札幌市教育委員会
札幌市教育委員会
札 幌 市
教 育
振 興 基 本 計 画
札幌市教育アクションプラン
札 幌 市 教 育 ビ ジ ョ ン
【2014 ~ 2023( 平成 26 ~ 35 年度)】
【2014 ~ 2018( 平成 26 ~ 30 年度)】
札幌市教育委員会近年、少子高齢化や家族形態・地域社会の変化とともに、様々な文化・価値観が国
境を越えて流動化するなどグローバル化が急速に進んでおり、これまで以上に変化の
激しい社会に移行しています。
教育を取り巻く課題も複雑化・多様化している中、自然豊かで文化芸術の薫り高い
札幌で学び、生活する皆様には、恵まれた風土の中で育まれる想像力や豊かな心など
の総合的な素養を生かし、ふるさと札幌への思いを心にもち、伝統や文化を尊重しな
がら、国際的な視野ももって、札幌をはじめ様々な地域や国を舞台に活躍してほしい
と願っております。
このたび策定した「札幌市教育振興基本計画」は、今後10年間を見据えた「札幌
市教育ビジョン」と、前期5年間に取り組む「札幌市教育アクションプラン(前期)」
からなる、幼児期から生涯を通じた教育施策を総合的に示す計画であり、一つ一つの
取組を点で終わらせるのではなく、それをつないで線とし、面として、さらには立体
的に機能させていくものです。
策定に当たっては、学識経験者、有識者、保護者や地域関係者、公募市民、学校関
係者などで構成する検討会議や、小学校、中学校、高等学校の児童生徒による子ども
教育委員会会議、パブリックコメント等を通して、幅広くご意見をいただき、可能な
限り計画に反映しました。
今後、本計画で掲げる「札幌市の教育が目指す人間像」である「自立した札幌人」
の実現に向けて、計画を推進していく中で、不易たるべきところは堅持しつつ、社会
経済状況の変化を幅広く的確に捉え、学校、地域、家庭など様々な活動主体が一体と
なって、生涯にわたる学びを高め合っていきたいと考えております。
最後に、本計画の策定に当たり、多くの貴重なご意見をいただきました皆様に対し、
心から厚く御礼を申し上げます。
平成26年(2014年)3月
札幌市教育委員会
教育長 町田 隆敏
第1章 札幌市教育振興基本計画の策定について・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
1 計画策定の背景・趣旨・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
2 計画の位置付け・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
3 計画の対象範囲・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
4 計画の構成と計画期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
5 「札幌市教育振興基本計画」関係図・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
【ビジョン編】
第2章 教育を取り巻く現状と課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7
1 教育を取り巻く社会経済情勢・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7
2 国における教育目標・教育政策の動向・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
3 札幌市の教育施策の成果と課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10
第3章 札幌市教育ビジョン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24
1 札幌市の教育が目指す人間像・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24
2 基本的方向性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25
・
基本的方向性1 自ら学び、共に生きる力を培う学びの推進・ ・・・・・・ 26
・
基本的方向性2 多様な学びを支える環境の充実・ ・・・・・・・・・・・ 27
・
基本的方向性3 市民ぐるみで支え合う仕組みづくり・ ・・・・・・・・・ 27
3 札幌市教育ビジョンの全体像・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29
【アクションプラン編】
第4章 札幌市教育アクションプラン(前期)・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31
1 札幌市教育アクションプラン(前期)の施策体系・・・・・・・・・・・・・・ 31
2 札幌市教育アクションプラン(前期)における重要項目・・・・・・・・・・ 33
3 札幌市教育アクションプラン(前期)の具体的な施策の展開・・・・・・・・・ 38
・
基本的方向性1 自ら学び、共に生きる力を培う学びの推進・ ・・・・・・ 39・
・
・
基本施策1-1 自ら学ぶ喜びを実感できる学習活動の推進・・・・・・・ 39
・
・
基本施策1-2 共に生きる喜びを実感できる学習活動の推進・・・・・ ・47
・
・
基本施策1-3 ふるさと札幌のよさを実感し、豊かな創造力を育む学習活動の推進・・ 52
・
・
基本施策1-4 一人一人が学び育つための特別支援教育の推進・・・・・ 56
・
・
基本施策1-5 継続的・自発的な学習活動を支援する総合的な生涯学習の推進・・ 59
・
・
基本施策1-6 学びの場の連携の推進・・・・・・・・・・・・・・・・ 62
・
基本的方向性2 多様な学びを支える環境の充実・ ・・・・・・・・・・・ 66・
・
・
基本施策2-1 安全・安心・環境に配慮した学校の整備・・・・・・・・ 66
・
・
基本施策2-2 豊かな教育環境づくり・・・・・・・・・・・・・・・・ 70
・
・
基本施策2-3 多種多様な学習環境の整備・・・・・・・・・・・・・・ 72
・
・
基本施策2-4 教職員の資質・能力の向上・・・・・・・・・・・・・・ 75
・・ ・基本的方向性3 市民ぐるみで支え合う仕組みづくり・・・・・・・・・・・ 85
・
・
基本施策3-1 地域と学校が支え合う仕組みづくり・・・・・・・・・・ 85
・
・
基本施策3-2 家庭の教育力を高める仕組みづくり・・・・・・・・・・ 90
第5章 計画の推進と進行管理・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 92
1 計画の推進体制・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 92
2 計画の進行管理・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 92
3 成果指標一覧・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 93
【資料編】
Ⅰ 計画の策定体制・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 97
Ⅱ 計画の策定経過・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 98
1 計画策定までの検討の経過・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 98
2 新たな「札幌市教育振興基本計画」検討会議・・・・・・・・・・・・・・・ 99
3 子どもの意見聴取の取組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 101
4 札幌市教育フォーラム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 103
Ⅲ パブリックコメント手続・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 104
