• 検索結果がありません。

一/NN

ドキュメント内 幼児の文法能力 (ページ 86-91)

1−4−4図 「太郎がバイオリンを〔」「花子が      ピアノを〔=コ」の問題で,分化した動      詞「ひく」を使うことのできた翻合の年      齢による変化

oo 1

50

1 一 4 一22St 楽器の演奏についての動詞の分化の諸水準

水  準

A

B

C

B,

B,

Ci C2 D E

「吹く」「ひく」

「たたくjの 動詞のうち,

使綱できた動 詞の数

3

3

3

2

2

1

o

F o

6問の問題中 当該の動詞を 圧しく使用で きた数

6

〈6

一般動詞「な らす」「する1

「やる」を使

まったく使 わない

tt

〈6 使

$4 使わない

$4

使

$2 o

n

全問使う

o

1

3種の特殊動詞をすべて習得し,すべて正し く使い分けられる

3種の動詞を習得しているが,まだ完全に分 化せず,誤った結合をつくる

3種の動詞を習得していてそれを使うが,あ る楽器の場合,「ならす」「する」「やる」を 使う

2種の特殊動詞を習得していて,それを,ど れにもあてはめて使う

2種の特殊動詞と一般動詞「ならすJ「する」

Fやる」を使う

1種類の特殊動詞と一般動詞「ならす」「す る」「やる」を使う

すべて一般動詞「ならす」「する」「やる」で 表す

構文がつくれない 1−4 一23Pt 楽器の演嚢についての動詞の分化

     の各水準の幼児の割合

1−4−24衷 1)水準の幼児の反応

ド「・一・歳クラ・

    ウロ  ユ  

ABBCCD鶏F

嚢ロ

人  %

4e 38. 83 13 12. 62 18 17.47 2 1. 94 13 12. 62 7 6. 80 2 1.9硅 8 7. 77

103

5〜6歳クラス 人  %

69 56. 10 13 10. 57 21 17.07 2 1. 62 11 8. 94 7 5. 69

0 0 0 0

123

f;吹く h;ひく t;たたく N;ならす Y;やる

S;する

*;〜で遊ぶ

#;動詞が   わからない O;文がわから   ない

D

反応の型 ハふ木たパ ピ

1     イ モ    いオア ニ      リ

カえ琴こソノ

f Ns N N N N

f f NNNN

f N NT NYN f fY  Y YY s f y y  y¥

f f YNYY

f f s s s s h h h S h S

NN tNNN

NN t tNN

f * * * * *

墨継副.

23111111111 11

86 纂1童 幼児の構文の習得と動詞の分化

個人差があり,ここで扱っている三つの特殊動詞を完全に習得したA水準の幼児が,4〜5歳クラ スで38.8%,5〜6歳クラスで56.1%いる一方,まったく習得していないか,もしくは一つ程度習 得しているD水準以下の幼児が,4〜5歳クラスで16.5%,5〜6歳クラスで5.7%いることがわ

かる。

 この諸水準のうち,B、は,それに属する26人中,23名が, B 2の「花子が木琴を〔」の問 題で,「ひく」と反応し,それのみが誤りであったものであった。

 この諸水準の中で,動詞の習得過程として興味をひくのは,D水準の幼児の反応である。 D水準 に属する!4名の反応を分析してみると,1−4−24表のようになる。この蓑をみるとわかるように,

この水準の幼児の反臨で支配的位置を占めているのは,「ならす」「やる」「する」という,まだ特 殊化されていない,どの楽器にも,あるいは他の対象にもあてはめられ,利用できる一般動詞であ る。しかし,少数の楽器(特にハーモ=カ,ふえ)に,特殊動詞(吹く)が使われている。しかも,

この水準が,動詞がより分化したB,A水準への移行の過渡期であると考えると,幼児のこの種の 対象の特性と結びついた特殊な動詞の習得は,次のように,まず,(1)のように楽器全体のクラスと

「する」「やる」「ならす」などとのシンタグマが形成され,それを利用して他動詞構文の文を使っ て,並体が楽器を演奏する行為を表現することを習得したのち,②のように,分化していくのでは ないかと予想される。Dの水準は,ここでいう(2)の状態に対応していると思われるのである。とす るとEの水準はα)に対癒するわけだが,このE水準に属す幼児が2名で,残念ながら数が少なく,

十分説得力をもたない。しかし参考までに,その2名の反応を1−4−24表の下に示す。

(1)

@   :g,や6, /

(2)

o鵜焦  灘H讃る

 以上,「吹く一たたく一ひく」の使い分けについての調査結果の記述を終えた。しかし,上述し た動詞の分化過程をどう考えるかということは,本章の中で重要な意味をもつので,この間題につ いて,次節であらためて討論しよう。

H吹く}{

第3項・「ある」「いる」の識別

 臼本語においては,存在を示す動詞「ある」「いる」は,一般に,動作の主体(主語)が,①物 や主体的に移動しない生物(植物のたぐい)であるか,②動物(人聞を含む)であるかによって使 い分けられる。

