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年度に終了しましたが、同県からの要望を受け、福岡県と ジェトロとの連携事業として、本部、アジ研、福岡県内研究機関等からそれぞれ講師を派遣す

る形のセミナーを 25 年 11 月、12 月、26 年 1 月の 3 回にわたって開催しました。タイ、ミャ ンマー、ベトナムをテーマとし、海外調査部職員が当該地域の最新事情について、アジ研研究 者は現地の政治・社会情勢など、より深堀りした現地情勢について講演し、本部とアジ研のそ れぞれの強みを生かしたセミナーが実現しました。

13)「新興国ビジネスにおける人権課題と事業リスク」セミナーの開催

日本企業の新興国などへのビジネス展開が進む中、これまで先進国ではあまり問題とならな かった人権問題が新たな事業リスクになる可能性があることから、本部海外調査部とアジ研が 連携して東京・大阪でセミナーを開催し、日本企業へ情報提供を行いました。

14)中東・北アフリカ地域に関する情報発信

9 月に開催した「ローハニ新政権の発足とイランの今後~現状と展望~」セミナーでは、ア ジ研研究者とテヘラン事務所長が登壇し、政治と経済の両面から、最新のイラン情勢の説明を 行いました。また、月刊誌「ジェトロセンサー 3 月号」の特集「危に備え機をつかむ(中東・

北アフリカビジネス」では、アジ研研究者、ドバイ事務所所員、中東アフリカ課職員が執筆を 行い、政治、経済面から同地域のビジネスチャンスとリスクを紹介しました。

15)ジェトロ海外事務所の協力によるアジ研研究会の実施

アジ研の政策提言研究「広東経済の高度化と日中経済連携の課題」では、広州事務所と一体 となって研究会を実施し、3 月に広東省政府に対する研究成果報告会を開催しました。また、

ERIA 支援事業の一環で実施した「FTA/EPA セミナー」では、ホーチミン事務所、ヤンゴン事 務所が、ペナンで開催された「マレーシアにおける製品環境規制の影響」国際セミナーではク アラルンプール事務所が協力しました。

16)ジェトロの海外事務所と連携した現地講演会・セミナーの開催

アジ研とジェトロの海外事務所が連携し、主に現地日系企業関係者、現地政府関係者等を対 象とした海外講演会・セミナーを開催しました。

【参考:開催実績】

会場/連携事務所 開催日 内容

クアラルンプール 6/27 マレーシアの選挙と政治動向

.業 務運 営 の効 率 化に 関す る 目標 を 達 成 す る た め に と る べ き 措 置

プノンペン 26年

2/11 カンボジアにおける自由貿易の進展について

香港 2/12 香港のエコノミック・ゲートウェイとしての存在理由の背景や本質

ニューヨーク 2/28 ミャンマー・テインセイン政権の中間評価(日・米がいかにミャンマ ーを支援すべきか)

.業 務 運営 の効 率 化に 関 する 目標 を 達 成 す る た め に と る べ き 措 置

2.国内事務所

(1)柔軟かつ機動的な事務所の運営 1)山梨事務所の開所

25 年 4 月に国内 37 カ所目の事務所となる山梨貿易情報センターを開設しました。 25 年度は 貿易投資相談、セミナー等の基礎活動に加え、商談会開催やミッション派遣、アジア貿易振興 機構フォーラム(ATPF)事務レベル会合の誘致などを行った結果、県内企業からの貿易投資相 談件数は前年度比 149%増の 354 件に達しました。また、県の外郭団体であるやまなし産業支 援機構や甲府商工会議所、甲府信用金庫等の関係機関とネットワークを構築し、連携しながら 企業支援を行っています。

2 月開催の食品分野のバイヤー招へい・商談会では、横内県知事より謝辞が述べられました。

2)事務所の新設に向けた準備

自治体からの事務所設置要請を受け、 26 年 4 月の浜松貿易情報センター及び佐賀貿易情報セ ンター開設に向けた準備を進めました。また、後に続く茨城貿易情報センターの新設準備を行 っています。

3)人員・体制等の見直し

23 年度より、所長と所員に加え主に庶務を行う非常勤嘱託員を配置しており、これにより職 員の貿易投資相談業務への対応や地元企業等の訪問機会が拡充しています。一方で、非常勤嘱 託員の不在日には顧客対応が不十分になりやすい、非常勤嘱託員の退職のタイミングによって は後任採用までに空白期間が生じうる等の問題が残るため、今後の課題となっています。

経済産業局が立地する仙台、名古屋、広島、福岡の 4 事務所を始め、対日投資促進事業に重 点を置く横浜及び神戸や、震災復興支援体制強化のため福島は 3 名体制とし、北海道は農林水 産物・食品分野の支援を拡充すべく、4 名での運営としています。

25 年度は山梨事務所の開設に加え、北海道においては、顧客層の裾野拡大や農林水産分野へ の事業強化のため函館、帯広、旭川の 3 カ所に相談窓口を設置し、1 名ずつ常勤嘱託職員を配 置しました。相談窓口では貿易投資相談業務や地域の企業訪問など、幅広いニーズの掘り起こ しに努めています。

