Evaluation of the Motor Dysfunction of Thumb After Volar Locking Plating of Distal Radius Fractures. ; Do the Adhesions of the Flexor Pollicis Longus Tendon Affect the Thumb Motor Function?
内藤 利仁(聖マリアンナ医科大学 医学部 整形外科学講座)
清水 弘之,松下 和彦,泉山 公,別府 諸兄 掌側ロッキングプレート固定(以下,VLP)後の長母指屈筋腱(以下,FPL)の癒着状況と母指運動障害 との関連性を検討した.VLP固定術と抜釘を行い,母指機能評価と抜釘術中にFPL癒着状況を観察 し得た症例21例を対象とした.FPL癒着状況はプレート長を3分割し,癒着の程度を4段階にスコア 化して肉眼的に評価した.軽度の癒着を含むと全例に癒着は認められ,癒着スコアが高値で母指運動 機能評価が低値である症例が存在した.
1-3-16 掌側ロッキングプレートを用いた、橈骨遠位端骨折手術後の合併症
the Comprication of Distal Radius Fracture
守 宏介(みつわ台総合病院)
有薗 行朋,浜田 良機 掌側ロッキングプレート使用の術後合併症について報告する。当科で掌側ロッキングプレートを用い て手術を行った橈骨遠位端骨折、男50例、女109例の計159例を対象とした。術後合併症は、10例
(6.3%)に肩関節痛、8例(5.0%)に手根管症候群、各5例(3.1%)の腱鞘炎、腱断裂と手指の関節拘縮を 認 め た。 そ の 他、 手 関 節 尺 側 部 痛 4 例(2.1%)、 術 創 部 の keloid 状 瘢 痕 形 成 2 例(1.3%)、 手 指 に allodyniaを見た2例(1.3%)で肩関節痛が最多であった。
Room 3
1-3-17 橈骨遠位端骨折掌側プレート固定における橈骨軸位撮影を用いた螺子背側
突出部位の評価 多施設共同研究
Radiological evaluation to detect dorsally penetrating screws after volar plating of distal radius fracture: a multicenter study
大野 克記(大阪医科大学 整形外科)
小田 明彦,石津 恒彦,岡本 雅雄,根尾 昌志 橈骨遠位端骨折に対する掌側プレートの合併症のひとつに螺子の背側突出が考えられている。屍体標 本を用いた報告では橈骨15°軸位撮影がよいとされ、実際の臨床において検証した。本撮影にて螺子 突出を認めたものは138手中、9手であった。突出部位はLister結節橈尺側に加え遠位橈尺関節にも 認め、専用台を用いた本法が有用と考えられた。また、橈骨遠位端背側に粉砕のない症例にも認め、
骨折型に関わらず生じることが示唆された。
1-3-18 橈骨遠位端骨折におけるスクリュー突出
Screw protrusion in volar locking plate for distal radius fracture
荻原 弘晃(浜松赤十字病院 整形外科)
牧野 絵巳,杉浦 香織,大村 威夫 VLP固定の遠位背側へのスクリュー突出を計測し、最適なスクリュー長を検討した。対象は26例で、
術中背側皮質骨までの距離を測定し、術後CT撮影でスクリュー位置の変化を計測した。遠位スクリ ューは、173本挿入され、背側皮までの距離が短縮していたスクリューは65本であった。年齢、性別、
プレートの種類などは影響なく、プレート尺側に刺入したスクリューは橈側に比べて有意に短縮して いた。
1-3-19 橈骨遠位端骨折に対する掌側ロッキングプレート法におけるマルチスライ
ス CT を用いたインプラント突出の検討
Multislice CT examination of dorsal screw penetration and palmar plate prominence distance in the locking plate method for distal radius fractures.
