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中国の電子商取引概況

1.  電子商取引の普及状況および現状分析

1.3  アジア・太平洋市場

1.3.4  中国の電子商取引概況

(1)インターネット基盤の現況 

・概観 

中国におけるインターネット接続は 1994 年から始まり、その後、ネットワークインフラやイン ターネット利用者数などを含む多くの面で急速な成長を見せており、現在では中国人たちのビジ ネスや教育だけではなく日常生活でも必要不可欠なものとなっている。 

中国インターネット情報センター(CNNIC)は、1997 年 10 月以降、中国のインターネットの発 展状況に関する「中国インターネット発展状況統計報告」を作成している。2002 年 7 月の調査報 告では、中国はネチズンの数やインターネット接続コンピューター、ウェブサイトなど、すべて の面で 1997 年に比べ 10 倍以上の成長を見せていたが、最近になって発展速度が急速に低下して いると記している32。 

 

・情報通信インフラの現況 

(ⅰ)「.CN」で登録されたドメインネーム数33 

2002 年 12 月 31 日までに中国で「.CN」の名称で登録されたドメインネームの数は 6 カ月前に 比べ 42.5%増加し 17 万 9,544 となり、全般的に「.CN」で登録されたドメインネームの数が急速 に増加していることがわかる。とくに「ac.cn」で登録されたドメインネームの数が 1,728 で、半 年前より 149.7%も増加し、また「com.cn」で登録されたドメインネームの数が 13 万 3,796 と、

35.4%増加した。 

 

       

32 中国の電子商取引現況、韓国電子取引振興院、2003 年 3 月 

33 中国のインターネット市場動向分析、ETRI、2003 年 4 月 

表 1‑22 中国で CN 名になっているドメインネーム数の増加状況 

(単位:個) 

  AC  COM  EDU  GOV  NET  ORG  行政 

地域名  合計  97 年 1 月  259  2181  325  328  370  99  559  4066  98 年 7 月  363  6559  414  561  657  229  632  9415  99 年 1 月  432  13913  531  982  1223  409  906  18396  99 年 7 月  502  22220  615  1663  2221  649  1175  29045  00 年 1 月  500  38776  731  2479  3753  940  1516  48695  00 年 7 月  624  78878  812  3665  10719  1912  3124  99734  01 年 1 月  682  96221  1127  4615  13291  2596  3567  122099  01 年 7 月  667  99922  1239  5181  15055  2864  3434  128362  02 年 1 月  673  99123  1354  5864  14045  2943  3317  127319  02 年 7 月  692  98825  1482  6686  12248  3081  3172  126146  03 年 1 月  1728  133796  1629  7796  20234  9587  4774  179544  出典:CNNIC、2003 年 1 月 

 

(ⅱ)ホスト市場 

中国のホストコンピューターの数は、2002 年 6 月末現在で 1,613 万台に達している。このうち インターネット接続のための主な方法であるダイヤル接続方法を利用するコンピューターが 1,200 万台で全体の 74%を占め、約 307 万台(19%)のコンピューターが専用線で、また約 106 万台(7%)のコンピューターがその他の方法で接続している。とくにホストコンピューターの数 は昨年比で約 61%、6 カ月前と比べ約 28.6%に当る 359 万台増えた。CCID は、インターネットサ ービス市場規模の予測資料の中で、中国のホスト市場は 2002 年の 6.5 億元から、毎年 30%増加 し、2005 年には 15 億元にまで達すると予想している。 

   

0 2 4 6 8 10 12 14 単位:億元 16

0 10 20 30 40 50 60 70(%)

バーチャルホスト市場 6.5 8.9 12 15

ドメイン登録サービス 1.8 2.3 2.5 2.9

バーチャルホスト市場増 加率

32.7 36.9 34.8 25

ドメイン登録サービス増 加率

63.6 27.8 8.7 16

2002 2003 2004 2005

  出典:CCID、2002 年 2 月 

図 1‑50 2002〜2005 年度のインターネット・ホスト市場規模の予測   

・インターネット普及状況 

(ⅰ)インターネットの利用状況  1)  インターネット加入者数34 

中国のインターネット加入者数は、1997 年 10 月末の 62 万人から急増し、2003 年第 2 四半 期現在で 5,323 万 5,000 人を記録、前年同期比で 1,348 万人が増加(成長率 33.9%)したこ とになる。また第 2 四半期と比べても 331 万 5,000 人増加(成長率 6.6%)するなど、持続 的な成長を見せている35。 

       

34 中国の電子商取引現況、韓国電子取引振興院、2003 年 3 月 

35 2003 年第 2 四半期における中国広帯域接続市場(抜粋、修正して引用)、IT‑MIDAS、2003 年 8 月 

0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 万人

0 2 4 6 8 10 12 14(%)

