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金子 範彦

ドキュメント内 震災(色校用).indd (ページ 174-179)

技術系職員

職員派遣 監理団体職員派遣 現地事務所 職員座談会 熊本地震への対応 任期付職員派遣

任期付職員派遣

3 担当した業務概要

 平成 28 年 11 月に浪江町に異動となって担当した業務は、復興事業である町道の新設・改良事業で、

漁港と津波被災地区に計画する復興関連施設と国道6号を連絡する町道の3路線約 4.8 kmと橋梁1橋を 担当している。

 これらの道路は、災害時に漁港地区の避難路の役目や緊急車両の通行確保の他、周辺に計画する復興祈 念公園等の復興関連施設、防災集団移転促進住宅と災害公営住宅を合わせた「住宅団地」や「産業団地」

から国道や県道の幹線道路へのアクセス道路として機能するものである。

 現在は、関係機関との協議や調整を進めながら、実施設計中で年度末に向けて設計成果を取りまとめる 予定である。

 平成 29 年度は用地買収を進め、工事着手の予定であるが、出来れば任期中の着手を目指したい。  

4 感じたこと

 道路整備事業を進めるにあたって、事 業説明会時の質問が土地買収に関する質 問が多く、道路計画に関する意見が殆ど 聞かれないことで、これまで経験したこ ととは違って、この事業が住民に理解さ れているか不安な気持ちに成ることがあ る。

 又、町全体でイノシシ、タヌキ、キツ ネをはじめ多くの野生動物が避難した住 宅を荒らすニュースや、実際に生活場の 近くや現場で遭遇することが多く見られ ること、通勤時の道路において、事故に よる動物の死骸を多く見ることは、原発 災害が人間だけでは無いことを物語って いる。

5 印象的なエピソード

 浪江町の「泉田川の捕場」は、東北でも有数な鮭の捕場事業であるが、捕場施設や簗場が、震災や津波 で甚大な被害を受けたまま、全町避難で放置されたままとなっている。そんな中でも昨年の 10 月〜 11 月には川に鮭の遡上が見られた。

 昼休みに役場の近くの住宅街を流れる請戸川で、鮭の産卵場を見られたことには、初めての経験で驚き と感動であった。

任期付職員派遣

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業務概要

 部署の紹介は最初に配属された復旧事業課 上下水道係を紹介します。

  ○ 復旧事業課(在職期間:平成 27 年4月1日〜平成28年3月31日)

    人員構成:課長 1名、課長補佐(建設土木係長兼務)1名     1) 建設土木係

       町職員2名、派遣職員(福島県)2名、派遣職員(北陸農政局 or 沖縄総合事務局)1名     2) 上下水道係

      町職員(上下水道係長1名を含む)6名、派遣職員(東京都)1名       3) 業務内容

業 務 内 容 

建設土木係 町道管理、漁港修築、河川・堤防・海岸保全、土木および農林 災害対応、土地改良計画、農林道整備

上下水道係 合併処理浄化槽対応、下水道整備計画、農業集落排水事業、災 害に係る上下水道復旧計画

1 担当業務の概要

 復旧事業課で担当した業務は農業集落排水災害復旧事業でした。農業集落排水はいわゆる下水道ですが、

一般的な公共下水道が国土交通省の所管に対して、農林水産省の所管となります。公共下水道との違いと して雨水処理はできないことです。浪江町内には 49 の行政区がありますが、農業集落排水方式を採用し ている行政区は「高瀬地区」だけです。他の地区は公共下水道方式が主になっています。主な工事内容は 地震で被災した管渠の布設替えでした。当初設計では、掘削土砂を管渠布設後に埋戻し土として流用する 予定でした。埋戻し土として使用するためにセメント改良を行う設計でしたが、着工前に実施した施工箇 所の試掘の結果、地下水位が高いことが判明したため、セメント改良効果発現に時間を要すると判断し、

埋戻し材を砕石(RC-40)に変更しました(ただ、RC-40 については入手困難な状況となり、C-40 に変 更せざるを得ませんでした…)。これに伴い、布設管渠も VU 管から PRP 管(リブ付硬質塩化ビニル管)

に変更しました。管渠布設は高瀬地区内の19工区で行いました。工事としては工期を3か月延長するこ とになりましたが、大きなトラブルもなく竣工することができました。

復旧事業課 上下水道係(平成 27 年4月1日〜平成 28 年3月 31 日)

ふるさと再生課 下水道係(平成 28 年4月1日〜平成 28 年8月 31 日)

産業振興課 農林水産係(平成 28 年9月1日〜平成 29 年8月 31 日)

金子 範彦

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 工事概要は以下のとおりです。

○工事名:農業集落排水管渠災害復旧工事

○工 期:自) 平成27年6月17日        至) 平成28年6月30日

○請負金額:160,707,240 円(税込)

○主な施工内容

 ・管渠布設工 : φ 150 施工実延長 L=890.7m         φ 200 施工実延長 L=600.5m         φ 250 施工実延長 L=274.0m  ・マンホール調整工:6箇所

