jobschmsgevent event_name[:project_name[/job_net_name]
4.14.18 エラーメッセージ「read() ファイル番号が違います。」が表示される【UNIX 版】版】
エラーメッセージ
MpJobsch: ERROR: read() ファイル番号が違います。
対象バージョンレベル
・ Solaris版:5.0以降
・ Linux版:5.2、V10.0L10以降
・ Linux for Itanium版:V12.0L10以降
・ HP版:5.1以降
・ AIX版:5.1以降
・ DS版:V20L10
対処
確認ポイント
ジョブスケジューラのデータベースディレクトリ中にお客様が作成したファイルを格納していませんか
原因
ジョブスケジューラデーモンは、スケジュール情報を取得する際、データベースディレクトリ中のファイルを検索します。データベース ディレクトリ中に、お客様がファイルを作成した場合、ジョブスケジューラは、ジョブスケジューラが作成したファイルと誤解し、不当な動 作を行う場合があります。
対処方法
データベースディレクトリに、お客様が作成したファイルを格納しないでください。
説明
データベースディレクトリは、以下の配下です。
[複数サブシステム運用をしていない場合]
Solaris版:
/var/opt/FJSVJOBSC
Linux版:
/var/opt/FJSVJOBSC HP版:
/opt/FHPJOBSCH/db AIX版:
/usr/FAIXJOBSC/db DS版:
/var/opt/uxpJOBSCH
[複数サブシステム運用している場合]
Solaris版:
/var/opt/FJSVJOBSC/JOBDBn Linux版:
/var/opt/FJSVJOBSC/JOBDBn HP版:
/opt/FHPJOBSCH/db/JOBDBn AIX版:
/usr/FAIXJOBSC/db/JOBDBn
上記の“jobdbn”、“JOBDBn”の“n”は、サブシステム1~9までの各サブシステム番号に対応します。
4.14.19 サービスが停止処理を実施中に「AP:MpJobsch: エラー: 6305:サービス : メッセージキューでクライアント側メッセージの書き込みに失敗しました」が表 示される【Windows 版】
エラーメッセージ
AP:MpJobsch: エラー: 6305:サービス :メッセージキューでクライアント側メッセージの書き込みに失敗しまし た
対象バージョンレベル
・ Windows版:V5.0L10以降
対処
原因
サービスが停止処理を実施中には、まれにメッセージの書き込みに失敗する場合があります。
対処方法
ジョブスケジューラサービスが停止処理を実施中に発生した場合は、動作に影響をおよぼしませんので、無視してください。
停止処理中でない時に発生した場合は、保守情報収集ツールで“ジョブスケジューラ”の情報を採取し、富士通技術員に連絡してくだ さい。保守情報収集ツールについては、“付録A 保守情報収集ツール”を参照してください。
4.14.20 ジョブスケジューラの起動時、「MpJobsch: ERROR: msgget() No space left on device」が SYSLOG に出力される【UNIX 版】
エラーメッセージ
MpJobsch: ERROR: msgget() No space left on device
対象バージョンレベル
・ Solaris版:5.0以降
・ Linux版:5.2、V10.0L10以降
・ Linux for Itanium版:V12.0L10以降
・ HP版:5.1以降
・ AIX版:5.1以降
・ DS版:V20L10
対処
原因
システムのカーネルパラメタである以下を大量に消費しているアプリケーションが存在します。
msgsys:msginfo_msgmni
対処方法
“msginfo_msgmni”の値を拡張願います。現在の値に、以下の値を追加してください。
4 × 利用サブシステム数(GEE版/EE版の場合です。SE版の場合は、利用サブシステム数を1とします)
4.14.21 「Error /opt/FJSVJOBSC/etc/rc3.d/start_jobs daemon did not started ・・・」が出力され、ジョブスケジューラが起動できない【UNIX 版】
エラーメッセージ
Error /opt/FJSVJOBSC/etc/rc3.d/start_jobs daemon did not started
対象バージョンレベル
・ Solaris版:5.0~11.0
・ Linux版:5.2~V11.0L10
対処
原因
ジョブスケジューラのデーモンプロセスをSystemwalker Operation Managerのマニュアルに記載された方法以外で終了した場合、IPC 資源を削除しないで終了してしまうことがあります。
対処方法
システムを再起動してください。
4.14.22 エラーメッセージ「カレンダ情報が失われています」が出力される
エラーメッセージ
カレンダ情報が失われています Calendar information not found.
