復興局 復興推進課
復興計画等
岩手県
技術系職員
職員派遣 監理団体職員派遣 現地事務所 職員座談会 熊本地震への対応 任期付職員派遣
事務系職員
業務概要
東日本大震災津波発災から6年が経過し、復興の取組は一定程度進展するとともに、被災者の意識、国 の支援のあり方等復興のステージは変化している。そうした中で、関係部局、被災市町村及び国等と連携 しながら、「いのちを守り 海と大地と共に生きる ふるさと岩手・三陸の創造」に向けて、復興に向け た取組を推進する。
○ 組織の目的・役割
・ 第2期復興実施計画に基づき、重層的・多面的な進行管理により、本格復興を強力に推進していく。
・ 被災者の生活や事業の再建を支援するため、復興の進捗状況の発信や復興の取組について情報の収 集を行っていく。
○ 配置人員
所 属 岩手県 応援職員 臨時職員 計
復興推進課 13 名 5名 3名 21 名
※応援職員は、都道府県(東京都2名、富山県、福井県)及び民間企業の職員
○ 復興推進課の構成
担当 業務内容
管理担当 管理担当課長 1
課員 4
・ 庶務、予算、議会、組織・人事
・ 復興推進本部会議の運営
・ いわての学び希望基金 等 推進担当
推進協働担当課長 1 課員 6
(うち他県2、民間1)
・ 第3期復興実施計画の策定
・ 三陸創造プロジェクトの推進
・ 復興に係る国等への要望
・ 復興財源の効果的な活用 等
協働担当 課員 5
(うち他県2)
・ 復興フォーラムや「いわて復興未来塾」の開催
・ 関係団体等のとの意見交換
・ 復興に関する情報収集・情報発信
・ 震災関連資料の収集・活用 等
復興局 復興推進課
復興計画等
<岩手県庁(H29.1 撮影)> <復興局復興推進課の業務風景(H29.1 撮影)>
岩手県
職員派遣
第 1 部
職員派遣 監理団体職員派遣 現地事務所 職員座談会 熊本地震への対応 任期付職員派遣
1 担当業務の概要
○ 第3期復興実施計画の策定のうち、三陸創造プロジェクトのブラッシュアップ
震災からの復旧、復興はもとより、長期的な視点に立って、将来にわたって持続可能な新しい三陸地域 の創造を目指す取組を、「三陸創造プロジェクト」として、復興実施計画の中に位置付けている。私は、第 3期復興実施計画(平成 29・30 年度)の策定にあたって、担当課と調整しながら、三陸創造プロジェク トの全体的な見直しを行った。
<参考: 岩手県東日本大震災津波復興計画>
復興基本計画は平成 23 年度〜平成 30 年度までの8年間を全体計画期間としているが、復興実施計画は、
これを3期に分けて策定している。今年度は第2期「本格復興期間」の最終年度にあたる。
○ 復興交付金効果促進事業の申請の取りまとめ及び庁内各部局支援
復興交付金制度は、災害復旧だけでは対応が困難な市街地の再生等の復興地域づくりを国が支援する制 度である。私は、県が実施する効果促進事業の交付金申請が国から認められるよう、庁内各部局からの相 談対応を行うとともに、復興庁への事前協議や申請事務を担当した。
○ 岩手県の東日本大震災津波からの復興に関する意識調査(復興意識調査)の取りまとめ
復興事業の実施状況や進捗に関して県民がどの程度重要だと感じ、どの程度復旧・復興を実感している か等を把握する「復興意識調査」を年に1回実施している。私は、公表資料等の作成や業務委託手続き等 を担当した。
○ 岩手県東日本大震災津波復興委員会(復興委員会)の運営
県内の各分野の有識者を集めて復興に向けた課題分析や様々な提言を頂戴する「復興委員会」を年に数 回開催している。私は、そのうちの1回分について、知事以下庁内関係者及び委員との連絡調整等、委員 会の運営に係る業務全般を担当した。
2 苦労したこと・工夫したこと
岩手県と東京都は同じ自治体とはいえ、周辺環境や業務手法が異なることに苦労した。私がそう感じた 主な理由を挙げてみたい。第1に岩手県職員は、個人に任せられる仕事の裁量や責任が大きい。分業体制 で、マネジメント力が働き、組織で仕事をしている東京都とは対照的であった。第2に岩手県では様々な 資料が起案・回覧される。担当者会議に担当者が出席していいかどうかのお伺いから、国体動員時の復命 書に至るまで、ライン全員のハンコを得ることで情報共有が図れている。都でもメール等を活用して情報