また、顧客層の裾野拡大を目的に、各地で企業訪問等の営業活動を行う営業型コーディネー ターを 24 年 11 月から各地に順次配置しており、今後も各事務所のニーズを把握しながら配置 を検討していきます。

(2)効率化に向けた取組み

管理業務の軽減やコスト削減を目的に、電話回線料の振込みや海外出張時の航空券調達を本 部へ一元化したことに加え、複合機は本部が一括調達することとしました。さらに、貿易情報 センターの借館契約に係る事務手続きマニュアルの作成や、業務運営報告書における本部への 報告事項の窓口一元化を行いました。

また、25 年度中の大阪本部および名古屋事務所の借館契約終了に伴い、大阪本部は公募によ り決定した物件へ、名古屋事務所は市況よりも安価な県の行政財産へ移転し、かつ従来よりも 契約面積を縮小した結果、借館料をそれぞれ年額約 5,000 万円、約 2,500 万円削減しました。

さらに、覚書等を締結した他機関との連携を通じた効率化に取り組んでいます。とりわけセ ミナーにおいては、外部機関と共催することで、①ジェトロ PR の場としての活用、②費用・

業務分担による会場費の節約、準備時間の短縮、資料の充実、③ジェトロ非利用者へのアプロ

ーチが実現しています。例えば、中小企業基盤整備機構の支部と同一市内に立地する 9 事務所

では、双方の施設を活用しながら 25 年度に 41 件のセミナー・商談会等を実施しました。

.業 務運 営 の効 率 化に 関す る 目標 を 達 成 す る た め に と る べ き 措 置

(3)負担金収入の拡大に向けた取組み

負担金収入の維持・拡大に向け、平素から自治体との良好な関係構築に努めています。ジェ トロの支援によって実質的な成果が生まれたことを契機にジェトロに対する評価が高まり、負 担金拠出の実績がない自治体より負担金拠出の提示を受ける事例が出ています。

【取組み事例①】ジェトロ事業に期待(三木市/神戸事務所)

<収入拡大実績>

三木市は、ジェトロが兵庫県との覚書締結を踏まえ、地域と連携して実施した事業と、北播磨での事業

(テキスタイルバイヤー招へい)を評価するともに、25年に開設した中小企業支援窓口へのジェトロ の支援を期待し、負担金拠出を決定しました。

【取組み事例②】地元密着型のジェトロの活動を評価(小野市/神戸事務所)

<収入拡大実績>

小野市は、ジェトロが兵庫県との覚書締結を踏まえ、市内の県立高等学校にて行った2回の講演や、小 野商工会議所のミッション派遣に際して情報提供を通じた支援を行ったことなどを評価し、25年度か ら新規に拠出を決定しました。

【取組み事例③】継続的なジェトロの支援に期待(富山県、高岡市/富山事務所)

<収入拡大実績>

高岡市は、伝統産品分野におけるジェトロのバイヤー招へい・商談会やセミナー開催などの一連の事業 を評価し、また24年のジェトロとの業務協力に関する覚書締結を受け、同分野における継続的な支援 を条件に負担金増額を決定しました。一方、富山県は、同様に24年に締結済みの業務協力に関する覚 書を踏まえたジェトロ事業への期待や、日ごろのジェトロ事業への評価として、負担金の追加拠出を決 定しています。

【取組み事例④】覚書締結によりジェトロ事業に期待(三重県/三重事務所)

<収入拡大実績>

三重県は、対ブラジル市場開拓や農林水産物・食品分野を中心とした企業の海外展開支援等について謳 った覚書をジェトロと締結したことを受け、負担金の追加拠出を決定しました。

(4)ワンストップサービス機能に向けた取組み

ワンストップサービス機能を高める取組みとして、地方自治体及び商工会議所との連携に加 え、新たに地銀や地元関係機関との関係構築や、地銀等の出向者を通じた情報共有を行ってい ます。

【ワンストップサービス機能に向けた連携強化取組み事例】

山梨事務所 山梨県の海外展開支援政策を行うやまなし産業支援機構と同一ビルに入居し、同機構の 専門家と連携及び情報共有し企業を支援中。また、甲府信用金庫とは、金融機関、保険 会社、セキュリティ会社など幅広い分野において連携の枠組みを構築中。

大阪本部 中小企業基盤整備機構と同一ビルに移転し、ワンストップサービスを実施中。

名古屋事務所 愛知県の海外展開支援政策を担うあいち産業支援機構と同一ビルに移転し、ワンストッ プサービス拠点である「あいち国際ビジネス支援センター」を構成。

神戸事務所 神戸市内企業のアジアへの進出を支援する神戸市アジア進出支援センターの事務所と 隣接し、ワンストップサービスを実施中。

(5)中小企業の目線に立った取組み

ジェトロ利用企業からジェトロの支援サービスのあり方に関する改善要望・提案を受けまし た。ジェトロはより一層中小企業の目線に立ったサービス向上を目指す 4 つの取組みを新たに 設定しました。

【新しい4つの取組み】

1.地域にサービス向上会議を設置

・中小企業の皆様からサービス向上に関する生の声を直接お聞きするため、大阪本部及び各貿易情

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