第5章 計画の推進と進行管理
基本施策 1- 4 一人一人が学び育つための特別支援教育の推進
誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合い、人々の多様な在り方を相互に認め合える「共生社会」
の形成に向けて、障がいのある子どもの自立と社会参加を目指し、可能な限り障がいのある子ども がない子どもと共に学ぶことができるよう配慮しつつ、一人一人の教育的ニーズに応じた適切な指導 や必要な支援を行い、将来の基盤となる「生きる力」を育みます。
■施策体系
1-4 一人一人が学び育つための特別支援教育
の推進
1-4-1 一人一人の多様なニーズに応じた教育の充実
1-4-2 早期から成人に至るまでの継続した相談・支援の充実
■成果指標
成果指標 現状値 目標値 指標選定の考え方
特別な教育的支援を必要とす る子どもの個別の教育支援計 画を作成している幼稚園、学 校の割合
59.3%
(平成 24 年度)
100%
(平成 30 年度)
特別な教育的支援を必要とする子ども の教育支援計画作成に取り組む幼稚 園、学校の割合を示す指標
【施策の背景・必要性】
●多様な教育的ニーズへの対応
• 近年、全国的に、特別支援学校に在籍している幼児児童生徒、特別支援学級に在籍する児童生 徒、通級による指導を受けている児童生徒が急激に増加しており、札幌市においても同様の傾向 が見られます。また、文部科学省の調査によると、小・中学校の通常の学級には、学習障がい(L D47) や注意欠陥多動性障がい(ADHD48) など発達障がいの可能性のある児童生徒が6.5%程 度在籍していると考えられています。
• このような特別な教育的支援を必要とする子ども一人一人の多様な教育的ニーズに即して、き め細かに対応していくことが必要であり、特別支援学校や医療・福祉などの関係機関と連携を図 るなど、専門的な助言を活用しながら、指導にあたる教員の専門性と資質・能力の向上を図ると ともに、全ての教職員が特別支援教育に関する知識・技能を有し、学校全体として特別支援教育 を推進していく必要があります。
●早期からの継続した支援
• 一人一人の教育的ニーズに応じた支援を充実させるためには、個々の障がいの程度や状況に応 じ、早期から成人に至るまで途切れることなく支援を受けられることが必要です。特に、早期か らの教育相談や就学相談を行うことにより、本人・保護者に十分な情報を提供するとともに、幼 稚園等において、保護者を含め関係者が教育的ニーズと必要な支援について共通理解を深めるこ とにより、保護者の障がいの受容につなげたり、将来の見通しについての不安を抱くことがない ようにしたりすることで、その後の円滑な支援につなげていくことが重要です。
• 「個別の教育支援計画」は、特別な教育的支援を必要とする子ども一人一人の教育的ニーズを把 握し、適切に対応していくという考え方の下で、関係機関との連携を図りながら、一貫して的確 な教育的支援を行うために作成するものですが、作成に取り組んでいる園・学校は、平成24年度
47【学習障がい(LD)】全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち、特定の ものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すもの。
48・【注意欠陥多動性障がい(ADHD)】年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、又は衝動性、多動性を特徴とする障がいであり、
社会的な活動や学校生活を営む上で困難を示す状態。
章 第 2 章 第 3 章 第 4 章
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第 5 章 資 料 編
基本 施策
■主な事業・取組
事業・取組名 事業・取組内容/主な対象範囲
1 学校支援体制の充実 特別な教育的支援を必要とする子どもの教育的ニーズに応じた支援が充実するように、
特別支援学校のセンター的機能による助言や援助、特別支援教育巡回相談員の学校訪問 による個別の指導計画の作成や見直しのサポートなどにより、学校支援体制の充実を図 ります。
就学前教育段階 義務教育段階 高等学校教育段階 生涯学習段階 2 校内における子どもの支援
体制の充実
特別な教育的支援を必要とする子どもに対して学校生活上必要な支援を行う学びのサ ポーターの効果的な活用をはじめ、支援を要する子どもへの校内支援体制の充実を図り ます。
就学前教育段階 義務教育段階 高等学校教育段階 生涯学習段階 3 特別支援教育に関する研修
の充実
(2-4-2-10 に再掲)
特別な教育的支援を必要とする子ども一人一人の多様な教育的ニーズに応えるため、経 験年数に応じた教員の研修を充実させるとともに、校内研修を推進するためのリーフレッ トを作成のうえ配布し、教員の特別支援教育に関する指導力の向上を図ります。
