第 2 章 逐条解説
1. 前文
1.4. 関連法令等
x 著作権法20条1項、2項の2・3号、21条〜28条、63条
x GPLv2前文
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【GPLのライセンスと翻訳】
GNU GPLはFSFの著作物なので、当然GPL自体にもライセンスが指定されている。
それはGPLの冒頭にもあるように、
Copyright (C) 2007 Free Software Foundation, Inc. <http://fsf.org/> Everyone is
permitted to copy and distribute verbatim copies of this license document, but changing it is not allowed.
というものである。すなわち、複製や配布は誰でも自由にできるが、改変は認められてい ないということである。
ここで問題となるのは、GPLの各国語訳の扱いである。翻訳は改変の一種なので、この ライセンスを額面どおり理解すれば、翻訳を公開することは”not allowed”ということに なろう。
この点に関してFSFは、http://www.gnu.org/licenses/translations.htmlにおいて、
(1)翻訳が非公式なものであり、ライセンスの正文はあくまで英語であることを文中で 明記すること
(2)FSFから要望があった場合には随時翻訳を修正すること の二点を翻訳公開の条件としている。
もちろん本書の日本語訳も、この条件に従った上で公開されたものである。
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【コピーレフト】
コピーレフト(copyleft)[25]とは、著作権者が著作権を保有したまま、二次的著作物 も含めて、すべての者が著作物(プログラム)を利用・再配布・改変できなければならな いという考え方である。著作物の利用・再配布・改変の自由を保証するための手法の一つ として、1984年にFSFを設立したStallman氏によって提唱された。
著作物の利用を自由にする手法には、著作権を放棄された状態に置くパブリックドメイ ンが一般的に知られている。しかし、パブリックドメインの方法では、他者からソフトウェ アを入手した者がそれを独自の商用ソフトウェアに取り込んで利用することも可能であり、
すべての者がプログラムを利用・再配布・改変等できるという自由を確保することができ ない。
コピーレフトはそれとは異なり、著作権者が著作権を留保し、プログラムの配布の際に 当該プログラム(および当該プログラムの二次的著作物)のソースコードに対する複製、
改変そして再配布を行う権利について、配布先が再配布を行う際にも同様の権利を再配布 先に対して付与することを要求することを条件に、著作権を許諾するという仕組みを採用 している。これにより、著作物の利用の自由を維持し続けることを保証するのである。
コピーレフトは、著作権すなわちコピーライト(copyright)に対する造語であるが、
従来一般にコピーライトは著作物を独占的に使用するために行使されてきたのに対し、コ ピーレフトは著作権を用いて著作物の共有と権利者の保護を図ることを目的とする概念で ある。
[25]
”What is Copyleft?”(http://www.gnu.org/copyleft/)
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【フリーソフトウェア】
FSFは、以下の4つの自由を有するソフトウェアを「フリーソフトウェア」として定義 している[26]。
・目的を問わずプログラムを実行する自由(自由その0)
・プログラムがどのように動作しているか研究し、必要に応じて修正を加え取り入 れる自由。ソースコードへのアクセスはこの自由のための前提条件である。(自 由その1)
・身近な人を助けられるよう、コピーを再配付する自由(自由その2)
・プログラムを改良し、コミュニティ全体がその恩恵を受けられるよう、改良点を 公衆に発表する自由。ソースコードへのアクセスはこの自由のための前提条件で ある。(自由その3)
同様のものに「オープンソースソフトウェア」(OSS)という用語があるが、FSFの
Stallman氏は、OSSという呼び方は「フリー」の概念を希釈化してしまうことなどを
理由に、否定的な見解を表明している。
最近は、フリーソフトウェアとOSSの総称として「FOSS」(Free/Open Source Software) や「FLOSS」(Free/Libre and Open Source Software)という呼び方が用いられること も多い。
[26]
”The Free Software Definition”(http://www.gnu.org/philosophy/free-sw.html)
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