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181 1引 3,8鋤  60 680 60

ドキュメント内 栽培漁業技術開発研究 第3巻第1号 (ページ 147-153)

21i 1遮i錫220i 40

1,950

65

計(1旧)i 2◎1.0   …    …

T8,840i 760

計(1縦)  圭05.5 33,790

505

1日当り平均   18.3   」

T,35Gi 70

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1把当り∫拝均i   O.26婆

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;平  均 0,209 67

1k2当り平均,   一 1   293   一 平  均    _ 320

 (iiの 引揚げ調査: 潜水引揚げ作業は2回行ない,それぞれ2連結の魚礁を引揚げた。海 底での視界は0.5鵜以下,海底は平担で随所に20kg程度の石が散在している(潜水夫の報告)。引 揚げた魚礁の1組(2個連結)は底醸を除く他の懸は着生生物によって網目は1まとんどふさがれ ている。生物はフジツボ類が優占種で,これに甲「頃0醐以下のカニ類と小型エビ類が生患して   図版1 フジツボ類の着生した魚礁    図版2 ホソフサコケムシの着生した魚礁     (枠内は生物採集後露出した鋼材)

一1駁一 いる。フジツボ類は2種で,その大部分はサラサラジツボであり,ところどころにアカフジツボ が混在している。これらは鋼材を巻くように着生し・鷹さは3〜4c醗である(図版1)。フジツボ 類の上には約10cm 2の班状にコブコケムシが覆っているところもある。魚礁の内側にはヒトデ.

クモヒトデ・バフンウニ等が付着している。底面は5〜10c康の砂中にあった様子で生物は認めら れなかった。鋼材はフジツボ類に覆はれていた部分の表面は黒色で,ヤセは認められなかった。

この組は以後フジツボ礁と記す。

 他のユ組は底面を除いてはホソフサコケムシ(5〜3伽狙の群体)が着生し,亀の生物は認めら れず,鋼材の表面には溝泥が堆積し,群体の基部間隙には赤サビが浮き出していた。た・・し,ヤ セは認められなかった。この組は以後コケムシ礁と記す(図版2)。

 5)考  察

 魚礁効果について大型魚礁利用率は漁場の行使状態から推算すると%,すなわち16%である が,標本船の実績では11%である。

 当漁場は従来の並型魚礁漁場よりも遠いので往復の時聞や経費がかかり,また漁具の損失が多 く,底刺網では1園に僅か3統しか操業できないなどの欠点はあるが,沖合1500m,水深30m以 深の海域に新らたな漁場が造成された意義は大きい。

 人工魚礁の集魚機構については(a),魚が物蔭に集まる習性を有する。(b漁礁に発生する天然餌 料が魚を誘引するためであると説明されており,このため沈設場所は平担で明るい海底が適当で

あること2}がいわれている。当魚礁海域は透明度および潜水時グ)視界等から掛るさの点では必ず しも,適当でなく,主として陶そのほかの理由によるものであろう。この点からは着生生物に留 意する必要がある。その他に設置場所が潮の集合・離散するところであるので魚礁により大小の 渦流が形成され,これも集魚の1原因となっていると考えられる。

 鋼製魚礁は他の魚礁に比較してm3当りの価格が安く,着生生物がつきやすいという利点があ る反面,網がかかりやすいので漁具損失が大きいという欠点がある。また耐久性についても種々 は灰聞するので,次に引揚げ調査の結果から多少の考察を加えたい。

 引揚げられた2群の魚礁とも沈設形態から昭年度もしくは43年度に投入されたと想定される。

フジツボ礁はフジツボ類が4〜11月,水温10。C以上,特に6月中旬〜9月下旬までの水温蓋6.

