jobschmsgevent event_name[:project_name[/job_net_name]
4.11.1 jobschmsgevent コマンドでジョブネットに対して発生させたメッセージ事象 が認識されないが認識されない
対象バージョンレベル
・ Windows版:V5.0L10以降
・ Solaris版:5.0以降
・ Linux版:5.2、V10.0L10以降
・ Linux for Itanium版:V12.0L10以降
・ HP版:5.1以降
・ AIX版:5.1以降
・ DS版:V20L10
対処
1確認ポイント
メッセージを待ち合わせているジョブネットがメッセージ事象を認識しない状態ではありませんか
対処方法
メッセージを待ち合わせているジョブネットが以下の状態の場合はメッセージ事象が発生しても認識されません。以下のいずれかの条 件に該当しないか確認してください。
・ ジョブネットが実行中状態(注1)
・ ジョブネットが警告状態(注1)(注2)
・ ジョブネットが無効状態
・ ジョブネットが異常終了状態(注3)
・ ジョブネットが強制終了状態(注4)
・ メッセージ事象の累積の発生回数が255回を超えている場合(注5)
・ メッセージを待ち合わせているジョブネットが非起動日の場合(注6)
・ [メッセージ事象発生時のみ起動]の[1日1回]が指定してあり、ジョブネットがすでに起動した場合(注7) (V11.0L10/11.0以降)
注1)
[ジョブネット実行中も有効]をチェックしている場合は認識されます。
注2)
実行属性が“ジョブ実行制御”のジョブネットのみが警告状態になります。
注3)
グループに含まれるジョブネットの場合は認識されます。また、グループに含まれないジョブネットの場合でも、ジョブスケジューラ 起動パラメタの定義で[ジョブネットの確認操作を有効とする]をチェックしていない場合は認識されます。
注4)
グループに含まれるジョブネットの場合は認識されます。また、グループに含まれないジョブネットの場合でも、ジョブスケジューラ 起動パラメタの定義で[強制終了を確認操作の対象とする]をチェックしていない場合は認識されます。
注5)
[メッセージ事象発生時のみ起動]のジョブネットは、内部でメッセージ事象の発生回数を保持しています。この発生回数を累積の 発生回数といいます。累積の発生回数は、メッセージ事象の発生により、1つ増加します。逆にメッセージ事象の発生により、ジョ ブネットが起動した場合、発生回数が1つ減少します。メッセージ事象の累積の発生回数が255を超えないよう注意してください。
注6)
[起動日のみ有効]をチェックしていない場合は認識されます。
注7)
[終了取消]操作後は再び認識されます。
対処
2確認ポイント
メッセージ事象は正しく発生していますか
対処方法
以下のいずれかの条件に該当しないか確認してください。
・ 発生させたメッセージ事象と、ジョブネットで定義したメッセージ事象は合っていますか(大文字・小文字は区別されます。)
・ メッセージ事象は、メッセージ事象を待ち合わせるホストへ発生させていますか
・ メッセージ事象は、メッセージ事象を待ち合わせるサブシステムへ発生させていますか
・ メッセージ事象は、メッセージ事象を待ち合わせるジョブネットへ発生させていますか(V11.0L10/11.0以降)
対処
3確認ポイント
メッセージ事象を発生させるホストでSystemwalker MpJobschサービスが起動していますか
原因
メッセージ事象が正しく発生していても、Systemwalker MpJobschサービスが起動していないとジョブネットには認識されません。
対処方法
メッセージ事象を発生させるホストでSystemwalker MpJobschサービスが起動しているか確認してください。
対処
4確認ポイント
EE版のSystemwalker Operation Managerから、SE版のSystemwalker Operation Managerへメッセージ事象を発生させていません か
原因・対処方法は“4.10.5 jobschmsgeventコマンドをスケジュールジョブから実行したとき、「MpJobsch: ERROR: 0309: 形式:
jobschmsgevent メッセージ事象名[:プロジェクト名[/ジョブネット名] [メッセージテキスト]] [-h ホスト名] [t:INFO | t:WARN |
-t:ERROR]」または「MpJobsch: ERROR: 0309: Usage: jobschmsgevent event_name[:project_name[/job_net_name] [message_text]] [-h host_name] [-t:INFO | -t]が出力される【UNIX版】”を参照してください
対処
5【Windows版】
確認ポイント
[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウ-[利用機能1]シート(注)において、以下のチェックボックスのいずれかのチェックを はずした状態で“Systemwalker MpJobsch”サービスを起動していませんか
・ [メッセージ待ち合わせを行う]
・ [アプリケーション]
注) V5.0L20以前の場合、[利用機能]シートになります。
原因
上記チェックボックスをはずした状態で“Systemwalker MpJobsch”サービスを起動した場合、メッセージ事象を発生させても、メッセー ジ事象は破棄されます。(メッセージ事象発生を契機に、ジョブネットが起動しなくなります。)
対処方法
[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウ-[利用機能1]シート(注)において、以下のチェックボックスのチェックをした状態で
“Systemwalker MpJobsch”サービスを起動してください。
