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自動車

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2.3 セグメントごとの BtoB  EC の実態と市場規模

2.3.7 自動車

2.3.7.1 自動車〜 BtoB の概要

自動車の2004年の狭義のBtoB EC市場規模は34兆3,020億円、EC化率は65.6%

であった。また、従来型EDI等を含めた広義のECにおいては44兆7,270億円、EC化率 85.6%となった。

これらの EC 市場規模には、自動車メーカーと部品メーカーとの間で、業界プラットフォー ムを経由して受発注を行うもの、自動車メーカーと販社の間における個別EDIによる取引、一 次部品メーカーと二次部品メーカーとの間におけるEC取引、中古車における衛星回線を用 いたオークション取引が含まれている。

自動車は、北米を中心とした海外販売が好調な上位メーカーの業績拡大に牽引される形 で、EC取引も拡大し、2004年のEC市場規模は前年比22.3%、6兆2,530億円増に伸び ている。

表 2.3.7-1 「自動車」BtoB EC市場規模

図 2.3.7-1 「自動車」

狭義BtoB EC市場規模・経年推移

図 2.3.7-2 「自動車」

狭義BtoB EC化率・経年推移

33,000 0

72,500 135,190

172,540 280,490

343,020

0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 350,000 400,000

1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年

(億円)

(単位:億円)

品目

EC化率 EC化率

自動車 343,020 65.6% 447,270 85.6%

狭義EC市場規模 広義EC市場規模

8.0%

15.0%

30.5%

39.5%

57.6%

65.6%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年

2.3.7.2 自動車〜 EC の実態

自動車セグメントは、完成車(新車・中古車)、自動車部品のサブセグメントより構成されて いる。以下にサブセグメント毎の業界構造やECの実態について記す。

(1) 完成車(新車・中古車)

完成車の流通過程においては、四輪・二輪・トラック等の自動車メーカー、自動車販社が 存在している。また、二次流通においては、中古車のオークション等を運営する中古車流通 業者、中古車ディーラーが存在している。中古車流通市場では、中古車ディーラー間の流通 において、中古車流通業者の会場に集められた中古車を衛星ネットワーク網にて他の入札 参加業者に開示し、落札出来るオークションシステムが構築されている。

中古車流通市場においては、中古車登録台数の7 割以上がオークションに出品されてお り、EC によるオークション取引が定着している。その背景には、中古車に関する品質の段階 的な評価基準も整備され、現物を直接見ないでも、情報検索により取引が成立するケースが 増加してきたこと等がある。こうして、店頭端末を利用したオークションによる落札率が高まる につれ、全国的な規模でのオークション展開へと自然に成長してきた。また、オークションによ る落札価格がネット上に公示されることで、地域的な価格差が縮小したことが更なる取引の活 性化にもつながっている。

図 2.3.7-3 「自動車」業界構造の概略と主なEC取組

自動車メーカー 電子部品

タイヤ

ガラス

(一次)

部品メーカー

(二次)

部品メーカー

自動車 鉄鋼 販社

中古車 ディーラー

中古車 流通業者

(二次流通)

(c)業界プラットフォーム(JNX)、

一次部品メーカー側の個別EDI

d)オークションシステム

(b)自動車メーカー側の個別EDI、

業界プラットフォーム(JNX)

(a)自動車メーカー側の個別EDI

完成車における主なEC取引は、図2.3.7-3に示す業界構造の概略のうち、自動車メーカ ーと販社間の自動車メーカー側の個別EDI(図2.3.7-3 (a))、二次流通市場において中古 車流通業者と中古車ディーラーの間における衛星回線等を用いたオークション(図 2.3.7-3

(d))があげられる。基本的にこのオークション取引は、広義のEC取引であるが、取引の一部 はインターネットでも行われている。

(2) 自動車部品

自動車を構成する部品は、車体形成する鉄、非鉄、化学製品(タイヤ、ガラス、塗料)、電 装品等のエレクトロニクス製品、エンジン部品などと多岐にわたる。この中で、タイヤ、ガラス、

塗料は、化学の品目セグメントにおいて算出を行っており、それらを除いた品目を自動車部 品と定義している。

流通過程においては、自動車メーカーを中心に、一次部品メーカー、二次部品メーカー、

三次部品メーカーが流通過程においては存在している。

自動車部品においては、自動車メーカーと一次部品メーカー間の業界プラットフォーム(図 2.3.7-3 (b))、自動車メーカー側のEDI(図2.3.7-3 (b))があげられる。

完成車メーカーと大手部品メーカーとの間では、専用端末によるEDI取引が早くから浸透 するとともに、インターネット技術ベースのオープン化も図られており狭義のEC化率はかねて から高い。業界共通基盤である「JNX」(Japanese automotive Network eXchange)の運 用開始以降は、完成車メーカーからの働きかけに応じる形で、一次部品メーカーの多くは JNXの利用ユーザーとなり、徐々に個別EDI利用からシフトを行っている。