1 意見募集実施の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 104
2 パブリックコメント(大人の意見)の内訳・・・・・・・・・・・・・・・・ 104
3 キッズコメント(子どもの意見)の内訳・・・・・・・・・・・・・・・・ 106
4 意見に基づく当初案からの変更点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 107
札幌市教育委員会では、教育全般にわたる長期的な視点に立った理念と方向性を示す「札幌市教 育推進の目標及び指針」を掲げるとともに、これまでに「札幌市幼児教育振興計画」「札幌市教育 推進計画」「札幌市立高等学校教育改革推進計画」「札幌市特別支援教育基本計画」「第2次札幌市 生涯学習推進構想」を策定し、これら五つの計画に沿って、「未来を切り拓く 人間性豊かで 創造性 あふれる 自立した札幌人」の実現を目指し、発達の段階に応じた様々な教育施策に取り組んでき ました。 また、平成18年12月に改正された教育基本法において、地方公共団体は国の計画を参酌し、そ の地方の実情に応じ、教育の振興のための施策に関する基本的な計画を策定するよう努めなければ ならないとされたことを踏まえて、前述の目標及び指針並びに五つの計画を体系的に結び付け、そ の総体をもって「札幌市教育振興基本計画」と位置付けました。 一方で、近年、グローバル化1や少子高齢化など社会経済の状況は更に変化し、教育に関する課 題も複雑化・多様化しています。 国では、平成25年6月に第2期教育振興基本計画を策定し、今後5年間の教育上の方策を示し ています。その中で、今後の教育政策の遂行に当たって特に留意すべき視点として、教育における 多様性の尊重を前提とした、生涯学習社会2の実現に向けた各学校段階や年齢段階の「縦」の接続や、 学校・保護者・地域住民・企業など社会全体の「横」の連携・協働などが示されています。 札幌市においては、平成25年2月に新たなまちづくり3の基本的な指針となる「札幌市まちづく り戦略ビジョン」の<ビジョン編>が、同年10月に<戦略編>が策定され、子どもを社会全体で 育成・支援する環境づくりや将来を担う創造性豊かな人材の育成・活用などがうたわれています。 また、平成21年4月に「子どもの最善の利益を実現するための権利条例」(子どもの権利4条例) を施行し、子どもが生き生きと過ごし、自立した社会性のある大人へと成長できる社会づくりに向 けて、取り組んでいるところです。 こうした状況において、市民一人一人が生涯にわたって学び続け、時代の変化に対応できるよう、 各発達段階の「縦」の接続をより円滑に行って学びの連続性を持たせるとともに、学校、地域住民、 企業や大学等の教育機関などの「横」の連携を強化し、市民ぐるみで支え合う体制をつくることが、 これまで以上に重要だと考えます。 そのために、幼児期から生涯を通じて一貫した教育理念を掲げ、社会全体でその実現に向けた機 運を醸成する必要があります。また、理念の実現に当たっては、札幌市教育振興基本計画の中には 計画期間が終了するものもあることから、変化する社会経済情勢や複雑化・多様化する教育課題に より的確に対応できるよう、これまでの教育施策を再構築する必要があります。 このような背景を踏まえ、今後の札幌市の教育の目標や方向性を明らかにするとともに、これら に基づき教育に関する施策を総合的・体系的に進めていくことを目的として、新たに「札幌市教育 振興基本計画」を策定します。
第 1 章
札幌市教育振興基本計画の策定について
1
計画策定の背景・趣旨
1【グローバル化】人、モノ、金、情報の国境を越えた移動が地球規模で盛んになり、政治や経済など様々な分野での境界線が無 くなることで、相互依存の関係が深まっていく現象。 2【生涯学習社会】「国民一人一人が、自己の人格を磨き、豊かに人生を送ることができるよう、その生涯にわたって、あらゆる機 会に、あらゆる場所において学習することができ、その成果を適切に生かすことのできる社会」(教育基本法第3条)のこと。 3【まちづくり】ここでは、快適な生活環境の確保、地域社会における安全及び安心の推進など、暮らしやすい街を実現するため の公共的な活動の総称。 4【子どもの権利】「安心して生きる権利」「自分らしく生きる権利」「豊かに育つ権利」「参加する権利」など、子どもが、毎日を 安心して過ごし、健やかに成長・発達するために欠かせない基本的な権利。章
第
2
章
第
3
章
第
4
章
基本
施策
1-1 1-2 1-3 1-4 1-5 1-6 2-1 2-2 2-3 2-4 2-5 2-6 3-1 3-2第
5
章
資
料
編
■計画の位置付け 教育基本法 中期実施計画 札幌市教育振興基本計画 関連部門別計画 第 2 期教育振興基本計画 (平成 25 ∼ 29 年度) 札幌市まちづくり戦略ビジョン(平成 25 ∼ 34 年度) 国 札 幌 市 整合性に配慮 (1)法的な位置付け 教育基本法第17条第2項に規定される、地方公共団体が策定する教育の振興のための施策に関 する基本的な計画として策定します。 (2)札幌市の関係する計画との関係 これまでの「札幌市教育振興基本計画」を構成する「札幌市教育推進の目標及び指針」及び五つ の計画を一本化し、学校教育と生涯学習を包含した教育に関する施策を総合的に示す計画として新 たに策定するものです。 なお、既存計画のうち、計画期間が残っている「札幌市幼児教育振興計画」「札幌市特別支援教 育基本計画」は本計画に移行します。「第2次札幌市生涯学習推進構想」は、札幌市全般の生涯学 習に関する計画として継続しつつも、教育委員会に関連する内容については本計画に反映していき ます。 また、札幌市の最上位の総合計画である「札幌市まちづくり戦略ビジョン」や札幌市の中期実施 計画5のほか、「第2次札幌市図書館ビジョン」をはじめ、関連する各分野の部門別計画の考え方や 方向性を取り入れるとともに、整合性に配慮しています。
2
計画の位置付け
5 【実施計画】札幌市まちづくり戦略ビジョンに示すまちづくりの基本的な方向に沿った施策を計画的、効果的に推進していくため、 短中期間で取り組む具体的な事業について定めるとともに、各年度の予算編成や事業執行の指針として策定する計画。 札幌市の教育を取り巻く環境を踏まえた施策展開を効果的・重点的に進めるため、教育委員会の 所管する市立の幼稚園、小・中学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校(以下、「園・学校」 という。)の学校教育及び幼児から高齢者までの生涯学習全般を対象としています。3
計画の対象範囲
章
第
2
章
第
3
章
第
4
章
基本
施策
1-1 1-2 1-3 1-4 1-5 1-6 2-1 2-2 2-3 2-4 2-5 2-6 3-1 3-2第
5
章
資
料
編
計画の策定の背景・趣旨など、策定に当たっての基本的な考え方を示しています。 教育を取り巻く社会経済情勢、国における教育目標・教育政策の動向及び札幌市の教 育施策の成果と課題を分析・考察しています。 前章を踏まえ、10 年間の「札幌市の教育が目指す人間像」と、その人間像を実現す るための教育施策の三つの「基本的方向性」を明らかにしたものです。 札幌市教育ビジョンで示した人間像、基本的方向性に沿って、前期5年間で具体的に 取り組む 14 の「基本施策」、37 の「施策」及び 116 の「事業・取組」を示しています。 計画を実効性のあるものにするための推進体制と、進行管理の方法を示しています。 平成 31 年度以降については、「札幌市教育アクションプラン(前期)」の成果や課題を検証する とともに、社会経済情勢や国における教育政策の動向などを踏まえて、新たに推進すべき教育施策 について検討を行い、「札幌市教育アクションプラン(後期)」としてあらためて策定する予定です。 なお、「札幌市教育アクションプラン(後期)」の策定時において、「札幌市教育ビジョン」につ いても点検・評価を行い、必要に応じて見直しを行います。また、本計画の計画期間中においても、 新たに対応すべき教育課題が生じた場合には、計画の見直しを行っていくものとします。 第1章 札幌市教育振興基本計画の策定について 第2章 教育を取り巻く現状と課題 第3章 札幌市教育ビジョン 第5章 計画の推進と進行管理 第4章 札幌市教育アクションプラン(前期) ■本計画書の構成 本計画は、今後 10 年間を見据えた基本理念を示す「札幌市教育ビジョン」【計画期間:平成 26 年度~ 35 年度】と、5年間で取り組む教育施策を示す「札幌市教育アクションプラン(前期・ 後期)」【計画期間:(前期)平成 26 年度~ 30 年度、(後期)平成 31 年度~ 35 年度】で構成し ます。