C以上で最も繁殖力が強く,10月以降は急激におとろえる3}とされていることから考えて10月以 前に投入された魚礁すなはち42年3月沈設群であり,沈設後フジツボ類の付着・成長により鋼 材を海水と遮断し,腐食防止するとともに,その群体間隙に餌生物が生息するようになったと推 察される。一方コケムシ礁はホソフサコケムシの繁殖虚偽縁〜10月,その遊泳期間は約30日とさ れている場ことから,5〜11月に投入された魚礁,すなわち弗年10月沈設群と想定され,ホソフ サコケムシ着生後,冬期の強風による海底泥の撹拝とその後の沈澱のため鋼材表面は浮泥でおお

われ,フジツボの付著が不可能になったと推察される。コケムシ礁は調査時点ではやセが認めう れなかったが,これは沈設後の経過醒数が矢翌かいためで,将来は電触その飽によりやセが生ずる

と予想される。これらの事から耐久性や生物群集の豊富さの点でフジツボ礁の方がよく,鋼製魚 礁投入に当っては佐藤51も指摘しているようにフジツボの繁納期を考慮すべきであろう。

   要  約

 昭和29年以降の大阪府海域での漁場造成の概略を記すとともに41〜妬年に設置された泉南沖の エキスパンドメタルを用いた大型魚礁について,その設置環境と生産効果などについて調査した 結果

 1)幽魚礁は深臼漁協の底刺網船が主として利用し,その利嗣率は雛〜16%と推定され,従来 漁場緬値の低かった海域に新漁場が造成された。

 2)魚礁区域内では区域外に比べ,CPUEでは1.2〜1,3倍,水揚げ金額では1.2倍多い。

 3)魚礁区域では設置後グチ類,カワハギが多くなり,キス・コウイカなどが多獲される。た だ,一般に根付き魚と呼ばれるクロダイ・スズキ・アイナメなどの漁獲が少ない点は閥題である。

 4)引揚げ調査の結果から,鋼製魚礁はフジツボ類の繁殖期に投入することにより耐久性と集 魚効果の増大が期待きれる。

      文   献

11瀬戸内海漁業調整事務局(1952) つきいそ,瀬戸内海の漁業,26(25>

2)大島泰雄(1964) 人工魚礁,水産増養殖叢書(日本水産資源保護協会刊)8,1〜56 3)内海富士夫(1947) 瘍}きとフジツボ(麟民科学文庫,霞本出版社刊),1,i〜圭24 4)馬渡静夫(1965) 触手動物,新日本動物園鑑,上,(岡田・内田監修,北隆館刊),582  〜633

5>佐藤修(1968) 人工魚礁研究に関する若干の問題点,水産・増殖,臨7,43〜62

一153一 栽培技研,3(1):153〜161,1974

資 料

豊後水道におけるマダイ資源の補給源について

木 谷 益 邦

(大分県水産試験場)

 瀬戸内海の豊後・紀伊両水道を除く内部海域におけるマダイ資源については,各分野から解 析が加えられ,すでに種苗放流についての一つの方向づけがされている。しかし,両水道域の それについては,まだ詳細にわたる検討が行なわれてない。とくに豊後水道は,内部海域の海水 者流に,また各種水産資源の交流に重要な役割を果しているだけに,この水道のマダイ資源と 内海中西部のマダイ資源との関連を明らかにすることは,甲種の栽培漁業推進のための重要な 研究課題となると考える。

 瀬戸内海のマダイについては,「入込み説」と「非入込み説」とがあるが,その真相は未解決の ままである。昭和娼年度から,水産庁が魚類放流技術開発調査事業として豊後水道のマダイを とりあげ,大分県をはじめ,宮崎・愛媛・高知の各県が共同調査をすることになったので,い つれその成果が実を結んで,一この水道域でのマダイの生態や漁業の実態が明らかにされ,種苗 の放流技術が確立するであろう。したがって,今ここで豊後水道のマダイについて論ずること は,時期尚早の感がある。しかし,日頃から豊後水道のマダイ資源の補給栽培についていくつ かの疑問をもっていたので,あえて稿をおこしたしだいである。これから述べることは,大分 県の農林統計と,関係漁民からの聞きとり調査に基づいて考察を加えたもので,水道を囲む他 の県のマダイについては触れないこととしたが,調査資料は一部を利用させてもらった。

