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月 25 日の創立記念日のスピーチにおいては、日本再興戦略におけるジェトロへの期 待を明確に伝えるとともに、24 年度に引き続き「現場力」、 「チャレンジ力」、 「広報力」の 3 つ

の力のパワーアップの重要性を改めて職員に伝えました。また、経営者として取り組む 4 つの 点(人材育成の強化、新たな視点での人材活用、働き方のコース選択性の導入、業務の効率化 とその環境整備)についても説明。さらに、業務量増大を受けて、役員及び各部長に対して事 業のスクラップを真剣に検討するよう指示しました。

2)職員向け研修の実施

内部統制の重要性やコンプライアンスの徹底について定期的に認識の強化を図るため、階層 別研修や国内外赴任者研修等の場で、内部統制とコンプライアンスに関する研修を実施し、計 36 回 702 人が受講しました。さらに、全職員を対象とした e-learning 形式のコンプライアンス 研修(25 年度新規)を 12~1 月に実施。受講状況の確認や未修了者に対する督促等を行ったこ とから、受講率はほぼ 100%に達しました(26 年 3 月時点 99.5%)。

3)個人情報保護の徹底

24 年度中に実施した個人情報保護 e-learning 研修は、前述のコンプライアンス e-learning 研修に統合し、総合的なコンプライアンス研修として全職員を対象に実施しています。

4)情報セキュリティ対策の徹底

1 月~3 月に e-learning 方式による情報セキュリティ研修を実施しました。

(4)業務上の課題と改善に向けた取組み

【改善事例①】

課題 地域調整機能の強化

対応 海外においては、最適立地、第三国展開等、マルチな視点での事業展開が行われており、地域 内調整機能の強化が求められています。一方、地域調整会議以外に事業最適化のための正式な 協議の場がなく、また同会議での決定が地域方針に反映されないまま事業部主導の作業が行わ れていました。事業の進捗管理、次年度事業の計画において、地域内調整・事業最適化を担保 する会議として地域別事業推進会議を設置しました。

また、国内においては地域内事業の統括及び推進、広域化の推進、地域産業競争力協議会への 貢献、域内貿易情報センターの運営状況等の報告のため地域統括センター長を設置し、具体的 業務内容を定めました。

【改善事例②】

課題 コンプライアンスのより一層の周知徹底

対応 階層別研修、海外赴任者研修などの研修や、貿情センター所長会議や地域調整会議といった会 議など、あらゆる機会を活用してコンプライアンスについて一層の周知徹底を図るとともに、

これまで個別に実施していた個人情報保護研修と倫理、法人文書管理等のコンプライアンス研 修を一体化し、総合的な「コンプライアンス研修」として内容を見直しました。さらにe-learning 形式を導入し、手軽に学習でき且つ習熟度合いを確認できるよう、効果的な研修実施に向けた 改善を行いました。

.業 務 運営 の効 率 化に 関 する 目標 を 達 成 す る た め に と る べ き 措 置

【改善事例③】

課題 決裁手続きの効率化

対応 決裁規程を始めとする関連規程類を見直し、決裁プロセスにおける決裁者の責任と権限を明確 化するとともに、経費支出における権限委譲や不要な合議先の見直し等によって文書決裁手続 きの迅速化を図りました。

.業 務運 営 の効 率 化に 関す る 目標 を 達 成 す る た め に と る べ き 措 置

[9]各種事務・事業の廃止に関する取組

成果指標

【評価の基準】

(第3期)

 必要性が低下した事業の廃止、事業規模の見直しを行っているか。

 対日投資ビジネスサポートセンター(IBSC) テンポラリーオフィスについて、規模の見 直し・効率化を行い、入居率が改善しないものについて廃止等の措置を講じているか。

(1)事業規模の見直し 1)アウトカム向上委員会の開催

理事長をヘッドとした役員会メンバー(全役員、各部長等)は半期毎にアウトカム向上委員 会を開催し、各部の①数値目標(定量的指標)の達成状況、②予算の適格な執行状況及び見通 し、③事業遂行における課題の抽出や業務の改善・見直しに向けた取組み状況などについて PDCA サイクルに基づき確認しました。

