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竪穴住居に住んでいたことはこの前の開聞

に話したね。

5.今日はこの続きで、ちょっと変わった授

業をします。歴史の考え方というか、勉強

の一番大切なものの見方,考え方について

の授業です。題はe古墳と六人衆の墓sで

6.ではこの琶界で最も大きな墓を造った仁

徳天皇とはどんな人かな 仁徳天皇の「仁

徳」というのはどんな意味かなあ

7.仁徳の仁というのは他入に対して思いや

りがあるという意味で、徳というのは人間

としての道をよく知っているという意昧で

つまり、人間として立派という意味ですQ

仁徳天皇について、「古事記」や「日本書

紀」に 民のかまど という話があります

(民のかまど伝説の冒頭部分を話す)

8.煙かたっていないってどういうことかな

9.うん、そうだね つまり人民が貧しく、

食べるものもなく飢えているということだ

ね。そこで、仁徳天皇はどうしたかという

と…・(民のかまどの続きを話す)

10.仁徳天皇はこの伝説のように偉い,立

派な人として人々に尊敬されていたから、

死んだとき、人々が嘆き悲しんで自発的に

あの大きな墓を造ったのだろうか

ll.うん、そういうことも考えられるね

では、もしみんなが死んだときに、自分の

T灘醍示

T鯛する

P答える

丁翻する P翻を聞く

丁回する P答える

丁調する P説明を聞く

T輔する

P答える

T鯛する

P答える

16 1.

一一一t一一一i−m一

H

     .

。夕方に煙が立っていなかったということ賦か

まどに火がないということで、民が食事の支度

もできないということだと思う

・そうじやない

・そんなに偉い人だったらあんなに大きなお墓は

勘せない

・考えたことないからわかんない

お墓や葬式はどんなものであってほしいか

12.ここで大事なことは、お墓やお葬式と

いうものはどうあるべきか、心がこもった

ものであるかどう魁自発的なものである

かどうかということですね

では、ここからさっき言った『六戸衆の墓

iの話をします(自作教材蟻民六人衆s

について話す)

13.みんなはこの『六人衆の墓Sの話を聞.

いてどう思うかな たしかに古墳は大きい

がそれに本当の人脈の心がこめられている

かな そういう点から考えるとこの『六人

衆の墓2というのは、古墳と比べれば問題

にならないほど小さいし、題末なお墓だけ

ど、本当に人間の心のこもったすばらしい

お墓といえないか 古墳は多くの人々を強

制的に働かせて、葬ら九る人が生きている

うちに造られた けれど、『六人衆の墓』

は、禁止され、造れば罪に問われるかもし

れないのに造られた 物事は外見だけで判

断してほしくない 目には見えないけれど

そのものの本当の価値,意味,真実を見れ

e

るようになってもらいたい  一一中略一

一では今日の授業はこれで終わります

14.授業の感想を書いてください

T説明する P翻を聞く

T指示する

P輔鰭く

162

・ぼくは、ほくが死んだときに泣いてくれる人が

いれば,ほくが死んだことを悲しんでくれる人

がいれはいい

・たとえぜいたくでなくても、お金がかかってい

なくてもいいから、わたしの死を本当に悲しん

でくれる心のこもったものだったらいい

・資料①写真仁徳天皇陵

・教材『義民六人衆』について く要約〉

 本教材は、東京都大田区の善慶寺にある「義民六人衆の墓」の由来を素材ともて携成されている。江戸時代前期に当地を見舞った

 大水害にともなう餌饅に苦しむ農民を救おうと、年貢減免のための直訴を企てた六人の村役人が、直訴を未然に密告され、斬首刑

 に処された。六人衆は、大罪人とされ、その死を弔うことすら許されなかった。しかし、六人の死後、わずかではあるが、年貢が

 滅免されたため、村人たちは、六人衆への恩義を忘れず、新たな村役人のひとりは、両親の墓を建てると称して、両親の墓の裏側

 に六人大衆の名前を刻んで墓を作った。その墓には、麦の水入れに水を入れると、墓石につけた細い溝を通って裏の水入れに水が

 流れこむ仕組みになっていたo

D.考察

 本事例は、仁徳天皇陵と義民六人衆の墓が並列的に示され、各々の内容の 考察を通して、価値判断させることで、人間の墓の在り方を追求させようと

する。

 仁徳天皇陵に関しては、まず、前時までの復習を通じて事実的な知識を確i 認する。そして、 民の竈 伝説から偲ばれる仁徳天皇の人物像と、広大な 稜墓造営の実態を対比させることにより、記紀伝説の創作性に気付かせ、仁 徳天皇陵の人間の墓としての価値的判断をさせる。義民六人衆の墓に関して は、郷土の寺に現存する江戸時代に建てられた墓として、教師が、その由来 を話す。さらに、仁徳天皇陵の造営と対比させることにより、六人衆の墓の 人間の墓としての価値的判断をさせる。そして、本時の学習内容をもとに感 想を書かせて終了している。

 このように、本事例は、価値的な知識を追求させている点に特色がある。

ただ、授業は、教師による説明を中心に展開され、生徒の発言は少ない。ま

た、価値判断の方向性も、教師によって、明確に示されているため、価値注

入的な授業であるともいえる。少なくとも、〈13>の教師の説明は、義民六

人衆の話の後、生徒自身の話し合いなどを通して、到達させたい価値的な知

識である。