<源
氏香文 。蝶文系>
11‑A:2種
類の源氏香文 を交互 に配 し、間に蝶文 を描 く。見込文は蝶。 高台脇同心円 文 はa(図
20‑1、 図版13‑1・
2)とb(図
版13‑3)が
あ り、aは bに
比べ 口径 が10ミリメー トル 程大 きく、また腰部 も厚い。 I.―
B(図
20‑2、 図版13‑4):源
氏香文の両脇 に花文 を配 し、これ らに相対す る位置 に蝶文 を描 く。見込文は蝶文。高台4BJ同心円文はa。 畳付 は赤味 を帯 び る。
11‑C(図
20‑3、 図版13‑5。
6・7):見
込文が上であ り、高台脇同心円文がbで
ある点 以外 は、 1.―Bと
同 じである。胴部の蝶 はII一Bよ
り細身である。<草
花文系>
11‑D(図
20‑4、 図版13‑8、14‑1):コ
ウモリ文 に枝垂 れ文 を冠 し、これに相対する位置
に蝶 文 を描 く。枝上 の
3個 1対
の 丸は葉 で あろ うか。見込 文 は蝶。 高台脇 同心円文 はa。 畳 付 は赤味 を帯 び る。II一 E(図
21‑1、 図 版14‑2):草
花 文 と蝶 文。花 文 は
11‑A〜 cの
花文 と同 じで あ る。3個 1対
の 九は葉 で ある うか。 見込 文 は蝶。高台脇 同 心 円文 は
bo 11‑F(図
21‑2、 図版
14‑3):草
花 文 と蝶 文 だ が、 それ らの線 は11‑Eに
比べ て細 い。 見込 文 は 上。高 台脇 同 心 円文 は b。11‑G(図
21‑3、 図版14‑4):葡
萄 文 と蝶 文。蔓 上 の3個 1対
の 丸 は葉 で あろ うか。見込 文 は蝶。 高台脇 同心円文は b。<山 水文系 > 高台脇同心円文はすべてもである。
11‑H(図
21‑4、 図版14‑5・ 6):山
水 文。 次 の11‑Iに
比 べ て家 の左上 の 山 (あるいは島)の裾 が短 か く、家の真上 に夕陽
(?)を
描 く。 見込 文 は寿。11‑1(図
22‑1、 図版14‑7・
8、15‑1):山
水 文。 見込 文 は鳥。II一」(図22‑2、 図 版15‑2):山
水 文。家 の上 の島(あ るい は山)と 浜 の千網 は、I二一H・ Iに 比べ て簡略 化 されてい る。 見込 文 は不明。 口縁部 内面の同心 円文 は3条
、胎 土 が灰色 で あ る。 畳 付 は赤味 を帯 び る。<そ
の他>
II一
K(図
22‑3、 図版15‑3):菊
花支。見込文は鳥。高台脇同心円文はa。11‑L(図
22‑4、 図版15‑4・
5):寿
文 を3単
位配 し、その間 を割菊文で うめる。見込文はぶ 。高台脇同 心円文は
ao 11‑M(図
22‑5、 図版15‑6):山
形 に武田菱文 を4単
位配 し、見込文 も同文。高台脇同心円文は aと
bが
ある。11‑N(図
23‑1、 図版15‑7):蓬
弁の内外 に並草棄文を描 いた。見込文は不明。<口
縁 部 茶 巾lllに支様帯 があ る>
11‑0(図
23‑2、 図版15‑8):4条
1帯の縦 方 向の区画線 の間 に ゾグザ グ文。II一
P(図23‑
‑3、 図版
16‑1):縦
縞 文 に重 ね花文。花心 は点描 き。 見込 文は寿 か。11‑Q(図
23‑4、 図 版16‑2):縦
縞 文 に重 ね花文。花芯 は線描 き。茶免 招の同心円区画線 が2条
で あ る点 も11‑Pと
異 な る。 見込 文は不明。
12型:上下 の割 菊 文 の間 に竜唐草 文 を描 いた もの (図23‑6、 図版
16‑3)と
唐草 文の一種 ? を描 いた もの (図23‑13、 図版16‑11)が
あ る。I型
:II型か 12型 か判別不能 な個 体 で あ り、文様 には松文 (図23‑7、 図 版16‑5)、 菖 蒲 文 (あるいは杜 若 文)(図
23‑10・11・ 12、 図版16‑8・ 9。10)、 風景・ 山水文(図23‑9、 図版16‑
7)、 その他(図23‑14、 図版
16‑12)が
あ る。Ⅱ型 (図23‑15、 図版
16‑13):文
様 は不 明。Ⅲ型 (図23‑5、 図版
16‑4):同
心 円区画線 がない状 態 で 著 荷 文?を
描 く。 茶 巾紹は渦 文。器形 判別 は不可能 だが、胴部片 には
11‑Nと
異 な る並草葉 文(図23‑8、 図版16‑6)、 竜,吉草 支(図版16‑14)が
あ り、見込 文 にはほ かに ∪支 (図版16‑16)と
花 文(図版16‑15)が
あ る。d.生
産地
類型化 された ものの一部 について行 なった胎上分析の結果、
11‑Ab、
IェーD、11‑Eが
平清 水産の グループに入 る。 また、11‑」 は非平清水産のグループに入 る。11‑Jは
切込の窯 跡 出土 品中にも存在 し、 とくに茶 巾招の同心円区画線 が2条
である点 も切込焼 の特徴の一つ といえる(芹沢 1976)。 胎土 が唯一灰色である点、 そ して切込産 に鉄分 が多い とい う特徴 を示す畳付の 赤味 などを考 え合 わせ ると、
11‑Jは
切込焼 と断定で きる。11‑Mは
後述す る山形 に 武 田 菱 文 をもつ磁器皿 についての胎土分析結果 を参考にすれば、平清水産 と推定 される。e.各
