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1 自ら学ぶ喜びを実感できる学習活動の推進

ドキュメント内 札幌市教育振興基本計画 (ページ 44-52)

第5章  計画の推進と進行管理

基本施策 1- 1 自ら学ぶ喜びを実感できる学習活動の推進

 自立して生きる力を育むため、一人一人の子どもが、自ら課題を見付け、自ら学び、自ら問題を解 決する資質や能力等の「学ぶ力」や、将来にわたって学び続けようとする意欲、心身ともに健康でた くましく生きるための健康や体力を身に付けることができるよう、様々な学習活動において、自ら学 ぶ喜びを実感できる取組を推進します。

■施策体系

1-1-1 分かる・できる・楽しい授業の推進 1-1-2 幼児期の学校教育の推進

1-1-3 健康的な心身の育成と主体的に運動やスポーツに親しむ     機会の充実

1-1-4 科学的リテラシーを育む学びの充実

1-1-5 自分らしい生き方を実現するための進路探究学習の充実

1-1-6 生涯にわたる学びの基盤を育む学習の充実 1-1 自ら学ぶ喜びを実感できる学習活動の推進

■成果指標

成果指標 現状値 目標値 指標選定の考え方

難しいことでも、失敗を恐れ ないで挑戦している子どもの 割合

小6 71.2%

中3 65.7%

高2 61.0%

(平成 25 年度)

小6 76.0%

中3 72.0%

高2 67.0%

(平成 30 年度)

学ぶ意欲や、知識・技能を活用して問 題解決することへの子どもの意識を示 す指標

将来の夢や目標をもっている 子どもの割合

小6 85.7%

中3 71.5%

高2 75.9%

(平成 25 年度)

小6 89.0%

中3 77.0%

高2 79.0%

(平成 30 年度)

将来の夢や目標に対する子どもの意識 を示す指標

1週間の総運動時間が 60 分 未満の子どもの割合

小 5 男 7.7%

小 5 女 19.3%

中 2 男 13.1%

中 2 女 35.8%

(平成 25 年度)

小 5 男 7.0%未満 小 5 女 18.0%未満 中 2 男 8.5%未満 中 2 女 30.0%未満

(平成 30 年度)

子どもの1週間の運動量を示す指標

読書が好きな子どもの割合 小6 74.5%

中3 76.3%

高2 73.4%

(平成 25 年度)

小6 78.0%

中3 78.0%

高2 75.0%

(平成 30 年度)

読書への意欲に関する子どもの意識を 示す指標

基本的方向性1 自ら学び、共に生きる力を培う学びの推進

章 第 2 章 第 3 章 第 4 章

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第 5 章 資 料 編

基本 施策

や自ら学ぼうとする学習意欲の向上に課題が見られています。

•  社会・経済構造の大きな変革の中では、単に多くの知識を身に付けたり、人に示された手順(マ ニュアル)等を正確に再現したりすることだけでは、簡単に解決することが難しい課題が複雑に 生じています。

•  このような中、札幌市の教育においては、子どもが、生涯にわたって主体的に学び続けること ができるよう、一人一人の子どもに「自ら課題を見付け、自ら学び、自ら問題を解決する資質や 能力等」の「学ぶ力」を育成することを目指します。

•  「学ぶ力」の育成に向けては、子ども自身が、学校での学習などを通じて、学ぶことの意義や 楽しさを感じ取り、自ら学び続けようとする意欲をもつこと、自ら考えたり表現したりするなど の多様な学びを経験し、思考力・判断力・表現力等を身に付けること、また、学び続けるために 必要な基礎的・基本的な知識・技能を身に付け、新たな学びに自信をもって挑戦していけるよう になることなど、「学ぶ意欲」「学んだ力(基礎的・基本的な知識・技能)」「活かす力(思考力・

判断力・表現力等)」をバランスよく育む教育を推進する必要があります。

•  このため、各学校において、体験活動や課題探究的な学習の充実、個に応じたきめ細かい指導 の一層の推進、学校・家庭・地域の連携強化など、総合的な取組を推進します。

●幼児教育の充実

•  幼児期は、基本的な生活習慣をはじめとした人間形成の基礎を培う非常に重要な時期であり、

この時期の幼児教育は、子どもの心身の健やかな成長を促す上で、極めて重要な意味をもちます。

 このため、幼稚園は、「学校教育のはじまり」であることを踏まえ、「遊びを中心とした幼児期 にふさわしい生活」を通して幼児の豊かな育ちや学びを保障し、質の高い幼稚園教育を提供する とともに、幼児にとって望ましい環境や幼児教育の在り方などに関する保護者への啓発や支援に 積極的に取り組んでいくことが必要です。また、幼児教育の推進に当たっては、幼稚園・家庭・

