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果 実 の数
♂ E こ とっ 一o o z
10
tree(m)
れている品種 である「大久保」 などではない。 ウメは生食 しないので、出土地の庭 に植栽 され ていない とすれば、梅干 として利用 された ものの残港であると考 えられる。 この点については、
今後 の調査 に期待 したい。
エ ドヒガンについては、出土地 を中心 として、現在生育 しているサクラの主 なものは、
ソメイ ヨシノ、エ ドヒガン、カスミザクラであ り、また、仙台地方の丘陵地 における花見の桜 は、
ソメイ ヨンノ、エ ドヒガン、エンドウザクラ(垂桜)で ある。 そこでこれ らの うち、 ソメイヨシノ、エ ドヒガ ン、 カスミザクラの核の形態 と大 きさを計測 した。 また、出土 したサクラの核 について、同様の 計測 を行 ない、図80のよ うな結果 を得た。
ソメイヨンノ、エ ドヒガン、カスミザクラの核の大 きさは、ソメイヨンノがもっとも大 きく、
次 い でカスミザクラ、次 にエ ドヒガンの順で小 さくなっている。出土 したサクラの核の大 きさは、エド
ヒガンの核 の大 きさに一致 した。 また、核の形態 もエ ドヒガンのそれに似ている。
この
2点
か ら 出土 したサ クラの核 をエ ドヒガンとした。エ ドヒガンの核 が、 どこから散布 されたのかが問題 となる。 そこで、エ ドヒガンの核の散布に ついて、記念講堂の東側の樹高
10mの
エ ドヒガンを用いて調査 した。エ ドヒガンの樹幹 から
2m毎
に50×50cmの 方形枠 を置 いて、 その中 に落下 している果実 を全べ て採集 して、 その数 を数 えた結果は、図81に示 した。 この結果からエ ドヒガンの果実の散布は、樹冠内 にほとんどが落下 している。
この こ とと出土 した核の数か ら、出土地の ごく近 くにエ ドヒガンが、植栽 されていた もの と推定 される。 また、エ ドヒガンを食べた鳥類が、 御廊下の屋 根 にとま り、排糞 したものが落下 して、堆積 した と考 えることも出来 る。 これについては、建 物の構造た とえば樋 の有無や屋根の角度 などが関係す るから、今後の問題である。いずれにし
ろ、二の九の敷地内 にエ ドヒガンが植栽 されていたことは確 かである。 ソメイヨシノの核 が出土 しないのは、樹冠 か ら直接落下堆積す るにしろ、鳥類の排糞によって堆積す るにしろ、
ソメイ ヨシノの果実 を供給す るソメイヨシノの植栽がなかったものと推測 される。 このことから、仙台 城内 における花見の桜 は、ソメイヨシノではな く、エ ドヒガンで あったのではないかと考えられる。
また、図82・ 図
82‑1の
よ うにエ ドヒガンの花は、花見 に十分耐 えうるものである。自動散布型の植物 として、
Amphcarpaea edgewOrth Benth.var.iaponica oliver
(ヤブマメ)、
ViOla mandshurica W.Bccker(ス
ミレ)の2種
が認 め られた。この
2種
は小広 間裏の雑草 として、生育 していた可能性 は きわめて高いもの と考 える。重力散布型の植物 としては、
Luzula capitata(Miq)Nakai(ス
ズメノヤリ)、Quercus
serrata Thunb。 (コナラ)、PolygOnum lapathifolium Linn。
(オオイヌタデ)、Poscabru n Moench(サ
ナエタデ)、Cerastium holosteOides Fries var.angustifolium(Franch。
)Mizushma(ミ
ミナグサ)、 Mochringia lateriflora(Linn。)Fenzl(オ
オヤマフスマ)、Zan
171
│
thoxylum pipeFitum(Linn,)DC.(サ ンショウ
)、Hydrocotyle sibthoFpioides Lan。
(チドメグサ
)の8種 である。これらの うち、スズメ/ヤ リ、オオイヌタデ、サナエタデ、ミミナグサ、オ オヤマフスマ、チドメグサの 6種 は、小広関裏の庭の雑草 と考えられる。サンショウは庭に植 えら れていた可能性 も考えられる。コナラについては、まだ未熟のきわめて若い果実であ ることか
ら、初夏のものであろう。この果実の堆積由来については不明である。
以上、 .NM2の 石敷遺構から出土した植物種子および果― 実について述べたが、種々な点で推 測があり完全とはいえない。古文書、絵図面、建物の構造や城内の住人の生活様式などとの検
討が必要であり、今後の問題としたい。
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172
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オニ グル ミの核
サ クラの核
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ヒメグル ミの核
●
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●
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e● o●
ウメの核 モ モの核
図
82 NM2石
敷遺構出土の植物種子Fig 82 Blooming P p9蹴ガ2′α Fo″ηα αdC9舷ル2s and specimens of seeds frOm stone floor at NM2 満開のエ ドヒガン
上
ドキュメント内
東北大学埋蔵文化財調査年報1
(ページ 187-191)