第 4 章 ジョブスケジューラに関するトラブルシューティング
対処 19 確認ポイント
4.2.8 カレンダで休日の設定をしているのにメッセージが発生すると起動されてし まったまった
対象バージョンレベル
・ Windows版:V5.0L10以降
・ Solaris版:5.0以降
・ Linux版:5.2、V10.0L10以降
・ Linux for Itanium版:V12.0L10以降
・ HP版:5.1以降
・ AIX版:5.1以降
・ DS版:V20L10
対処
確認ポイント
[ジョブネットのプロパティ]-[メッセージ]シートで[起動日のみ有効]チェックボックスがチェックされていますか
原因
[起動日のみ有効]チェックボックスがチェックされていないと、ジョブネットは起動日に関係なく起動されます。
対処方法
[起動日のみ有効]チェックボックスをチェックしてください。これにより休日は、メッセージが発生してもジョブネットは起動されません。
4.2.9 メッセージ事象が発生しているにもかかわらず、ジョブネットが起動しない
対象バージョンレベル
・ Windows版:V5.0L10以降
・ Solaris版:5.0以降
・ Linux版:5.2、V10.0L10以降
・ Linux for Itanium版:V12.0L10以降
・ HP版:5.1以降
・ AIX版:5.1以降
・ DS版:V20L10
対処
1確認ポイント
以下のいずれかを確認してください。
・ jobschmsgclearコマンドによって、メッセージ事象をクリアしていませんか
・ [起動時刻の到来を待つ]がチェックされており、時刻が到来していないのではありませんか
・ [起動日のみ有効]がチェックされており、起動日が設定されていないのではありませんか
・ [起動日のみ有効]がチェックされており、発生したメッセージ事象は、非起動日に発生したのではないですか
・ 待ち合わせ条件として[すべてのメッセージ事象が発生したときに起動]がチェックされており、発生していないメッセージがありませ んか
・ メッセージ事象を発生させたホスト名に誤りはないですか
・ メッセージ事象を発生させたサブシステム番号に誤りはないですか
・ 発生するメッセージ事象名と、ジョブネットが待ち合わせるメッセージ事象名は合っていますか
・ “停止”操作を実施していませんか
・ “無効”操作を実施していませんか
・ メッセージキューが枯渇していませんか。ipcsコマンドなどで確認してください
・ 起動条件が[メッセージ事象発生時のみ起動]かつ[1日1回]がチェックされているジョブネットの場合に、すでにメッセージ事象発 生により1日1回起動されていませんか(V11.0L10/11.0以降の場合)
対処方法
上記に該当する場合は、定義を見直してください。
また、“停止”操作を実施している場合(停止中の状態)は、“停止解除”操作を実施してください。“無効”操作を実施している場合(無 効状態)は、“無効解除”操作を実施してください。
メッセージキューが枯渇している場合は、“4.2.2 意図した時間にジョブネット/ジョブが起動しない”の対処16で説明した対処方法を実 施してください。
Windows版の場合、メッセージ事象の発生状況はイベントログ(アプリケーションログ)で確認できます。
参考
ジョブネットが“停止”状態で発生したメッセージは認識されますが、“無効”状態で発生したメッセージ事象は認識されません。
対処
2確認ポイント
・ 日変わり時刻を変更していませんか
・ [V11.0L10/11.0以降の場合]
起動条件が[メッセージ事象発生時のみの起動]で[一日一回]を指定しているジョブネットに対して、日変わり時刻前にメッセージ 事象を変更していませんか
原因
起動条件が[メッセージ事象発生時のみ起動]で[一日一回]を指定していた場合、待ち合わせているメッセージ事象は日変わり時刻の タイミングでクリアされます。また、日変わり時刻を変更した場合、[メッセージ事象発生時のみ起動]で[一日一回]を指定しているジョブ ネットが受け取っているメッセージ事象は、日変わり時刻を変更した時点でクリアされます。
対処方法
・ 日変わり時刻内にメッセージ事象を発生させてください。
・ 日変わり時刻を変更した後、再度メッセージ事象を発生させてください。
4.2.10 メッセージ事象が発生していないにもかかわらず、ジョブネットが起動されて
しまう
対象バージョンレベル
・ Windows版:V5.0L10以降
・ Solaris版:5.0以降
・ Linux版:5.2、V10.0L10以降
