第5章 計画の推進と進行管理
基本施策 2- 5 学びのセーフティネットの充実
基本 施策
●不登校
• 平成24年度に不登校を理由に年間30日以上学校を欠席した児童生徒数は1,623名(小中学校 合計)となっています。在籍生徒に対する割合を示す不登校児童生徒の在籍率(出現率)は1.20%
(全国1.09%)となっており、札幌市の不登校児童生徒数及び在籍率(出現率)は、平成23年度 までの増加傾向と比較して減少に転じているものの、依然として極めて深刻な状況となっていま す。
• 不登校の未然防止及び学校復帰に向けた取組として、全ての子どもが安心して楽しく通うこと ができる魅力ある学校づくりに努めるとともに、一人一人の子どもの状況に応じたきめ細かな支 援を行うことができる相談体制の充実、関係機関と連携した対応、学ぶ場や学び直しの機会の提 供等、適切な関わりや働きかけを推進し、子どもの不登校状況の改善を図る必要があります。
●教育費負担の軽減
• 全国的に景気が低迷し、厳しい経済情勢が続く中、経済格差による子どもの教育格差の解消に 向け、国が様々な施策を展開しています。札幌市においても、基本的な学ぶ機会の平等の確保の ための支援、進学への能力と意思をもつ子どもへの支援を行っていく必要があります。
施策 2-5-1 子どもが安心して学べる支援体制の充実
学校には、子どもが自己理解を深め、好ましい人間関係を築くことができるよう、一人一人の子 どもの発達に即して、人格の成長への援助を図る教育活動を推進していくことが求められており、
そのことが、いじめや不登校を未然に防止することにつながります。
そのため、スクールカウンセラーの活用などを図りながら、不安や悩みを抱えている子どもの思 いを共感的に受け止め、悩みが深刻化しないように助言や声かけを学校全体として組織的に行うな ど、学校が一体となって対応する校内支援体制を構築します。
また、保護者が抱える子どもの学習や生活などの不安や悩みについて、早期に相談できる支援体 制を充実させ、学校と家庭が連携して子どもが安心して学ぶことができる環境を整えます。
さらに、帰国・外国人児童生徒に対し、日本語教育支援などを行うほか、市立札幌大通高等学校 において、不登校経験など様々な課題を抱える生徒に対し、学び直しを含めた多面的な支援体制を 充実させ、社会的自立を支援します。
重 要
■主な事業・取組
事業・取組名 事業・取組内容/主な対象範囲
1 学校教育相談体制の充実 様々な悩みを抱える児童生徒一人一人に対して、学校が一体となりきめ細かく対応する ことができるよう、関係機関との連携等についてガイドラインを作成するとともに、校 内の教育相談の体制づくりや教員の資質向上のための研修を行い、いじめや不登校等の 未然防止を目指した学校の教育相談体制の充実を図ります。
就学前教育段階 義務教育段階 高等学校教育段階 生涯学習段階 2 スクールカウンセラーの活
用
児童生徒や保護者の教育相談、児童生徒への関わり方等についての教職員への助言など、
スクールカウンセラーを有効に活用し、各校における教育相談体制の充実及び教員の資 質向上を図ります。
就学前教育段階 義務教育段階 高等学校教育段階 生涯学習段階 3 市立札幌大通高等学校の支
援
(3-1-1-9・3-1-2-9に再掲)
市立札幌大通高等学校に在籍する不登校経験や発達上の課題を抱える生徒等に対し、学 び直しの機会などを提供するなど、外部支援者の協力を得ながら組織的・継続的に支援 を行うとともに、生徒が地域社会の中で貢献できるような活動も行いながら、個々の生 徒の社会的自立を図ります。
就学前教育段階 義務教育段階 高等学校教育段階 生涯学習段階
章 第 2 章 第 3 章 第 4 章
1-1 1-2 1-3 1-4 1-5 1-6 2-1 2-2 2-3 2-4 2-5 2-6 3-1 3-2
第 5 章 資 料 編
施策 2-5-2 学びに困難を抱える子どもへの対応の充実
子どもの人間関係のトラブルを起因とするいじめや様々な要因を背景とする不登校を早期に発見 し、早期に適切な対応をするため、教職員をはじめとする周囲の大人が子どもの不安や悩みに気付 き、積極的に子どもと関わり、一人一人の子どもにきめ細かな支援をしていく体制を構築します。
