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治験の標題:

2型糖尿病患者を対象としたNN54011の薬力学的反応の検討試験 治験責任医師名:

治験実施施設:

Germany 公表文献(引用文献):

なし(総括報告書完成時)

治験期間:

2010527日~2010年113

開発のフェーズ:

1

目的:

主要目的:

投与後024時間におけるグルコース注入速度(GIR)推移曲線下面積(AUCGIR,0-24h,SD)に基づき、臨床 用量範囲内の3用量におけるインスリン デグルデク/インスリン アスパルト(IDegAsp)の薬力学的作用 に関する用量反応関係を評価する。

副次的目的:

IDegAsp及び二相性インスリンアスパルト30(BIAsp 30)の各3用量における薬力学的作用プロファイ

ルの特性を検討し、評価する。

IDegAspの薬物動態に関する用量-血中濃度関係〔インスリン デグルデク(IDeg)及びインスリン アス

パルト(IAsp)について〕を評価する。

IDegAspIDeg及びIAspについて)及びBIAsp 30IAspについて)の各3用量における薬物動態プロフ ァイルの特性を検討する。

3用量のIDegAspの安全性及び忍容性を評価する。

治験方法:

本治験は、2型糖尿病患者を対象とした、IDegAsp及びBIAsp 30の薬力学的作用及び薬物動態プロファイル を検討する、無作為割り付け、1施設、二重盲検、不完備型ブロック法、4期クロスオーバー試験であっ た。各被験者は、投与薬剤・投与量の6通りの組み合わせのうち4通りの投与を受けるよう無作為割り付け された。治験薬の各用量(低用量:0.4単位/kg、中用量:0.6単位/kg、高用量:0.8単位/kg)のうち、選択 された2用量を用いてIDegAsp及びBIAsp 30が単回投与された(3投与量の内の2投与量で、両製剤の投 与を受ける)。本治験は、6つの来院により構成された(スクリーニング来院、4回の投与来院及び事後調 査来院)。無作為割り付けは初回投与来院時に実施された。各投与来院において、治験薬投与後に26時間 グルコースクランプが実施された。被験者は、治験薬の投与後48時間入院し、投与後7296及び120時間 に薬物動態評価のための採血を行うため、24時間の間隔で再来院した。各投与来院間には13~21日間の

wash-out期間を、また最後の投与来院及び事後調査来院の間には721日間の期間を設けた。各被験者の治

験期間は、合計48~105日間であった。

1:NN5401は、インスリン デグルデク/インスリン アスパルト(IDegAsp:IDeg 70Vol%及びIAsp

30Vol%)の開発名称である。

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計画及び解析された被験者数:

36例の被験者が治験を完了するよう計画された。75例がスクリーニングを受け、39例が無作為割り付け され治験薬の投与を受けた。計36例が治験を完了した。無作為割り付けされ治験薬の投与を受けた39例を 最大の解析対象集団〔full analysis set(FAS)〕及び安全性解析対象集団に含めた。

診断及び主要な組入れ基準:

2型糖尿病と診断され、罹病期間12ヵ月以上、年齢18以上70歳以下、BMI(kg/m2)35.0以下、インスリ ン治療期間3ヵ月以上、インスリン治療中(1日総インスリン投与量1.2単位/kg/日未満)、HbA1c10.0%以 下及び空腹時Cペプチド1.0 nmol/L未満の2型糖尿病患者男女。

主な除外基準は、悪性腫瘍又は心疾患の既往を有するもしくは併発している被験者、スクリーニングにお ける仰臥位血圧が収縮期160 mmHg又は拡張期90 mmHg以上の被験者、増殖網膜症又は黄斑症、及び/又 は重度の神経障害を有する被験者、重大な低血糖を繰り返し発現する又は無自覚低血糖被験者、スクリー ニング前3ヵ月に経口糖尿病薬又はグルカゴン様ペプチド1受容体作動薬(エクセナチド又はリラグルチ ド)の投与を受けた被験者及び喫煙者であった。

被験薬、用量及び投与方法、ロット番号:

IDegAspF):3 mL Penfill®カートリッジ(100単位/mL

0.4単位/kg、0.6単位/kg又は0.8単位/kgのIDegAsp(F)を下腹部に皮下投与した。

ロット番号:XCQ0011 投与期間:

来院間隔を設けた4回の投与来院において、4回の単回投与が実施された(2回のIDegAsp投与及び2回の BIAsp 30投与)。

対照薬、用量及び投与方法、ロット番号:

BIAsp 30(NovoMix®30):3mL Penfill®カートリッジ(100単位/mL)