2)経営方針決定会議の開催

26 年度経営方針の決定プロセスの一環として、各部の基本方針及び具体的な活動方針を審議 する中で、新規事業及び廃止事業を策定・決定しました。

(2)対日投資・ビジネスサポートセンター(IBSC)の有効活用への取組み

「独立行政法人の事務・事業の見直しの基本方針(22 年 12 月閣議決定) 」を踏まえ、海外で のシンポジウム・セミナーにおける IBSC の PR を強化しつつ、入居率の改善に向けた規模の 見直しに取り組んでいます。 25 年度は、大阪本部及び名古屋貿易情報センターの移転時期に合 わせて利用状況を再精査し、2 部屋ずつ追加削減しました。

今後も、地方自治体等との共催セミナー等、地方 IBSC の利用率向上に繋がるような活動に 注力すると共に、利用の促進が進まない場合は更なる規模の見直しを行う予定です。

<参考>「独立行政法人の事務・事業の見直しの基本方針」(2212月閣議決定)を受けたIBSCの見直し状況

場所 措置内容 実施時期

東京 32部屋 →23部屋に削減 23年10月 横浜 4部屋 →3部屋に削減 24年 1月 名古屋 4部屋 →2部屋に削減 26年1月 大阪 5部屋 →3部屋に削減 26年 1月

神戸 3部屋:自治体負担があるため、自治体と協議を継続 -

福岡 2部屋:事務所移転に併せた規模の見直しを自治体と協議中 -

.業 務 運営 の効 率 化に 関 する 目標 を 達 成 す る た め に と る べ き 措 置

[10]内外のニーズ把握 成果指標

設定目標

【中期計画】

【25年度計画】

 国内・海外の広範なネットワークを活用し、国内各地域の情報・ニーズを海外に、海 外の情報・ニーズを国内各地域に迅速、的確に伝えるシームレスなサービスを提供し ていく。

1.外部有識者からのニーズの把握

(1)運営審議会委員からのニーズの把握

理事長の諮問機関として外部有識者からなる運営審議会を設置し、業務運営の基本方針や事 業計画等業務の実施方針等に関する助言を得ています。任期満了による委員の交代に伴い、サ ービス産業や中小企業経営者など、現在の重点分野を踏まえた有識者が委員に選定されました。

a)運営審議会の開催実績

日程 場所 参加人数 主な議題

6/18 本部 委員16名 ①新たな成長戦略を受けたジェトロの取り組みについて

7/27 大阪本部 委員10名 ①新たな成長戦略を受けたジェトロの取り組みについて

②関西における重点事業

10/28 本部 委員13名 ①成長戦略を受けたジェトロの取り組みについて

②調査事業及びアジア経済研究所の活動

③ サービス向上に向けた取り組み 26年

3/18 大阪本部 委員10名

①成長戦略を受けたジェトロの取組について

②調査事業およびアジア経済研究所の活動について

③サービス向上に向けた取り組みについて

④関西における重点事業、北陸三県における主要事業

b)主な意見・要望・その他

項目 主な意見・要望

対日直接投資

・対日直接投資、農林水産・食品の輸出、中小企業の海外展開における自治体と の連携。(山田委員)

・対日直接投資は最終的には投資先としての魅力に帰着。税制、規制等の問題を 改善しないうちは成果は出ない。(秋山委員、ミッチェル委員)

・地方の発展を考えると、地方への対日直接投資は重要。(戸堂委員)

農林水産・食品

・食品輸出において、各県の競合がプラスに働いていない。取りまとめや海外の マーケット情報の提供などジェトロに期待。(高木委員、山田委員)

・ロジスティクスの課題を早急に解決する必要あり。(高木委員)

・食品輸出に当たっては日本食の良さをPRするブランディングが重要。産品別に ジャパン・ブランドを作るべき。(高木委員、コラス委員、藤沢委員)

新興国市場開拓

・新興国市場開拓は、ジェトロが全部自前で行うのではなく、他機関と連携する ことが重要。(戸堂委員)