 したがって,ふつう,

第4飾 調査の結柔(2)  87

 そこにサルがいる。

 あそこに花がある。

といっても,

 そこにサルがある。

 あそこに花がいる。

とはいわない。

 しかし,前に述べたように,紀俳半島南部(和歌山,三重)にかぎって,その地域の方言として,

人が主語の時でも,「ある」が使われる。例えば,「オットー アルカ?!(お父さんいるか?)とい うように。これは,「ある」という語は,古くは,「(人が)いる」という意味をもっていたものが,

       ぷ他の地域では,その意味がなくなり,紀伊半島にのみ保たれたものといわれる。

 * 困立国語研究所 日本言語地図,第二集,日本言語地図解説,昭42年参照。

 とすると,この地域で育ち,ことばを習得していく子どもたちは,共通語の作用を受けながらも,

なお,その地域の方言の作用を受け,「ある」「いる」の識別が,より困難であることが,当然のこ とながら予測される。このテストの中に,「ある邊「いる」の識別,分化を調べる課題を入れ,かつ,

祁歌山県の幼稚園児を被一三群の中に含めたのは,

    1−4−25表 「Cl庭にネコが〔=コ」に対する反応

ク  ラ  ス 4〜5歳クラス児 5〜6歳クラス児

謎墜」 鯨

京都  和歌葭 東京 京都  翻歌霞

います(いる)

     % あるいていま す     % すわっていま す     % あります

(ある)  % おります

きます

横文ができな い     % わからない。

テストぜず %

33

91. 67

0

o

33

89. 19 1 2. 70

0

2e

66. 67

0

o

1    0

2. 77

5

!6. 67

o o

1    1 2. 77 2, 70

1 3. 33

0

o o o

1 2 4

2. 77 5. 41 13. 33

40 38 33

100. 00 97. 43 75. 00  0    0    0

o o 3

6.8王

e o 6

13. 63

o

o

o

1 2. 56

1 2. 27

0

o

o

o

o

o

 7 2

1 ・

 2

36 37 30 40 39 44

88 第1車 幼児の構文の習得と動詞の分化

 1) 「ある」「いるiの区:別のある言語体系の下で育っている子ども(東京,京都)が,幼稚園期 まで,これらの区別をどの程度習得しているのか,

を調べるとともに,

 2)上の予測を,具体的事実で確認する ためであった。

 「ある」「いる」の区別的使用を要求している各3問の課題に対する幼児の反応は,1−4・一25表

〜1−4−30表に示すとおりである。

    1−4−26表 「C4 庭にイヌが〔==コ」に対する反応

クラ刈

4〜5歳クラス 5〜6歳クラス

愈≧こ攣」鯨

京都  蒲歌山 棄京 京都  和歌山

います(いる)

     % ないています      % すわっていま す    % たっています      % ほえています

おいています

あります

かってありま す    % つないであり ます    % おります

いります

構文ができな い     % わからない。

テストしない%

3e

83. 33

0

1 2, 77

1 2. 77

1 2. 77

30

81. 08 1 2. 70

0

o

o

19

63. 33

0

o

o

o

o 1    0

2. 70

o

o

o

2    7

5. 41 23. 33

0    0

1    0

2. 70

o o

1    0

2. 77

o

o

o o o

2    2    4 5. 56 5. 41 13. 33

4e

100. 00

 0

o

o

e

38 9Z 43

0

o

o

o

31

70. 45

0

1 2. 27

0

1 2. 27

o o o

o

e

o

o

o

o

8

18. 18

1 2. 27

0

o

o

1 2. 56

0

1 2. 27

0

o

o

o

o

o

1 2. 27

一nyE rmggmLnt一一一igmnv99一一.mtLrm一

第4節 調査の結果(2)  89

1−4−27表 ℃6 庭に花子がE=コ」に対する反慮

クラ刈

4〜5歳クラス 5〜6歳クラス

鵬一遡」

東京 京都  和歌由 東京 京都  和歌山

います(いる)

     fo}Efo あるいていま す    % たっています      % あそんでいま す    % あります %o

30 28 22

83. 33 75. 68 73. 33 0    1    1     2. 70 3. 33

2    2    1 5. 55 5. 41 3. 33 1    1    1 2. 78 2. 70 3. 33

o o o

おります

きます

でます

いります

%%%%

樽文ができな い    % わからない。

テストせず %

o

o

o

1 2. 78

0

1 2. 70

2. 70

0

3 3

1Qu◎

o    o    o

2    3    4 5. 55 8. 11 13. 33

39 34 32

97. 50 87. 18 7e. 45 0    1    2     2. 56 4. 54

1 3 5

2. 50 Z69 IL 36 0    1    0     2. 56

o o 2

4. 54

ドキュメント内 幼児の文法能力 (ページ 86-91)