jobschmsgevent event_name[:project_name[/job_net_name]
4.14.24 エラーメッセージ「ReadFile() 6:ハンドルが無効です」が出力される【Windows 版】版】
原因
カレンダデーモンが未起動または起動処理中に、ジョブスケジューラデーモンが起動しました。
ジョブスケジューラデーモンが起動するためには、カレンダデーモンが起動している必要があります。
クラスタ環境ではない場合、カレンダデーモンとジョブスケジューラデーモンは、システム起動時にSystemwalker Operation Manager の起動スクリプトから起動され、起動順序が保証されています。しかし、クラスタ環境では、ジョブスケジューラデーモンはOperation
Managerの起動スクリプトから起動されずに、クラスタデーモンから起動されます。
そのため、クラスタデーモンがSystemwalker Operation Managerよりも先に起動し、カレンダデーモンが起動を完了する前に、ジョブス ケジューラデーモンが起動してしまう可能性があります。
対処方法
クラスタシステムでは、クラスタシステムの起動とともに起動されるジョブスケジューラデーモンよりも、カレンダデーモンが先に起動され るよう、以下の設定を行います。
運用系、待機系の各ノードで、カレンダデーモンの起動スクリプトを、クラスタのデーモンより先に呼び出されるよう、以下のコマンドを 実行します。
# cd /etc/rc3.d
# ln -s /opt/FJSVjmcal/bin/S99JMCAL S79JMCAL
なお、上記の「79」の数値は、/etc/rc3.d内で起動される各デーモンの起動順序を表しています。数値の低いものから順に起動されま す。サポートしているクラスタのデーモンは80以上を使用しているため、79を使用しています。rc3.dの設定方法の詳細については、
OSのマニュアルを参照してください。
対処
2確認ポイント
カレンダデーモン(f3crhcs2)が停止していませんか
プロセスが起動しているかどうかを以下のコマンドで確認してください。
# ps -ef |grep f3crhcs2
対処方法
poperationmgrコマンドでSystemwalker Operation Managerを停止した場合は、soperationmgrコマンドでSystemwalker Operation Manager(カレンダデーモン)を起動し、その状態でクラスタシステムから、ジョブスケジューラデーモンを起動してください。
4.14.24 エラーメッセージ「ReadFile() 6:ハンドルが無効です」が出力される【Windows
対処方法
ジョブスケジューラのデータベースディレクトリ配下にファイルがある場合は、バックアップをとった上でファイルを削除してください。ジョ ブスケジューラのデータベースディレクトリ配下には、ファイルを配置しないでください。
ジョブスケジューラのデータベースディレクトリは、[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウの[データベース]シートに設定され ているディレクトリです。
4.14.25 「MpJobsch: ERROR: 0189: XXXXX YYYYYY Failure in job net generation.」が SYSLOG に出力される【UNIX 版】
エラーメッセージ
MpJobsch: ERROR: 0189: XXXXX YYYYY Failure in job net generation.