インターネット加入者 3,976 4,505 4,970 4,992 5,324

増加数 222 530 465 22 332

増加率 5.9 13.3 10.3 0.4 6.6

2002, Q2 2002, Q3 2002, Q4 2003, Q1 2003, Q2

  出典:CCID、2003 年 7 月 

図 1‑51 中国のインターネット加入者の増加状況(2002 年第 2 四半期〜2003 年第 2 四半期) 

 

一方、CNNIC は中国のネチズン数についての統計結果の中で、2005 年には 7,000 万以上のネチ ズンを有するようになると予測している。また他の調査機関もこれと同様もしくはより高い見通 しをもっており、今後も中国のインターネット人口は増加を続けると見られる。アメリカの市場 調査機関である eTForecasts の 2002 年 12 月の調査では、中国には約 5,450 万のネチズンがいる という結果が発表された。また、Nielsen/NetRatings は、上海で発表したインターネットの動向 に関する調査報告の中で、およそ 5,660 万人の中国人が各家庭からインターネットに接続してい るとしている。これは、中国がすでにアジア地域で最大のインターネット利用者を有する国であ り、世界的にもアメリカに次いで高い占有率であることを立証しているといえる。 

この調査機関は、中国における各家庭のインターネット普及率が現在は 5%程度で、台湾、韓 国、シンガポール、香港などの 50%よりずっと低いものの、このことはむしろ今後の中国大陸の 無限に発展する潜在力を表わしていると説明している。さらに中国情報産業部( MII)の資料によ ると、中国のインターネット接続新規加入顧客が、月間 5〜6%の伸び率を示しており、世界的に も最も急速な成長を見せている。このような趨勢で推移すると、早ければ 3〜4 年内に中国のイン ターネット普及率は 25%に逹することが予想される。 

 

3,370

4,500

5,400

6,500

7,800

-1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 9,000

2001 2002 2003 2004 2005

  出典:CCID、2002 年 2 月 

図 1‑52 2002〜2005 年度、ネチズン増加速度の見通し   

2)  インターネット利用者の性別/年齢別の現況36 

インターネット利用者の性別、年齢別の現況を見てみると、男性が現在、中国でのインタ ーネット利用をリードしており、その比率は 61%に達している。これに対し、女性は現在 39%

に過ぎない。しかし、この比率は、2000 年に 21%を記録して以降、持続的に増加している。

そればかりでなく、ネチズンの大部分は 35 歳以下(約 82%)の若い層が中心で、35 歳以上 の年齢層のインターネット利用は 18%にとどまっている。とくに、すべての年齢層のなかで、

18〜24 歳の青少年層のオンライン接続比率がもっとも高く、25〜30 歳の 16.9%、18 歳未満 の 16.3%と続くが、最近になって高い年齢層でのインターネット利用が増加していると CNNIC は指摘している。 

 

表 1‑23 インターネット利用者の性別および年齢別の推移 

  男性  女性  35 歳以下  35 歳以上 

1997 年 10 月  87.7%  12.3%  84.1%  15.9% 

1998 年 7 月  92.8%  7.2%  91.1%  8.9% 

1999 年 1 月  86%  14%  89.8%  10.2% 

1999 年 7 月  85%  15%  88.9%  11.1% 

2000 年 1 月  79%  21%  88.2%  11.8% 

2000 年 7 月  74.68%  25.32%  87.63%  12.37% 

2001 年 1 月  69.56%  30.44%  83.8%  16.2% 

2001 年 7 月  61.3%  38.7%  79.8%  20.2% 

2002 年 1 月  60%  40%  79.9%  20.1% 

2002 年 7 月  60.9%  39.1%  82.0%  18.0% 

出典:CNNIC、2002 年 7 月   

 

       

36 中国の電子商取引現況、韓国電子取引振興院、2003 年 3 月 

(3) インターネットの地域別普及の現況37 

中国の地域別インターネットの普及現況を見ると、内陸および農村地域のコンピューター 普及が遅延し、これまでのところ、インターネット利用は沿海大都市を中心に行われており、

地域的偏重度が甚だしいようだ。華東、華北、華南は、相変らずインターネット発展が比較 的早い地域で、合わせると 60%以上の市場占有率である。今年第 2 四半期は、華北、華南、

東北などの地域で比較的早く広がっており、とくに華北地域が早いといえる。 

 

