料金で提供しました。
4.複数年における継続的な事業展開への取組み
海外展示会や国内商談会などジェトロ事業の活用実績がある企業に対して、半年後や 1 年後 などにフォローアップ調査を実施しています。成約や進出に至った事例収集など成果の把握に 努めるとともに、成約に至っていない企業に対しては、その他の支援ツールを紹介するなど継 続的な支援を行っています。
こうした取組みを組織横断的に情報共有すべく、25 年度は企業データベースの開発を進めま した。これにより、企業の規模、品目別の成果成約情報の分析が可能となり、各企業の輸出ス テージに合ったより効果的な個別支援策の提案や、事業計画の策定への活用が期待されます。
5.定量的成果にとらわれない中長期的に取り組むべき事業への取組み
中期目標や年度目標に定量目標は掲げられていないものの、長期的視点に立ち重要性が高い
事業は挑戦的事業として積極的に取り組んでいます。25 年度は 14 件の挑戦的事業を実施しま
した。
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.業 務運 営 の効 率 化に 関す る 目標 を 達 成 す る た め に と る べ き 措 置
[3]柔軟かつ機動的な組織運営 成果指標
設定目標(1.効率的な事業実施)
【中期計画】
【25年度計画】
より効率的な事業実施が可能となるような組織設計に加えて、調査・研究部門、事業 部門との連携強化を図ることで、シナジー効果をより一層高めるための取り組みを引き 続き行う。
【評価の基準】
(第3期) 本部、アジア経済研究所、国内外事務所間における体制整備・有機的連携の向上 事業の重点化に対応した効果的な組織体制が整備されているか。
アジア経済研究所と機構の各部とのシナジー効果の検証、業務の効率化を含む統合効 果をあげているか。
設定目標(2.国内事務所)
【中期計画】 事務所ごとの業務量、地元からの負担金の規模や地元・国から期待される役割等を踏 まえ、人員配置などを柔軟かつ機動的に変更できるよう見直しを図る。
同一市内に設置されている8か所の中小企業基盤整備機構の支部との共用化等、施設 の効率的利用の可能性を検討する。
貿易情報センターのワンストップサービス機能を充実させるとともに、本部による管 理業務などのバックアップ体制の一層の強化を図る。
【25年度計画】 自治体、関係機関と連携し、中小企業を中心とする域内企業の海外進出に係る業務に ついて総合的に支援する体制を構築する。
【評価の基準】
(第3期) 「基本方針」において・・・・8ヶ所の国内事務所(札幌、仙台、金沢、名古屋、広島、
高松、福岡、那覇)において、施設の共用化や連携促進の成果をあげているか。
地域の要望・実情等に合わせ、人員、機能などに濃淡をつけた配置を実施しているか。
【閣議決定】
(H25.12.24) 独立行政法人改革等に関する基本的な方針
中小企業基盤整備機構の地方事務所との共用化又は近接化を推進し、中小企業の海外展 開支援が一体的に行えるよう、一層の連携協力を図る
設定目標(3.海外事務所)
【中期計画】 アジア地域への重点化や海外事務所ネットワーク能力の強化を引き続き図るととも に、新興国における経済連携、市場拡大、貿易円滑化、新たな分野となる環境・エネ ルギー、デリー・ムンバイ間産業大動脈構想(DMIC)などのインフラシステム、BOP ビジネス、日本のアジア拠点化などあらゆる角度から俯瞰した配置・拡充を行う。
地域及び業務を統括する中核的機能を強化し、地域内の連携強化、業務効率性の向上 を図る。
海外事務所ごとの設置の必要性について検討するとともに、他法人との連携促進や事 務所の共用化等施設の効率的利用の余地についても経済産業省と情報を共有しつつ検 討を行う(25年度/・・・他法人等との近接化など施設の効率利用や連携促進を行う)。
【25年度計画】 我が国企業の関心、ニーズの変化を踏まえ、ジェトロによるサポートの必要性が高ま っている新興国の拠点を強化する観点からの見直しを継続する。
【評価の基準】
(第3期) 「基本方針」において「海外事務所は、それぞれの事務所の必要性について検証の上、
在外公館、他法人との共用化等施設の徹底的な効率利用・連携促進を図る。
政策的な役割が低下してきている事務所を廃止する。」と定められていることを踏ま え、具体的な措置を講じているか。
海外ネットワークについては、東アジア地域・新興国への重点化や海外事務所ネット ワーク能力の強化を実現しているか。
【閣議決定】
(H25.12.24) 独立行政法人改革等に関する基本的な方針
本法人と国際協力機構、国際交流基金及び国際観光振興機構の海外事務所は、事業の 連携強化等を図るため、現地における事務所及び所員の法的地位等を保持することに留 意し、共用化又は近接化を進める。
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.業 務 運営 の効 率 化に 関 する 目標 を 達 成 す る た め に と る べ き 措 置
1.効率的な事業実施のための柔軟な取組み
(1)効率的な事業実施に向けた組織設計
1)次期中期計画策定に向けたタスクフォースの組織
次期(第 4 期)中期計画に向けた検討に際して、組織内にそれぞれ役員会、課長会メンバー で構成する「次期中期計画検討会議」と「次期中期計画等具体化検討委員会」を設置し、後者 にて事業・組織の自己点検および解決すべき諸課題の洗い出しを行いました。これを基に、諸 課題ごとに「次期中期計画等具体化検討タスクフォース」を立ち上げ、次期中期計画における ジェトロの事業・組織のあるべき姿について検討を行っています。タスクフォースは組織全体 で議論を尽くすため、公募等を通じて組織横断的に 80 名弱で構成しました。同検討委員会では、