4
計画の構成と計画期間
【ビジョン編】 【アクションプラン編】章
第
2
章
第
3
章
第
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章
基本
施策
1-1 1-2 1-3 1-4 1-5 1-6 2-1 2-2 2-3 2-4 2-5 2-6 3-1 3-2第
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章
資
料
編
5
「札幌市教育振興基本計画」関係図
ᧅᏻᏒᢎ⢒ᝄ⥝ၮᧄ⸘↹
札幌市教育ビジョン (平成 26 ∼ 35 年度) 札幌市教育アクションプラン (前期:平成 26 ∼ 30 年度) (後期:平成 31 ∼ 35 年度) 札幌市特別支援教育基本計画 札幌市立高等学校教育改革推進計画 札幌市教育推進計画 札幌市幼児教育振興計画 (本計画に移行) (本計画に移行) 学校教育と生涯学習を包含した総合計画に一本化 札幌市教育推進の目標及び指針 これまでの「札幌市教育振興基本計画」 「札幌市教育振興基本計画」 札幌市教育ビジョン 札幌市教育アクションプラン ( 前期) 札幌市教育アクションプラン ( 後期) H15 H16 H18 H19 H24 H25 H26 H27 H28 H30 H31 H35 第 2 次札幌市生涯学習推進構想 札幌市の 教育が目指す 人間像 基本的方向性 基本施策 施 策 事業・取組章
第
2
章
第
3
章
第
4
章
基本
施策
1-1 1-2 1-3 1-4 1-5 1-6 2-1 2-2 2-3 2-4 2-5 2-6 3-1 3-2第
5
章
資
料
編
ビジョン編
第2章 教育を取り巻く現状と課題
・ 1 ・教育を取り巻く社会経済情勢
・ 2 ・国における教育目標・教育政策の動向・
・ 3 ・札幌市の教育施策の成果と課題
第3章 札幌市教育ビジョン
・ 1 ・札幌市の教育が目指す人間像
・ 2 ・基本的方向性
・ ・ ・ ・・ 基本的方向性 1 自ら学び、共に生きる力を培う学びの推進
・ ・ ・ ・・ 基本的方向性 2 多様な学びを支える環境の充実
・ ・ ・ ・・ 基本的方向性 3 市民ぐるみで支え合う仕組みづくり
・ ・3 ・札幌市教育ビジョンの全体像
図表 1 札幌市の人口の将来見通し 図表2 一般世帯の家族類型別割合の推移(各年10 月1日現在) (1)人口減少と少子高齢化の進行 札幌市の人口は、これまで一貫して増 加傾向にありましたが、平成27年前後 をピークに減少傾向に転じることが予測 されており、同年からの10年間で見る と、193万7千人から191万1千人へと 1.3%減少する見込みです。 また、平均寿命の延びや出生率の低下に より、少子高齢化が急速に進行し、高齢化 率6は、平成27年からの10年間で25.1% から30.5%へと上昇する見込みです。 このような状況は、生産年齢人口7の減少、経済規模の縮小、税収の減少、社会保障費の拡大な ど市民の暮らしに様々な影響を及ぼしつつあるものと考えられています。 こうした中で、安心して子どもを生み、健やかに育てることができる環境を整えるとともに、次 代を担う人材の育成に札幌市全体で取り組む必要があります。 (2)家族形態・地域社会の変化 札幌市の家族形態では、子どもがい ない世帯(単独世帯、夫婦のみ世帯) の割合が増加し、子どもがいる世帯が 減少しています。また、子どもがいる 世帯であっても、三世代世帯が減少し、 ひとり親と子どものみの世帯が増加し ています。 また加えて、価値観やライフスタイ ルの多様化などにより、家庭や地域社 会のつながり合いや支え合いが希薄化 しており、教育の面においても家庭や 地域の教育力の低下が指摘されていま す。 このような状況に対応し、社会全体の教育力を向上させ、学校・家庭・地域が連携し、地域の力 を教育に生かすとともに、学校が地域活動を促進しながら、市民ぐるみで教育を充実させることが 求められています。 (3)社会・経済状況の変化 日本全体の経済状況の悪化やサービス産業の進展に伴う産業構造の変化などを背景とし、雇用慣
第2章
教育を取り巻く現状と課題
1
教育を取り巻く社会経済情勢
20.8 20.2 夫婦のみ 20.2 24.8 27.1 夫婦と子ども 30.5 9.4 9.0 8.4 4.5 5.5 6.2 1.1 1.1 0.5 39.3 37.1 単独世帯 34.1 0% 20% 40% 60% 80% 100% H22 H17 H12 ひとり親と子ども 核家族以外の世帯 非親族を含む世帯 <資料>札幌市、総務省「国勢調査」 217 189 1,234 1,139 486 583 1,937 1,911 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 H17 H22 H27 H32 H37 H42 H47 (千人) 0∼14歳 15∼64歳 65歳以上 <資料>札幌市、総務省「国勢調査」 6【高齢化率】総人口に占める 65 歳以上人口の割合。 7【生産年齢人口】15 歳以上 65 歳未満の人口。章
第
2
章
第
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章
第
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章
基本
施策
1-1 1-2 1-3 1-4 1-5 1-6 2-1 2-2 2-3 2-4 2-5 2-6 3-1 3-2第
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資
料
編
行や人材育成の在り方の変容、雇用のミスマッチによる若年層の失業率増加など、様々な問題が顕 在化しています。 また、経済や社会のグローバル化や情報通信技術の進展に伴い、人、モノ、金、情報等や様々な 文化・価値観が国境を越えて流動化するなど、変化が激しく先行きが不透明な社会に移行していま す。同時に、地球規模の環境問題やエネルギー資源の問題なども深刻化しています。 こうした変化の激しい社会で、自立して生きていく基礎を一人一人に培うとともに、国際社会で 活躍することのできる創造性豊かな人材を育成することが望まれています。 (1)教育基本法の改正 平成 18 年 12 月に、制定から約 60 年を経て教育基本法が改正され、これからの教育のあるべ き姿、目指すべき理念が明らかにされました。 【改正教育基本法 第2条(教育の目標)】 教育は、その目的を実現するため、学問の自由を尊重しつつ、次に掲げる目標を達成するよう行われ るものとする。 一 幅広い知識と教養を身に付け、真理を求める態度を養い、豊かな情操と道徳心を培うとともに、健 やかな身体を養うこと。 二 個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性を培い、自主及び自律の精神を養うとともに、 職業及び生活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養うこと。 三 正義と責任、男女の平等、自他の敬愛と協力を重んずるとともに、公共の精神に基づき、主体的に 社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと。 四 生命を尊び、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度を養うこと。 五 伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国 際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。 また、教育基本法の改正を受けて、平成 19 年6月に、学校教育法、地方教育行政の組織及び運 営に関する法律、教育職員免許法及び教育公務員特例法が改正されました。同様に、平成 20 年6 月に、社会教育法、図書館法等も改正されました。 【学校教育法の改正】 ○ 改正教育基本法の新しい教育理念を踏まえ、新たに義務教育の目標を定めるとともに、幼稚園から 大学までの各学校種8の目的・目標を見直し。 ○ 学校に副校長等の新しい職を置くことができることとし、組織としての学校の力を強化。 【地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正】 ○ 教育における国、教育委員会の責任を明確にし、保護者が安心して子どもを学校に預けうる体制を 構築。 【教育職員免許法及び教育公務員特例法の改正】 ○ 教育免許更新制を導入し、あわせて指導が不適切な教員の人事管理を厳格化し、教員に対する信頼 を確立する仕組みを構築。
