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電子・情報関連機器

ドキュメント内 16 (ページ 92-97)

2.3 セグメントごとの BtoB  EC の実態と市場規模

2.3.6 電子・情報関連機器

2.3.6.1 電子・情報関連機器〜 BtoB の概要

2004年の電子情報関連機器における狭義のBtoB EC市場規模は24兆6,590億円、

EC化率は44.7%であった。従来型EDIを使ったECも含めた、広義のECでは市場規模 が32兆7,010億円、EC化率は59.2%となる。

電子・情報関連機器セグメントは、家庭用電気機器(テレビ、ラジオ、ビデオ等のAV製品、

エアコン等家庭用電気機器、家庭用照明機器等)、コンピュータ関連製品(コンピュータ、電 子部品、周辺機器、電子応用玩具等)、上記以外の電子・通信機器(携帯電話等の通信機 器、OA 機器、電子応用玩具等)で構成される。電子・情報関連機器 EC 市場規模には、電 子・情報関連機器メーカーが部品や部材を EC により調達するもの、部品メーカーが部材を ECにより調達するもの、電子・情報関連機器メーカーが完成品をECで販売店に販売するも のが含まれている。

電子・情報関連機器は、比較的早い段階からEC が普及した業界であり、2002年時点で 既に狭義のBtoB  EC市場規模で19兆7,730億円存在し、狭義EC化率は32.1%に達し ていた。今回の調査では同24兆6,590億円、狭義EC化率は44.7%となっており、自動車 産業に次ぐEC取組が進んでいる業界の一つとなっている。

表 2.3.6-1 「電子・情報関連機器」BtoB EC市場規模

(単位:億円)

品目

EC化率 EC化率

電子・情報関連機器 246,590 44.7% 327,010 59.2%

狭義EC市場規模 広義EC市場規模

図 2.3.6-1 「電子・情報関連機器」

狭義BtoB EC市場規模・経年推移

図 2.3.6-2 「電子・情報関連機器」

狭義BtoB EC化率・経年推移

2.3.6.2 電子・情報関連機器〜 EC 実態

電子・情報関連機器では、需要家や小売店、販売代理店からの発注に応じて、製品を販 売する電子・情報関連機器メーカー(最終財メーカー)が存在する。また、電子・情報関連機 器メーカーは、部品メーカー(中間財メーカー)に完成品もしくはユニット部品、電子部品を発 注するほか、一部の原材料について独自に調達を行う場合もある。そして部品メーカーは、さ らに川上に位置する原料・材料系メーカーに対し、必要な部材や原材料の発注を行ってい る。

図 2.3.6-3 「電子・情報関連機器」業界構造の概略と主なEC取組

(億円) 

43,000

119,900 150,840

197,730

242,940 246,590

0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000

1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年

9.5%

21.1%

24.2%

32.1%

45.3% 44.7%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年

中間財 メーカー

最終財 メーカー プリント基板メーカー、

コンデンサメーカー等

ガラス・シリコン メーカー、

鉄鋼商社等

需要家

(法人)

小売店

販売代理店

(b)

(a)

(d)

(e)

(e)中間財メーカーの個別EDI、

e-マーケットプレイス

(a)最終財メーカーのECサイト

(b)小売店の個別EDI

(c)最終財メーカーの個別EDI、

e-マーケットプレイス

(d)最終財メーカーの個別EDI 、 e-マーケットプレイス

(c)

電子・情報関連機器業界における主なEC取組としては、図2.3.6-3に示す業界構造の概 略のうち、最終財メーカーのECサイトによる法人需要家向け販売(図2.3.6-3 (a))、小売店 側の個別EDI(図2.3.6-3 (b))、最終財メーカー側の個別EDIもしくはe-マーケットプレイ スによる販売代理店向けEC(図2.3.6-3 (c))、最終財メーカー側の個別EDIもしくはe-マ ーケットプレイスによるEC(図2.3.6-3 (d))、中間財メーカー側の個別EDIもしくはe-マー ケットプレイスによるEC(図2.3.6-3 (e))の5つが挙げられる。

最終財メーカーのECサイトによる法人需要家向け販売(図2.3.6-3 (a))については、法 人需要家が主にPCやPC関連製品を電子・情報関連機器メーカーの直販サイトから購入す る場合がある。また、MRO(Maintenance, Repair and Operation)と呼ばれる間接財調達 の一部として、電子・情報関連機器を購入する場合も見受けられる。小売店等の調達におけ るECの仕組みとしては、小売店の個別EDI(図2.3.6-3 (b))を通じて物品を発注する場合 が多い。また、同様に販売側の調達の仕組みとして、最終財メーカーの個別EDI もしくは e-マーケットプレイスによる販売代理店向け EC(図 2.3.6-3 (c))で行うものがある。これらの仕 組みの中には、系列企業間の取引も多く含まれている。

電子・情報関連機器メーカーから見て販売側にあたるこれらのEC取組については、2004 年には、特に大きな動きは見られていない。携帯電話市場が伸び悩む一方、アテネオリンピ ックに伴うデジタル家電や大型テレビ等の売上増などにより、最終的な EC 取引金額は若干 伸びる結果となっている。

製造段階でのECとしては、電子・情報関連機器の最終財メーカーが中間財メーカーから 調達する際の最終財メーカーの個別EDIもしくはe-マーケットプレイスによるEC(図2.3.6-3

