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情報処理・ソフトウェア関連サービス

ドキュメント内 16 (ページ 141-146)

2.3 セグメントごとの BtoB  EC の実態と市場規模

2.3.15 情報処理・ソフトウェア関連サービス

図 2.3.15-1 「情報処理・ソフトウェア関連サービス」

狭義BtoB EC市場規模・経年推移

図 2.3.15-2 「情報処理・ソフトウェア関連サービス」

狭義BtoB EC化率・経年推移

2.3.15.2 情報処理・ソフトウェア関連サービス〜EC の実態

情報処理・ソフトウェア関連サービスセグメントは、情報処理・提供サービス(デジタルコンテ ンツ、ASP等各種情報処理、情報提供等)、およびソフトウェア関連サービス(受託開発ソフト ウェア、パッケージソフトウェア等)により構成されている。以下にサブセグメント毎の業界構造 やECの実態について記す。

(1) 情報処理・提供サービス

情報処理・提供サービスの取引に関わる重要なプレイヤーは、計算事務等を行う情報処 理事業者、システム等の管理運営を受託する事業者、デジタルコンテンツや情報データベー スを整備し需要家へ供給する事業者、ネットワーク経由で各種調査を受託する事業者、ネット ワーク経由でアプリケーションを提供する事業者等である。

主な EC 取組としては、システム等の管理運営や計算事務処理の発注に際して発注者側 のEDI を用いるもの、データベースサービス事業者が需要家向けにネットワーク経由で情報 提供を行うものがある。

0 0

3,840 9,300

20,090 33,630

0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000

1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年

(億円)

0.0% 0.0%

4.0%

9.9%

20.0%

33.1%

0%

5%

10%

15%

20%

25%

30%

35%

1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年

(2) ソフトウェア関連サービス

ソフトウェア関連サービスでは、パッケージソフトウェアの流通過程における EC 取組と、ソ フトウェアの受託開発に際してECを活用するものがある。

パッケージソフトウェアの取引に関わる主要なプレイヤーは、パッケージソフトウェアベンダ ー、ハードウェアメーカー、卸(ディストリビューター)、小売等である。これらのプレイヤー間に おける主なEC取組としては、パッケージソフトウェアの流通やソフトウェアライセンスの販売に 際し、パッケージソフトウェアベンダーと卸との間でECを行うものがある。

パッケージソフトウェアベンダーから卸への販売では、HWSW と呼ばれる小型コンピュー タ業界のEDI取引標準がある。これは、パッケージソフトの流通業者においてEDIの取組が 検討された当時、米国で使われていたANSIやEDIFACT等のメッセージ規約では日本語 が扱えなかったため、国内のベンダが集まり標準化を行ったものである。HWSW は、パッケ ージソフトウェアを含めたパソコン関連業界の流通業者間で利用が進んでおり、特に中小の ソフトウェアベンダーや卸では、SI ベンダが提供する業界標準の EDI サービスのうち、

Web-EDIを活用したECを行っている。また、大手ソフトウェアベンダーでは、自社で構築し たEDIによりECに取組む例も見られる。

なお、ソフトウェアの流通形態の一つとして、あらかじめインストールされた状態でパソコン 等を出荷するために、パッケージソフトウェアベンダーがハードウェアメーカーへソフトウェア のOEM販売を行うものもある。ハードウェアメーカーは、SCMの一環としてこのOEM販売 についても電子化したい意向が高い。しかし、パッケージソフトウェアベンダーに取っては、オ ーダーの頻度が少なく、かつEDIの仕組みをハードウェアメーカーの仕様に個別に合わせる 必要があり、費用対効果が小さいと見ているため、この間の EC 取組は進んでいない様子で ある。

ソフトウェアの受託開発に関わる主要なプレイヤーとしては、発注者としてのシステムインテ グレーターと、受注者としてのソフトウェア開発事業者がある。主なEC取組として、システムイ ンテグレーターが自社で構築したEDIを経由し、ソフトウェア開発事業者に対してソフトウェア の開発を発注するものがある。

受託開発ソフトウェアのEC取組については、一部のシステムインテグレーターが、紙の電 子化による管理コストの削減や、契約の電子化に伴う印紙削減メリットを目的として、発注に関