・ Linux for Itanium版:V12.0L10以降
・ HP版:5.1以降
・ DS版:V20L10
対処
1確認ポイント
過去に発生したメッセージ事象が残っていませんか
原因
発生済みのメッセージ事象は、起動条件を満たして起動されるか、jobschmsgclearコマンドでクリアしない限り、残ったままとなります。
手動でジョブネットを起動した場合は、メッセージ事象は、クリアされません。
対処方法
[メッセージ事象一覧]ウィンドウでメッセージの発生状況を確認し、jobschmsgclearコマンドでメッセージをクリアしてください。
対処
2確認ポイント
[メッセージ事象発生時のみ起動]をチェックしていますか
原因
[メッセージ事象発生時のみ起動]をチェックしていない場合、他の起動条件が満たされたことによりジョブネットが起動される場合があ ります。
対処方法
メッセージ事象のみ待ち合わせて、ジョブネットを起動する場合は、[メッセージ事象発生時のみ起動]をチェックしてください。起動条 件が他にもある場合は、ジョブネットの起動条件を見直し、運用に応じて起動条件を設定してください。
対処
3確認ポイント
意図しない他のジョブネットから、メッセージ事象を発生させていませんか
対処方法
他のジョブネットからメッセージ事象が発生していないか確認してください。
なお、コマンド欄にjobschmsgeventを直接指定している場合、jobschprint-aコマンドを利用してメッセージ事象を発生させているジョ ブを特定することができます。
4.2.11 ジョブネットのスケジュールがなくなり起動されない
対象バージョンレベル
・ Windows版:V5.0L10以降
・ Solaris版:5.0以降
・ Linux版:5.2、V10.0L10以降
・ Linux for Itanium版:V12.0L10以降
・ HP版:5.1以降
・ AIX版:5.1以降
・ DS版:V20L10
対処
1確認ポイント
起動予定時刻を過ぎた未起動のジョブネットに対して起動条件を変更していませんか
原因
ジョブネットの起動条件の変更時(カレンダの変更を含む)には、スケジュールが再作成されます。このとき、起動時刻を過ぎていた未 起動のジョブネットは、次回(未来)の起動予定でスケジュールされます。
対処方法
ジョブネットの起動条件を変更する場合は、ジョブネットの運用に影響を与えないタイミングで変更してください。
対処
2確認ポイント
ポリシー配付を実施していませんか
原因
・ [カレンダ]のポリシー配付後にSystemwalker Operation Managerの再起動を実施した場合、変更したカレンダを使用しているジョ
ブネットに対して、起動日の再作成を行います。そのため、起動日ウィンドウや運用予定ウィンドウで個別に設定した起動日はクリ アされます。
・ [スケジュール・起動日雛形]のみポリシーの配付を実施した場合、起動日の再作成は行われず、起動日はポリシー抽出時点の情
報となります。
対処方法
まず、[起動日]ウィンドウで該当日が起動日となっているか確認してください。その後、必要に応じて以下の対処を実施してください。
・ [カレンダ]のポリシー配付後に、再度起動日ウィンドウまたは運用予定ウィンドウで個別に起動日を設定してください。
・ V5.0L30/5.2以降の場合で、[カレンダ]ポリシー配付でジョブネットの起動日再作成を抑止したい場合は、[Systemwalker Operation
Manager環境設定]ウィンドウで、[起動パラメタ]をクリックすると表示される[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウ-[利
用機能2]シートで、[起動日再作成の抑止]のチェックボックスをチェックしてください(注1)。その後、ジョブスケジューラの再起動 が必要です。
・ [スケジュール/起動日雛形]のみポリシー配付を実施した場合、以下のいずれかの方法で起動日を設定しなおしてください。
- [起動日]ウィンドウまたは、[運用予定]ウィンドウで起動日を個別に設定する。
- [ジョブネットのプロパティ]ウィンドウで起動日を変更する
- ジョブネットが使用している起動日雛形、カレンダを変更する(注2) 注1)
[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウ-[利用機能2]シートで、[起動日再作成の抑止]のチェックボックスをチェックしてい る場合、起動日の再作成は実施されません。
注2)
起動日雛形、カレンダを使用しているジョブネットすべてに影響します。