利用進展の背景としては、調達企業側から見ると JNX に対してネットワークを一本引くだ けで、多数のサプライヤーと情報連携を行える仕組みが出来上がるために、従来個別で引い ていた回線コストも抑制出来、取引先拡大も行いやすくなることがあげられる。

一次部品メーカーと二次部品メーカー間においては、自動車メーカーと一次部品メーカー 間の EC 取引率には及ばないものの、上位の一次部品メーカーにおいては金額ベースで 5 割以上が EC により調達を行っている実態が明らかになっている。また、JNX の利用におい ても一次部品メーカーの働きかけにより、二次部品メーカーとの取引において従来の個別 EDIからJNXにシフトする動きも昨年に引き続き見られている。特に、JNXがインターネット 回線を活用した安価なVPN接続サービスを開始したことも呼び水となり、これまでECを行っ てこなかった二次部品メーカーとの取引においても、JNXを活用する動きが出てきている。

一次部品メーカーから見ると、二次部品メーカーに対する電子情報交換の促進は、受発 注データ交換のスピードアップにより、受注から納期までのリードタイムの短縮、受注から即時 の納期回答といった業務品質の向上にも繋がるものである。

JNX は、運用開始後急速に会員数を伸ばしており、2003 年末 740 社であった利用が、

2004 年は1,006社に伸びており、活用状況を示す VPN本数ベースでみても 4,000本が

5,600 本に伸びている。また、受発注以外において開発設計の業務において、CAD データ

をJNXを経由して行い始めており、次の活用段階に移行しているといえるだろう。

2.3.7.3 自動車〜市場規模

自動車の狭義EC市場規模は全体で34兆3,020億円、EC化率は65.6%となっている。

これは2003年の28兆0,490億円に比べて6兆2,530億円、22.3%の増加となっている。

また、広義EC市場規模は44兆7,270億円となっている。

本年における増分は、2003 年から純増したものである。当セグメントでは、業界の代表的 企業を含む 301 社の情報を元に個社の実績の積上げ、および個社の実態を推計し市場規 模を算出している。

表 2.3.7-2 2004年「自動車」品目別BtoB EC市場規模

(1) 完成車(新車)

新車を対象とした完成車について、狭義ECによる取引金額に関して見ると、10兆6,220 億円であり、2003年の狭義EC金額である9兆4,520億円に比べて1兆800億円、11.3%

の増加となっている。この内訳は、自動車、二輪、トラックメーカーと販社間のEDI によるEC 取引で、公知情報ならびにインタビューを元に推計したものである。2004 年においては、一 部のメーカーにおけるインターネット技術への更改、自動車メーカーの業績の拡大が EC 取

(単位:億円)

詳細 合計 EC化率 合計 EC化率

109,000

(内数)新車 106,220

(内数)中古車 2,780

234,020

狭義EC市場規模 広義EC市場規模

品目 完成車

(乗用車、オートバイ、トラック等)

自動車部品

343,020 65.6% 447,270 85.6%

引増加の要因となっている。

次に、従来型EDIを含む広義ECについて見ると、18兆5,530億円を計上している。前 述の狭義のEC金額に加え、自動車メーカーの完成車販売において従来型EDIにより取引 を行っている金額を推計の上で計上している。

自動車の販売においては、販社に対する販売はほぼ 100%電子的に処理が行われてい る。しかし、メーカーにより従来型の EDI を引き続けて採用しているところもあり、狭義の EC の伸張の余地を大きく残している。

(2) 完成車(中古)

中古車を対象とした完成車について、狭義 EC による取引金額に関して見ると、2,780 億 円であり、2003年の狭義EC金額である1,850億円に比べて930億円、50.3%の増加とな っている。この内訳は、自動車メーカーと販社間のEC取引で、公知情報を元に推計したもの である。EC取引の増加要因としては、オークション市場におけるインターネット取引率の向上 が挙げられる。

内訳としては、中古車自動車向けのインターネットによるオークション取引による EC 販売 額として2,710億円、中古二輪向けで70億円を計上している。

次に、従来型EDIを含む広義ECについて見ると、2兆6,550億円を計上している。前述 の狭義のEC 金額に加え、衛星ネットワーク網を活用して行っているオークション取引を計上 している。

(3) 自動車部品

自動車部品について、狭義ECによる取引金額に関して見ると、23兆4,020億円であり、

2003年の狭義EC金額である18兆2,960億円に比べて5兆1,060億円、27.9%の増加と なっている。この内訳は、自動車メーカーと一次部品メーカーの JNXによるEC 取引、一次 部品メーカーと二次部品メーカーとのJNX及び個別EDIによるEC取引で、インタビュー、

公知情報を元に推計したものである。

EC 取引が増加した要因としては、一次部品メーカーの業績拡大、二次部品メーカーとの EC取引率の向上が挙げられる。

EC取引の内訳としては、自動車メーカーから一次部品メーカーに対するJNX等を用いた 調達によるEC取引で17兆3,179億円、一次部品メーカーと二次部品メーカー間のEC取

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