第5章 計画の推進と進行管理
基本施策 2- 6 学校における情報化の推進
学校において、ICTを最大限に活用することによって、子どもの学ぶ力の向上を図り、教育の質 を向上することができるよう、ICT機器や教材の整備を進めるとともに、それらの活用の充実を図 る環境整備を行います。
■施策体系
2-6 学校における情報化の推進
2-6-1 教科指導におけるICT活用の推進 2-6-2 校務の情報化の推進
■成果指標
成果指標 現状値 目標値 指標選定の考え方
授業や校務にICTを効果的 に活用できる教員の割合
65.0%
(平成 24 年度)
77.0%
(平成 30 年度)
教員がICTを授業に効果的に活用す るとともに子どもに指導できているか どうかを示す指標
【施策の背景・必要性】
●ICT機器・教育用ソフトウェア・ネットワーク環境等の整備
• 教科指導におけるICTの活用は、教員が学習内容を分かりやすく説明したり、子どもの学習 への興味関心を高めたりすることや、教員と子どもが相互に情報伝達を図ったり、子ども同士が 教え合い、学び合うなどの協働学習を行う場合にも有効です。
• 学校におけるICT環境の整備は、従来、コンピュータ教室で使用する機器やソフトウェアを 中心に行っており、普通教室等で日常的に利用するための機器や教材、これらを活用するための ネットワーク環境の整備は十分ではありません。
• 国は、平成23年度に「教育の情報化ビジョン」を策定し、学校における教育の情報化を進め、
将来的に子ども1人1台の情報端末環境の実現を目指しています。
• 他都市においても、独自に実証や研究を行い、ICTの効果的な導入の検討を進めたり、実際 に導入を始めたりしている先進的な事例が増えてきています。
• 札幌市としても、次代を担う子どもの学びの充実を図るために、ICTを積極的かつ効果的に 活用していくことが必要です。
• 技術の進歩により、タブレット端末等の先進的な機器やデジタル教科書等の教材の開発が進ん でおり、これらの効果的な活用を探りながら、より一層、ICT環境の整備を推進していくこと が必要です。
●教員への支援
• ICTを活用した教科指導を効果的に行うためには、整備したICT機器・教育用ソフトウェ ア・ネットワーク環境等を最大限に活用できるよう、教員の支援体制を充実させていくことが重 要です。
• 文部科学省の調査によると、札幌市のICT活用指導力のある教員の割合は65.0%(全国平 均71.9%(平成24年度調査))であり、教員のICT指導力の向上に向けた支援の充実が課題 となっています。
●校務の情報化
• 校務の情報化は、校務の負担軽減と、教職員が子どもと向き合う時間の確保、さらには教職員
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第 5 章 資 料 編
基本 施策
基本 施策
同士の情報の共有や学び合いの促進によるきめ細かな指導の実現につながり、ひいては教育の質 の向上に有効です。
• 札幌市では、平成25年4月に全市立学校に校務支援システムを導入し、校務の情報化を進め ていますが、教育の質の更なる向上を図るためには、導入したシステムの充実とより効果的な活 用が必要です。
施策 2-6-1 教科指導におけるICT活用の推進
教員がICTを教育において有効な手段として様々な場面で活用し、子どもにとってより分かり やすく、理解が深まる授業を実施することにより、子どもの学ぶ力の向上を図ることができる環境 を整備します。
■主な事業・取組
事業・取組名 事業・取組内容/主な対象範囲
1 ICT機器・ソフトウェア 等の整備
ICTを活用した授業を日常的に行うことができるよう、教育用コンピュータや実物投 影機の各教室への配備を進めると同時に、タブレット端末等の先進的な機器やデジタル 教科書等のICT教材の研究を行い、効果的な機器の導入を検討します。また、コンピュー タ教室の利便性向上に向けた検討や無線LAN68等のネットワーク環境の充実、地域資 料をはじめとしたデジタル書籍の充実及び学習への活用、校内テレビ放送設備の検討・
整備も進めます。
就学前教育段階 義務教育段階 高等学校教育段階 生涯学習段階 2 教 員のICT活用指導力向
上支援
学校に整備するICT機器・教材を最大限に有効活用できるよう、教員への研修の充実 を図るとともに、学校訪問によるサポートなど授業での活用時における支援を拡充しま す。
就学前教育段階 義務教育段階 高等学校教育段階 生涯学習段階
施策 2-6-2 校務の情報化の推進
教職員の業務負担を軽減して子どもと接する時間や授業準備の時間を増やし、きめ細かな指導を 行い、教育の質の向上を図ることができるよう、校務の情報化を推進し、校務を行うための利便性 の高い環境を整備します。
■主な事業・取組
事業・取組名 事業・取組内容/主な対象範囲
1 教職員への校務支援体制の 充実・改善
(2-4-2-12 に再掲 )
児童生徒と向き合う時間の確保と教育の質の向上を目指し、校務支援システムの充実・
改善を図るとともに、より効果的な活用を進めます。また、教職員の情報セキュリティ 意識の向上を図るため、研修を充実させます。また、校務用コンピュータについて、セキュ リティの強化や利便性の向上、維持管理コストの低減を図ることを目的に、シンクライ アントシステムなどの導入を検討します。
就学前教育段階 義務教育段階 高等学校教育段階 生涯学習段階
68【LAN】Local Area Network の略。ある同じ建物やフロアなど、比較的狭い限定された領域内において、特定の利用者の ために、その領域の管理者の責任で設置された通信ネットワーク設備。
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第 5 章 資 料 編
【ICTを活用した学習】
学校にはコンピュータ教室があり、子どもたちはそこで、パソコンを使って調べ学習や情報 モラルの学習などを行っています。情報を集めてそれを整理し、さらに自分の考えを加えて新 たな情報として発信することはとても大切なことです。このほかにも、教材などを大きく提示 する実物投影機や電子黒板など、ICTは授業の理解を深めたり、子ども同士の学び合いを促 進したりする際に、とても有効に活用することができます。このようなICTを活用した学習を、
将来的にはコンピュータ教室だけでなく、自分の教室でいつでも行うことができるようにする ことを目指し、タブレット端末の実証などの取組を進めています。
トピックス
教材や資料を大きく表示でき、分かりやすい授 業に役立つ実物投影機
タブレット端末を活用した実証の様子。子ども 同士の学び合いの促進が期待される。
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