(d))が浸透しており、大手家電メーカーの中にはECでの発注額が全体の95%以上を占め る企業が珍しくない。つまり、この部分での EC 利用は行き渡った感があり、現段階では新た なECの進展は見られず、総需要の動向に合わせてEC取引金額が上下するという結果にな っている。この最終財メーカーの個別EDIもしくはe-マーケットプレイスによるECでは、個別 企業間の従来型EDI、個別企業間のインターネット技術ベースの EDIなど多岐に亘る方法 が活用されている。

一方、中間財メーカーが原料・材料系メーカーから個別EDIもしくはe-マーケットプレイス

(図2.3.6-3 (e))を用いて調達するケースでは、ECによる購買率が 50%前後に留まってい

る企業も多く見られ、EC拡大の余地を残す結果となっている。

このように、電子・情報関連機器分野では、最終財メーカーと中間財メーカー間での取引 を中心に従来からEC取組が進んでおり、現在はより川上に位置する原料・材料系メーカーと 中間財メーカーの間で、徐々にECが浸透してきている状況となっている。

2.3.6.3 電子・情報関連機器〜市場規模

電子・情報関連機器の狭義のEC市場規模は全体で24兆6,590億円、EC化率は44.7%

となっている。これは2003年の24兆2,940億円に比べて3,650億円、1.5%の増加となっ ている。

(1) 家庭用電気機器及びコンピュータ関連製品以外の電子/通信機器

このうち、家庭用電気機器とコンピュータ関連製品以外の電子/通信機器調達における EC取組が、e-マーケットプレイス経由のものも含めて狭義で11兆1,190億円、広義で14兆 7,170億円となっている。この金額は、インタビュー、アンケートにより収集した81社の実績値 とインタビュー結果や公知情報等を基に推計した17社分の個社推計に加え、e-マーケットプ レイス2社の取扱実績を合わせたものである。

(2) コンピュータ関連製品

電子・情報関連機器のうち、コンピュータ関連製品の EC 取扱金額は狭義 EC で 13 兆 5,400億円を計上している。この金額は2003年と比較した場合1,900億円、1.4%の微増に 留まっている。また、広義ECは17兆9,840億円となっており、従来型EDIによる取引が4 兆4,440億円、EC取扱額の24.7%存在している。なお、これらのEC市場規模金額は、イ ンタビュー、アンケートにより収集した76社の実績値のほか、他社のインタビュー結果や公知 情報等を基に推計した10社分の個社推計を合わせたものである。

表 2.3.6-2  2003年「電子情報関連機器」品目別BtoB EC市場規模

2.3.6.4 電子・情報関連機器〜今後の動向

電子・情報関連機器では、大手や中堅の電子・情報関連機器メーカーにおける部品の調 達に関してはかなりECが浸透していると言えるが、その川上に位置する中間財メーカーの調 達においては、まだEC化の余地が残されている。中間財メーカーの調達におけるEC取引 の伸び悩みの原因は、主に中間財メーカーの更に上流に位置する比較的中小規模の企業 のECへの対応が遅れているためと考えられる。比較的参入障壁の低いWeb-EDIが整備さ れているにも関わらず中小企業におけるEC取組が進まない理由としては、中小企業では社 内システムがもともと整備されていない、あるいは整備している社内システムとWeb-EDIが連 携しない等、EC導入が業務効率化に結びつかない状況が挙げられる。

また、一部の電子・情報関連機器メーカーでは、依然として従来型のEDIが使われている ケースが見られる。これら従来型EDI のユーザーは、基幹システムの入れ換え等を契機に、

インターネット技術ベースのEDIに移行していくことが予想される。

今後の電子・情報関連機器におけるECの発展方向性として、CAD図面や納入仕様書な どの電子データを、受発注のEDIと連携させるものがある。現在、受発注システムとCAD図 面や納入仕様書などについての電子データ交換システムは別々に使用されているケースが 多いが、電子データを受発注システムに連動させることで、既存の EDI 利用企業はシステム 配備への重複投資を抑制できるなどのメリットがある。こうした受発注データとCAD図面や納 入仕様書などの電子データの連携を可能にする手段として、XML標準のECALGA やロゼ ッタネットによる標準ルールが既に準備されており、今後の進展が期待されるところである。

135,400  コンピュータ関連製品(コンピュータ、電子部

品、周辺機器、電子応用玩具等)

コンピュータ関連製品以外の電子/通信機 器(携帯電話等の通信機器、OA機器、計測

器等)

59.2%

327,010  44.7%

246,590  111,190 

家庭用電気機器(テレビ、ラジオ、ビデオ等の AV製品、エアコン等家庭用電気機器、家庭

用照明器具等)

EC化率 合計

EC化率 合計

詳細

広義EC市場規模 狭義EC市場規模

品目

(単位:億円)

135,400  コンピュータ関連製品(コンピュータ、電子部

品、周辺機器、電子応用玩具等)

コンピュータ関連製品以外の電子/通信機 器(携帯電話等の通信機器、OA機器、計測

器等)

59.2%

327,010  44.7%

246,590  111,190 

家庭用電気機器(テレビ、ラジオ、ビデオ等の AV製品、エアコン等家庭用電気機器、家庭

用照明器具等)

EC化率 合計

EC化率 合計

詳細

広義EC市場規模 狭義EC市場規模

品目

(単位:億円)

ドキュメント内 16 (ページ 92-97)