0.4単位/kg0.6単位/kg又は0.8単位/kgBIAsp 30を下腹部に皮下投与した。

ロット番号:XQ50637

評価基準:有効性 薬力学的作用

GIR

血中グルコース濃度

Cペプチド 薬物動態

IDegAsp投与後の血清中IDeg濃度

IDegAsp又はBIAsp 30投与後の血清中IAsp濃度 評価基準:安全性

有害事象

安全性に関する臨床検査項目

身体所見

バイタルサイン

心電図

低血糖

統計手法:

薬力学的作用及び薬物動態の解析はFASに基づき実施された。FASには無作為割り付けされたすべての被 験者を含めた。安全性の解析は安全性解析対象集団に基づき実施した。安全性解析対象集団には、少なく

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とも1回の被験薬又は対照薬の投与を受けたすべての被験者を含めた。

プライマリーエンドポイントの解析

プライマリーエンドポイントは、IDegAspAUCGIR,0-24h,SDである。

AUCGIR,0-24h,SDは、スムージング化されたGIR推移曲線下面積として、線形台形法によって算出した(補間

された点を使用)。評価区間の終わりに欠測値がある場合、last observation carried forwardを用いた。3つの 臨床用量におけるIDegAspの薬力学的作用に関する用量反応関係を評価するために、対数変換したプライ マリーエンドポイントについて、線形混合モデルを用いてIDegAsp3用量間の平均の差を解析した。モ デルには各治療に対する用量及び時期を固定効果、被験者を変量効果として含め、誤差分散は治療に依存 するものとした。

さらなるIDegAspの用量反応関係の評価として、用量線形性の検定を探索的な解析として実施した。

AUCGIR,0-24h,SDに対して、製剤と時期との交互作用を固定効果とし、製剤と用量(連続変数)との交互作用

及び製剤と用量(連続変数)の二乗との交互作用を連続変数として、被験者を変量効果とした線形混合モ デルを用いた。不等分散の可能性を考慮に入れ、誤差分散は製剤及び用量に依存するものとした。用量線 形性は用量-AUCGIR,0-24h,SD曲線の視覚的評価及びIDegAspの用量の二乗項の係数が0かどうかの検定によ り検討した。

薬力学的作用に関するセカンダリーエンドポイントの解析

薬力学的作用に関するセカンダリーエンドポイント:単回投与後のGIR推移曲線下面積(AUCGIR,SD)〔投 与後02時間、06時間、012時間、024時間(BIAsp 30のみ)及び026時間〕、最大GIR

GIRmax,SD)、GIRmax,SD到達時間(tGIRmax,SD)、作用発現時間(血中グルコース濃度が、治験薬投与開始時

のベースライン値から少なくとも5 mg/dL低下するまでの時間)及び単回投与後24時間における最後の10 分間の平均血中グルコース濃度(BG24h,SD

3用量のIDegAspの薬力学的作用プロファイルの特性を検討し、評価するため、セカンダリーエンドポイン

トのGIRmax,SDをプライマリーエンドポイントと同様の方法で解析した。

薬物動態に関するセカンダリーエンドポイントの解析

IDegAsp投与後のIDeg濃度推移曲線より算出される薬物動態に関するセカンダリーエンドポイント:単回

投与後のAUCIDeg,SD(投与後024時間、0120時間及び0~無限大時間)、最高血清中IDeg濃度

(Cmax,IDeg,SD)、Cmax,IDeg,SD到達時間(tmax,IDeg,SD)、IDegの消失半減期(t1/2,IDeg,SD)、IDegの平均滞留時間

MRTIDeg,SD)、IDegの見かけの血清クリアランス(CL/FIDeg,SD)、IDegの終末相で推定された見かけの分

布容積(Vz/FIDeg,SD

IDegAsp及びBIAsp 30投与後のIAsp濃度推移曲線より算出される薬物動態のセカンダリーエンドポイン

ト:単回投与後のAUCIAsp,SD〔投与後02時間、06時間、012時間、024時間(BIAsp 30のみ)及び 0~無限大時間〕、最高血清中IAsp濃度(Cmax,IAsp,SD)、Cmax,IAsp,SD到達時間(tmax,IAsp,SD)、IAspの消失半減

期(t1/2,IAsp,SD)及びonset of appearanceIAsp,SD(治験薬投与開始時から血清中IAsp濃度が30 pmol/Lを超える

までの時間:線形補間法による)

IDegAsp及びBIAsp30の薬物動態に関する用量-血中濃度関係(IDegAspに関してはIDeg及びIAsp)を評 価するために、対数変換した3つのセカンダリーエンドポイント〔AUCIDeg,0-120h,SDAUCIAsp,0-12h,SD