地域の三者が、それぞれの教育力を発揮し、連携しながら、子どもの健やかな成長を支えること が求められています。

•  札幌市では、将来の札幌を担う幼児の豊かな育ちの実現を目指し、私立幼稚園、市立幼稚園、

札幌市の三者が緊密な連携のもとに幼児教育振興を図る仕組みを構築し、札幌市全体の幼児教育 の水準向上を図ってきました。

•  今後はこの仕組みを基盤としながら、遊びを通して健やかな身体、豊かな心、学ぶ力など、生 きる力の基礎を育む幼児期の学校教育を推進するため、幼児教育センターと市立幼稚園・認定こ ども園42が質の高い学校教育を推進するセンター機能を更に充実させ、私立幼稚園との連携を継 続しながら、札幌市の幼児教育の水準の一層の向上を図ります。そのため、幼児期の学校教育に 関する実践研究の推進と発信、小学校教育との円滑な接続を図る幼保小連携の推進、幼児期の学 校教育・保育を総合的に提供する「幼保連携型認定こども園」の充実などに取り組む必要があり ます。

●健やかな身体の育成

•  子どもの食生活を取り巻く社会環境の変化に伴い、価値観の多様化による食への関心の低下や、

偏食、欠食、偏った栄養摂取等による健康への影響が問題となっており、望ましい生活習慣や食 習慣を身に付けさせるため、子どもへの食に関する指導の充実が必要です。

•  札幌市の子どもの体力・運動能力は、全国や札幌市独自の調査結果から分析すると、全国平均

42【認定こども園】幼稚園や保育所などが教育と保育の両方の機能を提供するとともに、子育て支援事業を行う施設のこと。

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基本 施策

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第 5 章 資 料 編

基本 施策

よりも低い傾向にあることや、運動・スポーツに関する習慣等については、積極的にする子ども とそうではない子どもの二極化がみられることが課題になっています。そのため、各園・学校に おいて、子どもの体力向上に向けた学習活動や行事等を工夫して取り組むことや、子どもが運動 しやすい環境づくりを進めることが重要です。また、子どもが発達の段階に応じて、四季を通じ て自ら進んで運動・スポーツに親しむことができる取組や、地域や家庭と連携して運動する機会 の少ない子どもが運動できる機会を設けるなど、健やかな身体の育成に向けた取組の一層の充実 が必要です。

●科学的リテラシーの育成

•  子どもの「活かす力(思考力・判断力・表現力等)」を育むためには、自ら疑問や課題をもち、

それを解決する「課題探究的な学習」が有効であり、「課題探究的な学習」を進める一つの切り 込み口として、理科の学習において「予想や仮説を基に観察・実験を行い、その結果から考察する」

というサイクルを実践していくことが有効です。子どもが自ら課題を見いだすことにより、学習 意欲が高まり、予想や仮説を基に主体的な観察・実験を行い、その結果から考察することにより、

基礎的・基本的な知識・技能を活用する力が育まれます。

•  このような「課題探究的」な理科の学習を通して、科学的リテラシーを培うことが可能となり ます。

•  特に、札幌の環境を生かした理科の学習の充実により、将来を担う子どもが、科学的リテラシー を身に付け、豊かな環境の保護や保全、復元等に向け、主体的に行動できるようになることは、

札幌市の魅力的なまちづくりという点からも重要と考えます。

●将来の生き方や進路について考えさせる指導

•  全国学力・学習状況調査(平成25年度)によると、「将来の夢や目標をもっていますか」とい う設問に対して、「当てはまる」と回答した子どもの割合が、小学生が約70%に対し、中学生は 46%と約24ポイント低くなっています。この結果から、心身の成長にしたがって、幼いころの 夢が空想的であったことに気付くものの、それに代わる目標を見いだせずにいる中学生の姿が浮 かび上がってきます。

•  そのため、将来の生き方や進路について考えさせる「進路探究学習」をより一層推進し、現実 社会で活躍する多様かつ魅力的な大人に接する機会を設けたり、様々な職業の存在を気付かせた りしながら、広い視野から社会や職業を捉える力を培っていくことが重要です。

•  そうした職業体験などの社会体験を多く経験させることによって、将来への夢や社会で活躍す る自分のイメージを描き、その実現に向けて意欲的に取り組んだり、自己を肯定的に捉えること につなげていきます。

●生涯にわたる学びの基盤

•  子どもは、読書によって、言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、想像力を豊かなものにします。

また、新しい情報を獲得することにより知的好奇心を膨らませ、生涯にわたり学び続けようとす る心が培われます。加えて、子ども自身が自分の生き方について考えたり、つまずき迷ったとき の心のよりどころを見いだしたりすることにつながります。

•  これまで、子どもの読書活動を促す取組を推進してきたことによって、子どもの読書への意欲 の向上が見られていますが、今後も子どもが自主的に読書をする習慣を身に付け、本との出会い や感動を通して知識を深め、豊かな感性を磨いていくための取組を引き続き進める必要がありま す。

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