3. 各国における電子商取引推進機関と推進プロジェクト
3.2 アジア・太平洋
3.2.1 韓国
出典:The 2005 Sunrise Data for North American Retailers, ECCC, Oct. 2002
図 3‑1 Sunrise 2005 で統一されるバーコード
しかしながら、スーパーの産業団体である GMA(Grocery Manufacturers of America)も指摘 しているように109、より完全な形態での電子商取引体制を整えるためには、最終的にはバーコー ドを 24 桁まで延長する必要があるとの認識が産業界ではなされている。そのためより長期的な展 望を持って今回の Sunrise プロジェクトに望むよう GMA は会員業者に対して警告を発している。
・電子商取引標準化統合フォーラム
名称 電子商取引標準化統合フォーラム(ECIF:Integrated Forum On Electronic Commerce)
所在地 ソウル市龍山区東子洞 12 ゲートウェイタワー10 階 URL http://www.ecif.or.kr/
組織概要 電子商取引の標準化および活性化のための活動に関する相互議論および総括調整を 通して、電子商取引を活性化し、国家競争力を高めることに、その目的がある
電子商取引標準化統合フォーラムは、2000 年 6 月に設立された官民合同の非営利団体である。
韓国の電子商取引関連の標準化機関で、関連企業および専門家などを含め 2,500 余りの会員が活 動しており、電子商取引分野での国家標準化の基本計画であるロードマップを始め、電子文書、
電子カタログ、製品モデル、電子商取引基盤、電子支払いなどの分野別に、早急に決めなければ ならない標準を制定してきた。
電子商取引標準化統合フォーラムの推進事業としては、電子商取引標準化ロードマップの開発、
標準開発および先行研究、電子商取引標準の普及・拡大および各種行事の開催、国際標準化活動 への参加活性化および共同対応体系の構築などがある。
・情報通信政策研究院
名称 情報通信政策研究院(KISDI:Korea Information Society Development Institute)
所在地 京畿道果川市注岩洞 1‑1 URL http://www.kisdi.re.kr
組織概要 国内外の情報化および情報通信分野の政策・制度・産業の研究を通じた専門政策研 究機関としての役割の遂行
情報通信部傘下の出損研究機関として、情報化社会の実現およびそれに関わる社会各分野の情 報化に関する課題を研究・分析し、国家の情報化社会推進計画および情報通信分野の経済政策策 定に寄与している。
情報通信政策研究院は、2003 年の電子商取引関連研究事業として、e‑ビジネスでのネットワー ク外部性の重要性および示唆点の研究、UCITA(Uniform Computer Information Transaction Act:
統一コンピューター情報取引法)の立法論議を中心とした「情報取引法」制定に関する研究、モ バイルコマース(M‑commerce)の拡大にともなう公正な競争に関する問題点の分析などを推進し ている。
・韓国貿易情報通信
名称 韓国貿易情報通信(KTNet:Korea Trade network)
所在地 ソウル市江南区三成洞 159‑1 トレードタワー貿易センター URL http://www.ktnet.co.kr/
組織概要 国内企業間の電子商取引のインフラ構築から、国家間の電子貿易のインフラ構築に 至るまでの、インターネットを通じた貿易自動化サービス専門企業
韓国貿易情報通信は、韓国貿易協会が全額出資して設立した会社で、既存のネットワークサー ビスをもとに取引先発掘から通関、物流、代金決済に至るまで貿易に関わるすべての業務を処理 することができる EDI サービス、DB サービスならびにインターネットを利用した通信手段の普及 からシステム構築に至るまでの貿易業務に必要な付加サービスを提供している。また、貿易自動 化の完成を土台に蓄積された技術力とネットワークを活用して e‑ビジネス事業に集中し、海外事 業者との戦略的提携を通じて、電子商取引のグローバル企業として飛躍しようとしている。