2
国における教育目標・教育政策の動向
章
第
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章
第
3
章
第
4
章
基本
施策
1-1 1-2 1-3 1-4 1-5 1-6 2-1 2-2 2-3 2-4 2-5 2-6 3-1 3-2第
5
章
資
料
編
8【学校種】小学校、中学校、高校などの学校の種類。第
2
章
さらに、平成20年7月には、改正教育基本法に基づき、教育振興基本計画が策定され、今後10 年間を通じて目指すべき教育の姿として、以下の目標が掲げられました。 (2)学習指導要領等の改訂 教育基本法や学校教育法の改正などを踏まえて、幼稚園教育要領、小学校学習指導要領、中学校 学習指導要領、高等学校学習指導要領、特別支援学校教育要領・学習指導要領が、それぞれ改訂さ れ、順次実施されています。 ① 義務教育修了までに、すべての子どもに、自立して社会で生きていく基礎を育てる ② 社会を支え、発展させるとともに、国際社会をリードする人材を育てる 【改訂の基本的な考え方】 <幼稚園教育要領、小・中学校・高等学校学習指導要領> ① 教育基本法改正等で明確になった教育の理念を踏まえ、「生きる力9」を育成 ② 知識・技能の習得と思考力・判断力・表現力等の育成のバランスを重視 ③ 道徳教育や体育などの充実により、豊かな心や健やかな体を育成 <特別支援学校学習指導要領> ① 幼稚園、小学校、中学校及び高等学校の教育課程の改善に準じた改善 ② 障害の重度・重複化、多様化に対応し、一人一人に応じた指導を一層充実 ③ 自立と社会参加を推進するため、職業教育等を充実 9【生きる力】基礎基本を確実に身に付け、いかに社会が変化しようと、自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、 行動し、よりよく問題を解決する資質や能力。自らを律しつつ、他人と共に協調し、他人を思いやる心や感動する心などの豊かな 人間性。たくましく生きるための健康、体力など。 (3)第2期教育振興基本計画の策定 平成25年6月14日には、第2期教育振興基本計画が閣議決定され、同計画において、国の直面 する危機を乗り越え、持続可能で活力のある社会を構築していくための社会の方向性として、「自立、 協働、創造」の三つの理念と、これらの理念を踏まえた今後の教育行政の方向性として、以下の四 つの基本的方向性が示されました。 【第2期計画が目指す四つの基本的方向性】 ① 社会を生き抜く力の養成 ② 未来への飛躍を実現する人材の養成 ③ 学びのセーフティネットの構築 ④ 絆づくりと活力あるコミュニティの形成
第
3
章
第
4
章
基本
施策
1-1 1-2 1-3 1-4 1-5 1-6 2-1 2-2 2-3 2-4 2-5 2-6 3-1 3-2第
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章
資
料
編
章
第
2
章
図表 3 全国学力・学習状況調査の結果概要(平成 25 年度) 図表 4 国際的な学力調査の結果概要 (1)学校教育に関する成果と課題 ア 学ぶ力の育成 ≪これまでの取組及びその成果≫ 学ぶ力の育成に当たっては、自ら課題を見付け、自ら学び、自ら問題を解決する資質や能力 等の育成を目指し、「授業づくり」「習慣づくり」「環境づくり」の三つのポイントから教育活動 の工夫改善を図ってきました。 札幌市の子どもについては、各種調査の結果などから、市全体の傾向として、「基礎的・基本 的な知識・技能」がおおむね身に付き、読書への意欲が向上しているなどの成果があります。また、 全国的な状況等との関連で、「思考力・判断力・表現力等」の育成には、札幌市がこれまで推進 してきた問題解決的な学習等に一定の成果が見られています。 ≪課題≫ 全国的な傾向と同様、札幌市においても学習習慣の確立や自ら学ぼうとする「学ぶ意欲」の 向上には課題があるとともに、「思考力・判断力・表現力等」に関しては、「与えられた条件を 基に筋道を立てて考え、記述すること」や「事実を基にして自分の考えをもつこと」などの問 題で、誤答率・無解答率が高い状況が見られます。 このため、分かる・できる・楽しい「授業づくり」の充実や、学校、家庭が一体となった「習 慣づくり」及び「環境づくり」を一層具体的に進めるとともに、それら取組の実施状況等を教 育委員会として検証し改善すること、また、そのPDCAサイクルを確立していくことが必要 となっています。
3
札幌市の教育施策の成果と課題
10【TIMSS(国際数学・理科教育動向調査)】国際教育到達度評価学会(IEA)による、TIMSS(Trends in International Mathematics and Science Study) と呼ばれる算数・数学及び理科の到達度に関する国際的な調査。 11【 PISA( OECD生 徒 の 学 習 到 達 度 調 査 )】経 済 協 力 開 発 機 構( OECD) が 進 めて い るPISA (Programme for International Student Assessment) と呼ばれる国際的な学習到達度に関する調査。15 歳児を対象として実施している。 注:( A ) 主として知識に関する問題、( B ) 主として活用に関する問題 [記号の意味]全国平均正答率と比較して ( △ ) 3㌽を超えて上回っている ( ◇ )0.1 ~3㌽上回っている (-)同程度 (◆)0.1 ~ 3㌽下回っている (▲)3ポイントを超えて下回っている <資料>文部科学省、札幌市教育委員会 <資料>文部科学省 ―TIMSS(国際数学・理科教育動向調査)10 ― 算数・数学、理科の「知識・技能」の習得状況 TIMSS2007 TIMSS2011 小 4 算数 4 位 /36 か国 5 位 /50 か国 小 4 理科 4 位 /36 か国 4 位 /50 か国 中 2 数学 5 位 /49 か国 5 位 /42 か国 中 2 理科 3 位 /49 か国 4 位 /42 か国 ―PISA(OECD生徒の学習到達度調査)11 ― 知識・技能を実生活の様々な場面で直面する課題にどの程度 「活用」できるかを評価(高 1 対象) PISA2009 PISA2012 読解力 8 位 /65 か国・地域 4 位 /65 か国・地域 数学的リテラシー 9 位 /65 か国・地域 7 位 /65 か国・地域 科学的リテラシー 5 位 /65 か国・地域 4 位 /65 か国・地域 教科 領域 ( A ) ( B ) 小学校 国語 話すこと・聞くこと △ ◆ 書くこと ◆ ◆ 読むこと ◇ ◇ 言語事項 ◆ ◆ 算数 数と計算 ◆ ◆ 量と測定 ◆ ◆ 図形 ◇ ◆ 数量関係 ◆ ◆ 教科 領域 ( A ) ( B ) 中学校 国語 話すこと・聞くこと ◇ 設問なし 書くこと ◇ △ 読むこと ◇ ◇ 言語事項 ◇ △ 数学 数と式 ◇ ◇ 図形 ◇ ◇ 関数 ◇ ◇ 資料の活用 △ ◇ ほぼ同程度}
章
第
2
章
第
3
章
第
4
章
基本
施策
1-1 1-2 1-3 1-4 1-5 1-6 2-1 2-2 2-3 2-4 2-5 2-6 3-1 3-2第
