第 4 章 ジョブスケジューラに関するトラブルシューティング
4.1 グループの動作がおかしい
4.1.11 グループが起動しない
対象バージョンレベル
・ Windows版:V5.0L10以降
・ Solaris版:5.0以降
・ Linux版:5.2、V10.0L10以降
・ Linux for Itanium版:V12.0L10以降
・ HP版:5.1以降
・ AIX版:5.1以降
・ DS版:V20L10
対処
1確認ポイント
本日の起動予定日時が到来し、実行待ちのグループ内ジョブネットに対して変更操作を実施していませんか
原因
本日の起動予定が到来し、実行待ちのグループ内ジョブネットに対して、フロー、起動条件、または起動日の変更を行った場合、現在 より未来の起動予定はグループ全体で再スケジューリングされます。
対処方法
グループ内ジョブネットの変更は、グループの起動予定時刻以前か、グループの終了後に実施してください。
対処
2確認ポイント
本日、すでにグループの起動操作を実施していませんか
原因
グループの起動予定時刻前にグループの起動操作を行った場合、すでに起動したとみなされ、その日の起動予定時刻にグループは 起動しません。
[ジョブネット一覧]ウィンドウの[予定日時]が翌日以降になっている場合、本日、グループはすでに起動したことになります。
対処方法
以下のいずれかの方法で対処してください。
・ グループの起動予定時刻前にグループを再登録、または同一の定義内容で変更してください。
グループの起動予定時刻後にグループを再登録、または同一の定義内容で変更した場合、対処1の原因に記載した状況となり、
グループが起動しません。
・ グループの起動操作により、グループを起動してください。
なお、グループに対して起動操作を実施した場合、後続ジョブネットは先行ジョブネットの正常終了後、すぐに起動します。(起動 予定時刻の到来、メッセージ事象を待ち合わせることなく起動します。)
なお、グループの起動操作による起動は、一日に複数回行うことが可能です。
4.1.12 グループ内ジョブネットの起動日を変更したが、起動予定日時に反映されな
い
対象バージョンレベル
・ Windows版:V5.0L10以降
・ Linux版:5.2、V10.0L10以降
・ Linux for Itanium版:V12.0L10以降
・ HP版:5.1以降
・ AIX版:5.1以降
・ DS版:V20L10
対処
確認ポイント
以下のいずれかの状態ではありませんか
・ 本日、該当のグループは終了状態となっている
・ グループの起動時刻を過ぎた後に起動日時の変更操作を行い、本日起動日となった
原因
グループが終了している、またはグループが起動日となったが起動時刻を過ぎている場合、グループは次の日変わり時刻に再スケ ジュールされます。
日変わり時刻後に変更操作が反映され、次回の起動予定日が確定します。
対処方法
日変わり時刻の到来を待って、起動予定時刻を確認してください。
4.1.13 確認操作後、グループが起動してしまった
対象バージョンレベル
・ Windows版:V5.0L10以降
・ Solaris版:5.0以降
・ Linux版:5.2、V10.0L10以降
・ Linux for Itanium版:V12.0L10以降
・ HP版:5.1以降
・ AIX版:5.1以降
・ DS版:V20L10
対処
確認ポイント
グループの起動予定時刻を過ぎてから確認操作をしていませんか
原因
グループの確認操作が有効になっている場合、グループは確認操作を行った時点で次回の起動予定をスケジューリングします。スケ ジューリング後、起動予定時刻が到来していた場合、グループは即座に起動します。
なおメッセージ事象を待ち合わせている場合、グループはメッセージ事象が発生し、起動条件を満たした時点で起動します。
4.1.14 日変わり時刻を迎えてもグループの状態が実行待ちにならない
対象バージョンレベル
・ Windows版:V5.0L10以降
・ Solaris版:5.0以降
・ Linux版:5.2、V10.0L10以降
・ Linux for Itanium版:V12.0L10以降
・ HP版:5.1以降
・ AIX版:5.1以降
・ DS版:V20L10
対処
確認ポイント
前回、グループが異常終了または強制終了していませんか その場合、ジョブネットに対して、確認操作を行っていますか
原因
[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウ-[利用機能1]シートで[グループの確認操作を有効とする]チェックボックスをチェッ クしている場合、ジョブスケジューラは異常終了または強制終了したグループに対して、確認操作を行うまで次回の起動を抑止しま す。
対処方法
対処が必要な場合は、対処した上でグループに対して確認操作を行ってください。
すべてのグループにおいて対処が不要の場合は、[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウ-[利用機能1]シートで[グルー プの確認操作を有効とする]チェックボックスのチェックをはずし、ジョブスケジューラのサービス/デーモンを再起動してください。
日変わり時刻の経過後にグループに対して確認操作を行った場合、その時点でグループの当日の起動予定がスケジュールされま す。下図に例を示します。
確認操作を行ったときにグループの起動条件が整っている場合、グループは即座に起動します。グループの起動条件が整っていな い場合、グループは実行待ちとなります。