 以下に施工位置(19 工区)を示します。

 施工にあたって、当初、浪江町を南北に縦断する国道6号を挟んで工区を東西に分けて2班体制で施工 を行いましたが、ピーク時は作業員を増員して3班体制で行いました。

高瀬地区 位置図

施行位置図

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2 苦労したこと・工夫したこと

 復旧事業課に着任して与えられた業務は農業集落排水復旧事業でしたが、農業集落排水関連工事につい ては、過去に経験したことがなく、担当するにあたり多少不安がありました。基本的には下水道復旧工事 ということで過去に下水道工事を経験しており、それを生かして業務を遂行することができました。工事

 以下に⑱工区を例に施工手順を示します。

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 工事概要は以下のとおりです。

○工事名:農業集落排水管渠災害復旧工事

○工 期:自) 平成27年6月17日        至) 平成28年6月30日

○請負金額:160,707,240 円(税込)

○主な施工内容

 ・管渠布設工 : φ 150 施工実延長 L=890.7m         φ 200 施工実延長 L=600.5m         φ 250 施工実延長 L=274.0m  ・マンホール調整工:6箇所

 以下に施工位置(19 工区)を示します。

 施工にあたって、当初、浪江町を南北に縦断する国道6号を挟んで工区を東西に分けて2班体制で施工 を行いましたが、ピーク時は作業員を増員して3班体制で行いました。

高瀬地区 位置図

施行位置図

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2 苦労したこと・工夫したこと

 復旧事業課に着任して与えられた業務は農業集落排水復旧事業でしたが、農業集落排水関連工事につい ては、過去に経験したことがなく、担当するにあたり多少不安がありました。基本的には下水道復旧工事 ということで過去に下水道工事を経験しており、それを生かして業務を遂行することができました。工事

 以下に⑱工区を例に施工手順を示します。

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ために全面通行止めにしても特に支障はありませんでした。ただ、町内では他の復旧工事や除染が並行し て行われており、特に国道6号から海岸部に至る1級町道は工事関係車両の通行が多く、迂回路を設ける ことも難しい状況で全面通行止めにすることは困難でした。そこで、片側交互通行とするため、交通誘導 員の配置を検討しましたが、他の復旧工事や除染作業の進行により交通誘導員の需要が多かったため、当 初、必要数が確保できませんでした。そこで、工事用信号器で対応することにしましたが、片側交互通行 部の延長が長く、停止時間の設定も最初は手探り状態で工事車両が待たされる状態が見受けられました。

その後、交通誘導員確保の目途がたち、スムーズな誘導ができました。

3 印象的なエピソード

 浪江町では平成 28 年9月1日から9月 26 日まで避難町民を対象として特例宿泊を実施しました。

後日、所属部署の上司から農業集落排水災害復旧工事が完了していたことも特例宿泊の実施の決め手と なった理由の一つだと聞かされ、工期の延長等はありましたが、大きなトラブルもなく無事故で工事を完 了できたことを心からよかったと思っています。

 余談になりますが、浪江町では毎日のようにイノシシの出没情報があります。全町民が避難していると いう事情もあるのでしょうが、周辺自治体も含めて通行車両との衝突等、実際に事故も発生しています。

私自身、浪江町に赴任してから3回遭遇しました。人間を全く恐れないし、時には向かってくることもあ るので恐怖を感じました。自家用車で通勤していますが、何時、イノシシが飛び出してくるかわからない中、

不安を抱えながら運転しています。

4 今後の都政等に活かせること・活かしたいこと

 前任地(福島県 鏡石町)を含めて、これまで主に農用地等災害復旧事業に携わってきました。ただし、

いわゆる「農業土木」は未経験の分野であり、当初は戸惑いもありましたが、赴任先の職員や福島県の各 農林事務所の方々から指導・助言を頂いて業務を遂行できたものと考えています。そんな中、業務上の疑 問や課題等を払拭するために所属部署の職員のみならず他の部署の職員とも密にコミュニケーションを図 ることに努めました。当たり前かもしれませんが、わからないことがあれば立場を超えて聞いて理解に努 める、ホウレンソウ(報告、連絡、相談)を徹底するなど…。ただ、当初はなかなか積極的に行動できま せんでした。また、独断専行の行動をとることも厳に慎みました。これまでの実績として前任地では農用 地等(農地、水路など)復旧事業(内訳は補助事業 25 件、町単独事業8件)、浪江町に赴任して農業集落 排水復旧事業を手がけました。その間、設計・施工監理業務のみならず積算業務や農林事務所と計画変更 等に関する折衝業務を携われたことは今後を見据えると自分自身にとって大きな糧になっていると思いま す。この先、任期満了まで派遣先に対して震災の復旧・復興に多少なりとも貢献できたという証を残すべ く全力を尽くしていきたいと考えています。

田んぼに出没したイノシシ 出没するイノシシ

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