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図表6 全国学力・学習状況調査における質問紙調査 図表5 TIMSS 2011 における質問紙調査(平成 23 年度調査) 図表7 学校の授業時間以外での、1日当たりの勉強時間(月~金曜日)(平成 25 年度調査) 図表 8 読書が好きな子どもの割合の推移 -勉強が楽しいと思う子どもの割合(%)- 日本 国際平均 小学校4年生 算数 73 84 理科 90 88 中学校2年生 数学 48 71 理科 63 80 -勉強が好きな子どもの割合(%)- 日本 国際平均 小学校4年生 算数 66 81 理科 83 86 中学校2年生 数学 39 66 理科 53 76 <資料>文部科学省 -国語、算数・数学、理科の勉強が好きな子どもの割合(%)- 札幌市 全国平均 小学校6年生 国語 58.8 57.9 算数 63.9 66.2 理科 83.9 81.5 中学校3年生 国語 59.6 57.7 数学 56.1 55.5 理科 65.5 61.6 ※国語、算数・数学は平成 25 年度調査、理科は平成 24 年度調査 <資料>文部科学省、札幌市教育委員会 10.5 11.7 11.5 8.6 26.0 27.9 15.6 13.7 32.1 29.6 36.1 31.1 16.6 15.1 24.5 27.5 8.8 9.0 9.0 14.8 5.9 6.6 3.2 4.3 0.1 0.1 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 全国(中3) 札幌市(中3) 全国(小6) 札幌市(小6) 3時間以上 2 時間以上、3 時間未満 1 時間以上、2 時間未満 30 分以上、1 時間未満 30分未満 全くしない その他、無回答 (%) <資料>文部科学省、札幌市教育委員会 ※平成 23 年度は調査未実施 <資料>文部科学省、札幌市教育委員会
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72.0 72.1 74.9 76.0 76.3 74.5 71.3 72.3 71.8 73.0 72.6 72.1 60 65 70 75 80 H19 H20 H21 H22 H24 H25 札幌市(小6) 全国(小6) 66.5 68.7 68.5 71.8 75.4 76.3 67.9 69.0 67.4 68.8 69.7 70.1 60 65 70 75 80 H19 H20 H21 H22 H24 H25 札幌市(中3) 全国(中3) (%) (%) 72.0 72.1 74.9 76.0 76.3 74.5 71.3 72.3 71.8 73.0 72.6 72.1 60 65 70 75 80 H19 H20 H21 H22 H24 H25 札幌市(小6) 全国(小6) 66.5 68.7 68.5 71.8 75.4 76.3 67.9 69.0 67.4 68.8 69.7 70.1 60 65 70 75 80 H19 H20 H21 H22 H24 H25 札幌市(中3) 全国(中3) (%) (%)図表9 いじめの認知件数の推移(千人当たりの認知件数) 図表 11 不登校児童生徒の在籍率の推移 図表 10 不登校児童生徒数の推移(札幌市) 図表 12 自分にはよいところがあると思う子どもの割合の推移 イ 豊かな心の育成 ≪これまでの取組及びその成果≫ 豊かな心の育成に当たっては、調和のとれた豊かな人間性や社会性を育むことを目指し、自 己を肯定的に受け止め、他人を思いやり、自他の命を大切にする指導の充実や、自然体験や文 化芸術に触れる体験等を通して思いやりや美しいものに感動する感性を育む教育活動の充実が 図られてきています。 ≪課題≫ いじめや不登校、子どもの自殺等の問題に対しては、命を大切にする指導の充実やいじめの 問題の未然防止・早期発見・早期対応に向けた取組の充実、関係機関との連携体制や相談・支 援体制の強化などを図っていますが、全 国的な傾向と同様、札幌市においてもこ れらの問題は、引き続き喫緊の課題となっ ています。 こうしたことから、一人一人の子ども を共感的に理解し、子どもが自己肯定感12 を高めたり、自他の生命を大切にする意 識を高めたりする指導を一層充実させて いくことが必要です。 12【自己肯定感】自分の在り方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情など。 2.3 1.9 1.6 1.5 5.9 12.6 10.9 12.2 10.7 20.5 5.7 4.9 5.3 4.8 17.4 10.2 8.9 9.4 8.6 17.8 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 H20 H21 H22 H23 H24 (件/千人) 小学校(札幌市) 中学校(札幌市) 小学校(全国) 中学校(全国) <資料>文部科学省、札幌市教育委員会 262 276 298 310 278 1,397 1,378 1,394 1,390 1,345 1,659 1,654 1,692 1,700 1,623 0 250 500 750 1,000 1,250 1,500 1,750 2,000 H20 H21 H22 H23 H24 小学校 中学校 (人) 1.09 1.18 1.19 1.23 1.24 1.20 1.18 1.15 1.13 1.12 0.00 0.25 0.50 0.75 1.00 1.25 1.50 H20 H21 H22 H23 H24 (%) 札幌市 全国 70.7 71.4 73.3 72.3 76.2 73.3 71.5 73.4 74.6 74.4 76.8 75.7 55 60 65 70 75 80(%) H19 H20 H21 H22 H24 H25 札幌市(小6) 全国(小6) 62.5 62.7 63.7 66.5 70.2 67.4 60.5 60.8 61.2 63.1 68.2 66.4 55 60 65 70 75 80(%) H19 H20 H21 H22 H24 H25 札幌市(中3) 全国(中3)
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<資料>札幌市教育委員会 <資料>文部科学省、札幌市教育委員会 <資料>文部科学省、札幌市教育委員会 ※平成 23 年度は調査未実施図表 13 児童生徒の体力・運動能力調査結果の概要(平成 25 年度調査) <資料>文部科学省、札幌市教育委員会 ※全国平均を 50 としたときの札幌市の偏差値 図表 14 中学生の1週間の総運動時間(平成 25 年度調査) <資料>札幌市教育委員会 ウ 健やかな身体の育成 ≪これまでの取組及びその成果≫ 健やかな身体の育成に当たっては、生涯を通じて運動に親しむための基礎を培うとともに、 積極的に心身の健康の保持増進を図る資質や能力の育成を目指し、現在の子どもの体力・運動 能力や健康状態等を的確に把握するとともに、子ども向けの啓発リーフレットの配布やシンポ ジウムの開催、子どもの走力や持久力をはじめとした体力向上に関する学習の実践的な研究な ど、体力向上を図る取組を推進してきました。 また、望ましい食生活の在り方を含め、健康に生活するための知識と実践力を育む教育に取 り組んできました。 ≪課題≫ 各種体力や運動能力、運動習慣等の調査においては、札幌市の子どもの体力・運動能力の現 状は、全国平均よりも低い傾向にあることや、運動やスポーツを積極的にする子どもとそうで はない子どもの二極化がみられることが課題となっています。 このような状況を踏まえ、子どもの体力・運動能力の向上に取り組むとともに、運動の習慣 化を図るなど、健やかな身体の育成に向けた取組を一層充実させていくことが必要です。
