの種類にかかわらず、アーカイブ の 2 回目以降のバックアップは常に増分になります。したがって、クラウド バックアップ サブス クリプションのために、ストレージ容量が効率的に使用されます。

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