(IDegAspのみ)及びAUCIAsp,0-24h,SD(BIAsp 30のみ)〕それぞれについて、時期を固定効果、対数変換し た用量を連続変数とし、被験者を変量効果とした線形混合モデルを用いて解析した。用量比例性(すなわ ち、0を通る線形性の用量反応関係)は、本モデルを用いて対数変換した用量項の係数を95%信頼区間とと もに推定することで評価した。この係数が1ならば、完全な用量比例関係であることを示しており、ま た、1から逸脱する場合、用量-血中濃度関係は用量比例性から離れていることを示している。

安全性に関するエンドポイントの解析

安全性に関するエンドポイントは、有害事象、安全性に関する臨床検査項目、身体所見、バイタルサイ ン、心電図及び低血糖である。

治験薬投与下で発現した有害事象(Treatment Emergent Adverse Events、以下、有害事象とする)は、治験薬 Page 178 of 2204

の投与開始から最終投与日の7日後までに発現した有害事象と定義し、発現前の直前に投与された治験薬 による事象と分類した。

低血糖については、治験薬の投与開始から最終投与日の7日後までに発現した低血糖を、治験薬投与下で 発現した低血糖と定義した。なお、この定義は、wash-out期間は考慮していなかったため、13~21日間の

wash-out期間に発現した低血糖は、該当するwash-out期間の直前に投与された治験薬による低血糖と分類

した。このことは、低血糖の報告件数にバイアスをもたらすかもしれないが、クロスオーバー法であるた め治療間で均一に分布すると考えられた。

すべての安全性に関するエンドポイントについて、一覧表を作成し、記述統計量で要約した。

被験者背景:

無作為割り付けされ、治験薬の投与を受けた39例は、白人及び非ヒスパニック/非ラテン系であり、32例 が男性で7例が女性の2型糖尿病患者であった。年齢は40~70歳、平均BMI29.1 kg/m2であった。糖尿 病罹病期間は約335年(平均:14.7年)、HbA1cの平均は7.78%(範囲:6.5010.00%)、空腹時Cペプ チドは0.01~0.99(平均:0.51)nmol/Lであった。

有効性の結果及び結論:

薬力学的作用に関するエンドポイント

IDegAspBolus画分及びBasal画分の薬力学的作用は明確で、明らかに区別される。

IDegAspの血糖降下作用(AUCGIR,0-24h,SD)の平均は用量の増加に伴い増加し、用量間で統計的な有意差が みられた。

統計解析モデルにおいて、用量の二乗項の係数が0に等しいという仮説は統計的に有意ではなく

(p=0.78)、このことはAUCGIR,0-24h,SDについて用量線形性を示唆している。

IDegAspの最大血糖降下作用(GIRmax,SD)の平均は用量の増加に伴い増加し、用量間で統計的な有意差が

みられた。

統計解析モデルにおいて、用量の二乗項の係数が0に等しいという仮説は統計的に有意ではなく

(p=0.67)、このことはGIRmax,SDについて用量線形性を示唆している。

3用量のIDegAsp及びBIAsp 30投与後の5時間までのスムージング化された平均GIR推移プロファイル の形状は同様であった。最大の効果(GIRmax,SD)は、いずれの製剤においても投与後約2.83.5時間に みられた。なお、3つの用量のすべてにおいて、GIRmax,SDBIAsp 30と比較しIDegAspで小さかった2。 投与後5時間以降のプロファイルには明らかな違いがみられた。

IDegAspにおいては3つの用量のすべてで、平均GIRは投与後3~約9時間の間に急激に減少し、その

後平坦で安定した値で推移し、きわめてゆっくりと減少した。中用量(0.6単位/kg)及び高用量(0.8 単位/kg)では、クランプの終了までGIR0より大きい値を維持していた。

BIAsp 30においては、平均GIRGIRmax,SDから徐々に低下し、投与後2022時間で0となった。

tGIRmax,SDの中央値は、IDegAsp及びBIAsp 30で、用量を通じそれぞれ2.8~3.3時間及び3.3~3.5時間であ

った。

作用発現時間の中央値は、IDegAsp及びBIAsp 30で、用量を通じそれぞれ60~90分及び45~61分であ った。

投与後24時間の平均血中グルコース濃度の範囲は、IDegAspで5.6~6.6 mmol/L、BIAsp 306.2~7.3 mmol/Lであった。IDegAsp及びBIAsp 30いずれにおいても、用量の増加に伴い低下した。

薬物動態に関するエンドポイント

IDegAspBolus画分の薬物曝露量(AUCIAsp,0-12h,SD)の平均は、用量の増加に伴い増加し、3用量間で統 計的な有意差がみられた。

2:本治験は単回投与試験であることに留意すべきである。定常状態では、きわめて長い作用を持つ

IDegAspのBasal画分(IDeg)がbuild-upすることから、IDegAspのGIRmax及び一般的な血糖降下作用

はより大きく、作用持続時間はより長いと考えられる。

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