また、子どもを取り巻く学校内での人間関係だけではなく、インターネットを含む社会環境や家 庭環境の課題に対し、札幌市児童相談所や札幌市子どもの権利救済機関 ( 子どもアシストセンター ) などの関係機関との連携も含め、子どもや保護者がいつでも気軽に相談できる体制やそのための窓 口を整備します。
重 要
■主な事業・取組
66【スクールソーシャルワーカー】社会福祉の専門的な知識、技術を活用し、問題を抱えた子どもを取り巻く環境に働きかけ、家庭、
学校、地域の関係機関をつなぎ、子どもの悩みや抱えている問題の解決に向けて支援する専門家。
67 【心のサポーター】不登校やその心配がある子どもや家庭に対し、個別の指導を行ったり、関係機関と連携して対応したりする など、一人一人の子どもの状況に応じた支援を行う有償ボランティア。
事業・取組名 事業・取組内容/主な対象範囲
1 学校ネットトラブル等対策 専門的な手法による定期的・継続的なネットパトロールの実施や、各学校が専門家に相 談できる体制の確保により、インターネット上の不適切な書き込みを早期に発見し、対 応できるようにします。さらに、専門業者によるネットトラブル等への対応力向上に向 けた研修会を実施し、各校におけるネットトラブル等への対応力を高めます。
就学前教育段階 義務教育段階 高等学校教育段階 生涯学習段階 2 ス ク ー ル ソ ー シャル ワ ー
カー66の活用
スクールソーシャルワーカーの活用を進め、いじめ、不登校、暴力行為、児童虐待など、
問題を抱える児童生徒に関して、様々な環境(家庭、学校等)への働きかけや関係機関 等との連携を行うことにより問題の解決にあたります。
就学前教育段階 義務教育段階 高等学校教育段階 生涯学習段階 3 心のサポーター67・の配置 不登校や不登校の心配がある子どもへの対応として、子ども自身や家庭に個別の対応や
関係機関と連携を行う心のサポーターを学校に配置し、一人一人の子どもの状況に応じ たきめ細かな支援を行い、子どもの不登校状況の改善を図ります。
就学前教育段階 義務教育段階 高等学校教育段階 生涯学習段階 4 いじめ相談ダイヤル等との
連携による対応
少年相談室のいじめ相談ダイヤルや他の相談窓口との連携により、子どもや保護者がい じめ、不登校、進路、人間関係等の悩みを24時間いつでも相談できる体制を維持すると ともに、緊急性の高い事案については関係機関と連携するなどの対応を図ります。
就学前教育段階 義務教育段階 高等学校教育段階 生涯学習段階 5 悩みやいじめに関するアン
ケート調査の実施
子どもがより率直な気持ちで悩みやいじめについて回答できるような設問でアンケート 調査を全校で実施し、いじめの未然防止や早期発見、早期対応を図ります。
就学前教育段階 義務教育段階 高等学校教育段階 生涯学習段階 6 教育支援センター機能の充
実
学校に通うことが難しい不登校児童生徒に対応するため、学校以外の場において子ども の不安や悩み等を和らげ、自信を回復させる居場所となる2か所目の教育支援センター を平成26年度に設置し、より身近で関係機関とつながりやすい支援体制の構築を図りま す。
就学前教育段階 義務教育段階 高等学校教育段階 生涯学習段階 7 教育相談の充実
【再掲】(1-4-2-5 に掲載)
特別な教育的支援を必要とする子どもの相談件数の増加や、相談内容の複雑・多様化に 対応するため、受付方法や相談枠をはじめとする相談体制の見直しを図り、発達障がい や不登校等の心配のある子どもやその保護者への教育相談の充実を図ります。
就学前教育段階 義務教育段階 高等学校教育段階 生涯学習段階 4 帰国・外国人児童生徒への
日本語教育支援
市立小学校・中学校・高等学校に在籍する日本語指導等が必要な帰国・外国人児童生徒 に対し、指導協力者や外国語ボランティアの派遣による日本語教育支援を行います。また、
市立小学校・中学校における児童生徒への学校生活の適応に向け、日本語教室なども開 催します。
就学前教育段階 義務教育段階 高等学校教育段階 生涯学習段階
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第 5 章 資 料 編
基本 施策
1-1