50
40
対 人 魅 力30 帰 属 性因20
子 得
10
点
o
eKx−xN.mmrrme一一一 t
墨一・
A/
i/一
.......一
̀一 一
十H群
■一M群b.課題遂行・積極性因子
群の主効果(F(2,105)=16.03,pく.01)、時期の主効果(F(3,315)=6.57,pく.01)、
得点群×時期の交互作用(F(6,315);8.83,p〈.01)が有意であった。
各得点群における平均値および分散分析表はAPPELIVDDir 5 に示す。課題遂行・積極 性因子得点の得点群における時期の変動を図示したものがF忽3−2 である。
50
40
課 題 遂 行30 積 極 性因20
子 得
10
点
o
e一一一一一一一NiF−s−rnm .e一一一一一一一一一e
一一... 一一k−r一
▲一.「醒 .一『「『
十H群
■…M群+L群
4月 5月 6,月
7月・
鞠3−2 課題遂行・積極性因子の得点群における時期の変動
下位検定の結果、単純主効果で有意であったものは、以下示すとおりである。
得点群(4月)(F(2,420)=31.55,p〈.01) 得点群(5月)(F(2,420);15.75, p<.01)
得点群(6月)(F(2,420)=3。98,pく.05) 得点群(7月)(F(2,420)=3.41,p<.05)
L群における時期の変動(F(3,315)=22.89,p〈.01)
また、多重比較をライアン法(p<.05)により行い、有意な差が見出されたのは、
次の通りである。4月における得点群(L角く堅くH群)、5月における得点群(L群くM群く麟)、
6,月における得点群(L耀くH群)、7月における得点群(M凹くH群)、L群における時期得点
(4月く5月、4旧く6月、4月く7月、5月く6月、5月く7月)Q
これらの結果より、男女別における有意な差はみられなかったが、各得点群にお ける時期の差は、4月・5,月・6月.・7月ともにそれぞれ有意であった。それぞれ の月における得点群の差は、ライアン法の結果から、6月にM群とH群の差が無く なり、7月にはL群の得点がM群の得点を上回っている。L群の時期変動は、6月 と7月の問に有意な差はみられなかが、6月まで有意な得点の上昇がみられた。
対人魅力・帰属性因子、課題遂行・積極性因子におけるそれぞれの分析結果より、
この2つの因子における群、時期の変動の様子はほぼ同じ傾向を示していることが 分かる。6月にはL群の得点がM群の得点を上回ることがみられたことと、時期変 動はL群のみが有意に上昇していることが分かった。
3 考 察
G,W.実施学級は、4月に発足してから7月まで授業を中心にした活動をしており、
特別な行事などは実施していない。このことから、個々の生徒は学級において、同 等の影響を受けているといえよう。しかしながら、CCSの2因子(対人魅力・帰 属性因子、課題遂行・積極性因子)得点は、3つの得点群により異なる時期変動を
示した。
H群とM群の生徒における因子得点は、時期の変動に有意な差はみられなかった が、L群の生徒における因子得点は、有意に上昇している。このことは、4月の時 点で学級集団を肯定的にとらえている生徒は、その後も学級集団の魅力が持続する
ことを示すものである。
一方、L群の生徒は、時期を追う毎に得点が伸びていることから、学級集団に惹 かれていくことが分かる。つまり、L群の凝集性が高まったことにより、学級全体
としての凝集性が高まったことを意味するのである。それでは、どのような要因が 凝集性を高めることに寄与したのであろうか。このことを考察するために、第1章 第5節に示した鞠.1−1Festinger らの凝集性モデルを手がかりにしていくことにす
る。学級集団という 場 において、凝集性を高める主な要因は次の2つである。
第1に、学級集団自体の魅力と学級内の生徒に関する魅力。第2に、学級集団内に 個々の生徒が関与することが出来る目標、換言すれば共同の活動である。以下この
2つの要因にもとづいて考察してゆく。
(1)学級集団自体の魅力と学級内の生徒に関する魅力は、CCSが実施された4月は 個人的な学級や他者への期待の度合いにより測られている。5月以降は、学級内の
生徒と教師、生徒相互間の相互作用により、学級独自の雰囲気や人間関係のあり方 を形成し、個人的な期待から個々の生徒が感じ取る魅力になってゆく。学級の雰囲 気や人間関係のあり方は、生徒の活動を媒介として形成されてゆくものであるが、
生徒の活動は、学級内でお.こなわれる教育活動全体と休み時間や放課後などにみら れる非教育活動にみることができる。これらの活動を通しながら、人間関係が促進
され、対人魅力が高まるとともに学級集団の魅力も高まってゆくのである。
人間関係を促進するためには、生徒の自発性や他者との出会いの偶然性によって も自然に促進されてゆくが、G.W.の実施により意図的に高めてゆくこともできる。
L群の生徒にみられるCCS因子得点の上昇と、M群およびH群の因子得点を維持
したことは、G.W.の有効性を実証しているといえよう。
(2)共同の活動には、個人の活動とは異なり他者が必要であるので、学級内の社会的 相互作用を深める。共同の活動をするためには、複数の生徒に共通した目標が必要 であり、このことが惣.1−1Festi㎎gerらの凝集性モデルにおける要因2 の 目標 の媒介 に示されている。
学級集団における共同の活動は、教科の授業を含む生徒の活動を意味するが、① で述べた人間関係を促進する意図で実施されたG.W.が凝集性を高めることにかかわ
りが深い。G.W.の実施が、他者とのかかわりの場をつくり、対人魅力を促進する機 能を果たすことで、L群の因子得点が上昇し、 M群およびH群の因子得点を維持し たものといえよう。
以上みてきたように、G.W.実施は二つの要因に関与するものであり、凝集性の高 まりは、生徒個人の認知レベルに影響を与えている。このことから、Festingerの凝 集性モデルは支持されるものである。学級凝集性は、課題遂行と対人関係が要因と
なって高まり、学級凝集性は、学級集団形成に寄与するものといえよう。