4.2.22 [監視-ジョブ]ウィンドウ-[前回履歴]シートまたは[ジョブの出力情報]ウィン ドウに実行結果が表示されない
4.3 ジョブの動作がおかしい
4.3.1 ジョブの終了コードの意味がわからない
対象バージョンレベル
・ Windows版:V5.0L10以降
・ Solaris版:5.0以降
・ Linux版:5.2、V10.0L10以降
・ Linux for Itanium版:V12.0L10以降
・ HP版:5.1以降
・ AIX版:5.1以降
・ DS版:V20L10
対処
原因
アプリケーションの終了コードの他に、ジョブスケジューラ、ジョブ実行制御固有の終了コードがジョブの終了コードとして表示されるこ とがあります。
対処方法
ジョブスケジューラ、ジョブ実行制御固有のジョブ終了コードの意味は、以下のマニュアルを参照してください。マニュアルに明記され ていない終了コードは、アプリケーションが設定しているものですので、アプリケーションのドキュメントで終了コードの意味を確認して ください。
・ V11.0L10/11.0以降の場合
- “リファレンスマニュアル”の“ジョブの終了コード”
- “オンラインヘルプ”の“終了コード一覧”
・ V10.0L10/10.0以前の場合
- “リファレンスマニュアル”の“ジョブの終了コード”
- “Q & A 集”の“運用に関する Q & A”
4.3.2 [ジョブネットの監視]ウィンドウではジョブフローの実行が進んでいるのにジョ
ブの実行結果を確認するとジョブが起動されていないように見える
対象バージョンレベル
・ Windows版:V5.0L10以降
・ Solaris版:5.0以降
・ Linux版:5.2、V10.0L10以降
・ Linux for Itanium版:V12.0L10以降
・ HP版:5.1以降
・ AIX版:5.1以降
・ DS版:V20L10
対処
確認ポイント
ジョブが無効になっていませんか
原因
ジョブが無効になっていると、起動条件が整ったときに、ジョブは起動されずにスキップされ、後続ジョブが起動されます。
対処方法
対象のジョブネット内で、ジョブが無効化されていないかを、[ジョブネットの監視]ウィンドウの、ジョブの状態表示や、jobschprint -pコマ ンドの実行結果によって確認してください。
説明
参考
ジョブを操作した場合の動作について
ジョブネットがジョブ実行制御属性の場合、ジョブに対して“強制終了”、“再起動”、“停止”、“停止解除”、“無効”、“無効解除”の操 作が可能です。それぞれの操作をした場合の動作について以下に説明します。
・ 強制終了
実行中のジョブや実行遅延のジョブを強制的に終了します。ジョブは強制終了状態になります。
・ 再起動
ジョブネットの状態が警告の場合に、異常終了または強制終了したジョブを再起動します。
リカバリジョブが実行中の場合は、再起動することはできません。また、リカバリジョブに対して再起動することもできません。どちら の場合も、操作は無視されます。(V11.0L10/11.0以降)
・ 停止
実行待ちのジョブや終了したジョブを停止状態にします。停止したジョブは、先行ジョブの正常終了などによりジョブの起動条件が 整っても、起動を一時停止されているため、実行されません。停止したジョブの後続ジョブも実行されません。
・ 停止解除
- ジョブの起動条件が満たされる前に停止解除した場合は、停止中のジョブは停止する前の状態に戻ります。
- 停止中にジョブの起動条件が満たされた場合は、停止解除後に、そのジョブは起動されます。
・ 無効
実行待ち/停止中/終了したジョブを無効状態にします。無効状態になったジョブは、起動条件が整うとスキップされ、後続ジョブが 起動されます。停止中に起動条件が整った場合、無効にすると無効にした時点でジョブはスキップされます。
・ 無効解除
無効状態のジョブを無効解除します。ジョブは以下の状態になります。
- 起動条件が整う前に無効解除した場合、ジョブの状態は“無効”操作を行う前の状態に戻ります。ただし“無効”操作を行う前 の状態が停止中の場合は、停止する前の状態に戻ります。
- 無効状態の時に起動条件が整った場合、ジョブはスキップされ、正常終了の状態になります。
参考
ジョブをリカバリ操作した場合の動作について(V11.0L10/11.0以降)
ジョブネットがジョブ実行制御属性の場合、異常終了または強制終了したジョブに対して“指定のジョブから起動”、“指定のジョブから 再起動”、“次のジョブから起動”、“指定のジョブのみ起動”のリカバリ操作が可能です。それぞれの操作をした場合の動作について以 下に説明します。
・ 指定のジョブから起動
指定したジョブから起動されます。そのジョブが正常終了または疑似正常した場合、後続のジョブが実行されます。
・ 指定のジョブから再起動
ジョブネットアイコンのジョブに対してのみ操作可能です。指定したジョブから再起動されます。そのジョブが正常終了または疑似 正常した場合、後続のジョブが実行されます。
・ 次のジョブから起動
ジョブネットアイコン以外のジョブに対してのみ操作可能です。指定したジョブの状態はそのままで、後続のジョブから起動します。
その後続ジョブが正常終了または疑似正常した場合、その次の後続のジョブが実行されます。
・ 指定のジョブのみ起動
ジョブネットアイコン以外のジョブに対してのみ操作可能です。指定したジョブのみを起動します。そのジョブが正常終了または疑 似正常した場合でも、後続のジョブは実行されません。また、そのジョブが異常終了した場合でも、リカバリジョブは実行されませ ん。
4.3.3 ジョブネットは実行中になったがジョブネット内のジョブが実行されない
対象バージョンレベル
・ Windows版:V5.0L10以降
・ Solaris版:5.0以降
・ Linux版:5.2、V10.0L10以降