わるECを導入し、利用を拡大している。

この取組は、電子情報関連機器の部品調達で利用している EDI を受託ソフトウェアの発 注にも活用するものであり、特にハードウェア製造部門を持つシステムインテグレーターにお いて利用が進んでいる。ある大手総合電機メーカーでは、企業や官庁に納める情報システム において受託開発するソフトウェアをECにより発注するものに加え、さらに対象を拡大し、携 帯電話や家電製品等の組み込みソフトウェアについてもECによる発注を行っている。

これに対し、ハードウェア製造部門を持たないシステムインテグレーターの中には、受託開 発ソフトウェアの発注にまったくECを活用していない企業も多く、ECの利用意向が分かれて いる状況が確認された。

2.3.15.3 情報処理・ソフトウェア関連サービス〜市場規模

情報処理・ソフトウェア関連サービスの狭義EC市場規模は全体で3兆3,630 億円、EC 化率は33.1%であった。2003年の2兆90億円に比べ1兆3,540億円、67.4%の増加とな っている。また、従来型EDIを含めた広義のEC市場規模については、全体で4兆3,560 億円、EC化率は42.8%となっている

狭義EC市場規模における2003年調査からの増分のうち、1,570 億円は調査精度が向 上したことにより従来から実施していたEC取組を新たに捕捉したものであり、1兆1,970億円 はEC取組の進展に伴い2003年から純増したものである。当セグメントでは、業界の代表的 企業を含む 148 社の情報を元に個社の実績の積上げ、および個社の実態を推計し市場規 模を算出している。

表 2.3.15-2 2004年「情報処理・ソフトウェア関連サービス」品目別BtoB EC市場規模

(単位:億円)

詳細 合計 EC化率 合計 EC化率

情報処理・提供サービス(デジタルコンテン ツ、各種情報処理、情報提供ASP等を含

む)

2,020 ソフトウェア関連サービス(受託開発ソフト

ウェア、パッケージソフトウェア等) 31,610

広義EC市場規模

43,560 42.8%

品目

33,630 33.1%

狭義EC市場規模

(1) 情報処理・提供サービス

情報処理・提供サービスについて、狭義ECによる取引金額に関して見ると、2,020億円と なっている。この内訳として、システム等の管理運営や計算事務処理の発注に際して発注者 側の EDI を用いるもので 1,740 億円を計上している。これは、アンケートにより確認した 17 社の実績値を積上げている。また、データベースサービス事業者が需要家向けにネットワーク 経由で情報提供を行うものについて、280億円を計上している。これは、アンケートにより確認 した3社の実績と、1社へのインタビューを元に2社分を個社推計し積上げたものである。

従来型EDI を含む広義ECについて見ると、2,680 億円を計上している。前述の狭義の EC金額に加え、従来型EDI を利用して、システム等の管理運営や計算事務処理の発注を 行っているものを計上している。

(2) ソフトウェア関連サービス

ソフトウェア関連サービスの狭義EC市場規模については、3兆1,610億円を計上している。

2003年のEC市場規模は、1兆8,380億円であり、72.0%の増加となっている。この内訳とし て、パッケージソフトウェアの流通における取引金額として、1,570 億円を計上している。これ は、1社へのインタビューに基づき推計を行ったものと、アンケートにより確認した5社の実績 を積上げたものである。また、受託開発ソフトウェアに関するEC取組として、3兆 40億円を 計上している。これは、2 社へのインタビューと、125 社から回答があったアンケートの内容に 基づき実績を積上げたものである。

広義のECについてみると、4兆880億円を計上している。これは、前述の狭義のEC市 場規模に加え、従来型 EDI で受発注が行われている受託開発ソフトウェアの取引金額等を 計上したものである。

2.3.15.4 情報処理・ソフトウェア関連サービス〜今後の動向

受託開発ソフトウェアの発注における EC 取組は、電子情報関連機器の部品調達で利用 しているEDIを受託ソフトウェアの発注にも活用しているものであり、ハードウェア製造部門を 持つ一部のシステムインテグレーターが活用している。これらの取組の中には、一部で従来 型 EDI を用いている企業も見られるが、今後、社内の基幹システムの入れ替え等に伴い従 来型EDIからインターネット技術ベースへの移行も考えられ、その場合には、狭義の EC市 場規模が拡大することになる。

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