華北 21%

華東

21% 華南

21%

東北 12%

華中 13%

西南

7% 西北

5%

  出典:CCID、2003 年 7 月 

図 1‑53 2003 年第 2 四半期におけるインターネット加入者の地域分布状況   

(ⅱ)インターネット利用の類型38  1)  インターネット接続 PC の現況 

中国のインターネット接続コンピューター数は、2002 年 12 月までの集計で 2,083 万台で あり、専用線でインターネットに接続した PC は 403 万台で、インターネット接続 PC 全体の 19.3%を占めている。また電話接続 PC は 1,480 万台で、インターネット接続 PC 全体の 71.1%

を占め、6 カ月前の 74.4%より若干減少した。 

一方、中国のネチズンたちの大部分(97.4%)は、デスクトップコンピューターを利用し てインターネットに接続しており、ノートブックコンピューターを通じた利用は 4.5%と低 いが、これは家庭でのコンピューターとインターネットの利用が一般的であるということを 反映している。しかし、2000 年からは家庭用コンピューター以外のその他の接続方法を利用 したインターネットの利用が、わずかながらではあるが持続的に増加している。 

 

       

37 2003 年第 2 四半期の中国広帯域接続市場(抜粋、修正して引用)、IT‑MIDAS、2003 年 8 月 

38 中国の電子商取引現況、韓国電子取引振興院、2003 年 3 月 

専用線 19%

その他 10%

電話接続 71%

  出典:CNNIC、2003 年 1 月 

図 1‑54 インターネット接続 PC の接続方式   

2)  インターネット使用場所 

中国のネチズンたちにとってのインターネットの主な利用場所は、家庭(62.1%)である ことが 2002 年 7 月の CNNIC の調査で明らかになったが、これはコンピューターが一般に普及 し、インターネットの利用料が継続して低下しているからである。これに職場での利用が 43.3%と続くが、家庭でのオンライン接続は継続して増加している一方で、職場での利用頻 度は過去に比べて低下している。学校でのインターネット利用も、2002 年 1 月の 19.7%に比 べて増加し、21.8%を記録したが、これはキャンパス内での LAN 構築が活性化し、それを土 台にして、学生たちのインターネット利用が増加しているからと指摘されている。 

 

表 1‑24 インターネット接続のための主な場所 

家庭  職場  学校  インターネットカフェ  公共図書館  モバイル接続  その他  62.1%  43.3%  21.8%  17.3%  0.7%  0.9%  0.5% 

出典:CNNIC、2002 年 7 月   

(ⅲ)インターネット接続サービス市場 

CCID の発表したインターネットサービスの市場規模予測資料39によると、中国のインターネッ ト接続サービス市場は、2002 年の 60.7 億元から 2005 年には 120.4 億元に達する見通しである。 

 

       

39 CCID は、年間を通して中国のインターネットサービス市場を深く研究し、2002〜2005 年度のインターネット接 続サービス市場、IDC 市場、バーチャルホスト市場、ドメイン登録市場、ネットワーク広告市場の規模について の見通しを提示している。 

0 20 40 60 80 100 120

(単位:億元)140

0 20 40 60 80 100

(単位:%)120

インターネット接続サービス市場 60.7 81.4 100.6 120.4

ICD市場 14.3 18.9 26.6 31.6

バーチャルホスト市場 6.5 8.9 12 15

ドメイン登録サービス 1.8 2.3 2.5 2.9

ネットワーク広告市場規模 9.5 19.4 32.9 46.6

インターネット接続サービス市場増 加率

29.4 34.1 23.6 19.7

ICD市場増加率 36.4 31.8 41 18.4

バーチャルホスト市場増加率 32.7 36.9 34.8 25

ドメイン登録サービス増加率 63.6 27.8 8.7 16

ネットワーク広告市場規模増加率 79.3 104.2 41.6 52.8

2002 2003 2004 2005

  出典:CCID、2002 年 2 月 

図 1‑55 2002〜2005 年度インターネットサービス市場規模予測   

・ブロードバンド接続現況 

中国の広帯域インターネット網加入者は、事業者の大々的な推進の下に迅速に発展し、今年末 までには 1,000 万人を突破する見通しである。CCID によると、2003 年第 2 四半期には、中国の広 帯域インターネット網加入者が 700 万人を超えて 713.7 万人を記録した。これは前年同期比 463.5 万人(185.2%)の増加であり、前四半期に比べても 251.3 万人増え、増加率は 54.3%に達する。 

中国新聞社によると、最近、中国の通信企業は、インターネットを利用したゲーム大会を開催 するなど、広帯域網の普及に総力を挙げている。これにともない 7,000 万人といわれる中国内の インターネット利用者を中心に、広帯域網加入者数が急増する勢いである40。 

 

       

40 電子新聞社、2003 年 9 月 16 日付記事引用