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小5男子 中2男子 小5女子 中2女子図表 17 一斉読書を実施する学校の割合 図表 16 エコライフレポート13に取り組む学校の割合 図表 15 スキー学習を実施する学校の割合 小学校 中学校 100 100 100 100 100 29.6 30.6 48.0 68.0 90.7 0 20 40 60 80 100(%) H20 H21 H22 H23 H24 75.8 98.6 99.5 100 100 39.8 79.6 90.8 92.8 97.9 0 20 40 60 80 100(%) H20 H21 H22 H23 H24 小学校 中学校 53.6 99.0 99.5 100 100 28.0 94.0 99.0 100 100 0 20 40 60 80 100(%) H20 H21 H22 H23 H24 小学校 中学校 エ 札幌らしい特色ある学校教育 ≪これまでの取組及びその成果≫ ふるさと札幌に立脚して、学ぶ力や豊かな心、健やかな身体など「生きる力」を育み「自立 した札幌人」の育成を目指すため、知徳体の調和のとれた学びをより一層推進していく「札幌 らしい特色ある学校教育」を平成 21 年度から取り組んできました。 その中核をなす三つのテーマ「北国札幌らしさを学ぶ【雪】」「未来の札幌を見つめる【環境】」 「生涯にわたる学びの基盤【読書】」に関す る取組を全ての園・学校が共通に取り組む とともに、地域の特色を生かしながら、創 意工夫ある取組を進めてきています。 これらの取組により、市立中学校におけ るスキー学習の実施率が 90%を超えたり、 節電などの省エネルギーやリサイクルなど のエコ活動に取り組む子どもが増えたり、 子どもの読書量が増えたりするなどの成果 が表れています。 ≪課題≫ 生涯にわたる「学ぶ意欲」を高めたり、課題を解決する「思考力・判断力・表現力等」を身 に付けたりできるよう、地域等と連携した豊かな体験的な活動を取り入れるとともに、育てた い力を明確にしながら、ふるさと札幌の特色や歴史・文化への理解を深める学習活動を一層充 実させる必要があります。 オ 信頼される学校の創造 ○ 家庭や地域とともに進める園・学校づくり ≪これまでの取組及びその成果≫ 家庭や地域の信頼に応え、開かれた学校づくりを実現していくために、全ての園・学校にお いて、自己評価及び学校関係者評価を実施しています。各園・学校においては、保護者、地域 住民等に学校の教育目標や教育計画等の情報を積極的に提供するとともに、保護者や子どもな どへのアンケートを活用して学校評価を実施するなど、学校評価システム14の確立が進んできて 13【エコライフレポート】家庭内で身近にできるエコ行動を記載したチェック表を活用して、子どもたちに対してエコ行動を意識し、 実践できるよう働きかけていく取組。 14【学校評価システム】各学校における教育活動や学校運営について、自己評価や外部評価を実施し、その改善を図る仕組み。
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<資料>札幌市教育委員会 <資料>札幌市教育委員会 <資料>札幌市教育委員会 ※各年度夏休み図表 18 小中学校における地域人材の活用人数の推移 います。 また、園・学校においては、地域住民 や企業の方々、学生ボランティアなど、 延べ1万5千人を超える地域人材等の協 力・支援を得ながら教育活動を推進して います。 ≪課題≫ 今後も、学校評価システムを生かして 教育活動の改善を進めるとともに、園・ 学校を支援するボランティアへの協力など、各園・学校のニーズに対応した保護者や地域住民 の教育活動等への参画を一層得ながら、家庭や地域とともに進める園・学校づくりを推進して いくことが必要です。 ○ 教職員の指導力や資質の向上 ≪これまでの取組及びその成果≫ 教職員の指導力や資質の向上に向けては、法定研修である「初任者研修」と「10年経験者研修」 に加えて、教職経験5年及び15年を経過した教員研修を実施することにより、教職経験に応じ て5年ごとに研修する体制を整備しました。さらに、平成19年度からは、各学校の校内研究を 基盤として教職員が主体的に実践研究に取り組む「札幌市教育研究推進事業15」を実施し、実践 的な指導力を高めることにより、教員研修の一層の充実を図ってきました。 ≪課題≫ 今後も、実践的指導力の向上に資する研修を目指し、研修内容・方法等の工夫改善に努める とともに、札幌市における喫緊の教育課題に対応した実効性の高い研修の充実を図るなど、教 職員の資質・能力の一層の向上を図る必要があります。 ○ 安全・安心な学校づくり ≪これまでの取組及びその成果≫ 交通事故や災害、不審者等から子どもが自ら身を守る力を育むとともに、家庭や地域等と連 携した登下校時の見守り活動や学校給食の安全確保の取組、学校環境衛生の確保に係る取組、 学校施設の耐震対策、改築・改修等の整備を図ってきました。 ≪課題≫ 今後、多数の学校施設が老朽化を迎えることから、適切な維持管理により子どもの安全やよ りよい教育環境を確保するとともに、関係機関や地域との連携による防災対策を推進し、基幹 避難所16としての機能を確保するなど、安全・安心な学校づくりに向けた取組の一層の充実が必 要です。 15【札幌市教育研究推進事業】小・中・特別支援学校(小・中学部)の教職員が、「札幌市学校教育の重点」等を踏まえた研究実 践を通じてそれぞれの資質の向上と各学校における教育の一層の振興を図るため実施する研究・研修事業。 16【基幹避難所】収容避難場所(自宅で生活できない人等が、屋内の施設で身体や生命を守る場所)のうち、基幹となる避難所 で想定する最大の避難者数を収容する施設。市立小中学校など。 11,381 11,712 11,596 12,557 13,292 979 910 1,428 1,713 2,161 12,360 12,622 13,024 14,270 15,453 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 16,000 18,000 H20 H21 H22 H23 H24 (人) 小学校 中学校
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<資料>札幌市教育委員会図表 19 特別支援学級開設数及び設置率の推移 図表 20 小中学校の特別支援学級在籍者数及び通級児童生徒数の推移 17 【校内学びの支援委員会】特別な教育的支援を必要とする子どもに対する適切かつ効果的・効率的な指導を推進する目的で各学 校に設置している組織。 18 【特別支援教育コーディネーター】校内学びの支援委員会を円滑に機能させ、特別な教育的支援を必要とする子どもの支援のた めの方法等の企画・立案や連絡調整を行う役割を担う者。 19・【特別支援教育巡回相談員】各校の特別支援教育コーディネーター等を支援し、各校における特別な教育的支援を必要とする子 どもの困りの把握や、それに基づく個別の指導計画の作成などをサポートする相談員。 20 【学びのサポーター】特別な教育的支援を必要とする子どもに学校生活上の支援を行う有償ボランティア。 21 【特別支援学級】障がいの比較的軽い児童生徒のために小学校、中学校に置かれている学級。札幌市では、知的障がい、自閉症・ 情緒障がい、病弱・身体虚弱の特別支援学級を設置している。 22 【発達障がい】広汎性発達障がい(自閉症など)、注意欠陥多動性障がい、学習障がいなど、脳機能の発達に関する障がい。 23・【通級指導教室】小学校・中学校の通常の学級に在籍している障がいの軽い児童生徒が、ほとんどの授業を通常の学級で受けな がら、一部の指導を特別な場で受ける制度。札幌市では、言語障がい、難聴、弱視及び発達障がい等の通級指導教室を設置している。 24 【共生社会】これまで必ずしも十分に社会参加できるような環境になかった障がい者等が、積極的に参加・貢献していくことが できる社会。誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合い、人々の多様な在り方を相互に認め合える全員参加型の社会のこと。 ≪課題≫ 今後も、「共生社会24」の形成に向けた国の動向等を踏まえながら、関係機関との連携をより 一層進め、一人一人の教育的ニーズに応じた特別支援教育の推進に努めていくことにより、特 別な教育的支援を必要とする子ども一人一人の将来の自立と社会参加を目指して、その基盤と なる「生きる力」を育むことが必要です。 また、札幌市内の高等支援学校(高等養護学校:知的障がい)が北西部に偏在しているため、 遠距離通学を余儀なくされている生徒が多数います。そのため、市南部への高等支援学校の整 備が求められています。 カ 特別支援教育 ≪これまでの取組及びその成果≫ 継続した専門的な教育の推進と子どもが地域で学び育つための取組を進めるため、全校に校 内学びの支援委員会17を設置し、その推進役として、特別支援教育コーディネーター18を位置付 けるなど、特別支援教育の推進体制の整備に努めてきました。