・ Linux for Itanium版:V12.0L10以降
・ HP版:5.1以降
・ AIX版:5.1以降
・ DS版:V20L10
対処 確認ポイント
ジョブネットの中のジョブが停止中になっていませんか
原因
ジョブが停止中になっていると、ジョブネットが実行中でもジョブは実行されません。後続ジョブも実行されません。
対処方法
ジョブを“停止解除”してください。停止解除した時点でジョブの起動条件が整っている場合、ジョブは即座に投入されます。
4.3.4 異常終了ジョブネットの“再起動”操作を行ったら、先頭ジョブから実行された
対象バージョンレベル
・ Windows版:V5.0L10以降
・ Solaris版:5.0以降
・ Linux版:5.2、V10.0L10以降
・ Linux for Itanium版:V12.0L10以降
・ HP版:5.1以降
・ AIX版:5.1以降
・ DS版:V20L10
対処
1確認ポイント
先頭ジョブに“再起動ポイント”が設定されていませんか
対処方法
[監視-ジョブ]ウィンドウ-[制御情報]シートで“再起動ポイント”の設定を確認し、必要であれば設定を見直してください。
対処
2確認ポイント
異常終了後、ジョブの登録情報を変更していませんか
原因
ジョブの登録情報を変更した場合、ジョブネットおよびジョブの状態は“実行待ち”にリセットされます。そのため、“再起動”操作でもす べてのジョブが実行されます。
対処方法
・ V11.0L10/11.0以降の場合
ジョブネットおよびジョブの状態を変更せずにジョブの登録情報だけを変更したい場合は、ジョブ情報をリカバリ変更してください。
または、ジョブの情報を変更した後、実行させたくないジョブを“無効”にしてからジョブネットを“再起動”してください。
・ V10.0L21/10.1以前の場合
ジョブの情報を変更した後、実行させたくないジョブを“無効”にしてからジョブネットを“再起動”してください。
参考
無効状態の説明は、以下を参照してください。
“4.3.2 [ジョブネットの監視]ウィンドウではジョブフローの実行が進んでいるのにジョブの実行結果を確認するとジョブが起動されてい ないように見える”
4.3.5 ジョブの実行履歴に skipped と表示される
対象バージョンレベル
・ Windows版:V5.0L10以降
・ Solaris版:5.0以降
・ Linux版:5.2、V10.0L10以降
・ Linux for Itanium版:V12.0L10以降
・ HP版:5.1以降
・ AIX版:5.1以降
・ DS版:V20L10
対処
確認ポイント
ジョブが無効になっていませんか
原因
ジョブが無効化されているため、スキップされたことを意味します。
対処方法
必要に応じてジョブの“無効解除”操作を行ってください。次回のジョブネット起動時に、該当のジョブが起動します。
4.3.6 ジョブネット内のジョブがすべて実行待ち状態となった
対象バージョンレベル
・ Windows版:V5.0L10以降
・ Solaris版:5.0以降
・ Linux版:5.2、V10.0L10以降
・ Linux for Itanium版:V12.0L10以降
・ HP版:5.1以降
・ AIX版:5.1以降
・ DS版:V20L10
対処
確認ポイント
該当ジョブネット内のジョブの登録情報を変更していませんか
“変更”とは[ジョブネットの変更]ウィンドウで、[上書き保存]を実施したことを指します。
原因
ジョブの登録情報を変更した場合、該当ジョブネットは、実行待ちにリセットされます。このため、各ジョブの状態もリセットされ、実行待 ちとなります。
対処方法
ジョブネットが実行待ち状態の時に、ジョブの登録情報を変更してください。また、ジョブの登録情報を変更した後は、各ジョブの状態 を必要に応じて、無効などの状態に変更してください。
なお、V11.0L10/11.0以降のバージョンでは、“リカバリ変更”機能により、ジョブの状態を変えずに、ジョブの登録情報を変更すること ができます。
4.3.7 ジョブネット内の無効または停止状態のジョブが実行待ち状態となった
対象バージョンレベル
・ Windows版:V5.0L10以降
・ Solaris版:5.0以降
・ Linux版:5.2、V10.0L10以降
・ Linux for Itanium版:V12.0L10以降
・ HP版:5.1以降
・ AIX版:5.1以降
・ DS版:V20L10
対処
確認ポイント
該当ジョブネット内のジョブの登録情報を変更していませんか
“変更”とは[ジョブネットの変更]ウィンドウで、[上書き保存]を実施したことを指します。
原因・対処方法は、“4.3.6 ジョブネット内のジョブがすべて実行待ち状態となった”を参照してください。
4.3.8 ファイルの転送が完了していないにもかかわらず chkfile.exe、chkfile.sh または jobschchkfile が終了する
対象バージョンレベル
・ Windows版:V5.0L10以降
・ Solaris版:5.0以降
・ Linux版:5.2、V10.0L10以降
・ Linux for Itanium版:V12.0L10以降
・ HP版:5.1以降
・ AIX版:5.1以降
・ DS版:V20L10
対処
確認ポイント
chkfile.exe、chkfile.shまたはjobschchkfileで待ち合わせるファイルのサイズが大きくないですか
原因
chkfile.exe、chkfile.shおよびjobschchkfileはファイルの作成を待ち合わせ、作成完了を待ち合わせません。ftpコマンドなどで大きい
ファイルの転送を行った場合、転送が完了しないにもかかわらず、ファイル自体が作成されるため、chkfile.exe、chkfile.sh、jobschchkfile が終了する動作となります。