以下は韓国貿易情報通信の主要事業領域である。
• EDI サービス:貿易、通関、物流など、すべての貿易業務処理手続きを、ワンストップ で一括処理する自動化サービス。
• DB サービス:商品・企業情報、輸出入通関情報、輸出入貨物の集荷および追跡情報に至 るすべての輸出入関連情報の提供。
• グローバル事業:電子貿易ネットワーク構築サービス。
• 付加サービス:国内外の貿易業務に必要な電子貿易コンサルティングおよび公認認証サ ービスなどの付加サービスの提供。
・韓国消費者保護院
名称 韓国消費者保護院(CPB:Korea Consumer Protection Board)
所在地 ソウル市瑞草区廉谷洞 300‑4 URL http://www.cpb.or.kr
組織概要 電子商取引の拡大にともない、新たに浮上してくる消費者問題に対し、迅速かつ効 果的な対応策を整備している
韓国消費者保護院は、消費者保護法によって 1987 年 7 月 1 日に設立された財政経済部傘下の特 殊公益法人で、消費者の基本的な利益を保護し、消費生活の合理化をはかるという目的をもって いる。とくにインターネット利用の増加とデジタル経済の到来および電子商取引の拡大によって 新たに浮上してくる消費者問題に対して、迅速かつ効果的な対応策を整備することに重点を置い ている。そのために韓国消費者保護院は、次のような事業を推進している。
• 電子商取引を含むオンライン取引での消費者保護のための法・制度の研究と政策代案の 提示。
• 電子商取引事業者の虚偽・誇大広告、詐欺・欺瞞取引の監視および不公正取引行為につ いての実態調査。
• 消費者、事業者、学界および政府機関を対象に、電子商取引と消費者保護に関する総合 的な消費者情報の提供および消費者教育の実施。
• 電子商取引関連の消費者被害の類型および実態を分析し、被害を予防するための対策の 整備。
• OECD、IMSN、APEC などの国際機関における電子商取引上の消費者保護に関する議論の動 向を把握し、国際規則の制定作業に参加。
• 政府関連部署および「電子商取引消費者保護対策班」の運営支援と関連事業の推進。
• サイバー消費者運動と消費者志向の企業経営に対する支援と協力を通じた消費者利益の
向上の模索。
・韓国電算院
名称 韓国電算院(NCA:National Computerization Agency)
所在地 ソウル市中区武橋洞 77 番地 NCA ビルディング URL http://www.nca.or.kr
組織概要 国際社会の情報化を促進する上で、中心的な役割を担っている
韓国電算院は、1987 年、情報通信部傘下の政府出損機関として開院した。国の情報化促進のた めに各種の事業を推進し、知識情報強国建設のための超高速国家情報通信網を早期に構築して既 存の資料を最大限電子情報化するなど、情報化事業の付加価置を高めるための活動を行っている。
国家機関、地方自治体、公共機関などの情報化を促進する最適の方法論や解決策を提示するなど、
情報技術が提供する新しい機会と可能性を社会全般に広げるために努力している。
韓国電算院は、e‑ビジネス活性化のために「次世代 e‑ビジネス国家モデルおよび政策研究」事 業を推進し、e‑ビジネス関連の国家ビジョンおよび戦略を策定して、国家の全般的な e‑ビジネス 化のためのビジネスモデルの開発および企業間の協力と知識の共有を通じて、国家競争力向上の ための政策を提案している。
・韓国電子取引振興院
名称 韓国電子取引振興院(KIEC:Korea Institute for Electronic Commerce)
所在地 ソウル市江南区大峙洞 944‑31 繊維センター6 階 URL http://www.kiec.or.kr
組織概要 電子商取引政策の研究および振興事業の推進など、民間と政府の橋渡しの役割を担 っている