また、特別支援教育巡回相談員19 の配置や学びのサポーター20の活用を進めることで、特別な教育的支援を必要とする子どもの 生活・学習上の困難を適切に把握し、学校全体で育んでいくことができるような校内支援体制 の充実に努めてきました。 また、障がいのある子どもが、できるだけ身近な地域で専門的な教育を受けることができる よう、多くの学校に特別支援学級21の開設を進め、全小中学校の7割以上に設置しています。平 成21年には発達障がい22等に対応した通級指導教室23である「まなびの教室」を新設するなど、 地域で学ぶ教育環境の整備拡充を進め、さらに、特別支援学校に看護師を配置するなど、障が いの重度・重複化や多様化等にも対応し、障がいのある子ども一人一人が学び育つための教育 的ニーズに応じた適切な教育の推進が図られてきています。 72 81 94 110 122 129 144 153 160 166 33 35 39 41 46 49 55 59 62 65 34.2% 37.5% 43.0%48.9% 54.4% 57.6% 64.4%69.5% 73.3% 76.2% 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 (%) 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 (校) 設置校数(小学校) 設置校数(中学校) 設置率(小中学校) 1,045 1,141 1,210 1,309 1,436 1,523 1,651 1,783 1,954 2,130 426 417 415 435 425 443 491 562 731 838 1,471 1,558 1,625 1,744 1,861 1,966 2,142 2,345 2,685 2,968 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 (人) 特別支援学級在籍者数 通級児童生徒数
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<資料>札幌市教育委員会 <資料>札幌市教育委員会図表 21 施設別3歳児受入割合の推移(各年5月1日現在) キ 幼児教育 ≪これまでの取組及びその成果≫ 札幌市全体の幼児教育の水準向上を図るため、平成20年度に札幌市幼児教育センター25を設 置するとともに、各区における補完的位置付けとして平成23年度より市立幼稚園の研究実践園 化26を進め、研究機能を強化するなど、幼児教育振興を図る仕組みを構築してきました。 そして、これらが中核的な役割を担い、私立幼稚園との緊密な連携のもと、幼保小の連携体 制整備を行いながら、幼児教育に係る研究・研修、幼児期の特別支援教育を推進する教育相談 支援、幼児教育の理解を図る保護者等啓発支援などの取組を推進し、幼児教育の水準向上を図 る体制が整備されました。 ≪課題≫ 今後は、この仕組みに基づく取組を 更に充実させるとともに、子ども・子 育てに関する国の動向等を踏まえつ つ、関係部局と連携を図りながら、幼 児期の学校教育・保育の総合的な提供 や、質の高い幼児教育の在り方につい て検討していくことが必要です。 ク 高等学校教育 ≪これまでの取組及びその成果≫ 高等学校教育については、生徒の主体的で意欲的な学習を促進するとともに、個性を伸ばし 豊かな人間性を育む教育の推進を目指し、単位制や専門学科・専門コース、新しいタイプの定 時制高等学校の設置など特色ある制度の導入を行い、市民に多様な選択肢を提供しました。 あわせて、市立高等学校共通の取組として、進路探究学習27・国際教育・情報教育・カウンセ リング体制の充実や、6年間の継続的な学びや幅広い異年齢集団による学び合いなどの特徴を 生かした中高一貫教育校の設置検討などを進めてきました。 ≪課題≫ 全日制高等学校における特色ある制度については、各校の取組が根付いてきており、これら の取組を継続するとともに、それぞれの特色を磨き、更に充実・発展させる必要があります。 一方で、単位制・3部制を導入した新しいタイプの定時制高等学校である市立札幌大通高等 学校においては、進路希望、学習歴や学習進度などが異なる多様なニーズをもった生徒が在籍 しています。卒業後の社会参画を目指し、支援を充実させるためには、教員だけでなく、企業 や地域など様々な分野の外部人材の協力体制の構築を行うことが必要です。 25・【札幌市幼児教育センター】幼児教育の水準向上を図ることを目的とした、幼稚園教育の実践研究の実施・成果提供、情報収集・ 提供、教員研修、相談・支援などの機能をもつ組織。 26・【研究実践園】私立幼稚園と連携しながら、多様な研究テーマを設定のうえ、実際の幼稚園教育を通して実践を行い、成果を幼 稚園教育に生かす機能をもつ市立幼稚園。 27・【進路探究学習】学習意欲を高め、より主体的に学ぶ力を育てるため、発達段階に応じて、自分自身を発見し、将来の生き方や 進路について考えさせる学習のこと。 47.8 40.3 私立幼稚園 32.7 1.3 0.4 市立幼稚園 0.4 29.6 24.6 保育所 20.1 21.3 34.6 その他 46.8 0 20 40 60 80 100(%) H25 H20 H15 <資料>札幌市教育委員会
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図表 22 市立高等学校における特色ある制度の導入 図表 23 市立高等学校卒業後の進学状況と就職状況(平成 25 年3月卒業生) ケ 学校教育の今日的課題 ≪これまでの取組及びその成果≫ 「国際理解教育28」については、各学校において、社会科などにおける多様な文化や生活習慣 等に関する学習を行っています。また、外国語活動や外国語科の授業において、外国語指導助 手(ALT)29等を活用し、児童生徒のコミュニケーション能力を育成するとともに、総合的な 学習の時間の授業等において、外国籍の方や海外での生活経験のある方を学校に招くなど、外 国の方々とのコミュニケーションや外国の文化等について体験的に学習を行う学校が増えてき ています。 「人権教育(人間尊重の教育)」については、全ての市立学校で、民族や女性、子どもの権利など、 個別の人権課題に関する学習を中心として、社会科をはじめとした教科や道徳等において学習 を行うほか、教育委員会等から提供される学習資料や指導方法に関する情報を活用して授業を 行うなど取組の充実が図られてきました。 「情報教育」については、情報モラル30に関して、9割近い小中学校において専門家による講 演会やデジタルコンテンツを活用して具体的な事例を示すなどの学習を計画的に実施していま す。また、従前から進めてきた教育用コンピュータの整備に加え、平成21年度には大型デジタ ルテレビや電子黒板、実物投影機などを整備しました。さらに、これらのICT31機器の効果的 な活用に関する実践研究の成果をまとめた教師用指導資料の配布や研修会の実施により、ほと んどの小中学校において、日常的に実物投影機を活用した授業が行われるようになるなど、I CT機器の活用が着実に進んでいます。 ≪課題≫ 「国際理解教育」については、外国人留学生との交流や、校区に外国の方が多く住んでいるな どの条件を生かした取組を行っている学校がある一方、地域人材の確保等に課題のある学校が あり、教育委員会が総務局国際部などの関係部局や関係機関と連携を図りながら、人材の確保 や先進的な取組に関する情報を提供するなど、各学校を支援する必要があります。また、外国 の人と話す機会をもつことに対して肯定的な意見をもっている児童生徒の割合が半数程度にと 28【国際理解教育】日本の伝統と文化を大切にし、世界の人々の多様な生活や文化を理解し尊重する態度を養うとともに、世界 の平和に貢献し、国際社会で信頼と尊敬を得るにふさわしい資質を育成する教育。 29【外国語指導助手(ALT)】Assistant Language Teacherの略。小学校における外国語活動や授業及び中・高等学校にお ける外国語の授業において、日本人教師の補助を行う外国人。 30・【情報モラル】情報社会で適正な活動を行うための基になる考え方と態度。 31 【ICT】Information and Communication Technologyの略で、情報や通信に関する技術の総称。 学校名 特色ある学習活動 旭丘高校 平成 16 年度から、単位制導入 開成高校 平成 16 年度から、コズモサイエンス科導入 藻岩高校 平成 18 年度から、環境を柱とした学習活動を展開 清田高校 平成 17 年度から、グローバルコース導入 新川高校 平成 21 年度から、フロンティアエリア制導入 平岸高校 平成 17 年度から、デザインアートコース導入 啓北商業 平成 17 年度から、未来商学科導入 大通高校 平成 20 年度から、単位制・3 部制を導入した新しいタイプの定時制高校として開校 <資料>札幌市教育委員会 状況 進学者 就職者専門学校等 進学者数 専修学校等 入学者数 その他 合計 国・公立 私立 人数 1 34 49 60 1 94 239 比率 0.4 14.2 20.5 25.1 0.4 39.3 100.0 状況 進学者 就職者 専門学校等進学者数 専修学校等入学者数 その他 合計 国・公立 私立 人数 546 811 85 291 366 17 2116 比率 25.8 38.3 4.0 13.8 17.3 0.8 100.0 -全日制- -定時制(大通高校)- <資料>札幌市教育委員会