 この稿をおこすにあたって,御助言をいただいた瀬戸内海栽培漁業協会常務理事大島泰雄博 士および技術開発部長鵜川正雄氏に厚く御礼申しあげる。また,資料の蒐集に協力して貫つた 大分県水産試験場の各位に深く感謝する。

   1 豊後水道(大分県)におけるマダイ漁業の実態

 最近10年間の大分県におけるタイ類の漁獲状況は,表1のとおりである。

 これによると,大分県下におけるマダイの漁獲量は年平均約470トンで,昭和40年の603ト ンを最高に逐次減少し,46年には421トンと4G年次の約7G%になった。大分県の内海域では年 平均179トンの漁獲で,水道域289トンの約60%にしか当らない。反対にクロダイの漁獲量は 内海域で年平均89トン,水道域では24トンで内海域のわずか27%を漁獲しているにすぎない。

また,チダイについては,年平均45トンガ漁獲されているが,内海域ではほとんど漁獲され ていない。このように大分県水道域におけるマダイおよびチダイの役割りは大きなものがある。

水道域における昭和46年の魚類の総生産量は約26,000トンであるカ・ら,マダイは約0.96%にあ たるが,水道域の漁獲量の約63%はイワシ・アジ・サバ類で占めているので,これを除いた他 の魚種だけでみると約3%とその比重は大きくなる。また,漁獲金額では,2億6,400万円で

約5%を占め,その比:重は更に高くなる。

  表1 魚種別海二二漁獲量(大分県)農林統計

   ;年度 】   マ  ダ  イ    i   チ  ダ  イ    i   ク ロ ダ イ

i内海 水道

計 i内 海 水 道  …

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289 4471   −  1 41 41   159 27】 186 44 圭69 290

4591 }

61

611  82

30 112

45 158

29◎ 448 2 29

31i 86

26 112

46 171  25◎ 421 25 25   8◎ 34 114 平均   179 289 婆68 0.5 42 45    89 24 112  つぎに,マダイの漁獲状況を年度・漁法・海域別にみると,表2のとおりである。

 瀬戸内海東部や中西部でマダイ若令魚(1〜2才)を多醸している小型機船底曳き網漁業1)

は,水道域ではほとんど統計に現われるような漁獲はしていない。

     表2 :大分県におけるマダイの漁業汚弓漁獲量の経年推移   (轍、トン〉

昭38㌧… 3i

  1堰@      l         _.一

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。次曝翻・・網…・・レ綱・・i上露・・i…   i菌海.水道 内海i水道i内海1水道i内海1承遺1内海i水遵1内海i水干海i水道 内海i水道

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      内海:瀬葎的海角部海域    水道:肇後水道海域

 また,マダイの小型群を漁獲すると思われる水道域の船曳き網の漁獲量は,僅か◎〜3トン であって,その数量は問題とするに足らないが,これについては更に後述する。

 豊後水道を囲む大分・宮崎・愛媛3県のタイ類の昭和45年の漁獲状況1よ表3のとおりである。

この表3で明らかなように,マダイについては水道域の漁獲量の56%が大分県で水揚げされて いるが,チダイについては,宮崎県の漁獲量が多く(58%),三種の資源の地域的特徴が現わ れている。

   表3 タイ類の県別漁獲量      (単位:トン)

マ  ダ  イ チ  ダ  イ    キ  ダ  イ ク ロ ダ イ

 、種

量    %   ヨハ    % 量  1 %  1

量 1%

大 分 290 56 541   27 1

5Gl 60

47    53 1

愛 媛 182 35 30i   15 一     ◎  EQ6i   30 官 綺 46 9 117    58

33i  荏G

18i 1?

計 518 1◎0 201   100 83   1◎◎ 91 1◎0

(員召翻45年農林統計)

ドキュメント内 栽培漁業技術開発研究 第3巻第1号 (ページ 147-153)