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2.  国際機関及び各国の電子商取引政策動向

2.3  アジア・太平洋

2.3.3  台湾

界経済フォーラム)が、成長競争力指数(Growth Competitiveness Index)とマクロ経済競争力 指数(Macroeconomic Competitiveness Index)をもとに調査した「世界競争力ランキング( Global  Competitiveness Ranking)」という資料によると、中国は、2001 年に 39 位、2002 年には 33 位と、

大きく順位を上げ、まだ十分ではないものの、技術的な面だけではなく、国家経済環境、関連政 策および制度全般で、安定した基盤を持続的に構築していることが明らかになった。 

中国は、1990 年代後半になって、やっと情報化および電子商取引についての重要性を認識した。

自国内の情報化を育成するための環境がまだ完全には整っておらず、発展速度は他の国より遅れ ている。しかし、すべての投資家たちが魅力を感じている豊かな人的資源と、市場規模および世 界最高レベルの潜在成長力を武器に、そう遠くない将来、アジアを超えて世界の情報化社会をリ ードする国になると予想される。 

2.3.3 台湾

億台湾ドル規模の産業が生まれ、2 万の雇用機会を創出すると見積もられている。 

 

2002 年 4 月には、2001 年 11 月に成立していた「台湾電子署名法」が正式に施行された。同法 により電子署名に法的効力が認められることになり、電子商取引の安全性を確保、電子商取引の さらなる促進が図られた。また、同法によって、電子署名や電子書類の法的効力、認証局(CA)

の運営規則が定められた。CA 監査のチェックリストには、証明実践文(CPS: Certification  Practice Statement)を除いて職業的技術、財政状況、永続的経営能力、監査制度、管理システ ム、保険制度、そして CA 申請で最大の障壁となっている相互運用性などが含まれる。 

 

(1)2003 年の主な動き 

デジタル・デバイド解消への取り組み 

ITU の調査結果によれば、台湾における 2002 年のブロードバンド普及率は、住民 100 人あたり 9.4 人(9.4%)で世界 4 位となっており、高普及率となっている(1 位は韓国で 21.3%、以下、

2 位:香港 14.6%、3 位:カナダ 11.5%)。しかし都市・地方、民族、貧富の差によるデジタル・

デバイドは存在しており、2008 年までに 600 万人のブロードバンド利用者実現を目指す台湾行政 院は 2003 年 9 月、デジタル・デバイド是正を目標とした「デジタル・デバイド是正監督委員会

(Bridging Digital Divide Supervising Committee)」を設立した。 

 

同 委 員 会 は 、 国 家 情 報 ・ 通 信 イ ニ シ ア チ ブ 委 員 会 (NICI : National Information and  Communications Initiative Committee)の傘下に設立され、行政院の各機関にデジタル・デバイ ド是正努力を支援する提案を提出するよう求めている。行政院の科学技術顧問グループ( Science  and Technology Advisory Group of Executive Yuan)は、「デジタル・デバイド是正計画」を提 出する予定となっており、同計画には以下のような目標が盛り込まれている。 

 

・  台湾の遠隔地域における小・中学校のデジタル・デバイドの削減 

・  原住民に対する IT 教育の提供及び IT 技術取得の奨励 

・  業界労働者向けの e 学習制度の確立 

・  農業に従事する住民への生涯学習の推進 

・  全世帯へのブロードバンド普及を促進するためのネットワーク建設の促進 

・  高等教育・e 学習環境の整備   

知的所有権 

台湾は、2001 年 11 月に世界貿易機関(WTO)へ正式加盟した。台湾行政院は、メンバーとして の知的所有権保護の義務を果たすべく、WTO 加盟申請にあわせて著作権法を全面的に見直すと同 時に、2002 年を「知的所有権保護推進のための行動年」と位置づけ、行動計画を策定した。2003 年以降も台湾の知的所有権保護に関する法規や施行状況が国際規範に合致するよう積極的に推進 し、必要に応じて関連法規制の見直しを図っている。 

   

また、デジタル化やインターネットなどのハイテク化に対応するべく、世界知的財産権組織著 作権条約や録音物に関する条約など、様々な国際条約を参考にして「著作権法一部修正案草案」

を作成している段階にある。草案における主な修正点は、①公開伝達権、頒布権、②「ハイテク 保護措置」と「電子情報の管理に関する権利」の保護、③合理使用規定の修正、④著作権侵害の 民事、刑事責任規定の修正の 4 点で、これにより著作権侵害の防止を図っている。 

 

ウェブサービス・セキュリティ・セミナー 

台湾の経済省(MOEA:Ministry of Economic Affairs)と NII エンタープライズ振興協会( NIIPA:

NII Enterprise Promotion Association)は 11 月、電子商取引を成功させる上で鍵となるウェブ サービスを導入しようとする企業に対して、確実なセキュリティ・モデルに関する情報提供を行 う国際セミナーを開催した。同セミナーは、アジア PKI フォーラムや IBM などの代表者がウェブ サービスのセキュリティに関するノウハウや最新情報を紹介する場となっており、台湾内外から 多数の企業が参加した。 

 

チャレンジ 2008 における電子商取引の向上 

台湾政府による包括的な 6 か年計画「チャレンジ 2008」は 2003 年より本格的に開始され、電 子商取引に関しては上述した e‑Taiwan 計画のほか、以下のような計画が盛り込まれている。 

 

運営本部開発事業(Operations  Headquarters Development Project) 

台湾をグローバル・ビジネスにおける運営本部とすべ く、情報・通信インフラを構築・充実させる。 

E 学習事業(e‑Learning Project)  子供から大人まであらゆる年齢層を対象にインター ネットによる生涯学習の普及促進。 

Si‑Soft 事業(Si‑Soft Project)  半導体デザイン市場におけるリーダーとなるべく、IC デザイン業界の人材育成を図る。 

2.3.4 シンガポール