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1-1 1-2 1-3 1-4 1-5 1-6 2-1 2-2 2-3 2-4 2-5 2-6 3-1 3-2第
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どまっていることから、ALTの活用 の充実を図る必要があります。 「人権教育」については、子どもが自 他の人権を守ろうとする意識等(人権 感覚)を身に付けるには、人権課題に 関わりのある人との意見交流などの体 験的な学習活動が有効ですが、例えば アイヌ民族との交流を実施した小学校 が4割弱にとどまっているなどの状況 も見られることから、各学校が体験的 な学習活動を促進するための支援を充 実させる必要があります。 「情報教育」については、子どもが、必要とする情報を自ら取捨選択し、主体的に情報を再構 成し、適切に発言・伝達できる「情報活用能力」の育成が課題であり、効果的な指導法に関す る実践研究を実施するとともに、教職員向け研修会等を通して普及啓発を図る必要があります。 (2)生涯学習に関する成果と課題 ア 多様な生涯学習への支援拡充 ≪これまでの取組及びその成果≫ これまでの札幌市における生涯学習の推進は、生涯学習センターを中核施設として、あわせ て区民センター・地区センター等の各コミュニティ施設、各部局において学習機会を提供して きました。 主にこれから学ぼうとする人や学び始めたばかりの人を対象とした講座や学習関連事業を積 極的に行ってきたことにより、多くの学習ニーズに対応してきました。 ≪課題≫ 今後は、生涯学習を行おうとする人 や始めたばかりの人への対応の充実を 図りつつも、未だ学習を行っていない 潜在的な学習者の掘り起こしも行う必 要があります。さらに、未来の札幌を 担う市民を育む視点から、市民活動を 行う人や職業能力の向上を目指す人等 も対象に、大学、企業、NPO32等と の連携の強化を図りながら、より高度 で実践的な学習機会の提供等を行うこ とが求められています。また、このよ うに多くの市民が生涯学習を行える環 境を整えるために、学習の段階に応じ た適切な支援を行うことが大切です。 32【NPO】Non-Profit Organizationの略。民間の非営利組織のことをいう広い概念。一般的には、継続的、自発的に社会貢 献活動を行う、営利を目的としない団体の総称。 図表 24 外国の人と話す機会をもちたいと思う子どもの割合(平成 23 年度調査) 66.0 50.0 60.9 0 10 20 30 40 50 60 70(%) 小5 中2 高2 そう思う 少しそう思う <資料>札幌市教育委員会 図表 25 環境を整えるために必要なこと(平成 22 年度調査) 47.7 33.7 31.6 20.0 14.7 14.4 10.1 3.5 14.4 3.2 0 10 20 30 40 50 (%) 身近な場所での講座や活動機会の充実 受講しやすい時間帯の講座の充実 生涯学習に関する情報提供の充実 学んだ成果が地域の活動に 生かされる環境づくり インターネットによる学習環境の整備 学習や活動を行う人たちの 交流機会の充実 大学などとの連携による 高度で専門的な学習機会の充実 その他 わからない 無回答 <資料>札幌市
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注 「学びやすい、あるいは、活動しやすい環境を整えるため、今後何が必要だと考え ますか。」に対する回答。回答はいくつでも選択可能。図表 26 さっぽろ市民カレッジ講座数の推移 図表 27 さっぽろ市民カレッジ受講者数の推移 図表 28 どのような人材を育成していくべきか(平成 22 年度調査) イ 生涯学習を通じたまちづくりの支援 ≪これまでの取組及びその成果≫ 平成12年9月から開講された総合的・体系的な学習機会である「さっぽろ市民カレッジ」にお いては、文化・教養系の講座が半数以上を占めており、これらの講座の開講により、市民の多 様な学習ニーズに応えるとともに、学習者の生きがいづくりや自己充実の実現を図ってきました。 ≪課題≫ 今後は、個人の学習ニーズの充足だけでな く、学んだ成果を地域に生かす取組、地域の まちづくりを担う人材の育成支援、さらには 社会課題・地域課題の解決に資する学習への 支援など、学習機会の提供にとどまらない、 総合的な学習支援及び実効的な仕組みづく りを進めることが必要です。 そのためには、生涯学習センターが単独で 事業を企画・実施するだけでなく、学んだ後 の活動の場を用意したり、各部局が所管す る施策上の課題解決に結び付く学習支援を 行ったり、さらには各部局が行う人材育成に 協力したりするなど、関係部局や区等と密接 に連携しながら、市の施策・事業と連結した 取組を進めることが重要です。 ウ 地域生涯学習の活発化 ≪これまでの取組及びその成果≫ これまで生涯学習センターを中核施設として札幌の生涯学習を推進し、地域においても区民 センター、地区センター等のコミュニティ施設で各種学習関連事業を実施するなど、生涯学習 の普及と裾野の拡大が徐々に進んできました。 ≪課題≫ これからは生涯学習推進の次の段階として、地域を重視し、地域に立脚した、より一層きめ 細かな学習支援が求められます。 そのため、地域の施設を有効活用した生涯学習の展開や学習交流の場の設置により、多世代間の 自発的な学び合いを促進し、地域における生涯学習をより一層活発化することが求められています。 103 111 118 136 215 207 225 249 269 299 0 50 100 150 200 250 300 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 (講座) 市民活動系 産業・ビジネス系 文化・教養系 2,378 2,724 2,626 3,520 4,835 4,237 4,438 4,319 4,537 4,574 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 (人) 市民活動系 産業・ビジネス系 文化・教養系 その他 無回答 0 (%) 10 32.2 24.8 22.3 19.1 16.2 15.4 12.8 12.3 3.2 5.6 20 30 40 地域活動、ボランティア活動および 市民活動を継続的に支える人材 学習成果を生かしたい人と それを求める人や 場所とを結びつける人材 少子高齢社会の中で健康づくりや 生きがいづくりを促進するリーダー 一人一人の学習ニーズに 対応してアドバイスしたり、 学習者同士の交流を促したりするリーダー 新産業の育成や 経済の活性化を先導する 高度な職業能力を持つ人材 学校、家庭、地域を互いにつなぎ、 それぞれの学習活動を 効果的に連携させる調整役 福祉、環境などの社会的課題を ビジネスを通じて解決する いわゆる社会的起業の担い手 地域の歴史・文化や伝統を 継承していくとともに、 地域の新たな魅力を発見・発信する人材 <資料>札幌市教育委員会 <資料>札幌市教育委員会 <資料>札幌市