就学前教育段階 義務教育段階 高等学校教育段階 生涯学習段階 4 市立特別支援学校の教育内
容の充実
(1-4-2-4 に再掲)
市立特別支援学校に在籍する児童生徒の障がいの重度・重複化や多様化に応じた教育環 境の整備や教育内容の見直しなどを行い、一人一人の教育的ニーズに応じた、社会につ なぐための継続した専門的教育の充実を図ります。
就学前教育段階 義務教育段階 高等学校教育段階 生涯学習段階 5 個別の教育支援計画作成に
よる支援の推進
(1-6-2-7 に再掲)
各学校に対して、子どもの成長の様子や必要な支援などが記録されているサポートファ イル49の活用を促すなどして、特別な教育的支援を必要とする子どもの「個別の教育支 援計画」の作成を推進するとともに、就学、進学時等の引継や関係機関との連携など、
計画を活用した支援の充実を図ります。
就学前教育段階 義務教育段階 高等学校教育段階 生涯学習段階
時点で59.3%となっています。今後は当該計画の作成とともに、その一層の活用を進めて、教職 員の共通理解のもと、関係機関との連携を図りながら、一人一人の教育的ニーズに応じた支援の 充実を図っていくことが必要です。
49 【サポートファイル】札幌市が作成する、保護者が子どもの成長を記録し、関係者がその子どもの個性や特徴、これまでの発達 の経過を共通理解するためのツール。正式名称は「サポートファイルさっぽろ」。
施策 1-4-1 一人一人の多様なニーズに応じた教育の充実
子ども一人一人が、障がいの状態や個別の教育的ニーズ等に応じた柔軟かつ専門的な教育的支援 が受けられるよう、関係機関との連携を図りながら、各園・学校における支援体制を充実させると ともに、特別支援学校における教育内容の改善・充実を図ります。
章 第 2 章 第 3 章 第 4 章
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第 5 章 資 料 編
基本 施策
施策 1-4-2 早期から成人に至るまでの継続した相談・支援の充実
早期からの教育相談や就学相談の充実とともに、幼稚園・認定こども園・保育所等・小学校・中 学校・高等学校・特別支援学校の各園・学校・学部間(小学部・中学部・高等部)での継続性、一 貫性のある指導、支援の充実などを進め、早期から成人に至るまでの継続した相談、支援の充実を 図ります。
■主な事業・取組
事業・取組名 事業・取組内容/主な対象範囲
1 幼児教育センターと研究実 践園の教育相談の充実
就学前(主に2歳から6歳まで)の発達に心配のある幼児をもつ保護者を対象として、
幼児教育センターと研究実践園において、支援の在り方や就学に向けた教育相談を実施 します。
就学前教育段階 義務教育段階 高等学校教育段階 生涯学習段階 2 幼稚園訪問支援等を通した
私立幼稚園における特別支 援教育の推進
私立幼稚園で特別な教育的支援を必要とする幼児の円滑な受け入れを促進するため、市 立幼稚園の幼児教育支援員が私立幼稚園を訪問し、個別の指導計画の作成支援や教員相 談を行うとともに、特別支援担当者向け研修会を実施するなど、私立幼稚園の支援体制 の構築と特別支援教育の質的向上を図ります。
就学前教育段階 義務教育段階 高等学校教育段階 生涯学習段階 3 支援をつなぐ幼保小連携の
推進
特別な教育的支援を必要とする子どもについて、幼稚園・認定こども園・保育所等から 小学校へ情報をつなぐための区幼保小連携推進協議会や、医療・福祉等の関係諸機関を 交えて移行期の適切な支援を検討するケース検討会議の推進などを通して、幼児期から 児童期への円滑な接続を行います。
就学前教育段階 義務教育段階 高等学校教育段階 生涯学習段階 4 市立特別支援学校の教育内
容の充実
【再掲】(1-4-1-4 に掲載)
市立特別支援学校に在籍する児童生徒の障がいの重度・重複化や多様化に応じた教育環 境の整備や教育内容の見直しなどを行い、一人一人の教育的ニーズに応じた、社会につ なぐための継続した専門的教育の充実を図ります。
就学前教育段階 義務教育段階 高等学校教育段階 生涯学習段階 5 教育相談の充実
(2-5-2-7 に再掲)
特別な教育的支援を必要とする子どもの相談件数の増加や、相談内容の複雑・多様化 に対応するため、受付方法や相談枠をはじめとする相談体制の見直しを図り、発達障が いや不登校等の心配のある子どもやその保護者への教育相談の充実を図ります。
就学前教育段階 義務教育段階 高等学校教育段階 生涯学習段階 6 知的障がい者のための成人
学級の推進
特別支援学校等を修了した知的障がい者が、社会生活によりよく対応できるよう、集団 生活や体験の場、交流・憩いの場を通して社会生活やマナー習得に係る学習、スポーツ 等のグループ学習、人間関係の形成を行うなど、実生活に即した学習を行う成人学級を 推進します。
就学前教育段階 義務教育段階 高等学校教育段階 生涯学習段階
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