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4当り i電)

水  温

@(℃)

比  重 iδ15)

pH DO

i%)

濁度

i㎝)

クロレラ

Z 度

i×1◎4)

ZGea 1

i0〜4) 120 40 19.2記23.9 21.8〜24。3 8.媛5〜8.92 1◎7〜126   以上S8〜100 2◎〜35 zoea 2

i5〜7) 90 30 22.8〜27,4 2L8〜22.3 8.69〜8.90 122〜逡5 29〜35 80〜12◎

zoea 3

i8〜9) 6G 20 22,6〜25.8 22.2〜22.5 8.72〜8.89 1{}4〜璽26 25〜29 120〜180 zoea 4

i10〜13) 60 20 23.6〜26.0 22.2〜23.4 8.53〜8.99 11乞〜129 18〜20 180〜20◎

饗贈界

60 20 量2.9〜23.6 23。0〜23,9 8.43〜8,i漣 1◎o〜1三8 18〜21 20◎〜180

crab 1

i18〜21) 3G 1G 19。9〜a3.遮 23。1〜23.3 8.26〜8.37 1G4〜1◎7 3◎〜40 16◎〜80 注)1 薙逼育期間  く乱7年6月4日〜6月露4日

  2濁度5(堀型白色円板透視zk深

 三番子飼育のばあいには,zoea期の水温変化は下降期に妾り,特にzoea4期から夜間の水温降 下が激しく,zoea 5期の変則的成長が観察された。飼育水のクロレラ濃度も増加することなく,

次第に色落ちした。

 一般に有機性懸濁物を用いた飼育では,飼育2〜6臼闘に飼育水のブラウン化が生じ,これが シオミズツボワムシとの組み合せによって幼生の歩留りに良い結果を与えるものと考えられてき たが,三番子の飼育試験では,これの発生もなく,ほとんど飼育水が透明の状態で続いた。これ はz◎ea期に用いた海洋酵母(凍結)がシオミズツボワムシの増殖を盛んにし,飼育水の色落ちを 促進させる原因になったと考えられる。シオミズツボワムシと複合した状態で,酵母類を餌料と

して直接飼育水に加える場合には,再検討の必要があろう。

 ふ化幼生の生残尾数を形態成長段階別に早ると,一,二番子ではzoea期の生残率は50%程度で あるのに比較して,三番子では2%程度の生残率しか得られなかった。これをzoea期内の形態成 長段階について検討すると,zoe&1→2の生残率は36%, zoea 1→3の生残率は16%になり,

zoea幼生の初期の段階の減耗が極めて多い。このことはzoea幼生にふ化した時点で一,二番子の ふ化幼生と本質的な絹違があると考えてよさそうである。

一98一

 大島嘆)は出子時の論議が0.32〜0.3紅斑で,ふ化直心では0.飾融内外に膨大することを報告して おり,筆者らが調べた三番子の卵径はふ化前日で0.37〜0.3%mであって,その卵膨大率は小さく,

ふ化した幼生も小型であることから,これがzoea 1→2の生残率を低下させている原因と考えて よいかも知れない。ただし,これとは別に親ガニの飼育方法が悪いのか,抱卵期が高水温期であ るため縦照時閣あるいは紫外線量に影響されるのか,ふ化酵素の働きが卵内発生の速度とバラン スを欠き,幼生が完熟しないうちにふ化が始まるのか,それとも精,卵の劣化が生じるのか,ふ 化幼生の小型虚弱要因として種々の原因が想定でき,親ガニの飼育方法には改良すべき問題点を 抱えているといえよう。

 三番子の幼生の成長は,種苗生産して稚ガニに成長した時点でも小型で,甲金巾3。4〜3。7隙mに しか成長しなかった。ふ化からの幼生成長期が水温下降期にあたるため,稚ガニ以降の成長状態 も良好でなく,越冬期に入る時点での全熟巾は28〜61mm,体重1.5〜8.4拷程度にしか成直し得な

かった。

 三番子の幼生飼育において既報1)では,zoea 1→2の変態成長に要する日数を71ヨ醗を限度と して,稚ガニに成侵する可否について考察を加えたが,7日間以内で変態を終えたばあいでも稚 ガニに成長する割合は1%程度であることや,漁獲量調査5>における月別の心中組成舗合からも 三番子の資源添丈量は極めて少ないものと考えられる。したがって種苗の量産を確実に行なうた めには,今のところ生産効率のよい一,二番子の飼育に重点を置いた方が良いと考えられる。

