第 2 章 逐条解説
10. 第 7 条(追加的条項)
10.5. 関連法令等
[64]これに関して非常に有用な文献として、“Make Your Open Source Software GPL‐Com patible. Or Else.”(http://www.dwheeler.com/essays/gpl-compatible.html)がある。
[65]第7条第4パラグラフの「あなたが受領した本プログラム又はその一部に、本許諾書に 加えて追加的制限が適用される旨が記載されている場合、あなたは当該条項を削除するこ とができる。」
‐ 93 ‐ x GPLv2 6条
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【ライセンスの両立性】
(1)ライセンスの両立性とは
GPLとのライセンスの両立性[66]が問題になるのは、GPLプログラムと他のFOSS ライセンスが適用されるプログラムを組み合わせる(combine)場合である。従来か ら、他のFOSSライセンス対象プログラムであってもGPLの下での配布が許され、GPL が課す制約を超えた制約を課すことがなければ、これとGPL対象プログラムを組み合 わせたものをGPLの下で配布することが許されていた[67]。
どのような許諾条項を追加することが許されるかGPLv2では不明確であったが、
GPLv3では本条でこれを明示することにより、結果としてどのようなライセンスが
GPLv3と両立するかを明確にしたと言える。
なお、GPLv3と両立するライセンスとしては、
・Apache License Version 2.0
・X11 License
・Modified BSD License
などがあり、両立しないものとしては、
・GPLv2(ただし、”GPL version 2 or later”によりリリースされている場合は両立する)
・Eclipse Public License Version 1.0
・Common Public License Version 1.0
・Mozilla Public License などがある[68][69]。
当然のことながら、多くの商用ライセンスはFOSSでないという意味で自動的にGPLv3 とは両立しない[70]。
[66]
GPLとの両立性についてはGPL FAQ のhttp://www.gnu.org/licenses/gpl-faq.html - Wha tIsCompatible、http://www.gnu.org/licenses/gpl-faq.html#WhatDoesCompatMean 参照。
[67]ディスカッションドラフト第1版解説にその旨記載されている。
[68]
GPLと両立する/しないライセンスについてはhttp://www.gnu.org/licenses/license-list.ht ml#SoftwareLicenses 参照。
[69](財)ソフトウェア情報センター『オープンソースソフトウェアライセンスの最新動向 に関する調査報告書』(平成19年11月16日)27頁(http://www.softic.or.jp/publication/oss /oss2006.html)
[70]同上
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(2)策定の経緯
ドラフトの段階では条文タイトルも”License Compatibility”となっており、特許報 復条項やネットワーク経由でアクセスされるプログラムに関するソースコード開示義 務条項など多くの非許可条項を許すようにし、広範囲のFOSSライセンスとの両立性 を狙ったが反対意見が多く、最終的には限定された非許可条項のみが許されることなっ た[71]。
(3)LGPL
LGPL(GNU Lesser General Public License)は、version 2.1ではGPLとは別個の ライセンスであったが、version 3では本条を利用することで、GPLv3に対する追加 的許可条項の形態をとっている。
(4)Affero GPLとの関係
ドラフト段階では、ネットワーク経由でプログラムにアクセスする場合でもソース コードの提供を義務付ける非許可条項の追加も許すことにより、Affero GPLと両立 させる方法が検討されていたが、上記で述べた通り最終的には非許可条項の追加は限 定され、第13条でGPLv3とAffero GPLとの両立性を明示することとなった[72]。
[71]ディスカッションドラフト第3版解説にその旨記載されている。
[72]ディスカッションドラフト第3版解説にその旨記載されている。
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