韓国電子取引振興院は、国内の電子商取引を活性化するために、産業資源部傘下の電子商取引 分野における民間機関として、電子商取引基本法(Framework Act on Electronic Transactions)
に基づいて設立された。電子文書などの電子商取引の標準化および普及事業、 eTrust 認証マー クの付与、電子商取引紛争調停委員会の運営、地域電子商取引の活性化を目的とする電子商取引 支援センター(ECRC:Electronic Commerce Resource Center)の運営、電子商取引関連の技術開 発の支援事業、人材開発センターの運営、電子商取引での国際協力などの事業を推進している。
また産業資源部指定の電子商取引支援センターは、デジタル経済時代の国家競争力を強化し電 子商取引活性化を支援するために設立され、企業の情報化と電子商取引振興を担当している。
韓国電子取引振興院が進めている主要事業は、以下の通りである。
• e‑ビジネス研究センター:e‑ビジネスの政策、制度、推進戦略の研究および関連トレン ドの分析および環境調査。
• 電子文書標準化:電子文書標準の研究開発および普及、電子商取引標準の制定および普 及、相互連携性における標準化の技術開発。
• 電子商取引紛争の調停:消費者の信頼性の向上および対国民サービスの拡大、電子商取
引紛争発生時の対処。
• 国際協力:国際機関と地域協力機構の動向と問題点の把握および国際機関活動への積極 的な参加、アジア地域の国家間協力分野の拡大および協力チャネルの構築および強化。
• 認証/授与:eTrust の随時認証、eTrust 認証における国際協力の推進、インターネット・
ショッピング・モール体験評価、eTrust 委員会の運営。
• 人材養成:e‑ビジネス人材開発センター(eHRC)の運営。
• 技術開発:e‑ビジネスに関連する技術開発の支援、民間部門の技術開発投資の促進、技 術自立基盤の構築および国際競争力の強化。
• ベンチャー認証:電子商取引の基盤となるソフトウェア技術、電子商取引応用ソフトウ ェア技術、その他、電子商取引および e‑ビジネス関連技術についてのベンチャー認証。
・韓国電子取引協会/技術協会
名称 韓国電子取引協会/技術協会(KCALS:Korea CALS/EC Association)
所在地 ソウル市江南区貿易センター貿易会館 1301 号 URL http://www.kcals.or.kr
組織概要 国内の電子商取引技術競争力の向上だけでなく、国際間の産業競争力の強化のため に民間と政府の橋渡しの役割を担っている
韓国電子取引協会/技術協会は、電子商取引を活用する需要者の立場で e‑ビジネスの活性化を 推進する韓国電子取引協会(産業資源部傘下)と、電子商取引を通じたビジネス環境の整備およ び関連技術を提供する供給者の立場の韓国電子取引技術協会(情報通信部傘下)で構成されてい る。
韓国電子取引協会/技術協会は、国内の電子商取引発展のために、産業部門・業種別 B2B のモ デル事業、多国間の国際協力事業、電子カタログ技術の標準化事業、産業基盤基金への融資事業 および産業支援事業、e‑ビジネス企業人連合会、DB およびコンサルティング事業、e‑ビジネス教 育/出版事業、政策事案別の委員会運営事業、各種イベント/広報事業などを活発に推進してい る。
以下は、韓国電子取引協会/技術協会が推進している事業内容である。
• 産業支援:e‑CEO 協議会の運営、電子商取引専門委員会( ISG)および分科委員会の運営、
電子商取引への政府基金融資支援、e‑ビジネス企業連合会の運営事業。
• B2B モデル事業:産業部門・企業間の電子商取引もモデル事業、韓・日 e‑Trade Hub 構 築事業。
• 国際協力:韓・日協力事業、韓・中・日電子商取引協力事業。
• 技術標準研究:電子カタログ標準化技術委員会の幹事機能の遂行、業種別の韓・日での 標準化の誘導。
• 情報サービス:国内外の電子商取引(EC)市場規模および企業現況の調査・分析、協会 資料の発刊。
• イベント/広報:e‑ビジネス Expo の開催、電子商取引関連の国際行事への参加団の派遣。