本タスクフォースでの議論を踏まえ、第 4 期中期計画(骨子案)を作成します。
【タスクフォースの構成】
タスクフォース1 事業戦略①/基盤的機能・活動(インフラ事業)
タスクフォース2 事業戦略②/インバウンド事業 タスクフォース3 事業戦略③/アウトバウンド事業
タスクフォース4 ジェトロの活動・事業を支える組織体制・人材の強化 タスクフォース5 ジェトロ事業の成果向上に資する方策
(2)ジェトロとアジ研統合によるシナジー効果・効率化の検証
1)アジ研「夏期公開講座」の開催(7月~8 月/大阪)
24 年度好評を博した大阪での「夏期公開講座」を 25 年度も開催しました。アジア 3 カ国(バ ングラデシュ、中国、ミャンマー)及びアジアにおける省エネ、国際物流の潮流の 5 コースを 開講し、うち 4 コースは本部職員とアジ研研究員がペアとなり、各国の政治・社会、経済、投 資環境等について補完した解説を行い、いずれも高く評価されました。
2)ジェトロ職員のアジ研研究会参加による双方の強みを補完した調査・研究活動
アジ研が主催する研究会に、 10 名以上の本部並びに国内外事務所の職員が委員やオブザーバ ーとして参加し、情報収集・意見交換を行っています。
例えば、北陸環日本海経済交流促進協議会(北陸 AJEC)との連携研究においては、北陸 3 事務所長(富山、金沢、福井)がオブザーバーとして、また重点研究「バングラデシュの製造 業の現段階に関する基礎的研究」ではダッカ事務所長、所員が委員として参加しました。
3)FTA/EPA 利用促進セミナーの実施
日メコン経済大臣会合(24 年 7 月)で合意された「メコン開発ロードマップ」の活動の一環 として、6 月に「FTA/EPA 活用促進セミナー」を開催しました。同セミナーではシンガポール 事務所の調査担当次長が「FTA 活用のメリットを最大限にする原産地規制」を、バンコク事務 所のアジ研研究者が「東アジアにおける FTA の現状と活用のインパクト」をテーマに、それぞ れの調査・研究を補完しながら講義しました。
4)貿易情報センターと連携した、地方・地元貢献型講演会の開催
各貿易情報センターと連携し、地元産業界や関係機関の要望に応じてシンポジウムや講演会 などを開催しました。
【貿易情報センターとの連携事例】
会期 自治体 連携事務所 連携事例
5/29 岐阜市 岐阜事務所 地元関係機関の要望を受けインドネシアについてジェトロ岐阜、岐阜
県商工会議所連合会と講演会を共催。
9/20 富山市 富山事務所 地元関係機関の要望を受けインドネシアについてジェトロ富山、富山
県、富山県新世紀産業機構環日本海経済交流センターと講演会を共催。
9/26 福岡市 福岡事務所 地元関係機関の要望を受けトルコについて九州経済調査協会と講演会
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.業 務運 営 の効 率 化に 関す る 目標 を 達 成 す る た め に と る べ き 措 置
を共催。
10/18 大阪市 大阪本部 新興国ビジネスにおける人権課題と事業リスクについて大阪本部、企
業活力研究所と講演会を共催
11/18 福岡市 福岡事務所 地元自治体からの要望を受け、タイについてジェトロ福岡、福岡県と
共催で講演会を共催
11/22 大阪市 大阪本部 ブラジルについて大阪本部と講演会を共催
12/6 山口市 山口事務所 地元関係機関の要望を受け、台湾についてジェトロ山口、山口県・下
関市外資系企業誘致推進委員会と講演会を共催
12/19 福岡市 福岡事務所 地元自治体からの要望を受け、ミャンマーについてジェトロ福岡、福
岡県と共催で講演会を共催 26年
1/24 福岡市 福岡事務所 地元自治体からの要望を受け、ベトナムについてジェトロ福岡、福岡
県と共催で講演会を共催
3/5 岡山市 岡山事務所 台湾についてジェトロ岡山と講演会を共催
3/6 大阪市 大阪本部 台湾について大阪本部、(公財)交流協会と講演会を共催
5)有料セミナー料金の会員割引を統一
アジ研主催の有料セミナーについて、アジ研賛助会正会員は 1 口あたり 2 名まで無料とし、
ジェトロメンバーズ向けの無料枠と統一を図りました。また、アジ研研究者が講演する海外調 査部主管の有料セミナーにおいても同様の扱いとするなど、サービスの拡充により、会員の参 加を促進しました。
6)顧客管理業務の適正化・効果拡大
第 1 四半期に、これまでアジ研が個別に管理していた顧客情報の大半をジェトロ顧客管理シ ステムに一本化しました。これにより、アジ研が提供する情報に新たに関心を示す顧客が大幅 に増加しました。また、個人情報管理のセキュリティ面でも改善につながっています。
7)ビジネスライブラリー内アジ研サテライトにおけるミニ展示の実施
25 年度上半期に、本部ビジネスライブラリー内のアジ研サテライトにて、ミニ展示を 3 回開 催しました。同時に展示資料の文献リストも配布し、資料の利用拡大とアジ研図書館の PR を 図りました。
【ミニ展示のテーマ】
①5月22日~6月17日
②6月19日~7月12日
③7月17日~8月19日
「CLMV諸国の経済・社会」
「湾岸協力会議(GCC)諸国~21世紀の動向~」
「アフリカを読み解く100冊」