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への関心を高める。そして、埴輪が作られた時代や出土場所などを調べる ことによって、古墳を導いている。古墳については、一般的な知識の整理 を行ない、郷土の古墳について郷土部員からの報告を通して、古墳の具体 像に迫らせる。さらに、終末部では、仁徳陵など典型的な巨大古墳をあげ させて、造営理由を考察させたり、前半で取りヒげた出土品等の分析を通 して、時代像に迫らせようとしている。

 しかし、当時の人々の生活や社会の様子を具体的に考察させるという授 業のねらいは、達成されているとはいえない。それは、各々の学習内容が 十分分析的に考察されていないため、事実的な知識の集成にとどまってい るためである。集成型学習を有効なものにするには、素材とする学習内容 をねらいに基づいて精選することが必要であるといえる。

③深化型事例の考察

 深化型事例には、10事例(NO.20 NO.24 NO.35 NO.47 NO.48 NO.55 NO.60

NO.74 NO.83 NO.92)があげられる。ここでは、事例NO.55弥生時代 を取

り上げ、考察する。

A.授業の構成  弥生時代

  第1時 郷土館での学習(事前指導)

  第2時 野外観察(本丁)

B.授業のねらい

  野外観察を通して、弥生文化の広まりにつれて、社会生活がどのように 変化していったかを考えさせる

C.授業展開

発問・説明

鞭弾翫動

k  . 『

資 料 生徒の回答もしくは識

一一 k53一

1.猫橋遺跡があるこの場所に立って感じる

ことは脈すか

2.これまで学習してきたことを蔭に思い浮

べながら、いま、この場所に達て疑周に思

うことはありませんか

.T.鯛する

P答える

丁溌附る P答える

一一 D! 5 4

・低地で1や湖があるので米づくりに適していた

・西の方に由、北には日本海や湖があるので食物

嚇つたと思う

・よくこの近くを通るが、どこにでもありそうで

見落としやすいこういうところにも遺跡がある

とは驚いた。昔の人々が身近に感じられ、その

時代の人々の生活していた様子が目に見えるよ

うだ

・ここから郷土館でみたような立派なものがでる

のなら探してみたい

。昔も今のようにやわらかい土地であったとすれ

ぼ、どのようにして家を造ったのか。高床式に

でもしたのだろうか

・この地域に何人ぐらい住猷村のようなものが

いくっあったのか

・郷土館にあった大きな壺をここでは何に使い、

その原料はどこにあったのか

・低地であるために洪水が起こったと思うが、そ

のような時にはどうしたのだろうか、別の場所

購ったのか

・寒い冬を過ごすための工夫は

・桶や冠しゃもじなどは一本の木をくりぬいて作

ってある力暇よい道具があったのか

。郷土館でみたはしごもここで見つかったとすれ

ば、米を貯えておく倉庫に使ったのかもしれな

・山の洞穴での生活ならは、洪水,寒さの心配が

少ないと思うのに、なぜ低地にでてきたのか

。昔からここに便荊のよい1があったのか

3.疑問点が非常にたくさんでたが、まず、

何を考えることが大切か

4.縄文時代に比較して、人々は低地に住み

米を作るようになったことが大きな変化で

すが、その原因はなにか

5.低地に住み、米づくりをはじめると、縄

文時代に比較して考えなければならないこ

とはなにか

6.たしかに、生活をしゃすくするための工

夫はさまざま考えられるが、低地に、稲作

をしながら多くの人々が定住するようにな

T.漏する P答える

T溌問する P答える

T.綱する P答える

T.鯛する P答える

一一 P55

。洪水などの災害が起こった堤合、人々は力を合

わせて仕事をしたのだろうか

・弥生時代も縄文時代も古い時代であるが、違う

点があるような気がする

・生活していくのにどのような苦労をしていたか

・なぜ、低地に移り住むようになったか

・米づくりをするようになり、生活はどのように

変わったか

。稲作が大陸から伝わってきた

・人口が増加してくると自然のものをとって食べ

ているだけでは食料不足になる

。米だと、たくさん作れて、長い間、貯えておく

ことができるので安心です

・大陸から金属器が伝わった

1・低地に住んでいるのだから、どこに米を貯える

・郷土鎗でみた、大きな壷かそうかな

。低地で洪水の心配や湿気が多いから高いところ

に倉庫を作ったのだろう

。郷土館でみたハシゴはその時のものかもしれな

,・ ?フハシゴは少し焦げていたようだ

・それじゃ、火事が起こり、住んでいた人々は他

の地域に移ったことも考えられる

」個人の間で米の作りやすい土地の取合が起こる

・村の間でもそのような熟、が起こる

るとなに燗謝起きてこないか ・みんなで話し合いをしてもうまくまとまらない だろう

・だ緬まとめ役を早る必鄭ある

7.他にまとめ役を必要とすることはないか T.押する

P答える ・洪水などの災害が起こったとき、みんなで協力 してそ純防ぐ工事をするときに必要

・災害がなくても、潅撰用水をうまく配るときに

も必要

・昔は、山,太陽などを神として敬い、村の有力

者の手は瞭り簡勧れていた 8.どのような間判儲となった卿 T.発剰る

P答える ・話をまとめる加ある人

。米づくりを始めたことにより、貧富の差はある

ようになったが、とくに財産のある人が指導的

地位についていったと思う

D.考察

  本事例は、野外観察を通して、弥生時代の米づくりについて分析的に考 察を進めることで、農耕による社会変化をとらえさせようとするものであ  る。前時の事前指導において、郷土館の見学から、遺物を通して、弥生時

代を仮説的に想像させ、野外観察の視点を 時代的位置,特色,規模,地 形,人々の生活の様子等に絞り、本時の学習に臨んでいる。

  十時では、遺跡見学後、遺跡に立った感想や既習事項からの疑問点等を

 自由に発表させることで導入している。そして、  まず、何を考えること

 が大切か の発問により、縄文時代との最も大きな変化であるく稲作開始

 による低地への定住化〉に、問題意識を焦点化し、その原因,問題点につ

 いて既有の知識をもとにして分析的に考察を進めさせる。その結果、まと

 め役としての指導者の出現を帰納的に導きだし、さらに、指導者の資質等

へも考察を深めさせている。この一連の学習活動は、問題意識として焦点

 化させた弥生時代の社会変化を説明する一般的知識をより具体的で説明力