奥村 修也(聖隷浜松病院 リハビリテーション部)
大井 宏之,神田 俊浩 屈筋腱損傷修復後に早期自動運動法(EAM)を導入して20年を経たので成績について報告する。対象 は1994-2014年にzone2の一次修復した25手31指である。成績は%TAM法で優23指・良8指であった。
EAMでは自動屈曲が重視されるが、EAMにIP関節の伸展制限予防に伸展スプリントも早期から導 入たこと、最大伸展位から自動屈曲することで腱滑走が大きく得られ修復腱の滑走障害防止に効果を あげたことが結果に結びついたと考えられた。
1-1-S2-5 Zone II 屈筋腱損傷に対する早期自動運動療法 ―治療成績に影響を与え る因子の検討―
Analysis of factors influence outcome in early active mobilization for flexor tendon injury in zone II of the hand.
金城 養典(清恵会病院手外科マイクロサージャリーセンター)
高松 聖仁,鈴木 啓介,福田 誠,日高 典昭 ZoneII屈筋腱損傷の早期自動運動療法において,治療成績に影響を与える因子を検討した.対象は 28例30指,平均経過観察期間は7か月であった.Stricklandの評価基準を用いた最終評価では,優 23指,良7指であり,術後4週目の屈曲拘縮の状態が最終成績に影響していた.早期自動運動療法は 比較的良好な成績であったが,より伸展を意識した後療法が治療成績の向上に重要と考えられた.
1-1-S2-6 手指 MP 関節伸筋腱脱臼の手術療法の経験
Operative treatment for extensor tendon dislocation of metacarpophalangeal joint of fingers
西浦 康正(筑波大学附属病院 土浦市地域臨床教育ステーション)
原 友紀,神山 翔,村井 伸司,井汲 彰 手指MP関節伸筋腱脱臼11例12手20指の手術法と治療成績について報告する。局所麻酔下に手術を 行った。全例尺側への脱臼であった。手術法は、損傷部の縫合2例、尺側腱間結合の切離のみ1例、
他の8例では、尺側の緊張をゆるめ、その上で橈側矢状索の縫縮を行った。自動運動で緊張を確認し た。必要に応じ腱間結合の一部を反転させ補強した。術後4か月以上経過観察時に、再脱臼なく、疼 痛なく、可動域正常と治療成績は良好であった。
Room 1
18:00~19:00
防衛衛生セミナー
座長:尼子 雅敏(防衛医科大学校)
1-1-BS 自衛隊による国際貢献活動と災害派遣
International contributions and disaster relief missions of Japan Self Defense Forces 川口 雅久(防衛省陸上幕僚監部衛生部)
近年、国内外における自衛隊の役割はより一層多様化している。
自然災害が多い我が国において、災害救助活動は自衛隊にとって重要な任務の一つであり、古くは 1959年の伊勢湾台風に対する救助活動が実施された。近年では、記憶に新しい御嶽山における噴火災 害、東日本大震災における大規模震災および原子力災害、そして高病原性鳥インフルエンザや口蹄疫 への対応等、内容的にも多岐にわたる任務の遂行が求められてきている。
自衛隊の災害派遣は、原則的に都道府県知事からの要請に基づき、自衛隊法の下に様々な活動が実 施される。この際、「公共性」「緊急性」「非代替性」の3つの基本原則に沿って行われる。また、行動と しては大きく「災害派遣」「地震防災派遣」「原子力災害派遣」などを定めている。これを基に各種災害の 発生時に、地方公共団体や関係諸機関等と連携・協力し、被災者の捜索・救助、医療・患者搬送、防 疫、給水、人員の輸送といった活動を実施する。
一方、国際平和協力法、国際緊急援助隊法及び各種特別措置法等に基づき、海外における活動にも 積極的に取り組んでおり、これまでに全て合わせると20以上のミッションに参加してきた。
国際平和協力活動とは、国際的な安全保障環境を改善するために国際社会が協力して行う活動をい う。現在までに、国連平和維持活動(いわゆるPKO)への協力をはじめとする国際平和協力業務(イラ ク人道復興支援活動やソマリア沖・アデン湾における海賊対処活動等)や海外の大規模な災害に対応 する国際緊急援助活動(フィリピン国際緊急援助活動、スマトラ沖大規模地震及びインド洋津波にお ける国際緊急援助活動等)などを行ってきた。
海外における災害に関しては、特に開発途上地域に於いて大規模な災害が発生又はその恐れがあ り、被災国の政府等からの要請があった場合、外務大臣と防衛大臣の協議に基づいて自衛隊は国際緊 急援助活動を実施する。自衛隊は、緊急援助活動としての医療活動、輸送活動、給水活動などの協力 を行うことができるが、具体的にどのような活動を行うかについては、個々の災害の規模や態様、被 災国政府または国際機関からの要請内容など、その時々の状況により判断される。
背景が多様で様態が複雑・多彩な事態が世界各地で生起しており、テロ、海洋の安全保障、自然災 害への対処といったいわゆる「非伝統的」な安全保障分野については多国間協力の重要性がますます高 まっている。さらに、大規模災害や感染症の流行に対しても迅速な対応が国際社会に対して求められ てきている。災害に関する活動の主体はあくまで文民であるが、迅速かつ大規模で自己完結性を保持
Room 1 平成 4年 防衛医科大学校整形外科 平成 6年 第1後方支援連隊衛生隊 平成 8年 防衛医科大学校整形外科 平成10年 自衛隊中央病院整形外科 平成13年 McGill大学(カナダ)留学 平成15年 第4師団司令部医務官 平成16年 陸上幕僚監部衛生部 平成18年 自衛隊中央病院整形外科 平成22年 防衛研究所一般課程
平成23年 陸上幕僚監部衛生部企画室・自衛隊中央病院整形外科 平成25年 西部方面総監部医務官・自衛隊熊本病院整形外科 平成26年 陸上幕僚監部衛生部企画室長・自衛隊中央病院整形外科
Room 2