競争的かつ安定的な市場の獲得に向けた事業実施のニーズは依然として高いことから、限られ
た人員で更なる効率化を図るため、ナショナルスタッフの育成・活用の強化や、全米事務所の
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.業 務運 営 の効 率 化に 関す る 目標 を 達 成 す る た め に と る べ き 措 置
経理業務の簡略化に取り組んでいます。例えば、新規採用のナショナルスタッフに個別集中研 修を実施したところ、事務所全体の事務処理が改善するなどの成果が上がっています。
2)中南米地域
ブエノスアイレス、サンホセ、パナマの 3 事務所は、駐在員を派遣せず周辺事務所の駐在員 が巡回する形態とし、広域で情報収集などを行っています。
また、特に自動車産業で注目されるメキシコ、2 国間の通商政策が関係構築を後押しするペ ルーといった注目市場の体制強化を検討しています。
3)欧州地域
24 年度にコペンハーゲン事務所の駐在員を撤退させ、アムステルダム事務所が管轄する体制 としたことに続き、 25 年度はスイス 2 都市に配置したコレスポンデントのうち、相対的に企業 ニーズが低下しているチューリヒを見直し、削減しました。
4)アジア大洋州地域
事業ニーズや貿易投資相談件数等の伸びが他地域と比べ著しいため、既存ネットワークの中 での体制強化を検討しています。
来訪者や相談件数が増加傾向にあるインド・バンガロール分室について、コレスポンデント 業務委託先へナショナルスタッフを派遣する体制を見直し、オフィスを確保してナショナルス タッフを増員しましたが、州政府や日系企業から更なるジェトロ支援への期待が寄せられたた め、26 年度の駐在員再派遣を決定しました。
中国では、現地法制度の変更に伴う、事務所あたりの駐在員数を 4 名までに整理する期限が 迫っており、北京、上海、広州など 4 名以上が駐在する事務所の他省市への分散化を検討して います。加えて、内陸部における事業強化のため、四川省(成都) 、重慶市などへの事務所設置 を検討中です。
5)中東アフリカ地域
6 月に横浜で開催された TICAD V(アフリカ開発会議)において、茂木経済産業大臣が日本 企業のアフリカ進出を後押しするため、現在 5 カ所(エジプト、ケニア、南アフリカ、ナイジ ェリア、コートジボワール)のジェトロ在アフリカ事務所を、今後 5 年間で 10 カ所に倍増する 方針について発言されました。これに関連し、現在同地域における拡充拠点を精査しており、
具体的には、資源や BOP ビジネスの関心が高まるタンザニア、欧州市場と向き合うマグレブ地 域の中で政治経済ともに安定的に成長するモロッコにおいて事務所設立の準備を進め、26 年度 中の開設を目指しています。
(4)海外における関連機関との連携強化
独立行政法人の制度・組織に関する閣議決定に基づき、JICA、国際交流基金(JF)、国際観 光振興機構(JNTO)の海外事務所との共用化・近接化を進めています。 3 法人以上が海外事務 所を設置する 16 都市については、定期的に進捗状況をモニタリングし、関係機関と情報共有し ています。
メキシコシティでは、 6 月にジェトロが JICA や JF と同一地区に移転し近接化を果たしたほ か、ジャカルタでは 26 年 3 月にジェトロ、 JF 等と同一ビルに JNTO が新たに入居するなどの 成果が出ています。また 16 都市では、各都市の事情に合わせたワンストップサービスに係る業 務協力に関する合意書をそれぞれ締結しており、成果や進捗状況のフォローアップを行ってい ます。
1)在外公館など関係機関との連携強化
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.業 務 運営 の効 率 化に 関 する 目標 を 達 成 す る た め に と る べ き 措 置
効果的な事業実施に向け、在外公館や関係機関等との連携を強化しました。25 年度の地域別 連携実績は、北米 355 件、中南米 344 件、欧州 652 件、アジア・大洋州 1,809 件、中東・アフ リカ 467 件で、機関別では JICA との連携事例が 341 件、JNTO は 139 件でした。