類型の時間的消長 (表8)11‑A・ BoC・
I・」 。Lは
火災前の石敷遺構廃絶 を境 に減少す る傾向 をもつが、11‑Mは
増加す る傾向 にある。火災時 においても
11型
が主体 を占め る状況 は変 わ らないが、 Iェ ーMの
完形品の重 さが
1309で
あることは、(時間的 に新 しくなるにしたがい、 よ り軽 い茶碗 が用い ら れるよ うになったことが うかがえる(秋岡 1984)。f.茶
碗の蓋 と容積、
北海道 白老仙台藩陣屋跡 (白老町教育委員会 1982)や 愛知県瀬戸市 かたみ 第
2号
窯跡上層(愛知県教育委員会 ほか 1975)では、茶碗 の蓋 が出土 したが、二の丸第二次発掘調査 では出土 しな かった。前二遺跡で も茶碗 の個体数 に比べ て蓋の数は非常に少 な く、当時の茶碗 の使用 にあた っては、必ず しも蓋付でなかったことが うかがえる。 ちなみに茶碗 に蓋 を被せ ると、蓋 の縁 は 茶碗 の約七分 目に位置す る。 この位置は茶碗 の実質容積 を考 える上で参考 になる。
完形・半完形の茶碗11個体 に水 を入れて討量 した容積の平均値は
245cc(1合
4勺)で
ある。蓋 が茶碗 の
7分
目に位置 していた と仮定す ると、 実質容積 は全容量の60パーセント、 す な わ ち147cc(8勺
)と なる。実験 によれば この中には約4勺
の米 を炊 いた分量 が奴 まる。 江戸時 代 の 1日の米の摂取量 は普通5合
であ り、1日 2食
であった といわれているので( 1食
分 は2合
5勺 となる(山下 ほか1982、 鬼頭 1983)。 この2合5勺の米 を炊 いて
NM2出
土の茶碗 に盛 ると、約
6杯
分 になる。 もちろん蓋 にこだわらず飯の盛 り方 を変 えれば、杯数 も異 なるわけである。B.小
形茶碗 (表 11)土瓶 が多数出土 しているので、湯呑 として使用 されることが多かった と推定 され る。 また、
徳利があるにもかかわらず盃 がないので、月ヽ形茶碗 の中には ぐい春 として使用 された ものがあ った可能性 が高い。
破片資料の中か ら類型化可能 な40個体 を選択 して分析対象 とした。火災前 は石敷遺構・ ピッ ト36よ り、火災後 は
C‑1よ
りほとん どが出土 している(表9)。小形茶碗 は磁器 か陶器 (2個体
)か
によって大別 される。磁器は器形 によって、
端反 り碗型 (以下
I型
)、 碗 型(以下 Ⅲ型)、 半筒型(以下 Ⅲ型)、 盃(?)(以
下 Ⅳ型)に 分類 される。量的
2 11‑B
6 11‑L
0
7 11‑M
0
8 12,Ⅱ,Ⅲ 0
9.小形茶碗I 0
3 11‑C
0
4. 11‑D・ E・F
0
5 11‑H・ I・ 」
lo.茶
碗11‑Cと/1ヽ形茶図
19
茶碗(1〜 8)と 小形茶例9)の外形 プロファイル Fig.19 PrOfiles Of rice bOwls"(1‑8.10)and tea bowls"(9,10)10.茶碗11‑Cと小形茶碗I
ア魅
s鉄電
n´
/
^ぉ 叢
よ
く
`ヽ ︒
xて 嗣 │ヽ \胸 滉ホ冊 髯 =駒
1(1l Aa:源
氏香文 と蝶文)g?2Jι・lδ mark&butteray
∵ lmi
1部‐
2(11‑B:源
氏香文 と花文)g?巧テ・た∂mark&flowers
3(1l C:源
氏香文 と花文)ど?ガj‐おδ mark&fiowers
4(1l D:コ
ウモリ文 と枝垂れ文 bat &hanging brancho 5cln
図
20 NM2出
土 の茶碗(1)pOrceL s Mid.of 19c(before 1882)Fig。20 Rice bowls"with cobalt bhe(designs executed in cobalt under a clear glaze) (Hirashimizu ware)
butterfly on bOttom inside
● /1
耳
4(1l H:山
水文)landscape(house,pine trec, mountains&sails) 9
図
21 NM2出
土 の茶碗(2) porcelains Mid. Of 19c,(before 1882)1(I卜
E:草花文)fiowering plant
革
‐
―
2(I卜
F:草花文)flowering plant
〇
へ
︒
3(11‑G:葡
萄文)grape
。
ム 。
8
° 一手
気
Fig.21 Rice bowis"with cObalt bhe frOm NM2(21(Hirashimizu ware)
1(1l I:山水 文)
landscape
2(I卜
J:山水 文)landscape
′
やⅢⅢ=
、ノ
3(I卜
K:菊花文)chrysanthemums
4(1l Li寿
支 と割菊文) chinese letter meaning congratulation(んοιοb″たつ &spht chrysanthemums‐
岐 ,i
5(1卜
M:山形 に武 田菱)family crest
図
22 NM2出
土 の茶碗(3) Fig.22 Rice bowls" wih cobalt blue frOm NM20ヽlY︑.