 アルテミアの投出量については,山口水癌2)でも指摘しているように量的に多く使用され過ぎ てきた傾向にある。有機性懸濁物など他の餌料と複合した状態で用いる場合には, アルテミア の使用量を減少させることによって,稚ガニまでの生残成績を向上させることができる。1磁容 量の水槽を使用してzoea 1期の幼生にアルテミアを用いないで高密度飼育試験を行なった結果で は,13,500尾/k6の稚ガニを生産することができ, zoea 1期からアルテミアを用いた飼育成績よ りも良い結果であった。zoea 1期の幼生にはアルテミ アのふ化直後のna副iusが摂餌サイズとし て亡き過ぎるのか,ほとんど論点されないで残正する。飼育水中に生残したアルテミアは,各種 のサイズに成長累積し,このような場合には概して稚ガニ生残成績が良くない。

 ガザミふ化幼生の餌料として一般にアルテミア,シオミズツボワムシが用いられているが,ア ルテミアおよびシオミズツボワムシのみを単体で用いた場合にはいつれもzoea3期までしか飼育 できなく,zoea 2期からシオミズツボワムシにアルテミアを併用して用いた場合には2,00◎〜

3,000尾/k4の稚ガニ生産が可能であり,環境水に加えるクロレラの代りに,池底土を活性化した 廃液を渓XX25のミュラーガーゼで游過して,毎日飼育水1k4当り14つつ加え,シオミズッボ

ワムシとアルテミアを併用して用いた場合には,3,◎00〜4,000尾/k2程度の稚ガニを生巌し得る。

なお現技術段階においては筆者らが既報1)で述べた有機性懸濁物を加えた飼育方法が最も卜い生 残成績をあげているが,アルテミアはその利用方法によって稚ガニまでの生残成績に大きな変動 要因となるようで,アルテミアの餌料効果藤以外に水質悪化の原点を誘発することなど今後検討 する必要がある。伏晃6)はマダイ稚魚の大量死亡原困にアルテミアのDDT, BKCなどの農薬 汚染の問題を提起している。

 いずれにしてもアルテミアを胴いるばあいにはその投与過多に注意する必要があろう。特に zoea1期の幼生には,アルテミアを添いない方が良く,zoea2期以降でも幼生の誌面状態を観察

しながら,(アルテミアを捕食したzoea幼生はあめ色を帯び,未摂餌の幼生と明瞭に識別できる。)

午前と午後の2画に分けて,小量つつ投与することが残餌を作らないために必要であり,ひいて は稚ガニの生残成績を向上きせるものと考えられる。

 本試験ではzoea1期の幼生1尾に鰐しアルテミアの員auph毬s 1尾の割合で, zoea 2期には2の 割合,!鷲galopa幼生でも3の灘合で与える程度に投与量を抑えたことが結果として良かったよ

うに思われる。投与したアルテミアはすべて30分後には捕食されつくしていた。

二水方法については既報1>ではzoe四二の出現日以降毎霞飼育水の%〜%の温水を行ない良い成 績を得たことを述べたが,本試験で

       写真2 !negalopaの付着網1こ着生した棚ガニ1令期 はmegaiopaの出現「{までは止水と

し,それ以後毎日%〜%を換水した。

特に注水に留意してシャワー方式を 採用,水槽全面に雨を降らせる形式 を採用した。megalopa幼生が鵡現

した第3日目に設置した付着;網両全 藺に均等な着生♪汰態を示し,第4臼

露から稚ガニの出現を観察した。

 megalopa幼生の苓flガニへの成長 については,最初に(第1日目)に 出現したmegalopaは,その30%程 度しか不llガニに変態せず,掛現策3

EIのものは周方法の飼育で100%租

ガニに成長した。zoeaからmegalopa に変態した時点では,幼生は極めて虚弱であって,注水,

特に水質の急激な変動に聞して敏感であると考えられ,この点があるいは生残成績を左右する原 囚をなっているのかも知れない。

表4 二番子の大量牛1¥試験8講こ(30k4水槽)

(30耀水槽)

生残尾数

Do隔度

 形 態 i飼育日数)

総数

i×10弓

@尾)

2当り i尾)

水  温 i℃)

比  重 iδ15)

pH

(%) (㎝)

クロレラ

i×104)

Z 度

zoe乱1

i0〜2) 90 30 a3.2〜242 22.4〜23.6 8.57〜8.82 99〜120   以上U5〜100 15〜建0 zoe批2

i3〜5) 60 20 23.1〜25.2 21.1〜20.9 8。37〜8.57 92〜106 61〜63 50〜80 zoea 3

i6〜7) 60 20 a3.4〜28.3  19.4〜露0.2 8.63〜8.75 1◎4〜112 43〜52 1i蛍)〜150 zoea 4

i8〜10) 6◎ 乞0 26.5〜29ほ 20.5〜20.7 8。71〜8.79 1◎2〜108 32〜38 17(}〜190 室negalopa

i11〜美4) 45 15 25。4〜28.0 20.4〜2L5 &63〜&74 98〜王08 25〜30 170〜18◎

礁ega lopa

i15禮7)crab 24 8 26.2〜28.6 22.2〜22.7 8.39〜&71 鐙2〜105 26〜26 王10〜130 C罫ab 1〜2

P8〜2◎)