・ [メッセージ待ち合わせを行う]
・ [アプリケーション]
注) V5.0L20以前の場合、[利用機能]シートになります。
4.12 ジョブのプロパティが参照できない
4.12.1 [ジョブネットの監視]ウィンドウで、ジョブのプロパティを参照すると画面に「シ
ステムエラー」と表示される【UNIX 版】
エラーメッセージ
SYSLOGに以下のメッセージが出力されます。
MpJobsch:ERROR: iconv() XXXXX
XXXXX: 任意の文字列です。代表的な文字列を以下に示します。
- Illegal byte sequence - Invalid Argument
- バイトシーケンスが正しくありません。
- 引数が正しくありません。
- バイト列が不適当です。
対象バージョンレベル
・ Solaris版:5.0以降
・ Linux版:5.2、V10.0L10以降
・ Linux for Itanium版:V12.0L10以降
・ HP版:5.1以降
・ AIX版:5.1以降
・ DS版:V20L10
対処 確認ポイント
ジョブ自身の標準出力・標準エラー出力(stdout・stderr)中に、文字種の判定できないような不当文字(バイナリコードなど)が混在してい ませんか
原因
ジョブスケジューラは、ジョブの前回履歴に出力された文字コードの文字種(EUC,SJIS)を自動判定し、クライアントで表示可能な文字 種別(SJIS)に変換したのち、ジョブの前回履歴情報を転送する動作をします。ジョブ自身の標準出力または標準エラー出力(stdout・
stderr)中に、文字種の判定できないような不当文字(バイナリコードなど)が混在している場合、iconv関数の実行エラーが発生して、
ジョブのプロパティが表示できない場合があります。
対処方法
ジョブの前回履歴の内容を参照し、文字化けのコードが混入していないかを確認してください。
確認するファイル名は、ジョブスケジューラのデータベースディレクトリ配下の“プロジェクト名_ジョブネット名.log”です。
参考
以下の説明も併せて参照してください。
“4.14 ジョブスケジューラからエラーメッセージが通知される”の
“4.14.3 エラーメッセージ「iconv() Illegal byte sequence」、「iconv() Invalid Argument」のように「iconv() ~」が表示される【UNIX版】”
4.12.2 メッセージ「情報格納領域のアロックに失敗しました」が出力される
エラーメッセージ
情報格納領域のアロックに失敗しました
対象バージョンレベル
・ Windows版:V5.0L10以降
・ Solaris版:5.0以降
・ Linux版:5.2、V10.0L10以降
・ Linux for Itanium版:V12.0L10以降
・ HP版:5.1以降
・ AIX版:5.1以降
・ DS版:V20L10
対処
原因
Systemwalker Operation Managerクライアントは、ジョブのプロパティを表示する際に、Systemwalker Operation Managerサーバから送
信されるデータを、動的に取得したメモリ内に受信します。本現象は、その際に、動的メモリがシステムから取得できなかったために発 生した可能性があります。
Systemwalker Operation Managerサーバは、下記のジョブからの出力内容を格納したファイルを基にSystemwalker Operation Manager
クライアントに対して送信するデータを作成します。このファイルサイズが非常に大きかったために、Systemwalker Operation Manager クライアントに送信するデータが大きくなり、それを受信するSystemwalker Operation Managerクライアント側のメモリが枯渇した可能性 があります。
ジョブからの出力内容を格納したファイル:
[Windows版の場合]
ジョブスケジューラのデータベースディレクトリ¥プロジェクト名_ジョブネット名_数値.log(数値は3桁の整数です)
[UNIX版の場合]
ジョブスケジューラのデータベースディレクトリ/プロジェクト名_ジョブネット名.log
ジョブスケジューラのデータベースディレクトリは、[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウで、[起動パラメタ]をクリックす ると表示される[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウ-[データベース]シートで確認できます。
対処方法
該当ジョブからの出力内容を格納した上記ファイルを削除してください。
その後、[監視-ジョブ]ウィンドウ-[基本情報]シートで、[標準出力/エラー出力を保存しない]チェックボックスをチェックする、または ジョブの出力内容を見直し、出力量を減らす運用を検討してください。
出力内容がすべて必要な場合、ジョブのプロパティ画面は使用しないようにして、テキストエディタなどで、上記のジョブからの出力内 容を格納したファイルを直接、参照する運用で回避してください。
4.12.3 ジョブネット内のジョブのプロパティ表示に 1 分程度の時間を要する
対象バージョンレベル
・ Windows版:V5.0L10以降
・ Solaris版:5.0以降
・ Linux版:5.2、V10.0L10以降
・ Linux for Itanium版:V12.0L10以降
・ HP版:5.1以降
・ AIX版:5.1以降
・ DS版:V20L10
対処
原因
“4.12.2 メッセージ「情報格納領域のアロックに失敗しました」が出力される”で説明した原因と同様の原因が考えられます。
対処方法
“4.12.2 メッセージ「情報格納領域のアロックに失敗しました」が出力される”で説明した対処方法を実施してください。