・チャイナプラス1の流れの中で、チャイナリスク対策はしっかりやるべき。(谷 内委員)

その他

・一般の企業にとってジェトロは敷居が高く、利用しにくいのではないか。

(北野委員、藤沢委員)

・自前主義を見直し、関係機関との連携を図ってはどうか。(小島委員、高木委員、

戸堂委員、永易委員、他)

・事業が総花的であり、ポイントを絞るべき。(永易委員)

(2)地域経済からのニーズの把握 a)貿易情報センター会長会議の開催実績

日程 場所 会長

参加人数 主な議題

10/30 本部 15 ①映像に見るジェトロの活動

.業 務運 営 の効 率 化に 関す る 目標 を 達 成 す る た め に と る べ き 措 置

11/5 本部 10 ②事業概要説明(国内における支援体制の強化について)

③意見交換(農林水産物・食品輸出の一層の拡大、新興国市場の開拓、

対日投資およびその他)

b)主な意見・要望

項目 主な意見・要望

広域連携の必要性

●自治体が単独でブランドを売り込むのではなく、広域での連携が必要(熊本 会長始め複数)。

→広域連携によるブランド戦略の重要性は認識。更なる取り組み強化に努め る(理事長)。

貿易と観光の連携

●海外からの観光ツアー受入れに併せて商談会を開催するなど商機創出のた めの工夫が必要。また経産省及び国交省との連携も必要(山形会長ほか複数)。

→6月中旬に観光庁、JNTO、METI、ジェトロは共同プログラムを公表し、

始動したところ。成果創出に努めたい(理事長)。

中国、韓国との関係性

●近年緊張関係にある中韓について、ジェトロも更なる注力が必要(静岡会長 ほか複数)。

→両国の現地事務所を通じて、積極的に両国の地方自治や省庁、市長にアプ ローチ中。両国における日本企業の重要性については経済面を通して認識さ れている(理事長)。

対日投資誘致活動の 拡充

●事業再生を目的とする日本企業を外国企業が買収する案件の場合、ジェトロ の支援対象となるか(長野会長)。

→我が国の雇用維持が確保される場合、グリーンフィールドに止まらず、

M&Aも支援対象とすることを検討中。また、企業の要請があっての支援で

はなく、ジェトロが主体的に支援企業を営業する体制を整備しているところ

(理事長)。

農林水産物食品輸出 に向けた一層の強化

●農林水産物の輸出展開においては、銀行、農協、県と統一方針のもと連携し ていただきたい(長野会長)。

→農産物・食品の輸出は1県1成功案件という目標を設定し取り組んでいる

(理事長)。

●海外販路開拓に向け、一層の市場情報の収集を期待する(青森会長)。

→ジェトロのマーケティング情報の質と量、人員の面もまだ不十分だと思っ ているので強化していく(理事長)。

(3)調査研究懇談会からのニーズ把握

アジ研では、研究所長の求めに応じて助言を行う、外部有識者からなる調査研究懇談会を設置し、

アジ研の調査研究の基本方針及び運営等に関する助言を得ています。

a)調査研究懇談会の開催実績

日程 場所 参加人数 主な議題

6/6 本部 委員10名 ①アジ研報告

②意見交換(研究テーマ・内容、研究成果の発信、研究体制(研 究交流・図書館))

b)主な意見・要望

項目 主な意見・要望

研究テーマ、

研究体制等

・地域横断的な研究は重要だが、それぞれの国の具体的な動きが、分かりづらくなって いるのも事実であり、各国内の実態を引き続き研究することが必要である。

・アジ研が世界の優秀なポスドクもしくはインターンシップの受入機関となり、国際的 なネットワーク・ハブの役割を担い若手研究者を育成できれば良い。また、そういっ った人脈を持つことは将来的にアジ研にとっても、有益となる。

・ウェブサイトには各国の統計データが電子データで掲載されているが、過去に遡るこ とが出来ない場合や細かい注釈が記載されていない場合があり、最終的にはハードコ ピーが必要となる。アジ研図書館がハードコピーを揃えるという役割を維持していく ことは、日本だけではなく、世界的にもクレジットになる。

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