2)現地日系商工会議所等との連携強化
海外事務所は、現地日系商工会議所等の活動への協力の一環で事務局活動を担うなど、日系
企業活動支援や現地情報の共有に貢献しました。
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.業 務運 営 の効 率 化に 関す る 目標 を 達 成 す る た め に と る べ き 措 置
[4]民間委託(外部委託)の拡大 成果指標
設定目標(民間委託の拡充)
【中期計画】
【25年度計画】
人事・給与等、物品調達などの各業務について、情報システムの統一化を進める。
入札等による外部委託を推進する。
業務の仕様化・マニュアル化を通じて安定した運用と効率化を図る。
官民競争入札等の積極的な導入を推進し、業務の質の維持向上と経費削減の一層の推 進を図る。
【評価の基準】
(第3期)
人事・給与、物品調達業務等の情報システムの統一化、外部委託に取り組んでいるか。
官民競争入札等の積極的な導入を推進し、機構が提供するサービスの質の維持・向上 と経費削減に努めているか。
1.情報システム等の統一による外部委託の推進
24 年度に本部とアジ研の仕様を統一化したシステム基盤について、 25 年度も引き続き統一し た運用を行っています。
2.入札等による外部委託の推進
(1)総合受付の外部委託
従来、総合案内での代表電話交換業務は職員や非常勤嘱託員が対応していましたが、対外サ ービスに係る質の向上の一環として電話対応の専門性を有する民間事業者へ外部委託しました。
24 年度中に一般競争入札を実施し、25 年 4 月より落札事業者による業務を開始しています。
(2)人材デスク(再掲)
派遣職員や嘱託員管理業務の増加に対応するため、採用・契約締結等の管理業務を「人材デ スク」へ外部委託していますが、25 年度は一層の業務効率化を図るため、海外アドバイザーの 採用・契約締結等の管理業務も含めた形で委託しました。
(3)多層防御機能機器借上・保守及びセキュリティ管理支援業務
25 年度は、 24 年度導入の「ジェトロ共通システム基盤」の更なるセキュリティ対策強化を目 的とした「多層防御機能機器借上・保守及びセキュリティ管理支援業務」に係る入札を、政府 調達総合評価方式にて実施しました。26 年 4 月より落札業者へ外部委託を行います。
3.仕様化・マニュアル化を通じた業務の効率化と安定運用
(1)マニュアル整備による業務の標準化・効率化
予算管理会計システム(BAAS)プログラムを改修し、改修点について職員に周知しました。
また、 「出張旅費マニュアル」 、 「伝票承認・発行等ガイドライン」 、 「領収書取扱マニュアル」に ついても改訂しました。
(2)外部委託化による業務の効率化
一部の貿易情報センターにおいて、セミナーの品質や開催頻度の改善を図るため、戦略的な 業務と単純作業に分離し、マニュアル化・チェックリスト化を図りました。従来ジェトロ内で 対応していた単純作業の部分を外部委託することで、ジェトロはセミナー開催にかかる戦略的 な業務への特化が可能になりました。
(3)情報システムに関わる作業手順書の管理統合による効率化
25 年度より外部委託している「コンピュータシステム運用管理(ヘルプデスク)業務」の委
託先と協力し、これまで本部、アジ研が別々に作成していた情報システムに関わる作業手順書
の管理を統合しました。これにより運用業務における作業効率化、品質の向上が期待されます。
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4.官民競争入札等の積極的な導入の推進
「公共サービス改革基本方針」等の閣議決定に基づき、見本市・展示会情報総合ウェブサイト
(J-messe)、ビジネスライブラリー及びアジ研図書館の運営業務、コンピュータシステム運用管理業 務(ヘルプデスク)に対し、民間競争入札等(市場化テスト)が導入されています。26年度~28年
度のJ-messe管理運営業務の委託先を選定するにあたり、上記方針に基づいた民間競争入札を実施し、
26年3月に委託先となる民間事業者を正式決定しました。