深井 敦大(西宮協立脳神経外科病院 整形外科)
瀧川 直秀,阿部 宗樹,安井 憲司,江城 久子 橈骨遠位端骨折に対する掌側ロッキングプレート法の問題点としてプレートやスクリューが原因とな る屈筋腱及び伸筋腱損傷が挙げられる。今回、CTを用いてスクリュー背側突出やプレート遠位掌側 突出距離を評価した。掌側ロッキングプレート法における腱損傷予防の為、FPLの走行位置を理解し
Room 3
1-3-20 橈骨遠位端骨折に対する掌側ロッキングプレート破損に関するアンケート
調査(第 2 報)
A questionnaire survey with hardware failure of volar locking plate system for distal radius fracture(second report)
富田 一誠(昭和大学江東豊洲病院 整形外科)
川崎 恵吉,池田 純,久保 和俊,稲垣 克記 橈骨遠位端骨折治療用掌側ロッキングプレートを扱う医療機器メーカーに対して、プレートの破損、
スクリューの破損、連結部の緩みの有無について、アンケート調査した。報告された症例数は概数で あり、破損例はメーカー届出のみである。約29万弱の症例の中で、プレート破損が0.016%、スクリ ュー破損が0.037%、ロッキング連結部破損が0.039%であった。システムのコンセプトを熟知して、
機種を選択する必要があると思われた。
Room 3 12:10~13:10
西新宿セミナー 2
座長:池上 博泰(東邦大学)
共催:三笠製薬株式会社
1-3-LS2 第 17 回 手外科における保険診療
牧野 正晴(新潟万代病院 整形外科)
平成27年度は2年毎に行われる医療保険大改定の年度ではないので、保険診療上の大きな変更はない と考えられる。
今回は、日本手外科学会社会保険等委員会活動、保険収載活動、Q&A、医師の技術料算定方法の検 討等にテーマにした講演を行う予定である。
牧野 正晴(まきの まさはる)
略歴:
昭和50年(1975年)新潟大学医学部卒業
同年、新潟大学整形外科教室に入局し、田嶋達也教授のもとで複数の病院をローテイションしながら整形外科 および手外科の研修を開始した。
1985年Clinical and Research Hand Fellow としてDr.Swansonのもとで研修を行った。
◦勤務先
新潟万代病院 〒950︲8798 新潟市中央区八千代2︲2︲8 電話 025︲244︲4700 Fax 025︲247︲6216
◦所属学会 日本整形外科学会 日本リウマチ学会 日本手外科学会(代議員)
日本マイクロサージャリー学会(評議員)
International Member of American Society for Surgery of the Hand(ASSH)
Room 3
13:25~14:19
一般演題 5 :橈骨遠位端骨折(工夫)
座長:安部 幸雄(済生会下関総合病院)
1-3-21 DVR 掌側ロッキングプレート固定後の矯正損失を予防するための工夫:
Subchondral Bone Tamp 法の有用性について
Our approach to prevent the loss of reduction following DVR volar locking plate fixation: efficacy of the subchondral bone tamp technique
加藤 直樹(埼玉成恵会病院・埼玉手外科研究所)
福本 恵三,久能 隼人,酒井 伸英,斉藤 憲太 関節面直下にfracturevoidが存在する橈骨遠位端骨折では、DVR掌側ロッキングプレートで効果的 なsubchondralsupportが出来ず、矯正損失が生じることがある。今回、こうした橈骨遠位端骨折17 例に対して、局所海綿骨を用いたSubchondralBoneTamp法を併用し、その臨床成績を検討した。
結果、全例で矯正損失量は有意に減少しており、整復位保持の観点から本法は有用であると思われた。
1-3-22 橈骨遠位端骨折掌側皮質粉砕症例に対する創外固定を併用した掌側ロッキ
ングプレート固定の有用性
Usefullness of volarlocking plating with external fixator for distal radius fracture 大坪 晋(松山市民病院整形外科)
掌側皮質が粉砕した橈骨遠位端骨折症例は術後短縮変形が残存し、可動域制限、特に回外制限を来た し易い。そこで整復と初期固定に創外固定を併用した。症例は3例で創外固定牽引下に整復を保った 状態で掌側ロッキングプレートにて固定し、術後2週間創外固定を装着した。骨萎縮や僅かに短縮変 形を認めた症例はあったが全例骨癒合は得られ、可動域も良好であった。
1-3-23 Intrafocal pinning を併用した橈骨遠位端骨折に対する掌側ロッキングプ レート固定
Treatment for distal radius fracture using volar locking plate with intrafocal pinning 中山 政憲(独立行政法人地域医療機能推進機構 埼玉メディカルセンター 整形外科)
菊池 駿介,岩本 卓士,佐藤 和毅 橈骨遠位端骨折に対してintrafocalpinningを併用した掌側ロッキングプレートを用いた手術例30例 30手の手術成績についてまとめた。本法は整復と固定が同時に比較的容易にできるため、手術時間の 短縮が見込める。ロッキングプレートの固定後閉創前にピンを抜去しても概ね問題はない。手術まで の待機期間が15日を超える症例ではcloseでの整復にこだわらず、まず掌側を展開した後整復操作を 行うのが望ましいと考えられた。
Room 3
1-3-24 橈骨遠位端骨折における背側天蓋状骨片に対する治療戦略
Strategy for treatment of the dorsal roof fragment in the fracture of the distal radius 近藤 秀則(金田病院 整形外科)
今谷 潤也,森谷 史朗,前田 和茂,桐田 由季子 橈骨遠位端骨折において手関節内に転位した背側の関節外骨片は背側天蓋状骨片と呼ばれ、その合併 は比較的まれではあるが時々遭遇する。また同骨片に対する処置の必要性について以前からいくつか の報告があるが、具体的な方針ついての言及は未だない。そこでわれわれは同骨片を伴った橈骨遠位 端骨折10例における特徴とその処置方法を後ろ向きに調査し、その結果から現時点における背側天 蓋状骨片に対する治療戦略について検討した。
1-3-25 橈骨遠位端骨折に対する手術治療の工夫―関節内掌側転位骨片の整復操作
Devising a distal radius fracture fixation focus on the intra-articular volar dislocated fragment.
杉山 陽一(順天堂大学医学部附属静岡病院整形外科)
内藤 聖人,有富 健太郎,金子 和夫,大林 治 我々は、関節内掌側転位骨片を伴う橈骨遠位端骨折(DRF)に対する骨接合術の工夫を行っている。遠 位設置型プレートを用いたCondylarstabilizing法である。本術式により臨床成績、画像所見は良好 な結果が得られた。掌側転位骨片を伴うDRF治療の問題点は掌側転位骨片の整復不良による関節面 不整の残存である。本術式は整復困難な関節内掌側転位骨片の整復に有用である。