(総務局) 関 未佳
復興局 復興推進課
復興計画等
岩手県
技術系職員
職員派遣 監理団体職員派遣 現地事務所 職員座談会 熊本地震への対応 任期付職員派遣
事務系職員
共有し、上司に報告等すると思うが、スピードは重視していたように思う。第3に、岩手県と都では国と の関係性が異なる、ということである。県はまず補助金等を国に要望し、判断は国に委ね、従順に対応する、
という姿勢であった。私はこれまで国と交渉するときは、企画を提案し、要求をしていくものと考えていた。
これらの違いは私が経験したほんの一部にすぎないが、東京都は岩手県の約 10 倍の職員数と人口を持 つことからしても、規模やそれに伴う影響力は格段に違う。同じ自治体として、東京都ではどうなのか、
と県職員に尋ねられることは多かったが、単純には比べられないのかもしれない。
こうした苦労もあった中、振り返ってみてこの 1 年私が心がけていたことは3点である。第1に応援職 員としてではなく、岩手県職員の一員として仕事をすることである。復興局で働く上で、自分が東京都か らの応援職員であるということは、県民や県庁職員から見てすぐにはわからない。そのため、県の事務事 業、地区の名前と場所、震災当時の状況や復興の進捗、県の文書の書き方や県民性について自分で勉強し た。第2に、自分で調べてもわからないことについて、周囲に教えを請うことを厭わないということである。
これは、これまで都で仕事をする中でも実践していたことであるが、組織で仕事をする中で、コミュニケー ションをとることは重要だ。自らの状況を周りに発信し、土地勘のある県職員に県でのやり方を聞いた方 が仕事は早くて確実だ。第3に、自分が逆の立場(派遣を受ける側)であれば、どう行動するかを念頭に 置いておくということである。「非常時」の災害派遣であることから、業務によっては上司から指示もなく、
知識もない中で、自らの判断で動かなければならないことが多々ある。また、災害時ということもあるのか、
県職員は土日出勤や深夜残業も多く、長時間勤務の努力が美徳とされ、これまで私が置かれていた環境下 とは異なっていた。そうした特殊な状況に自分が身を置きながら、県は我々応援職員にどうしてほしいの か、また都が逆の立場であれば応援職員に何を求めるか、想像力を膨らませながら、これまでの自身の経 験を踏まえて、業務を行った。
3 印象的なエピソード
自身の仕事は、机上で行う事務が中心ではあったが、応援職員には特に、被災した沿岸地域をしっかり 見てほしいという復興局の方針もあり、多くの沿岸出張をさせていただいた。岩手県は面積が広く、盛岡 から沿岸まで、車で片道2時間半もかかる。長時間の移動を伴う出張であったが、今しか見れない被災地 で話を聞き、自然災害の恐ろしさや防災意識について学ぶことで、計画の策定等に活かすとともに、岩手 県産の新鮮な海の幸やリアス式海岸の景観を堪能することができた。1年間、広くて温かい心で私を受け 入れてくださった岩手県職員をはじめ、関係者皆様に感謝申し上げたい。
4 今後の都政等に活かせること・活かしたいこと
東京に長く住んでいると交通手段や買い物、娯楽、テレビ番組構成など、今あるものが当たり前と思っ てしまうことが多々ある。しかし、日本の大部分は東京のような大都会ではない。東京のみならず日本全 体の発展が都民の利益につながると信じて、大都市ではない地方の価値観にも配慮し、共に成長していき たい。
加えて、他自治体から責任感や復興への意欲が高い精鋭たちが集められたとしても、それを使う側がう まくマネジメントできなければ、せっかくの人員を活用することはできない。そのことは自分の肝に命じ ておきたい。
職員派遣
第 1 部
職員派遣 監理団体職員派遣 現地事務所 職員座談会 熊本地震への対応 任期付職員派遣
<上:復興基本計画
下:第1期・第2期復興実施計画>
<被災した大槌町旧役場庁舎(H28.9 撮影)>
<宮古市田老の防潮堤の上から撮影、右奥に見えるのが震災遺構「たろう観光ホテル」(H28.5 撮影)>
<現在策定中の第3期復興実施計画>