XXXXX:プロジェクト名 YYYYY:ジョブネット名
対象バージョンレベル
・ Solaris版:5.0以降
・ Linux版:5.2、V10.0L10以降
・ Linux for Itanium版:V12.0L10以降
・ HP版:5.1以降
・ AIX版:5.1以降
・ DS版:V20L10
対処
確認ポイント
システムリソースの不足が発生していませんか
・ SYSLOGにシステムリソースの不足を示すメッセージが出力されていないか確認してください
・ メモリ不足や、SWAP領域不足、ディスクの空き領域不足が発生していないか、sarコマンドや、dfコマンドなどを利用して確認し てください
原因
システムのリソース不足により、ジョブの起動のためのプロセス作成ができません。
対処方法
該当するシステムリソースの不足を解消してください。
4.14.26 エラーメッセージ「要求された操作はユーザマップセクションで開いたファイル
では実行出来ません。」が出力される【Windows 版】
エラーメッセージ
func=XXXX:SetEndOfFile()1224:要求された操作はユーザマップセクションで開いたファイルでは実
行出来ません。
XXXX: 任意の文字列
対象バージョンレベル
・ Windows版:V5.0L10以降
対処 確認ポイント
ジョブスケジューラのデータベースディレクトリ配下のファイルにアクセスするようなアプリケーションが存在しませんか
原因・対処方法は、“4.14.4 エラーメッセージ「プロセスはファイルにアクセスできません。」が出力される【Windows版】”を参照してくだ さい。
4.14.27 「MpJobsch: ERROR: 0412: bind() Address already in use」が SYSLOG に出力される【UNIX 版】
エラーメッセージ
MpJobsch: ERROR: 0412: bind() Address already in use
対象バージョンレベル
・ Solaris版:5.0以降
・ Linux版:5.2、V10.0L10以降
・ Linux for Itanium版:V12.0L10以降
・ HP版:5.1以降
・ AIX版:5.1以降
・ DS版:V20L10
対処
1確認ポイント
ジョブスケジューラが使用するポート番号を他のアプリケーションで使用していませんか
原因
ジョブスケジューラが使用するポート番号を他のアプリケーションが使用している場合、本メッセージが出力されます。
対処方法
ジョブスケジューラ運用中に、ジョブスケジューラで使用するポートを他のアプリケーションが使用しないようにしてください。ポート番号 の確認と変更については、以下に示すマニュアルを参照してください。
・ 10.0以降の場合
“導入手引書”の“ポート番号一覧”および“ポート番号の変更方法”
・ 5.0~5.2の場合
“導入手引書”の“ポート番号を変更する”
参考
servicesファイルにサービス名[jobsch_win]が存在しない場合、デフォルトのポート番号が使用されます。
対処
2確認ポイント
ジョブスケジューラのデーモンプロセス「tskmnsrv」をkillコマンドで終了していませんか
原因
プロセス「tskmnsrv」をkillコマンドで終了させても、ジョブスケジューラデーモンは正常に終了しません。そのため、ジョブスケジューラ
対処方法
システムを再起動してください。
4.14.28 エラーメッセージ「7022:XXXXX ジョブネットの情報にエラーレコードが見つ かりました」、「7300:func=JOBSCH_dbfile_read:ReadFile() 170:要求さ れた資源は使用中です。」が表示される【Windows 版】
エラーメッセージ
MpJobsch:エラー :7022:XXXXX ジョブネットの情報にエラーレコードが見つかりました
MpJobsch:エラー :7300:func=JOBSCH_dbfile_read:ReadFile() 170:要求された資源は使用中です。
対象バージョンレベル
・ Windows版:V5.0L10以降
対処
確認ポイント
ジョブスケジューラのデータベースディレクトリ配下のファイルにアクセスするようなアプリケーションが存在しませんか
原因
本現象は、ジョブスケジューラがジョブネットの定義情報ファイルにアクセスしようとしたところ、他のアプリケーションがこのファイルにア クセスしていたために発生します。
対処方法
・ 復旧方法
mpbkoコマンドでバックアップされた資源を、mprsoコマンドでリストアしてください。
・ トラブルを防止するための対処
ジョブスケジューラのデータベースディレクトリ配下のファイルにアクセスするようなアプリケーションが存在しないか確認してくださ い。存在する場合、ジョブスケジューラの動作中は、ジョブスケジューラのデータベースディレクトリ配下のファイルにアクセスしない ように対処してください。
ジョブスケジューラのデータベースディレクトリ配下のファイルにアクセスするアプリケーションの例として、バックアップソフトや、ウィ ルスチェックソフトが考えられます。
バックアップソフトや、ウィルスチェックソフトの使用時の注意事項については、以下に示すマニュアルを参照してください。
- V10.0L10以降の場合
“使用手引書”の
- “バックアップ製品を使用する場合の注意【Windows版】”
- “ウィルスチェック製品を利用している場合の注意【Windows版】”
- V5.0L10の場合
“ソフトウェア説明書”の
- “バックアップ製品でバックアップする時の注意事項”
- “ウィルスチェック製品を利用している場合の注意事項”
- V5.0L20/V5.0L30の場合
“解説書”の“バックアップ製品を使用する場合”