対象バージョンレベル
・ Windows版:V5.0L10以降
・ Solaris版:5.0以降
・ Linux for Itanium版:V12.0L10以降
・ HP版:5.1以降
・ AIX版:5.1以降
・ DS版:V20L10
対処
確認ポイント
・ [スケジュール・起動日雛形]のみをポリシー配付していませんか
・ ポリシー配付先サーバにジョブネットで参照するカレンダは存在しますか
原因
ジョブネットが参照するカレンダが存在しない場合、このメッセージが出力されます。例えば、ポリシー抽出元に存在するカレンダをジョ ブネットが参照しており、そのカレンダが存在しないサーバへスケジュール情報のみポリシー配付した場合が考えられます。
対処方法
以下のいずれかの方法で対処してください。
・ ジョブネットが参照するカレンダを作成してください。
・ 存在しないカレンダを削除してください。[ジョブネットのプロパティ]ウィンドウを開き、[OK]ボタンをクリックすることで、存在しないカ レンダを削除できます。
なお、ジョブネットが参照しているカレンダを削除することはできません。
4.14.23 クラスタシステムの起動時にジョブスケジューラのエラーメッセージが表示さ
れる【UNIX 版】
エラーメッセージ
MpJobsch: ERROR: 0027: The jobscheduler failed to retrieve day change time.
対象バージョンレベル
・ Solaris版:10.0以降
・ Linux版:V10.0L10以降
・ Linux for Itanium版:V12.0L10以降
・ HP版:10.0以降
・ AIX版:5.1以降
対処
1確認ポイント
カレンダデーモンを起動するスクリプトのシンボリックリンクは正しく設定されていますか シンボリックリンクが設定されているかは、以下の方法で確認できます。
1. シンボリックリンクを作成するディレクトリへ移動
#cd /etc/rc3.d
2. lsコマンドでS79JMCALファイルのプロパティを確認
「S79JMCAL -> /opt/FJSVjmcal/bin/S99JMCAL」の部分が同じように表示されていれば、シンボリックリンクは設定されています。
#ls -l
lrwxrwxrwx 1 XXXXX XXXXX XX mm:dd hh:mm S79JMCAL -> /opt/FJSVjmcal/bin/S99JMCAL
原因
カレンダデーモンが未起動または起動処理中に、ジョブスケジューラデーモンが起動しました。
ジョブスケジューラデーモンが起動するためには、カレンダデーモンが起動している必要があります。
クラスタ環境ではない場合、カレンダデーモンとジョブスケジューラデーモンは、システム起動時にSystemwalker Operation Manager の起動スクリプトから起動され、起動順序が保証されています。しかし、クラスタ環境では、ジョブスケジューラデーモンはOperation
Managerの起動スクリプトから起動されずに、クラスタデーモンから起動されます。
そのため、クラスタデーモンがSystemwalker Operation Managerよりも先に起動し、カレンダデーモンが起動を完了する前に、ジョブス ケジューラデーモンが起動してしまう可能性があります。
対処方法
クラスタシステムでは、クラスタシステムの起動とともに起動されるジョブスケジューラデーモンよりも、カレンダデーモンが先に起動され るよう、以下の設定を行います。
運用系、待機系の各ノードで、カレンダデーモンの起動スクリプトを、クラスタのデーモンより先に呼び出されるよう、以下のコマンドを 実行します。
# cd /etc/rc3.d
# ln -s /opt/FJSVjmcal/bin/S99JMCAL S79JMCAL
なお、上記の「79」の数値は、/etc/rc3.d内で起動される各デーモンの起動順序を表しています。数値の低いものから順に起動されま す。サポートしているクラスタのデーモンは80以上を使用しているため、79を使用しています。rc3.dの設定方法の詳細については、
OSのマニュアルを参照してください。
対処
2確認ポイント
カレンダデーモン(f3crhcs2)が停止していませんか
プロセスが起動しているかどうかを以下のコマンドで確認してください。
# ps -ef |grep f3crhcs2
対処方法
poperationmgrコマンドでSystemwalker Operation Managerを停止した場合は、soperationmgrコマンドでSystemwalker Operation Manager(カレンダデーモン)を起動し、その状態でクラスタシステムから、ジョブスケジューラデーモンを起動してください。