14 5 25.9〜27。7 23.5〜24.◎ 8.31〜8.61 1G2〜105 30〜62 110〜80

注) 飼育期間 47年7月10〜7月3◎Ei

 二番子の飼育試験(表4)は,高水温期であったにもかかわらず,1k4容量程度の小型水難を 用いた飼育のように極端な高水温に上昇せず,飼育水の比重は降雨のためやや低い殖を示したが,

幼生は順調な成長経過をたどり,zoea期の変則的成良を観察することなく.比較的に良好な生残 成績であった。表7に示した銘年度の飼育結果は,塩分濃度がやや高く,屍粘土は成長が遅いよ

うであったと云えよう。水温との閃係からみれば嚢=常な発育であったといえよう。

 ガザミ種苗生産で最大の課題であったzoea4期目ら㈱galopa lこ変態する時点の滅耗要因は,

一100一

飼育餌料の栄養価に欠けることと,飼育環境水の急激な変動特に飼育水の色落ちによって起るこ とが指摘されてきた。この解決策として適量の有機性懸濁物を飼育水に添加する方法と,アルテ

ミアの投餌方法,注水方法を改善することによって,小型水槽を用いた場合と同様1◎,0◎0尾/k4 以上の稚ガニ生塵が可能となった。そ』オて水槽の広さとしては,単尾の親ガニからふ化する幼生 数にみあう程度の大きさの水槽であれば,高密度生産が可能であることが明らかとなった。なお 種苗生産期のおそい三番子の飼育技術については,再検討を要する課題が多く残されていると考 えられる。

表5 三番子の大量生産試験結果(3◎k」ρzk季曹)

(30認水槽)

 形 態 生残尾数 i飼育日数)

総数 i×104

4当り i尾)

㌃水  温

@(℃)

比  重

iδ15)

pH DO

i%)

濁度

ioπL)

クロレラ

Z 度

i×10り zoea 1

i0〜5) 150 5G 25.8〜29。6 23。5〜24.8 8.20〜8.97 1◎6〜131  以上

S5〜100 20〜3◎

zoea 2

i6〜7) 54 圭8 24.6〜25.3 20.8〜2L3 8.37〜8.41 103〜110 50〜70 40〜50

z◎ea 3

i8〜9) 8 23。5〜25.7 21.5〜22.G  8。38〜8.42 1d畦〜105 80〜100 40〜60 zo㈱4〜5

i10〜13) 6 2 2a.2〜25.7 2196〜22.0  8.32〜8.38 102〜108 100以上 10ん20 maga王opa

i摂〜19) 3 1 21,5〜25.3 20.9ん2L6 8◆48〜8塾87  圭02〜1美2 1㈱以上 10〜5 Crab 1

@20〜2a 1.5 G.5 21.6〜a4.0 2L8〜a3β 8.45〜8.43 98〜112 1GO以上 G    注) 震司育其流血  媛rr葺三9月3日〜9月25El

 3>複勝の親ガニから得たふ化幼生の飼育

 大量の種苗を生産する場合,一般に屡外に設置した大型水槽を用い,複尾の親を収容してふ化 幼生を得て,これを効果的に量産する方法が用いられている。大量生産のばあいは,ガザミにつ いてもこのような方法をとる必要があるので,ここでは触感に設置した15◎溜容量の水槽を用い ふ化幼生の高密度飼育について検討を茄えた。その結果を表6,7に示した。

表6 複尾の親ガニから得たふ化幼生の大量生産試験結果(150k2水槽)

(150溜水槽)

 形 態 盗残丁数 i飼育呂数)

欝・ 尾 当り

水  濃 i℃)

比  重 iδ15)

ρH

DO

i%)

濁 度 i躍)

クロレラ

Z  度 ixlo4)

zoea 1

i0〜4) 750 2G.0〜2S,9 22.6〜24。違 8.婆7〜8.83 114〜U8 55〜104 20〜40 zoea 2

i5〜7) 30⑪

20 22.3〜26。4 25.5〜23.1 8.68〜8.76 11娃〜127 嗅0〜47 8◎〜100 露oea 3

i8〜1◎) 165 1王 23.7〜26。3 22.6〜22.9 8.73〜&89 120〜127 28〜30 100〜215

露oea 4

i11〜13

150 10 雛.0〜25.2 23.1〜23。9 8.婆4〜8.55 11◎〜120 28〜33 認0〜200 zoea  〜

ォ鱗。零a 55 4 22.6〜24.8 2露.9〜24,0 &45〜8.56 118〜三21 30〜31 200〜180

署1螺

2◎ 1.4 2L8〜23。7 22.S〜24.6 8.65〜8護G 110〜122 35〜6◎ 150〜10◎

注)1 飼育期閥,嗅7年6想6β〜6月30臼

  2 親ガニ6毘使用

ドキュメント内 栽培漁業技術開発研究 第3巻第1号 (ページ 97-105)